長野市議会議員会派

改革ながの市民ネット

第26回参議院議員通常選挙の運動期間が終わる =混沌の中の17日間=

6月22日に公示された「第26回参議院議員通常選挙(以下/参院選)」は、17日間に亘る選挙戦が9日に終わりました。

今回の参院選…とりわけ 長野県選挙区における選挙は、ある意味 特異な様態で推移することとなりました。

前々回から定数が「1」となった議席を巡り 各候補者が凌(しのぎ)を削る構図となっており、とりわけ いわゆる二大政党を標榜する立憲民主党(民主党)vs自由民主党(自民党)との〝対決の構図〟が、長野県における参院選の注目点となっているのは ご案内のとおりであります。

 

そのうえで 今回の参院選においては、現職の杉尾ひでや候補に対し 自民党がどんな〝タマ(候補者)〟をぶつけてくるかが、第一の関心事でありました。

で…自民党が最優先したのが「知名度」であったようです。

舌鋒鋭く論陣を張る杉尾ひでや議員は、与党にとって最もうるさい存在であり、この際は 杉尾議員を国会から排除する(落選させる)ことこそが (与党にとっての)安定した国会運営につながることから「兎(と)にも角(かく)にも杉尾(議員)を落とせ!」を最大のミッションに据え、そのため(杉尾氏追い落としのため)に どんなタマを用意すべきか に腐心したようなのでありました。

そこに白羽の矢が立ったのが、長野県をベースに ローカルメディアで活躍する(していた)松山三四六さんでありました。

三四六さんは、スポーツマン(柔道家)のうえに弁舌も滑らかで ローカルテレビのレポートやラジオのコメンテーターとして、長野県民 とりわけ若者層のカリスマ的存在であり、彼の言動にへの反響(影響力)は 県内では他に秀でるものがあります(ありました)。

そこに目を付けた自民党長野県連は「これ(三四六)なら(杉尾に)勝てる」と踏んで この参院選の長野県区の公認候補に大抜擢「イチ・ニの三四六!」をキャッチフレーズに、選挙に躍り出たのでありました。

しかして その〝三四六効果〟は抜群でありました。

若年層を中心に支持が広がり、遊説には人だかりができ SNSなどのネット媒体においても三四六候補の画像や映像が数多く配信されるなど、陣営の目論見(もくろみ)どおり その勢いは 杉尾陣営を土俵際へ押し込むほどのものがありました。

 

ただ…本来 闊達に交わされるハズの「政策論争」については、終始かみ合わないままに時間ばかりが経過してゆきました。

ご案内のとおり 現下の政治情勢は、国際的にも国内的にも さらには私たちが暮らす地域社会に至るまで厳しさと複雑さを増しています。

かかる局面にあって、政治(国会議員)の立場でどのように諸課題に対峙してゆくのか、その「中身」にこそ踏み込んで議論が交わされ それ(候補者の意見)を見比べ聞き比べることで、貴重な一票を誰に投ずるかを判断することこそが「選挙の意義」に副(そ)うものでありましょう。

しかし、今回の参院選 とりわけ長野県区においては、そのような議論による(候補者の)対比ではなく「知名度があるか無いか」の いわば人気投票的な選挙の様態となってしまったことは 残念に尽きないところでありました。

片やの候補が 各論にまで踏み込んで議論を求めても、片やは一般論に終始し議論はかみ合わない(深まらない)まま…何というか、(相撲で)四つに組む勝負を挑んでも 相手は土俵を回ってまわしを取らせない相撲に終始し、桟敷席の観客は肩透かしを食った感 とでも申しましょうか。

しかし、これは自民党にとって〝狙いどおりの展開〟だったようです。

各論(論争)を避け とにかく候補の人気にあやかって選挙期間を乗り切れば(当選すれば)、後は何とかなる。

繰り返せば、自民党の目的はただ一つ「杉尾を落とせ」なのです。

で その手法は、論戦によって相手(杉尾候補)をディベート(論破)するのではなく〝人気投票〟で勝星を得ようというもの、これは 真の「選挙の主役」である有権者にとっては 釈然としないことこのうえないところでありました。

 

今回(だけではありませんが)選挙を総じて ブレーンのMくんが当を得たコメントを発しています。

「政治の現実は厳しいもの。でも 概して政治家(候補者)はそこに触れようとせず、耳ざわりのイイことだけを並べて票を稼ごうとしている。これは姑息(こそく)以外の何ものではない。」

