列島は今、連日に亘り 過去に例を見ない多数の感染者を記録する日々が続いており、この悪しき主要因が オミクロン変異株がさらに変異した「BA,5」への置き換わりであることはご案内のとおりであります。
一時期は感染者が減少傾向になったことから、コロナ禍ではありながらも そのうえで「地域社会経済の再興」を果たさんと、社会全体が再起動をしようとした矢先のBA,5の蔓延(置き換わり)であります。
感染者数は過去最多を更新するも、今までのような行動制限を行なうことは 社会全体をまたも疲弊させることにつながることから、感染者数増加⇔社会経済活動の維持 との、いわば相反した取り組みを並行して行なわなければならず、各方面で苦慮している姿が伝えられています。
この状況を打破するためには、国の主導により 今までの(旧態依然の)コロナ対策(対応)を抜本的に見直し、実(じつ)に合った対応を進めるべきとの声が挙(あ)げられています。
(従前にも触れましたが)長野市のK保健所長は、これまで国主導で一律に行なってきた「行動制限」や、保健所や医療機関が「感染抑止のため」として取り組んできたことが (にも関わらず)第7波の襲来を受けたことで(旧態依然の取り組みが)破綻してしまったことを指摘したうえで、「なのに相変わらず今までと同じ対策を未だに続けるのは もう限界です。したがって この際は、国レベルにおいて感染症に対する対応を抜本的に見直すべきと考えます。」と強調されていました。
今後、コロナ対策⇔社会経済復興 との、いわばアクセルとブレーキを併用しての運転(社会活動)を実効あるものにするべく、国の(実効ある)対策が待たれるところでありました。
そんな中、この度 国(政府)においては「BA.5対策強化宣言」を発出したことが報じられました。
これを聞いた瞬間、私や 私だけでなく多くの関係者は、それぞれが切望する〝新たな局面に対応した 新たなコロナ対策〟が打ち出されたものと期待したものでした。
ところが案に相違して この〝宣言〟は、何ともいえない〝中途半端感〟に満ちたものであり、(私自身)違和感を覚えていたところ、31日付の信濃毎日新聞の社説が 私の思い(違和感)を生き映したかの論調を掲げてくれ、これに大いに賛同したものでありました。
この「BA,5対策強化宣言」は、都道府県の取り組みを国が支援するものとなっています。
都道府県の病床使用率が50%を越えるなど 医療機関の負荷が高まった場合、都道府県が同宣言を発出できるようにするとのことです。
宣言を出した地域の自治体は、高齢者や重症化リスクの高い人 またその同居家族に外出を控えるなどの協力を要請できるほか、国が必要に応じて職員を派遣するとのこと。
また 企業に対しては、テレワークの推進・大人数の会食や大規模イベントに参加する前の事前検査を推奨をするとのことです。
で、あくまで この「宣言」は 行動制限をするものではない、とのことであります。
・・・・・。
この政府提案を聞いたとき、こう言っては何ですが その(内容の)あまりの〝浅さ〟に、何ともいえない脱力感を覚えてしまいました。
前述のとおり「第7波」の中にいる日本(国民)は、非常に難しく複雑な状況に置かれているのは誰もが周知しているところでありますが、そのうえで、その状況下で発出された「宣言」にしては、その内容でこの難局を乗り切れるとは とても思えないのです。
そもそも 現在のコロナ感染源は、その多くが「家庭・学校」であり、その実態があるのに 高齢者の外出を制限するのは、当を得ているとはとても思えません。
また(これは社説の論調ですが)、高齢者の外出制限は 認知症の進行や身体機能の低下の要因となることから、(高齢者の外出抑制は)一見 社会的弱者を守っているように思えても、その実は 社会参加の機会を奪い (前掲の)老齢化の悪しき追い風になりかねない危うさを有していると言わざるを得ないところです。
事(こと)ほど左様(さよう)に、この「宣言」は とても今の社会ニーズに応えたものとは言い難く〝とりあえず出した宣言〟と言いたくなるような 内容に乏しいものでありました。
で…一方で 私が憂慮するのが、この「宣言」は いったい誰が考えたのか、という点です。
もし これらを、永田町の国会議員たちが考えたものであるとするならば「この程度」でも仕方ないかな、と許容する(せざるを得ない)ところです。
ところが、です。これらを コロナ対策を所管する、国の官僚(=行政のプロ)が考えたものだとすれば…彼ら(プロ)は (プロでありながら)これまでの経験値を全く活かしていないことになり、今までいったい何をして 何を積み上げてきたのか?と問い質(ただ)したなるところです。
もしかしたらこうやって、第1波から第6波まで おんなじこと(対策)を続け、第7波になっても相変わらず…長野市の保健所長が憂慮する「今までと同じことの繰り返しでは現場は破綻する(している)」の〝悪しき裏付け〟が、この「宣言」に込められているのかもしれません。
8月6日に 開催の可否が検討されてきた長野市の夏祭り「長野びんずる」について、29日に実行委員会が行なわれ その結果、同祭りは予定どおり開催されることになったことが報じられました。
これは、コロナ禍「第7波」の最中(さなか)にあり 長野県の警戒レベルが「5」となった状況であっても、これまでのレベル5で実施してきた 会食における人数や時間制限・イベントの中止や延期・公共施設の休止などの強い要請は行なわないとしている県の(新たな)方針を踏まえ 開催を決定したものです。
なお、長野県が示す警戒レベルが「6」に達した場合は中止とするとのことです。
県内においては これと同様に「松本ぼんぼん」や「上田わっしょい」も予定どおり開催、他方「飯田りんごん」と「小諸ドカンショ」は中止が決まったとのことです。
昨日(29日付)のブログでも触れましたが、長野びんずるの実行委員会は コロナ禍で2年に亘り中止を余儀なくされていた同祭りの再開について「今度こそ!」の意気込みで計画を進めていました。
