長野市議会議員会派

改革ながの市民ネット

千曲衛生施設組合議会による行政視察

 11月28日、29日と千曲衛生施設組合議会にて視察に出掛けております。まずは、松本市にある「あずさセンター」を視察。平成元年より稼働ですが、平成27年~昨年までの二年で改修工事が行われ、本年4月から新たなスタートを切った施設です。この施設は松塩地区広域施設組合により年間で約4300万で運営されており、現在、約2万5000人分のし尿、浄化槽汚泥を32kl/日処理しております。  改修工事は既存の建物の中に新しい機械等を設置したため、各工程には旧機械と新機械が併存しているところもあり、難しい面が多々あるのだと思いますが効率、公共施設として将来に向けた有効活用等、課題とし今後考えなければならないことも多いのでは、と感じた次第です。  千曲衛生センターについても移転、立て替え等、更に議論が深まっていくと思いますが、必要な施設であるが故に、将来をしっかり見据えながら進めなければなりません。  2か所目の視察先は横浜市にある北部汚泥資源化センターです。さすがに370万都市である横浜市だけあって当施設の敷地面積は18,500㎡、実に横浜スタジアム7個分の広さで、12,500㎥/日の汚泥処理能力を持っています。昭和62年9月に共用が開始され、今日まで大きな改修等は行われずに長寿命化を図りながら運営されております。また、こちらに勤務する市職員は10名で、包括委託管理方式を採用しており約70名が運営、維持補修に携わっているとのことでした。更に、運営管理から処理過程で発生する消化ガスや焼却灰を有効活用するためにPFI事業を取り入れ民間のノウハウの活用による業務の効率化、コスト削減、人件費削減などを図っております。  説明された職員の方も仰っておりましたが、やはり、大都市である横浜市だから出来る、都市としてのスケールメリットがあるからこそ、これだけの施設を運営することができるようです。中々、同施設と同じような取り組みは難しいのかもしれませんが、PFI事業の活用等、千曲衛生センターとしても取り入れることも可能な分野については今後、調査研究が必要であると考えます。

待ったなしの課題

 以前のブログでは長野市学校の在り方検討委員会に関してご報告させていただきましたが、過日11/21、市議会の特別委員会である「小・中学校の在り方調査研究特別委員会」にて、市内の芋井小学校、古牧小学校を視察して参りました。  芋井小ですが、各学年1学級、全校生徒数21名で市内で最も小さな学校です。私自身、初めて参観させていただく中で、良いなあ、と思う点がいくつもありました。初めに見せていただいた1・2年生合同の音楽の授業では、学年の枠を超え、一緒になって取り組む姿勢は低学年ということもありホノボノ、子どもたちの目線に立った場合でも決して悪い環境ではないのではないか、と考えます。更に、算数の授業では4年生を見学させていただきましたが、児童一人ひとりに丁寧な授業を展開できる、まさに目の行き届いた指導が出来る環境であるな、といったところです。こうした少人数でのメリットが多くある半面、先の検討委員会でも出された課題も存在します。2時間目が終了した際の休み時間を活用し、毎日、全校活動を行っているようで見学させていただきました。話はそれますが、芋井小の通学範囲もかなり広く、何名かの児童はスクールタクシーを利用しているということで、実は、学校外では地域の行事等では協働する場面があると思いますが、学校から一歩でてしまうと、子ども同士が関わる機会も制限されてしまうのでは、と思います。だからこそ、校内、地域での関わり合いが、将来に向けても大事になってくろだろうし、小規模であっても地域の活力がこうしたところから生まれてくると思います。この日行われた全校活動では児童が自ら考えたリレー形式のゲームでしたが、1年生から6年生までお互いをそれぞれ応援しながら、改めて、絆が育まれていくのだな、と感じた次第です。議会特別委員会でもこうした視察を通して、特に小規模校の今後の在り方、子どもたちの視点に立った中で進めていかなければなりません。 新聞、一部のテレビでも報道されましたが、昨日、長野市南部地区交通渋滞対策協議会の設立総会が開催され出席をしてまいりました。南部地区の14名の市議会議員が全員、会の顧問に就任し私も参画してまいります。渋滞といえば、実に私の地元である丹波島橋、長野大橋です。県の調査でも、県内のワースト1が長野大橋付近、2位が丹波島橋、と深刻な課題です。私も同世代の仲間から早くなんとかしてほしい、といった声をたくさんいただいております。これまで地元の更北住民自治協議会では、新橋の建設、パークアンドバスライドの導入、五輪大橋の早期無料化等を市長に要望を続けてまいりましたが、今後は長野市南部全体で交通渋滞解消に向けて取り組むことで、市民生活の向上を図っていきたいと考えます。南部のみならず、市全体、更に言えば、北信、県全体をとってみても効果が生み出せるのでは思います。国、県、市町村、それぞれ財政が厳しい状況ではありますが、将来への更なる発展を目指した価値のある投資であるならば、果敢に取り組む必要があるのでは、と思います。いずれにしても少し時間のかかる課題ではありますが、出来ることは素早く対応できるように私も努力してまいります。小中学校の課題、交通渋滞の課題、いづれも長野市が本気になって取りくむべき、待ったなしのものであるのは間違いありません。