「オレらの今の社会生活・そして次代の者が生きる社会の将来像について責任のもてる議論を交わし、それを有権者が見聞したうえで選択基準とするべき。なのに実際には、そんな〝肝心な話し〟を避けたままに票稼ぎに腐心する…こんな選挙を繰り返していれば、世の中良くなんかなりっこない。」

 

そんなジレンマを抱えながらの選挙期間中でありましたが、終盤に差し掛かる頃 事態は大きく動く…というような生(なま)やさしいものではなく、まさに前代未聞の事態に陥ることとなりました。

長野県区においては、トップを走る候補における 過去の醜聞記事が複数の週刊誌が「○○砲」として報じられ、有権者の間に大きな疑問と不信感が広がりました。

そして 事(こと)はそれだけで収まらず、さらに大きな事態を引き起こすことに。

そのこと(候補の醜聞)に起因して 当初は長野市へ応援演説に来るハズだった安倍晋三元総理が 急きょ行き先を奈良に変えたのですが、あろうことか そこ(奈良)での演説中に、やはり奈良に住む暴漢の手にかかり生命を奪われる事態(事件)となってしまったのです。

まさに 国をも動かす事態…私たちは 唖然・呆然 言葉に尽くせぬ混乱に陥ったところです。

 

・・・・・。

何とも釈然としないまま、そして混乱を来(きた)した参院選が 10日に投開票日を迎えます。

が…かかる情勢の中でも、私たちは貴重な一票を投じなければなりません。

さまざな背景を踏まえたうえでの、有権者の賢明な判断が求められています。

 

安倍晋三氏が襲撃を受け急逝の衝撃 =暴力による主張を許すまじ=

昨日来 報道等で既に大きく報じられているとおり、8日の午前11時半頃 奈良市で参院選の応援演説をしていた安倍晋三元総理が暴漢の襲撃(銃撃)を受け、救急治療もむなしく逝去に至ってしまいました。

国政選挙の最中(さなか)、国家元首のいわば暗殺という蛮行には大きな衝撃が走り、私も含めて多くの国民が 驚きと悲しみに苛まれたことは言うまでもありません。

政治家への襲撃行為については、昭和35年に 岸信介首相(安倍氏の祖父)襲撃事件・浅沼稲次郎社会党委員長襲撃事件が記憶にあるところですが、まさか この令和の時期に非道な事件が勃発(再発)するとは…衆人の一人として怒りと遺憾の意を強めるところです。

 

人は「主張」という行為で自らの考えや意見を内外に示すことができます。

ただ、それは「力づく」では断じてあってはならないと思います。

自分の意見を通すために 考えの中身を伝えるのではなく、ただただ大声を上げる・恫喝(どうかつ)する。果ては拳(こぶし)を上げる。

現下のウクライナ問題も これに類していると思います。自国の主張を武力に代えて 力づくで併合を図ろうとする行為は「力づく」そのものです。

また、自分の意に反する者・気に入らない者がいれば 力(暴力)によって排除してしまおうという単純な論理。

それを実行に移してしまったのが、今回の事件でありましょう。

特に 今回は、民主主義の根幹とも言える「選挙」の最中(さなか)の事件(蛮行)であり、このことは 平時に増して重大な愚行でありました。

こんなこと(暴力)がまかり通れば、さらに社会(世論)は萎縮し 偏(かたよ)った方向へと転落していってしまうでありましょう。

武器を持たない者・力(暴力)の無い者の意見は封殺され、もっと言えば〝弱者の意見〟は潰(つぶ)されていく風潮が出来上がってしまうことになってしまう。

今は選挙期間中です。もし、安倍氏や その政党が支持できないというのであれば、選挙で民意を示すべきです。

この犯人の主張や考え方 ひいては今回の犯行の目的は知る由もありませんが、相手を力(暴力)でねじ伏せようと考えているとすれば それは民主主義への挑戦あり、私たちはそんな理屈に屈してはならないと思います。

 

今回の事件を受けたからこそ、私たちは選挙に参加(投票)すべきだと思います。

政治に対する意見(民意)は、暴力ではなく 選挙(投票)で民意を示すことこそが「国民の権利の行使」であるからです。

かといって、いわば「同情票」のような 感情に流されたままに投票するのは、また違うのではないか、とも思います。

あくまで政策本位・人物本位で、どの候補・どの政党が国民の代表にふさわしいかを 客観的・具体的に見比べ、民意(投票)に託すことが求められていると考えます。

 