そのうえで「眼前の敵はコロナ」と据え、感染拡大防止に最善を尽くすことで「踊りの間は感染者を出さない」を大前提に、踊り手の人間(じんかん)確保・酒類の扱い禁止・沿道での観覧自粛などを徹底したうえで開催するとしています。
このことについては(やはり昨日も触れましたが)さまざまな評価や考え方が寄せられており、「開催することに意義がある」との主催者評に対し「感染拡大が止まらない中、さらに市民総参加ができない状況で その(開催の)どこに意義があるのか」との意見も寄せられるなど、賛否両論の中での開催となるところです。
確かに、踊っている間の感染は防げるでありましょう。
人間(じんかん)確保・マスク着用・飲酒禁止のうえでの〝無言踊り〟に徹すれば、(踊っている間の)感染リスクは低いと思われ、そういう面では主催者の目標は達成するでしょう。
しかし、本当の感染リスクは〝踊りが終わった後〟なのです。
開祭が高らかに宣言され、びんずるの音頭が流され「ソーレ!」のかけ声(音声テープ)に乗って黙々と踊り手さんは踊る・進む…ただひたすらに〝正調びんずる〟に徹する間は、おそらく感染リスクは限りなく低いと見込まれます。
そのうえで、ひたすら踊ってフィナーレを迎え「おつかれさまでした!」と閉祭した瞬間に、それまで我慢を強(し)いられていた踊り手のみなさんは、一気に制約から解放されるのです。
それまで マスク着用・無言で、ロクに飲まず食わずで頑張ってきたご一同は、呪縛から解き放たれるが如く、打ち上げ会場で さっそくマスクを外し、ビールジョッキを掲げて「おつかれさまでした、カンパーイ!!」と気勢を上げ、飲み会モードへと突入するのです。
しかし この行為を不謹慎と断ずることはできません。まさに これ(踊り後の打ち上げ会)こそが「経済活性化」であり、主催者が求める社会経済効果の発揚なのです。
これ(踊り後の飲み会)無しでは、せっかく復活したびんずるの御利益はあり得ないと言っても過言ではありません。
で、このこと(踊り後の集団での飲食)によって生じる いわゆる「コロナリスク」については、既に踊りは終わっており 主催者の責任の範疇を超えて(過ぎて)いることから、後は「自己責任」ということになります。
主催者は、踊りの間の感染リスクを抑えたことで責任を果たしました。その後 飲みに行こうと何をしようと、それは自己責任であり びんずるに行ってコロナに感染したとしても、踊りが終わってからの出来事については 主催者の責任は問われないことになります。
そして、このこと(踊り後の集団での飲食)については、既に〝織り込み済み〟でありましょう。
去る26日に行なわれた「長野市新型コロナウィルス対策本部会議」においても「びんずる」の話しは一切出されることなく終始しました。
現下のコロナ禍の状況をもってしても、開催の是非等については あくまで実行委員会の裁量で決められるものであり、長野市は「そのご意向を真摯に受け止めて対応する」立場ということなのです。
一連の判断を通じて、このこと(びんずる開催の実質容認)は、長野市(行政はじめ関係者)自体が「腹をくくった」ことを示しています。
保健所の業務や医療機関が逼迫の度を高めていようと「びんずる」の開催を容認したことは、万が一 踊りの後の感染が発生したとしても、それは(可能性として)想定済みの現象であり、長野市は それ(びんずるによる感染拡大)もひっくるめて(事態を)受け入れることを暗に表明していると同じなのです。
これ(びんずる)で感染拡大したとしても、それは万(ばん)やむ無し ということなのでしょう。
先日も触れましたが、行政関係者は 今や「矛盾」の中でコロナ対応に臨んでいると見受けられます。
感染者が急増し 人々に感染抑止を求めながら、一方で行事やイベントは容認する。
これを例えれば、右手と左手で違う指づかいをする〝ピアノ弾き行政〟とでも申しましょうか。
(ピアノ演奏の場合は、左右の指づかいは違っても、結果 すばらしい楽曲となりますが、コロナ対策における〝左右違い〟は如何(いか)なるものか…)
コロナ禍の中でも 訴求すべきも地域経済社会の復興、しかしながら その途上には必ずと言っていいほど コロナウィルス感染症が待ち受けているのです。
何というか、オバケがいると分かっていながら敢えてお化け屋敷に入るが如くの〝矛盾〟を禁じ得ないところですが、ここをクリアしないことには「いつまで経っても同じことの繰り返し」ということなのでありましょうか。
いずれにしても、それぞれの地で 夏の大行事が予定どおり開催されます。
その、開催を〝決断〟した とりわけ3つの市は、いずれも県内で突出して感染者の多い自治体であることが重ねて気になるところですが…。
コロナ対応が〝曲がり角〟を迎える中、それぞれの判断の吉凶は 如何(いか)に現れるでありましょうか。
◇長野市コロナ報告
7月29日(金)~30日(土)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
7/29日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(446人/市23020~23465例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752457.pdf
7/30日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(457人/市23466~23922)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752519.pdf
新型コロナ感染症の「第7波」が猛威を振るう中、県は28日、全県に「医療特別警報」(確保病床使用率35%以上。28日で35.6%)を発出し、県...