長野市活力ある学校づくり検討員会を傍聴

 本日、第10回の長野市活力ある学校づくり検討委員会が開催され、傍聴させていただきました。私は、既にご報告のとおり、常任委員会では「経済文教委員会」、特別委員会では、少子化を踏まえ、小規模な小・中学校を取り巻く子どもの教育環境と地域の在り方について、調査・研究を行う「小・中学校の在り方調査研究特別委員会」に所属しており、検討委員会にて議論されている内容も議会での委員会審議にも大きく影響をしてまいります。 改めて、長野市の公立小・中学校を取り巻く現状と課題として、 ・全校で99人以下の小学校が11校(20.4%)、中学校が7校(29.2%) ・全校で11学級以下の小学校が22校(40.7%)、中学校が9校(37.5%) ・将来人口推計によると2060年の15歳未満人口は2010年の41%、中山間地では同じく27% ・「自立した18歳の育成」を目指した教育を推進 ・通学区と行政区が一致しないところがある ・本市の公共施設のうち33.5%が学校(公共施設を現状のまま維持できない) ・学校施設は、今後、学校施設長寿命化計画に基づく計画的な老朽化対策を推進 ・学校施設は学校教育以外にも役割がある(災害時の拠点・社会体育の活動場所など) 等が挙げられます。  前回の検討委員会は傍聴できませんでしたが、これまでの議論の中で次のような内容の意見が出された、と資料の中にまとめられておりますので一部抜粋します。 「人口が減少し、児童生徒数も減少する中で、学級数や児童生徒数に軸足を置いて学校の適正規模の基準を決めると、どこまでいってもイタチごっこになってしまう。学校の適正規模をどのように考えていくのか、小規模ではいけないのかということを併せて議論していかなければいけない」 「学力など学校の授業をきちんとやるという点では、中山間地域での少人数教育は効果があるだろう。しかし、クラスの中で机が二つしかないような状況で6年間生活したらどうなるのか。そのような観点も必要」 「子ども達にとって豊かな学びの環境を考えた時、幼い時期は、安全・安心、地域の見守りの中で子どもが育つこと、通学距離の問題などが優先されるべきだ。大きくなるにつれて、学びの質の中身として優先されるべきものは、集団の中で学ぶこと、その中で培われる社会性や自立性などが保障されることである。そのような質の変化があることを前提に考えていかなければならない」 「子ども達にとって一番いい規模、教育環境、教員数も含めた問題を柱にしていかなければ、地域のエゴが出てしまう」 「新しい学校の枠組みを考えるべき。既存の枠組みだけでは限界がある。学校の活力とは何なのか、子ども達にとっての教育の質とは何なのか、そこに立ち戻って考える必要がある」 「小規模校は先生の目が届くという点でいいかもしれないが、子ども達が大きな集団になれないのは、子どもの成長の中で大きなデメリットだ。中学・高校と大きな集団に入っていく中で、環境の差が大きい」 「小学校1年生から4年生ぐらいまでの間においても1人ではなく、やはり関わりの中で育てた方がいい。複式学級による縦のつながりや地域とのつながりをつくった方がいい」 「ある程度の規模の学校なら部活動等でも先輩後輩の関係など様々なものが学べるのに対し、小規模校ではこのような経験ができないのは非常にかわいそう」 「小規模校を抱えている地域では学校を中心に地域が成り立ち発展している。地域には文化、歴史、そういう大きなものがあり、地域の文化や伝統を経験させることは子どもにとっても大事なことではないか」  一部ですが、本日までの10回の委員会では多くの意見を基に、様々な議論が重ねられました。少子化が進展している中において、子どもたちにとって最良の教育環境とはどういった姿なのか、現在でも大きな課題である小規模小・中学校を今後どう配置していくのか、同時に地域との関わり合い等、より具体論に入っていけばいくほど、乗り越えなければならない具体的な課題が多くなってきます。いよいよ各論に入っていく段階です。来年6月に検討委員会より答申がなされる予定ですが、常任、特別委員会において私自身、しっかり調査研究、議論を深めていきたいと思います。