一方「生命の重さ」について、こんな考えもあり 意を同じくするところです。

ブレーンのMくんは、特定の政治家の事件が ことさらに大きく報じられることに疑問を呈しています。

元 国家元首とはいえ、それは一人の人間。

人の代え難い生命が奪われる事件・事故については、この日のこと以外にも 残念なことに毎日のように報道されている。

過日には、齢(よわい)僅か2才で亡くなった(生命を奪われた)幼児の事件があり、その他にも 生活がままならなくなって自死を選んだ人の報道等もあるが、それとて同じ 代えがたい生命(いのち)。

高名な政治家の死は大きく取り上げられ、それ以外の人の死は軽んじられるようは風潮では 断じてあってはならないのでは、と。

心の声でありました。

 

 

今回の事件には 実にさまざまな背景があり、そのうえで「生命の重さ」についても考えさせられました。

安倍氏については、本来は長野に来るハズが 応援する者の過去の愚行が露見したことで 急きょ奈良へ変更となり、暴漢の毒牙にかかるようになってしまった とか、悪しき運命のようなものを感じざるを得ないところですが、いずれにしても 人ひとりの生命が、暴力によって断ち切られることになってしまったことは、許されざることであることは論を待たないところであります。

 

そんな 社会が大きく揺らいだ中での参院選…7月9日に 選挙活動の最終日を迎えます。

 

 

 

 

長野市コロナ報告

7月7日(木)・8日(金)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。

 

7/7日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(61人/市18274~18334例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751284.pdf

 

 

 

7/8日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(58人/市18335~18392例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751324.pdf

 

 

 

 

 

 

[注意喚起 続報 2]コロナ禍 再燃(第7波)? =盛夏に向け 注意喚起を=

〝コロナ禍〟発生から約3年が経過し、ここへきて 感染者数が減少に転じてきたような日が続いていました。が…6月下旬あたりから コロナウイルスの新たな感染者数が またも増加(微増)に転じたことが伝えられており、憂慮の念を再考するにいたりました。

 

 

 

 

この現象について 専門家は「大きな流行につながるかはまだわからないが、新たな変異ウイルスへの置き換わりなどに注意するなどして 改めて感染対策への意識を高めてもらう必要がある」としています。

 

最近の感染数の状況をみると、全国の新規感染者数は大型連休明けに一時増加した後 減少傾向が続いていましたが、6月に入って微増傾向が続き 6月末までの新規感染者数は 前週比の1,17倍となっています。

人口の多い東京都における新規感染者数は 前週比1,40倍に、対して 島根県のようなローカル県においても 6/28には過去最多の305人/日の感染が確認されるなど、前週日の2,95倍を記録することとなっています。

 

 

 


この(微増傾向の)要因について 厚生労働省の専門家会合は、

・ワクチン接種や感染によって得られた免疫が時間の経過で弱まってきていること

・いわゆる外出制限の緩和により 夜間の繁華街の人出が増加したこと

・猛暑に伴い 屋内でクーラーをかける機会が増えたが、室温(冷気)を維持するために喚起を行なわなくなり、閉鎖空間での(空気の)滞留がみられること

などを挙げています。

 

さらに、現下(コロナの)主流を占める「オミクロン変異株」について、最近では オミクロン株に さらなる変異株が登場することとなっており、それが感染再拡大の悪しき火種になっているとのことです。

その新たな変異株は「オミクロン株 BA,4 BA,5」と称されているそうです。

 

 

 

かかるBA,4・5は、旧来のBA,2変異株より感染力がさらに強いこと、さらに難儀なのが、過去の感染や接種で獲得した免疫やワクチン効果があっても感染してしまう「免疫逃避」の可能性があるらしいのです。

 

 

 

このことについて (前掲のとおり)いわゆる外出規制の緩和が進む中、とりわけ社会活動が活発な若い世代が 今後このBA4・5に感染しないか、非常に憂慮されるところです。

 

で…果たして 再燃する感染者数の微増傾向は いずれ「第7波」にまで増長するのでしょうか。

専門家は「今回の増加(微増)が一時的なものか「第7波」につながるかはまだわからない。ワクチン効果が時間経過と共に下がること・コロナ対策の緩和・猛暑の伴うクーラー使用による換気の不全・人々の外出機会の増加 など、さまざまな感染拡大要因が遍在する中、これを一時的な増加に止(とど)めるためにも 熱中症を避けながら可能な限り換気を行ない、体調が悪い場合は自主隔離するなど基本的な対策に努めていただきたい。」と述べていました。

 