市中に蔓延するコロナ禍は、引きも切らない…どころではない「第7波」と呼称される勢いをもって、私たちの社会生活に深く食い込むに至っています。
28日には国内の感染者数が 過去最多の23万人超えを記録し、各都道府県が これまでも過去最多を更新する中、この日も18都県で過去最多を記録しています(東京都では初の4万人超え @ @)
長野県も2,000人をゆうに超え、儘(まま)ならない状況に。
この状況に長野県は、医療提供態勢への負荷を示す医療アラートにおける「医療特別警報」を発出すると同時に、感染状況を6段階で示す県独自の感染警戒レベルについて木曽圏域を除く全てのエリアに 感染警戒レベル5を発出、最大限の注意を呼びかけています。
県内における確保病床使用率は(医療特別警報の目安である)35%を超え、このまま推移すれば 正常な医療を受けられないことが懸念されるところです。
また 陽性感染者が過去最多の300人超えを記録した長野市においては、27日には それを大きく上回る603人もの感染者数を記録、一様に絶句したところでありました。
7/27日(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(603人/市21904~22506例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752218.pdf
この 過去に例をみない悪しき数字、一時的なものと思った(思いたかった)ところでしたが、その翌日(28日)にも500人超えの報告があり、高止まりもここまできたか…と嘆息するばかりでありました。
7/28日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(513人/市22507~23109例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752327.pdf
県内の感染者数増加を悪しけく牽引する形となってしまっている長野市は、この厳しい状況を踏まえ 保健所長が「国レベルの対応の転換を」と求めています。
曰く「コロナウィルス感染症自体が「0」になること自体は ほぼあり得ないと思われることから、これまで一律にやってきた「行動制限」というような対策は おそらくこの病気のコントロールにはあまり効果がないのではないか」としたうえで「保健所や医療機関が「感染を抑えるために」として取り組んできたことが「(第7波の襲来で)感染拡大防止」という本来の目的はとっくに破綻しています。なのに相変わらず同じ対策を未だに続けているのは(対策が)もう限界を迎えていることを示しているのではないでしょうか。したがって この際は、国レベルにおいて感染症に対する対応を速やかに見直すべきと考えます。」と強調されていました。
そのうえで「今後 行なうべきは重症者の抑制。医療機関は そこに力点をおいて(重症に至らないように)治療等に取り組み、それ以外(軽症・無症状)の人は 自己判断に依(よ)って適切に療養することで 社会を取り回してゆくべきではないか。」とも述べておられました。
また、「医療特別警報」ならびに「感染警戒レベル5(木曽圏域を除く)」を発出した長野県の阿部知事は「県内の感染は、感染力は強いものの重症化しにくいとされるオミクロン株のBA.5にほぼ置き換わっている。」として「社会経済活動はできるだけ維持する」とする方針を示しています。
これまでの警戒レベル5で実施してきた 会食における人数や時間制限・イベントの中止や延期・公共施設の休止などの強い要請は現段階では行なわないとしたうえで「(今後)過度に行動抑制を求めるような対策にならないよう、(県民の)コロナ対策のあり方を必要に応じてぜひ見直していただきたい。」としています。
そのうえで 感染拡大の防止に向け、特に高齢者や基礎疾患のある人に感染に注意するよう呼びかけるほか、重症化リスクの低い人については 医療機関での検査を省くために受診前にキットを使って検査することを推奨しています。
かかる関係者の話しや これまでも触れているとおり、長野県また長野市(のみならず)は これまでの感染の封じ込め・感染抑止対策の限界を自認し、いわば〝コロナとの共存〟の道を歩もうとしていることが感じ取られます。
コロナウィルスは現存し続けることを前提に、重症化こそ抑止すべきものとして捉え そこ(重症化抑止)にこそ医療努力を傾けるべき、そのうえで社会経済活動は継続すべきと強調していると理解されるところです。
そのうえで とりわけ長野市においては、直近(8月6日)に「第52回長野びんずる」が予定されており、その開催の可否が注目されています。
長野市の夏の風物詩でもある「長野びんずる」は コロナ禍の影響で過去2回が中止を余儀なくされており「今回こそは」の熱意で、実行委員会は開催に向け 鋭意準備を重ねていると伺っています。
今回の祭りのテーマは「挑戦」
長野びんずるの開催を通じて、(祭りが)まちに活気をもたらす源(みなもと)となれ と願い「勇猛果敢にまつりを創り上げる強い意志」を表した、とされています。