体調管理

 ちょうど4、5日前から体調がすぐれずにおりました。風邪をひいてしまったわけですが、普段であれば、2,3日すれば体調も戻るので今回も日常活動を少し控えめに、宴席でもアルコールは控えながら過ごしてきましたが、まったく良くならずに近所の医院で診察を受けてきたところです。やはり風邪との診断で処方箋を出していただき、一日も早く体調を回復させたいものです。やはり、体調管理、これは大事です。  そんな先週、体調はあまりすぐれずにおりましたが、中々良い会合にも出席をさせていただきました。 私が所属する会派「改革ながの市民ネット」代表である松木茂盛市議の市議会議員在職50年を祝う会に出席させていただきました。 50年といえば半世紀、私が現在48歳なので、私が生まれる前から市議を続けていらっしゃる、凄いことです。市議としてこれまで50年、地域の人たちの手となり足となりながら仕事をしてきた、とのお話をされていました。まず、どんな仕事でもそうですが、一つの仕事を50年続けることは中々出来ないことでありますし、議員となれば、選挙で信任を得続けなければならない、一言で50年とはいうものの、重みがまったく違います。私が初当選し、議会常任委員会、特別委員会に所属した際に、同じ委員会に所属をしていた松木市議の姿勢からたくさんのことを学ばせていただきました。13期の大ベテラン議員の松木市議が誰よりも早く挙手をし、発言をする、知識と経験のなせる業、以降は委員会ではご一緒させていただいておりませんが、良いお手本であったのはいうまでもありません。更に言えば、物腰の柔らかさ、腰の低さ、人間としての温かみなど、2年足らずの新人議員の私からすればまさに雲の上の存在でありますが、更にご指導いただきながら私も議員としての資質向上に励んでいきたいと思います。  週末、地元更北地区で「子どもフェスティバル」が開催され出席して参りました。このフェスティバルは大人はあくまでも助っ人であり、地元中学生が実行委員長を務め、あくまでも子どもたちが主体で毎年開催されております。  長野市教委でも幼保小中高連携という目標を掲げておりますが、更北地区子どもフェスティバルは地元の幼保から高校までが参画し大変な盛り上がりでありました。オープニングセレモニーの更北中生徒会役員さんらによるダンスはキレッキレで、また、三本柳小学校金管バンドの演奏ではその迫力を、体調不良であった私ですが、たくさんの元気をいただいてまいりました。  まあ、そうは申しましても何だかんだ言っても体調管理です。治す時にしっかり治さなければ長期となってしまいますし、風邪は万病の素ともいいます。気を付けましょう!

時間の流れが早く...

 3連休をお過ごしの方々も多かったことと思う先週ですが、慌ただしく過ごした週末となりました。 3日、4日と地元での行事に参加、5日は後援会主催で市政報告会を兼ねた温泉旅行で斑尾へ。3連休の最終日という中ではありましたが、昨年に引き続き大勢の方々に参加をいただきました。市政に送りだしていただいき2年が経過をし、任期の折り返しを迎え参加された方々より叱咤激励を賜り、更に気を引き締めながら様々な課題に取り組みながら仕事を深め、進めていかなければならない、と感じている次第であります。 先のブログにも書きましたが、9月から今日まで議会活動に加え、3つの選挙、そして後援会行事に向けた準備等、ただただ慌ただしく時間との闘い、といった感がありましたが、大勢の方々に支えて頂いているからこそ出来ることであり、有り難い限りです。先週から朝の街頭からの市政報告・活動報告を再開し、議会活動は当然ですが、日常活動の充実も図らなければなりません。  3連休明け、月曜日には会派総会にて市担当部局からの施策説明、常任委員会の勉強会、新年度予算編成を前に会派として、平成30年度予算要望書の市長への提出等を行ったところです。 そして、今月の30日からは長野市議会12月定例会が始まります。私も登壇の機会を与えていただいており、質問要旨をまとめ、原稿作成に取り掛かるところであります。時間の流れが早く、様々なストレスにも襲われる毎日ですが愚直に取り組んで参ります。

