遅くなりましたが、長野市議会9月定例会に上程された、議案第101号、長沼小学校の工事変更請負契約締結について、会派として「反対するはめになった」ことにつき、ご報告します。

長野市では、小中学校の耐震化工事を順次進めていますが、今回、長沼小学校の耐震化工事につき、元々の工事に「手抜き工事」と思われる不具合があったため、それも含めて改修するため873万円の増額が必要になったことから、増額補正が議会にかけられました。所管の経済文教委員会において、以前にもアスベストの除去に関して増額があったのに、今回も更なる増額となるのは如何か、との疑問の声もあがりましたが、子ども達の安全のため、全会一致で可決し本会議に送ることになりました。

ところが・・・

その後、そもそもの建築時に「手抜き工事」と思われる工事をした事業者が、今回の改修工事を請け負った事業者であることが判明し、自身の「手抜き工事」部分を改修するためには増額が必要だからと増額を求めている事態が発覚し、当然のことながら「ふざけるな」と経済文教委員会では、説明を求めるべく、採決が終わったにも関わらず委員会を開催するという異常事態に発展しました。

その委員会、私も傍聴していましたが、「盗人に追い銭」とも言われかねない事態に、委員の多くは怒りの声をあげていました。当局の説明も、思いは同じなはずなのに、建築後31年が経過しているため瑕疵担保責任等は時効のため「法律上は責任を追及出来ない」と事業者を「かばっている」ように聞こえる弁明を「最初に」したため紛糾した委員会になりました。

その事業者の責任は当然追及すべきではありますが、そうは言っても、まずは子ども達の安全のため、改修工事を進めるべきなので、責任追及は今後のこととして、本会議では賛成することに会派として決めました。しかしながら、今後につなげていくためにも、この10月から経済文教委員になる松木茂盛議員に、経文における経緯を全議員の前で明らかにするため、委員長報告に対する「質疑」を行っていただき、その答弁を聞いた上で鉾を収める予定でしたが…。

またまた、ところが…、です。

中野委員長に答弁いただきましたが、委員でなく、傍聴していたに過ぎない私ですら不十分な答弁としか言いようのない答弁に終始し、納得できる答弁がないまま、議長によって質疑が打ち切られ、採決となりました。我が改革ながのとしては、賛成する予定でしたが、あまりのことに、皆、挙手出来ない状況になり、反対するはめになってしまいました。

この案件、我が改革ながのの塩入議員や他の方が気付き追求しなければ、当たり前に議会を通ってしまった案件です。地方の時代と言われて久しいですが、それを実現するためにも、議員の質の向上が重要だと再認識させられる事態であり、我が改革ながのは、優秀な人材が集まっている貴重な存在であることを再認識した事例でした。

この案件に関しては、当該事業者の今後の対応を見守っていきたいと思います。私としては、地元事業者の倒産は望んでいませんが、「手抜き工事」を「あり」とする事業者がいるとすれば、そんな業者には本市の工事を請け負わせるわけにはいきません。誠意を持った対応を、心から期待しています(^-^)。

長野市政、問題山積です。だからこそ、やりがいに満ちているとも言えますので、今後とも、頑張ってまいります(^^)v。