今回の開催に向け、荻原長野市長・北村実行委員長も力強いメッセージを寄せています。
荻原長野市長は、コロナ禍で2度の中止を踏まえたうえで「このようなときだからこそ、明るい未来への希望が必要」とし「人々が前向きな気持ちを取り戻し、コロナ禍を乗り越える思いを表す場となることを期待します。」と述べています。
また 祭りの北村実行委員長は、昼のイベントの中止・踊りに専念する〝正調びんずる〟とすること・参加者の飲酒禁止・沿道での観覧を自粛し ネット中継を観てもらう〝おうちでびんずる〟の徹底などによる「コロナ対応版びんずる」によって開催することを強調されています。
この展開について、一抹の疑問を呈する方が居られます。
「本来 市民が「楽しむ」ためのびんずるが、「とにかくやる」を期した 実行委員会のための祭りになっているんじゃないか。」
さらに「今のコロナ禍(第7波)の最中(さなか)での強行ともいえる開催は、開催から受け継がれてきた「市民総和楽・総参加」の理念に副(そ)わず「とにかく開催を」との実行委員会のメンツのための祭りとなる懸念が強い。これで(強行)開催したら 主催者は「厳しい状況ながら開催できた」との達成感に浸ることはできるかもしれないが、片やの主役である我々一般市民は 冷ややかな目で見ざるを得ない。」そのうえで「おそらく主催者は、さきの「善光寺御開帳」で感染者が意外と増えなかったことを〝実績〟としているんじゃないか。しかし あのとき(期間)とは状況が全く違う。これで強行開催して 相変わらずの感染者数高止まりが続いたとすれば、市民は実行委員会のメンツの弄(ろう)されたことになってしまう。」と強い調子で警鐘を鳴らしておられました。
冒頭で述べたとおり「コロナ第7波」に際し、自治体の対応は膠着状態に陥っていると言わざるを得ません。
今の検査体制に限界を感じ、旧態依然とした国の方針に業を煮やしながらも 日々の業務(感染者対応)に追われる行政関係者・過去最多の感染者数を記録しながら 従来の〝波〟への対応を超えること無く、社会活動の継続を いわば黙認し、緊急事態を呼びかけながら 行事の開催を是認( 応援)する〝矛盾対応〟とも取られる言動を為す首長。そんな揺れる自治体の中で「とにかく開催を」と燃えるイベント主催者たち…。
私自身、例えば「長野びんずる」が〝精神論〟の下で 敢えて開催されることに懸念を抱くものの一人です。
市民みんなが楽しむことができないのに、敢えて開催する意味がどこにあるのか。それが「開催することにこそ意義がある」とするならば、そこには何ともいえない違和感を禁じ得ないところであります。
側聞すれば、ここ数日のうちに びんずる祭りの開催が(実行委員会により)決せられるとのこと…開催理念である「市民総和楽・総参加」の理念の下に 然るべき判断が為(な)されることを期待するばかりであります。
◇長野市新型コロナウィルス対策本部会議を傍聴
この日(26日)の午前8時30分から、定例となっている「長野市新型コロナウィルス対策本部会議」が行なわれたことから 傍聴いたしました。
と いうのも、7月に入って(コロナ)感染者数が七度(ななたび)の急増を辿っているのを受け 市の新たな対応について新しい動きがあるや無しやを見聞したいと思ったからです。
会議の主議題(報告・承認事項)として、今後 長野市においては、感染者の濃厚接触者に対するPCR検査を行なわないことが保健所長から報告され 承認を受けていました。
このことについては、長野市保健所が4月以降 高齢者や基礎疾患のある濃厚接触者に限定して特定されてから数日後にPCR検査を行なっていましたが、今月22日に 政府が濃厚接触者の待機期間を5日間に短縮する方針を決めたことや、市がこれまで行なってきたPCR検査でも(濃厚接触者の)陽性率が10%程度と低いことから、この方針(濃厚接触者への検査は行わない)とした とのことです。
一方で 現下の感染拡大傾向に鑑み、7月から休止していた市北部のPCR検査センターを27日に再開することも報告されました。
この日の会議を通じて、長野市が「コロナとの共存」の道を歩んでいることが再認識されました。
市中に蔓延するコロナウィルス感染症が「現存する」ことを前提に 如何(いか)に社会生活を取り回してゆくべきか。
そのための 合理的・効率的な手法を見い出しながら、今後の市政運営に臨むといったところでありましょうか。
ただ、今後の感染状況や 感染者の重症化傾向がみられるときなどは、再び然るべき対応を取るべきとも思いますので、引き続き事態の推移を注視してゆきたいと思います。
長野市は、引き続き不織布マスクの着用やこまめな換気など基本的な感染症対策の徹底を呼び掛けています。
◇AIロボのデモンストレーション
市役所北庁舎のロビーで いわゆる「AIロボ」のデモンストレーションが行なわれました(行なわれています)。
これは、AI(人工知能)を使って 事前に決められた業務を行うロボットで、警備と清掃の2種類があり 長野市役所が導入を検討しているものです。