3つの選挙が終わり。

 早いもので11月、今年も2か月を切りました。 9月7日~26日に市議会9月定例会、28日から10月17日まで市議会決算特別委員会、間に衆院解散、公示、10月22日投開票、同日、市長選・市議補選、29日の投開票日、とこの概ね2か月は、まさに忙殺されておりました。ここにきてやっと、頭が選挙モードから平時に戻り、私自身の任期も折り返しを過ぎ、益々精力的に仕事に取り組む決意を固めているところであります。  まず、衆院選について少々ご報告いたします。私は、市議となるまでの6年弱を篠原孝衆院議員の秘書を務めておりました。秘書時代には2012年、2014年の2回、総選挙を経験しておりますが、市議となってから初の総選挙となりました。やはり、秘書時代とは異なり、それまでは100%に時間を選挙に費やすことが出来ましたが、議員としての活動、所謂、公務が重なり、時間的には制約された中での今回の選挙となりました。過去2回は共に12月の選挙であり、ミニ集会中心に選挙区内で6回~8回/日開催し、セッティングに相当な時間を要しておりまいsた。今回も同様に一方通行ではなく、対話に重きを置きながら双方向でのミニ集会を設定しました。時節柄、これまでに比べ開催回数は少なくなりましたが、特に最初で最後の日曜日であった10/15には長野市内8か所での開催で、私の地元でも本当に大勢の皆様にお集まりいただき、篠原代議士が今回、無所属として出馬した経緯、当選後に取り組まなければならない事項等が報告されるとともに、来場いただいた方々からも様々な意見をお寄せいただきました。篠原代議士は日頃から地域をお1人で回られ、お1人お1人と向き合い、ほぼ毎週開催しているミニ集会では、例え3人の参集であっても、それぞれの地域公民館でのミニ集会にて地道な活動をされております(私も秘書時代数百回のミニ集会をセッティングしましたが、ミニミニ集会は何度もありました。それでも怒られたことは一度もなく、むしろ、開催にむけた努力を労っていただいておりました)いずれにしましても、無事に6選を果たすことができ、感謝感謝であります。  後に続いた市長選・市議補選では、投票率の低下が懸念されていたわけですが、結果、39.29%と過去2番目の低さという結果でありました。論戦低調、公開討論会開催が無かった、対抗軸が無かった等々、言われておりますが、人口減少、少子高齢化からはじまるこれからの行財政運営、私たちの生活環境の向上に向けた施策など、課題が山積している状況の中で、この投票率は残念な結果であります。この数字を私自身もしっかり受け止めなければなりません。最も身近である行政、自分たちの足元の市政、それぞれの方々が抱えている行政課題についてもっともっと身近に訴えられる、そんな行政にしていかなければなりません。市長と議会、二元代表の一翼の一員である私自身が、更に市民の皆様方とのコミュニケーションを図っていく努力が求められていると同時に感じております。 行政、議会に関心も持ってください、というよりも、信頼していただけるような仕事を行政、議会が真摯に取り組んでいくことが最初なのだと感じております。  今月末からは、市長2期目最初の定例会が始まります。私も一般質問を行う予定でありますが、課題山積、困難な時代の中において、如何にして市民の皆様から信頼していただける行政としていくべきか、という視点で取り組んでいきたいと思います。

今日から一般質問

 お知らせの通り、長野市議会9月定例会の会期中です。 本日(9/13)から15日までの3日間、各議員による一般質問が行われ、議場において熱い議論が交わされると思います。 今議会においては、私は一般質問を行いませんが、委員会等での議論を深めていきます。 今議会での各議員の一般質問について、 ・市長の政治姿勢 ・防災 ・公共施設の在り方 ・人口増対策 ・子育て支援(放課後子ども総合プラン含む) ・健康増進、健康寿命延伸 ・公共交通対策 等、多岐に渡っての質問が行われる予定です。 現市長にとって任期最後の議会となり、何かと注目を集めるのではないかと思いますが、まずは、この3日間、私も集中して議論を聞き、自分自身の糧としていきます。

9月議会が始まりました!

