民進党の代表選が始まりました。
前原誠司氏、枝野幸男氏の一騎打ちですが、私は今回、前原候補を応援しています。平和主義者であり、行き過ぎた自由貿易に反対する私の政治姿勢からすると、憲法改正論者で新自由主義者と目される前原氏を応援することを意外と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、理由は社会保障政策にあります。
民進党は、尊厳ある生活保障総合調査会(前原調査会長)で、井出英策慶応大学教授の提言を基に新しい社会保障政策をまとめました。これは、すべての人が応分の負担をし、すべての人が受益者となる社会の実現を目指すもので、画期的なものだと考えます。今までの社会保障は、ともすると貧しい人・困っている人を「助けてやる」的な偽善的傾向があり、格差拡大・中間層の没落が、「弱い者が更に弱い者を叩く」分断社会をつくってしまいました。この悲しい流れを転換し、すべての人が受益者となると同時に、すべての人が応分の負担をする、自律した個人が尊厳を持って、安心して生きていける社会を創らねばならないと考えます。
前原候補は、井出教授を三顧の礼をもって口説き落とし、その提言に基づいて代表選を戦っています。
民進党にとって、おそらくこれが最後のチャンスとなるでしょう。代表選において堂々と議論を交わし、国民の皆さんに政策を知っていただく機会になることを願っています。