私の住む長野市においては、さきに行なわれた大行事「善光寺御開帳」が 無難のうちに開催(終了)され、これを契機に 社会活動の本格再開に期待が寄せられているところでありますが、そこへきて 万が一「第7波」などということになれば またもや気勢を削がれることとなってしまうことから、今後の(コロナ禍の)推移を固唾をのんで見守るところです。

 

いずれにしても、変異に変異を重ねて生き残りに賭ける コロナウィルスのしぶとさ…飽くなき戦いは、今も続いています。

 

 

 

[注意喚起 続報 1]盛夏に向かい、熱中症対策を

時節は7月を迎え、各地で梅雨も明けるなどし いよいよ夏本番となってまいりました。

彼方の山の端(は)には モクモクと入道雲が湧き上がっており、それだけで夏の風情を成しています。

 

 

 

ここのところは 各地で猛暑日が記録され、私たちは日々の暑さと戦う日常を余儀なくされています。

まさに いきなりという形で到来した「盛夏」そんな中、私たちは さまざまな事象から〝自己防衛〟しなければならないこととなっており、そのいくつかについて紹介し (私も含めて)注意喚起いたすところです。

 

 

◇6月の熱中症搬送者数が 過去最高を記録→誰もが陥(おちい)り得る身体異常に注意を

総務省消防庁の発表(速報値)によると、6月に熱中症で救急搬送された人が全国で1万5,657人を数え 6月の集計を始めた2010年以降で初の1万人を超え・同月の過去最多をカウントしたことが明らかになりました。

 

 

 

これまでは 2011年の6,980人が最多で、悪しき大幅更新となりました。

これは6月下旬に全国を襲った猛暑の影響とみられ、全体の7割が6/24~30日の1週間に集中したとのことです。。

さらには 搬送後に17人の死亡が確認され、これも これまで最多だった14人(11年)を上回ったとのことです。

この要因については、急に到来した異例の猛暑(気温上昇)に身体が慣れず 個々の体温調節が追いつかなかった可能性が考えられます。

このことについては、過日の本ブログでも触れましたが 身体を暑さに慣らす「暑熱順化」に努め、陽気が暑くなっても動じない身体づくりを行なうと同時に 小まめな水分補給や休息など、熱中症対策を講じることが肝要と強く思うところです。

 

「暑熱馴化のススメ」=倉野立人のブログ=

        ↓

https://blog.goo.ne.jp/kz2df777/e/192221fed4d771f419fc91ed1980e602

 

 

そして、併せて(熱中症予防に)欠かせないのが「朝食の摂取」と言われています。

この、至極あたりまえの〝日常生活のルーティーン〟が 熱中症対策に有効なのが、いわば盲点と言えるのかもしれません。

熱中症患者を収容した救急隊員や 受け入れた病院関係者の(熱中症者への)聞き取りによると、熱中症で担ぎ込まれた人の中に〝朝食を摂(と)らなかった〟と打ち明ける人が少なからずいるとのこと。

人が生きてゆくために 口から飲食物を摂取する「食事」は欠かざる行為ですが、とりわけ 今般の猛暑の気候の中で、一日の始動時でもある「朝」のタイミングに 食べ物や飲み物を摂ることが、なにいう熱中症予防に大きな効果があるとのことです。

活動のエネルギーとなるご飯やパンなどが身体に活力を蓄えてくれ、味噌汁やスープなどは 身体(健康)維持に欠かせない水分や塩分を補給してくれます。

その「朝の蓄え」こそが 猛暑に見舞われた身体を力強く(粘り強く)守ってくれるのですが、それが 朝に欠食のまま出かけてしまうと、いわばガス欠状態で走るクルマのよう…強い日光や室温・湿度を受けた末に「エンスト」となってしまうものです。

 

このように 私がしつこく熱中症に注意喚起するのは「熱中症は生命を奪う」ことからです。

(従前にも触れましたが)去年の夏、私の実母が熱中症状態に陥り あわやという状況となってしまったことがありました。

その場に居合わせた私は、熱中症の怖さを知り「これ(熱中症)は人の生命を奪う恐ろしい事象である」ことを実感したものでした。

みなさんには、そんな思いをしてほしくないし、万一 そんな取り返しのつかない状況に陥ることだけは避けていただきたい。ただ それだけのことなのです。

 

どうかみなさんにおかれては、暑い時期だからこそ 朝食をシッカリ摂って、熱中症に負けない身体づくりに努めていただきたいと願うばかりであります。

 

 

※次回は[注意喚起 2]「またもコロナ禍?」について触れさせていただきます。