 長野市議会9月定例会が開会しました。 6月末から8月にかけて長野市でも降雨災害に見舞われました。人的な被害はなかったものの土砂災害、農地への流木、土砂の流入などの被害が発生しました。  今議会では、そうした災害復旧関係で、道路、河川、農道、水路、農地および林道等の施設の災害復旧に要する経費14億6,900万を補正予算として追加されております。補正予算総額が24億2,900万余なので、実に60%近くを占めることになります。当然の措置であり、一日も早い復旧に向け迅速に対応しなければなりません。 本日、市長等からの提案説明を踏まえ、私なりの報告をさせていただきます。   <県保健所と長野市保健所に共同設置の検討は終了>  平成27年10月、長野県知事と長野市長との懇談にて共同設置に向けた議論がスタートしました。目的とされた人口減少の中で、県と市が相互協力を行い、人材、施設の集約を図り、重複する事務の見直しや効率化、至っては税金の有効な利用といった面が期待されたわけですが、結果的には、効果薄とした判断がなされました。長野市保健所の持つ特長を生かし、さらに伸ばし、市民益に適うものであれば当然進めなければなりません。しかしながら、当初は、共同設置が何よりも長野市にとってメリットがあるといった「共同設置」ありきの議論が進められ、議会にても慎重論が多々ある中でしたので、ようやく、ある程度の方向性が見ることが出来、少しホッとしているところです。やみくもに公共施設の縮減に向けた”ありき”の議論はやはり慎重に進めなければなりません。 <公共施設は>  旧ダイエー跡にある「もんぜんぷら座」ですが、貴重な市民活動の場として、多くの市民の皆様に利用されているところであります。私もダイエー時代から頻繁に出入りしたいたこともあり、思い入れの強い施設の一つでもあります。しかし、築後40年を超え、建物の老朽化や耐震化への対応が大きな課題として常任委員会、特別委員会でも議論がされております。これから”さあ、どうする”といった深い議論がされていきます。市としては、多くの市民の皆様からご意見を伺いながら、今後の在り方を検討していく、という方針です。  公共施設全体の将来像についても今後、各地区においてワークショップを開催し、市民の皆様と一緒に検討していく、という方針が示されております。 <インバウンド>  7月に金沢市と連携し「ビジットジャパン地方連携事業」としてフランスからエージェントを招聘し、善光寺、戸隠、松代を巡ったようです。過日、某海外の団体の方とお話しさせていただきましたが、効果的な施策をしっかり打ち出しながら長野市と海外との連携を深め、WIN-WINの関係を築いていけるような取組みが更に必要です。たとえば、MOUの締結をもっと進めていったらどうか、との話もありました。MOUの締結は、締結先との経済交流、技術交流、学術・文化交流、人的交流を継続的に行いうことで、締結する両機関の関係をさらに強化していくものであり、交流の拡大にもつながり地域の活性化にも寄与するものだとのことです。更なる研究を重ね、長野市の観光資源をさらに生かしていきたいところです。 <スポーツ>  なんと、10月に長野Uスタジアムにてサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」の国際試合が決定したとのこと。更に、11月には全国のJリーグユースカップ決勝戦の開催も決定したとのことです。また、報道でもありましたが、デンマークの水泳連盟が2020年東京オリンピックの合宿地に長野市が内定しました。これから事前合宿やホストタウンを含めて長野市としても協定締結を目指していく方針です。スポーツを軸としたまちづくりに期待が持てます。 <子どもの学力>  過日発表された「全国学力・学習状況調査」の速報値に関して、長野市では、小学生は全国平均を上回り、中学生においては全国平均との差が縮まている傾向がみられる、としています。教員の授業改善を目的に実施されている「標準学力検査」ではすべての教科において全国平均を上回る良好な結果が出たとのことです。 他にもいくつかありますが、これから本会議における一般質問並びに委員会での議論等が始まります。今議会で委員会構成等も変わる、所謂、人事議会でもありますが、所属する建設企業委員会、まちづくり対策特別委員会においても全力で取り組みます。 