この日は、自動で庁舎内を巡回する警備ロボットのデモンストレーションが行なわれました。
このロボットは カメラを搭載して庁内を巡回、その模様を遠隔モニターで確認できるほか 腕(手)でエレベーターのボタンを押したり、予め入力した音声に従い「巡回中です」とか「おはようございます」などのあいさつもします。
この警備ロボットは28日までデモンストレーションを行なうほか、他に「清掃ロボット」もデモンストレーションの予定(来月1日・2日)があるとのことです。
長野市では今後、市のIT化の一環として 本格的な実証実験を行なうか検討するということです。
このこと(ロボット化)については 私は思うところがありますが、後日(清掃ロボのデモのとき)に譲ることといたします。
◇地元の少女ソフトボールチームが全国大会に出場!代表者が市長を表敬訪問
午後には、私の住む川中島町で活動する「川中島サンデーガールズ」は、今月開催される少女ソフトボールの全国大会に3年ぶりに出場することとなり、チームの代表者(監督・キャプテン)が市長を表敬訪問しました。
本来ですと、出場選手全員と保護者が来庁するところでしたが、あいにくのコロナ禍のため 代表者のみの出席となりました。
チームを代表して、キャプテンのSちゃんが 力強く決意を述べると それに対し市長は「元気にプレーしてきてね!」と優しくエールを送ってくださいました。
週末の子どもの過ごし方(過ごさせ方)には さまざまな環境があるものですが、こちらのチームは 永年に亘ってソフトボールを通じて元気な児童の育成にご尽力をいただいており、その結果としての全国大会。どうか小学生時代の佳き思い出となるよう全力を尽くしてきてもらいたいもの…私の立場でも心からなるエールを送らせていただきました。
なお こちらのSキャプテン、市長訪問に先立ち AIロボとも面会(笑)、記念のグータッチをしてってくれました。
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第7波、新型コロナウィルス感染が猛威を振るっています。感染力の強いBA.5への置き換わりが進んでいるためですが、重症化リスクが低いとされるこ...
7月25日、国内で初めて「サル痘(感染症)」の感染者が確認されたことが報じられました。
東京都内在住の30歳代男性で、先月下旬 ヨーロッパに渡航し今月中旬に帰国していたとのことで、来訪先で感染者との接触があったようです。
「サル痘」とは、サル痘ウィルス感染による 急性発疹などを主な症状とするウイルス感染症で、感染症法では現在4類感染症(主に動物を介してヒトに感染する感染症が該当)に指定されているとのこと。1970年にアフリカのザイール(現在のコンゴ民主共和国)で初めて報告され 西アフリカや中央アフリカで地域的に発生していたものが 今や世界的な拡大傾向にあるとのことです。
現在は スペインをはじめ世界75の国や地域で1万6千人を超える感染者発生が報告され、さきには WHO(世界保健機構)が「サル痘緊急事態宣言」を発出するに至っています。
サル痘ウィルスに罹患してから発症するまでの潜伏期間は 通常7~14日間とされており、潜伏期のあと 発熱・頭痛・リンパ節の腫れ等の症状が5日程度続き、発熱1~3日後に全身に発疹が出現するそうです。これまで流行してきたものでは2~4週間で自然回復する例が多いとされていますが、小児や妊婦・免疫不全者が罹患すると重症化する場合もあるとのことです。
このサル痘、ヒト⇔ヒトの感染が顕著のようですが、その経路は やや特殊なルートを辿るようです。
感染者の皮膚病変などとの濃厚接触・感染者からの飛沫感染 さらには感染者が使用した寝具などを介する感染の可能性も考えられているとのこと。最近の感染では 主に男性同士(同性間)での感染ルートが多いものの それを端緒に女性にも感染し、女性の感染も報告され始めているとのことです。
サル痘の治療は「対症療法」のみだとのことですが、予防には天然痘ワクチンが有効とされており、厚労省では 今後必要に応じて接触リスクの高い人への天然痘ワクチン接種を「特定臨床研究」の枠組みで(接種を)検討する、と伝えられています。
【参考】サル痘感染者発生に伴う厚生労働省のサイト
↓
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27036.html
今回の「サル痘 国内初の感染者確認」に際し、専門家は「発症から10日間をめどに どの位の第三者と接触したかが感染拡大の成否を分けることになりますが、感染ルートは コロナ感染症と違い「接触感染」が主になっているので(コロナのように)異常に広がることは考えにくいと思いますので、1人の感染者が出たからといって非常に危険だというレベルにはなってないと考えられます。」とコメントしていました。
