2月14日(火)、国際的な経済連携に関する政府担当者説明会に参加してまいりまし

た。中川内閣官房内閣総務官室企画官他2名による説明会で、参加者は300名弱

だったかと思います。

中川企画官による足早な説明でしたが、資料も多く、かつ、誠実な説明・応答がなさ

れました。ほとんどの参加者も足早な説明についていき、「言わんとする」行間も読

んだ上での質疑になり、日本人の知的水準の高さを改めて感じた説明会でした。

要約すれば、TPP交渉参加は、政府の方針である「高いレベルの経済連携を進める

環」であり、TPPについては情報収集を進めながら対応していき、それのみならず、

今後も様々な経済連携を進めていく、とのことで、TPPの危険性(国益・国民益に反

する)につき、「懸念がある」と正直にお認めいただきました。但し、未だに内容がよ

くわからない状況なので情報収集を進めながら対応していくとのこと。まさに、首相

が言っているから「行き先のわからないバスに乗る」状況になっていると感じました。

(私感ですが(^^ゞ、おそらく、本質をついていると思います。)

城山三郎著「官僚たちの夏」には、「経済自由主義者」が経済関係の大臣になってし

まい、中小企業を潰す結果になる政策を進めようとしたことに、担当省の官僚達が

国益のため反対した事例が小説として取り上げられ、私も「志ある官僚」の存在に

感動いたしました。今こそ、気骨のある官僚が必要な時代になっていると考えます。

 

TPPに参加し、関税を100%撤廃すれば地域社会・農村が崩壊することは間違いあ

りません。農村の崩壊は地域社会の崩壊・商店街の更なる衰退を招きます。それで

得られる利益は、GDPが0.54%向上するだけ!だとのこと。

食の安全、地域社会・農業の発展のため、「イカれた」新自由主義に対し反対を貫い

てまいります。