第2期の長野県高校再編では

 ここ数日、信濃毎日新聞でも大きく報じられておりますが、長野県教委より第2期県立高校再編、これからの高校教育の在り方を盛った「学びの改革 実施方針」について旧通学区毎、12地区で懇談会が行われております。8月23日、旧4区での地域懇談会が千曲市のあんずホールで開催されましたので、私も参加して参りました。  私は、第1期再編計画の際に統廃合の対象校となった長野南高校の同窓会長を務めており、今回の基本構想に基づき発言をした次第です。今回の再編においては、全日制高校を都市部存立校(市街地に位置している、地理的な条件から学校群として一体的に将来像を検討することが望ましい高校)と、中山間地存立校(都市部存立普通校に該当しない高校)という考え方を導入し、それぞれ存続をしていく上での再編基準を設けております。 「都市部存立普通校」・・・在籍生徒数520人以下が2年連続の場合、他校との統合もしくは募集停止(つまり廃校) 「都市部存立専門校」・・・在籍生徒数280人以下が2年連続の場合、他校との統合もしくは募集停止(つまり廃校) 「中山間地存立校」・・・在籍生徒数120人以下、もしくは在籍生徒数160人以下、かつ、卒業生の半数以上が入学している中学校がない場合には、統合もしくは募集停止(つまり廃校)、地域キャンパス校、特定校の指定 といった基準を適用させていくという説明でありました。  4区内の7つの公立高校では 「都市部存立普通校」として長野南、篠ノ井、屋代、屋代南の4校、 「都市部存立専門校」として更級農業、松代の2校 「中山間地存立校」として坂城、としております。    こうしたことを踏まえ考えた上での私の発言趣旨は次の通りです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  人口減少、少子化が進展する中で、「新たな高校づくり」=将来の子どもたちが安心してそれぞれが学べる場を作っていく、という理念には共感をするところである。  しかしながら、今回示されている再編基準は、所謂、人気校=進学校は基準を大きくクリアしており、今後、再編の遡上に載ってこない。つまり、既に聖域を設けているのではないか。時代にマッチした「新しい高校づくり」という観点からいえば、在籍生徒数の大小でくくるのではなく、すべての高校を枠組の中に入れて考えるべきではないか。単なる削減ありきの議論が進んでいくことに対し危惧するところである。ネガティブ思考ではなく、発展的で前向きな議論が展開されることを望む。今回の資料を受けて発言したい。 都市部存立普通高校の基準に関し、 (1)再編基準について、在籍生徒数520人以下が2年続いた場合、統合もしくは募集停止としている。再編整備を進める上での最低限の基準としている。これ以上の基準が設けることがあるのか。現在4区内の4校では1校が、既に520人以下の募集定員の高校であるが、そもそも募集人員も決めているのは県教委。どう整合性を取るのか、  また、他3校については、既に再編基準を満たしているが、今回の「学びの改革」では、再編の対象とはならない、と考えて良いのか。 (2)募集学級6学級以上が望ましい、とされているが、4区内では4校中、5学級が1校、3学級が1校で望ましいとされている学級数となっていない。今後の学級数はどうお考えか? 少なくてもH29、30年度は現行でお考えなのか? 県教委の答弁では「学級数は単年度毎に中学卒業生数等を勘案して決めている。」以外、明確な答弁なし。 (3)今後のスケジュールについて、これまで9か所で地域懇談会を行い、そこで様々な意見が出されたと思うが、その内容等を踏まえ、今回示された基本構想から実施方針(案)の内容、特に再編基準について変更があり得るのか。  平成30年度以降、旧通学区ごとに具体的な検討を進め、まとまったところから個別の再編計画を策定と予定されているが、旧通学区を再編のベースとして考えているのは何故か。何故、現在の通学区での議論を行わないのか。4区で言えば、隣接する旧学区からの流入もあり、また、その逆もある。更に、私立への進学者もいる。 おそらく県教委として旧通学区単位での再編をお考えなのかと邪推してしまう。であれば、県全体で約5300名の生徒数の減小、約130学級分減少であれば、明確に130学級分縮減する方向で高校を統廃合なり募集停止しますよ、と明確にすれば、更に議論が深まるのでは。4区について、具体的に4区全体としての必要総学級数、または、高校設置数について、現段階では、「募集学級数の予測」で仮にとありますが、示されているように8学級分を減らします!6学級が望ましいから、逆算して何校体制にしますよ!という高校設置数を基に基準に満たしているにもかかわらず再編を進めようとしているのか、お聞かせ頂きたい。  新たな高校づくりを進める上での再編整備の理念が中々伝わってこない。少子化だから高校減らしますよ、といった削減ありき、の印象がぬぐえないのが現段階での率直な考えである。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  県教委からの答弁では旧学区の枠を超えての考え方もある旨の発言がありましたが、まずは、それぞれの地域の方々で今後の高校の在り方を検討してほしい、といったあやふやな回答であったと受け止めております。  本日の発言内容からも、それぞれの学校が存続を懇願する内容のものが多く、やはりノスタルジックな訴えが多く、こうしたことでは、今はやりのどこかで”忖度”が生まれてしまうのでは、と危惧しております。つまり、発展的でも前向きでもなく、何とか存続させよう!という主張の繰り返し合戦では収まりがつかなくなるような気がしてなりません。県教委が各論でも賛成多数となるような案を作り上げていく姿勢が不足しているのではないでしょうか。  とにかくこうした場でも、発言者から一括で質問を受け付け、一括で答弁なので、私以外でも答弁については消化不良を起こしたのではないかと思います。もっと真摯な姿勢を持ってこうした懇談会を開催して欲しいし、単なるアリバイ作りとならないようにしていただきたいと強く願っているところであります。 10月には実施方針(案)が策定され、来年3月末までに実施方針を決定する予定、というスケジュールですが、まだまだ議論が足りません。