他方、他の専門家は「サル痘に効果がある「天然痘ワクチン接種(種痘)」は、1976年くらいまでは全国民に接種され、それは一生続く免疫を残すとされていますが、それ(1976年)以降に生まれた人は接種していないので免疫がありません。したがって、現在のサル痘≒天然痘への対処などの考え方は (天然痘)ワクチン接種を行なっていた頃の状況が前提となっていることから、全く免疫がない世代が(サル痘に)感染するといったい何が起こるのかは未知数と言えるのではないでしょうか。」と警鐘を鳴らしておられました。
併せての報道によると、国内ではこの他にも「手足口病(感染症)」が 新潟や千葉で拡大の様相となっていることも報じられ、今や列島は コロナウィルス感染症のみならず、さまざまな感染症の発生に見舞われているようです。
私たちは この3年間「コロナ禍」と対峙し、苦杯を舐めながら それでもそこから いろんなことを学んできたハズです。
一方、社会を跋扈(ばっこ)する感染症については コロナ感染症だけが全てではなく、今後も(サル痘や手足口病のように)さまざまな感染症が発生することが予想(懸念)されるでしょう。
そんな 如何(いか)なる場合においても、これまでの経験や知見を活かし 冷静かつ適切に対応することこそが、コロナ禍で失われたとされる今までの時間を 次に活かす機会に他ならないと考えるところです。
そのうえで言えば、今 多くの識者が宣(のたま)う「サル痘は(コロナのように)広がらない」と決めつけるような見解(判断)には、一抹の不安を覚えずにおれません。
顧(かえり)みれば、さきの新型コロナウイルス感染症も 最初の頃は「大したことない 水際で封じ込める」との安易とも言える判断(対応)が、あたかもボヤが大火事を招くような甚大被害につながってしまいました。
今後、この「サル痘」が コロナの如く変異しないとも限らないことから、従来の〝天然痘の延長〟程度の認識に止(とど)めず ここは初期のうちに徹底した対応に努め、よもやコロナのような感染拡大にならないよう取り組むべきと思うところです。
人民を守るための「安全保障」…今こそ「国民の健康を守る安全保障」を発動し、あらゆる感染症に対峙する取り組みを早期かつ適切に履行することを願って止まないところであります。
24日の8時過ぎ「鹿児島県の「桜島」で 爆発的な噴火が発生桜島で噴火」とのニュース速報が飛び込んできました。
(画像は25日配信分)
報道によると、24の夜 鹿児島県の桜島で爆発的な噴火が起きたとのこと。
活火山であり これまでも幾度となく噴火している桜島ですが、ここのところは 18日から山の膨張を示す地殻変動が起きていることが観測されており、注意が呼び掛けられていたとのことです。
そんな警戒の最中(さなか)での爆発的噴火でありましたが その勢いはすざまじいものがあり、噴火に伴い 山の南岳山頂火口から弾道を描いて大きな噴石が火口の東から南東方向に2.5キロも飛んできたとのことです。
気象庁は桜島に噴火警報を発表して噴火警戒レベルを最も高いレベル5の「避難」に引き上げ、火口から3キロ圏内の居住地域で大きな噴石に厳重に警戒するよう呼びかけているそうです。
また、火口からおよそ2キロの範囲では火砕流に警戒が必要だとしています。
桜島のお膝元の鹿児島市は 桜島が噴火警戒レベル5に引き上げられたことを受け、噴火が発生した日(24日)の午後10時20分に 桜島周辺の町の33世帯51人に「避難指示」を発出、該当するエリアに住む町民が 着の身着のまま避難する様子が伝えられていました。
一方 気象庁によると、桜島の地殻変動などの観測データを分析した結果、1914年発生の『大正噴火』のように 島内の広い範囲に影響を及ぼすような大規模な噴火が切迫している状況ではないとのことです。
但し 今回の噴火の前には山体の膨張を示す地殻変動が観測されており、この噴火の後も山体が膨張した状態は続いているため 気象庁は注意深く監視していくことにしているとのことです。
今回の噴火について 専門家は「桜島の南岳山頂火口の噴火で 大きな噴石が火口の東方向に2.4キロほど飛散するのは、これまでも桜島の活動が活発だった1970年代や1980年代に度々起きており、現状では 先週ごろから続く山体膨張を示す地殻変動はまだ解消されていないものの、これまでの観測データからみると『大正噴火』のような大規模噴火の兆候は見られていない。」と指摘しています。
「桜島が噴火!」の報は、私たちにとっては驚くべきニュースですが、どうやら地元の人たちにとっては いうならば慣れた中での出来事のようであります。
現在も胎動が著しい桜島(活火山)は これまでも不定期に爆発を繰り返しており、その度に大なり小なり周辺住民は被害を被(こうむ)りながら それでも山(桜島)と共存しておられます。
ただ…火山の噴火による被害については、私たちは(噴火の)報道の度に 過去の記憶を呼び覚まされるところです。
こちら桜島においては、58人もの死者・行方不明者を出した『桜島大正大噴火(1914年(大正3年1月12日』があり、
また、報道関係者や防災関係者など44名もの人が犠牲となった長崎県の雲仙普賢岳の噴火(火砕流)は、その(火砕流の)模様が中継されるなど 私たち衝撃を与えたところでした。
また 2014年9月末には、私たちの暮らす長野県エリアにある「御嶽山」が突如として水蒸気爆発を起こし、紅葉シーズンの土曜日の日中 山頂付近にいた200人を超す登山客を巻き込む大惨事となってしまいました。
この他にも、北海道の有珠山や十勝岳の噴火など〝火山大国ニッポン〟に数多(あまた)ある火山は、不定期に そして突然に噴火を発生させ、その度に われわれ人民は噴火の勢いに気圧(けお)されているところです。
(このことについては 従前にも触れていますが)科学が進歩した今、いわゆる「噴火予知」についても知見が進み、今までのような不測の被害に遭わないよう「備え」に寄与してくれることを願わずにおれません。
後のテレビのインタビューでは、桜島の地元の人が「桜島の噴火は 鹿児島の風物詩だからよ。」と笑って応えていましたが、いずれにしても これ以上の大きな被害にならないことを併せ願うところです。
◇長野市コロナ報告
7月22日(金)~25日(月)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
7/22日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(345人/市20424~20768例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751983.pdf
7/23日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(332人/市20769~21100例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752068.pdf
7/24日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(336人/市21101~21436例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752081.pdf
7/25日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(118人/市21437~21554例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752090.pdf
「第7波」を迎えた新型コロナウィルス禍…長野市においても、急増の後は一進一退を繰り返しながら推移しています。
そんな中(従前の本ブログでも触れましたが) コロナ禍の最中(さなか)に不測の災害が発生した際には「避難所」の運営に難しい面が多いことがクローズアップされていますが、さきの九州豪雨に続いて 今度は噴火災害による避難行動が余儀なくされることとなり、列島には 図らずも次々と類(たぐ)いの異なる災害が発生し その度にコロナ対策を踏まえた避難所運営を行なっていることが拝察されるところです。
このことについても「他山の石」と捉え、我がこととして事態を見守るべきことは論を待たないところでありましょう。
長野市役所前の(劣化が著しい)横断歩道橋について、事態がいくらか進捗しましたのでレポートします。
去る4月21日付のブログで触れていますが、長野市役所前の横断歩道橋については おそらく冬季の塩化カルシウム散布の影響で劣化(腐食)が著しい状態となっており、このままを看過すれば 歩行者が滑ったりつまづいたりと、何らか支障を受けることが懸念されています。
この横断歩道橋が架(か)かる道路は 国道(18号)で、歩道橋管理の所管は国土交通省(長野工事事務所)のため、改修などの要望は そちらに上げることになっており、さきには長野市(建設部)を通じてや 長野管轄(1区)の国会議員事務所に連絡するなどして、改善方を申し入れておりました。
【参考】4月21付 ブログ記事
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https://blog.goo.ne.jp/kz2df777/d/20220421
あれから時間が経過しましたが、数日前に登庁した際 かかる歩道橋について〝調査〟が行なわれている場面に遭遇しました。
数人の作業員の方々が 何やら機器を手に立ち、歩道橋々脚の表面にそれ(機器)を押しあてています。
訊けば この機器は「膜厚計」といわれ、塗装を施した施設・設備について その面の塗装の厚みを測るものだそうです。
この日はこの膜厚計による(塗装厚の)調査と、歩道橋の表地(おもてじ)に 例えば有害物質が塗布されていないか などを調べているとのことでした。
現段階では調査の域は出ないとのことでしたが、今後は 測定したデータを参考にするなどして この歩道橋の実態を調べ、今後の参考にしてゆくとのことでした。
今回の調査は、所管が この歩道橋の状況改善に向け動き出したと評されるところです。