会派行政視察最終日

 会派行政視察最終日は、下関市から福岡県北九州市に移動(普通電車で10分程度の移動距離)し、北九州市立子育てふれあい交流プラザを視察。子育て環境日本一の北九州市ですが、小児医療では24時間体制の病院が市内4か所設けているなど全国にはない取り組みがなされております。北九州市には今回視察した交流プラザの他に八幡地区に「子ども館」が設置されており、市として積極的に子育て交流施設を展開しているところであります。平成9年開設の「子ども館」では0歳~18歳の子どもたちが利用でき、これまでの利用者数は延べ1,000万人に迫る勢いで、今回視察した「交流プラザ」は0歳~6歳の子どもたちに開放している中で、平成13年開設してから今月中には述べ利用者数が500万人を見込んでいるようです。利用者は1,200人~1,300人/日、指定管理者による管理の下、正規職員12名、見守りスタッフとして、5時間パートさんが30名の体制で運営されております。  交流プラザでは、遊び場、育児相談、親子・市民活動団体の情報交換や交流が図れる場として広く提供され、まさに、子育て支援の総合的な活動の拠点として広く認知されるとともに多くの市民に活用されている施設に大きく成長しているようです。  館内3,000㎡を上述のプレイゾーン(遊び場)として1,500㎡と広く、視察した際にも多くの親子連れが楽しく遊びながら親子間はもちろん、親子同士での交流を図っているという微笑ましい光景に溢れておりました。こうしたプライゾーンの他に、親育ちゾーン、地域子育て支援ゾーン、併せて、子育てに少々疲れた体を癒すためのリフレッシュルームには「ソファー型のマッサージ機」が6台程度設置されており、保護者にとってまさにリフレッシュできる場も設けられているといった子育てを北九州市として支援して行こう、という環境がこのセンターには凝縮されている印象を受けた次第であります。  核家族化が進む中で「子育ての不安についての相談体制」、「親としての心持」、「安心して子育てしたい」等といった課題を解消するための役割を果たしていると思います。  現在長野市においても、子ども広場「じゃんけんぽん」、「このゆびとまれ」があります。この施設については、母親にとっては大助かり!、同じような施設が増えればお母さんたちも助かるし、こどもたちにとっても良い、といったコメントが寄せられております。子育て先進都市を目指す長野市、しっかり保護者の立場で、保護者の目線に立って、これからの公共施設の在り方と共に、子育て施設の充実を図っていかなければなりません。