私の立場においても 引き続き関係機関に対し、利用者の方が滑って転んだりのトラブルに遭う前に せめて最低限の補・改修が行なわれるよう具申してまいりたいと思います。
議員と市民の有志による「まちづくりプロジェクト」が始動しており、私も縁(えん)あって参加させていただいております。
この日(22日)は「勉強会」が行なわれ、今までの経過を踏まえ 成り行きを整理すると共に、今後の方針などについて意見が交わされました。
この活動の発端は、長野市内にある勤労者福祉施設に併設される体育館の存続を求める〝反対運動〟でありました。
長野市は「勤労者福祉施設の再編」として、関係法(勤労青少年福祉法・勤労婦人福祉法)が改正されたことや 各施設の老朽化を理由に、かかる体育館の実質廃止を打ち出し、このことに対し 体育館を恒常的に利用している市民の方々が「反対」を表明したものです。
ところが この「反対運動」は、単なる〝反対のための反対〟に止(とど)まらず、長野市のあるべき将来像にまで触れる有為な市民運動に発展しそうな好機運を孕(はら)んできているのです。
活動に参加された方々は、施設の存続を求めながらも さらに〝その先〟を思慮しておられます。
公共施設の削減ありきで事(こと)を進める長野市の方針に対し、単に一律のうちに考えるのではなく 施設の利用度等を勘案したうえで、逆に市の公共施設を(長野市の)魅力の要素とすべきではないか とか、いわば〝逆転の発想〟で捉えるなど 実にクレバー(賢者)な展開となっています。
【参考】4月27日付のブログ記事
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「長野市の体育館利用を考えてみませんか?プロジェクト」が緒に就く - 倉野立人のブログです。
そのうえで、かかる方々は 市(担当職員)との会合の場を求め、結果的に 忌憚のない意見交換を行なわれたのでした。
【参考】5月17日付のブログ記事
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2022年5月17日のブログ記事一覧-倉野立人のブログです。
市民団体の 体育館の存続を求める活動は、長野市の公共施設の将来像を考える(公共施設マネジメント)こと、さらには 市政課題について部局横断的に取り組むことの重要性を(市職員に)示唆するなど、(前掲のとおり)単なる反対運動を超え ときに長野市の将来像をも考える、いわば建設的な市民運動へと成長を続けていると申せます。
そのため 会(活動)の名称についても「まちづくりプロジェクト」とし、さまざまな視点で課題を検証することとしております。
この日は 今回の体育館の実質廃止の論拠ともなっている「公共施設マネジメント」について、とりわけ「学校」との いわば相関関係について話しが及びました。
市民の体育館利用について 多くの利用者(利用希望者)がおられる中、同じ公共施設としての「学校体育館」についても 等しく活用すべきではないか。
ところが現有の(行政の)体制下では、学校体育館は教育委員会の所管で さらに(その使用は)各学校の裁量に任されており、全体の管理体制の中で考慮しにくい状況にあるので、この際は 行政の〝縦割りの垣根〟を取り払い、その有効活用などについて全体の中で考えてゆくべきでないか というものです。
実は この〝学校施設の有効活用問題〟は、かかる体育館のみならず 長野市(だけではなく)の公共施設マネジメントの中でもウェイトを占めるものなのです。
と いうのも、長野市などの行政体の公共施設の床面積の中で 学校施設はかなりの面積を占めることになっており、そこへきての人口減少が伸長する社会状況においては「学校施設をどうするか」が大きな課題となっているのです。
その「どうするか」の中には ①廃止 ②有効活用 があるところですが、先ずは有効活用に向けて知恵を絞ることは当然のことであり、そのためには(前掲の)体育館利用をはじめ さまざまな視点で考察を深めてゆくことは非常に重要と捉えられるところです。
その課題(将来に向けた学校施設の多面的な有効活用)の面においても、かかる学校体育館の有効活用の考察は 市の公共施設マネジメントの今後に向けても佳(よ)き一石を投ずるものであり、今後は 教育委員会もイイ意味で巻き込みながら、皆で公共施設の将来像について考えてゆければと思ったところです。
で…話しは これだけでは終わりませんでした。
学校施設(体育館)をスポーツ団体が利用するにあたり、そのスポーツ(競技)について 当該の学校の児童生徒に対しコーチングを行ない ひいては文科省が進める「部活の地域移行」の一助を成すことができるのではないか、との考えです。
勤労者福祉施設体育館の存続要望活動は、いつしか長野市の「公共施設マネジメント」を踏まえた長野市のあるべき将来像(全体像)をも考える機会となったのでした。
今後も みなさん共々に勉強・研鑽を重ね、適時適切に(市に)提案すると共に 市行政とも前向きな意見交換を行なってゆきたいということで一致したところであります。