今朝(2/18)の信濃毎日新聞にも掲載されておりましたが、長野市の令和2年度一般会計当初予算の概要についてご報告します。
まず予算規模は、過去最大となる1、745.2億円で前年度対比240.2億円増(16%増)です。
気になる台風第19号災害関連予算は、255.3億円が確保されました。
応急仮設住宅提供、長沼交流センター機能の復旧、被災した地域公民館の改築・補修等に係る補助等からなる「被災者支援・地域コミュニティー支援」に12.8億円、被災農業用機械・施設等の復旧、農地・農業用施設の復旧(堆積土砂撤去、排水機場の復旧等)、被災中小企業者支援事業補助金、借入に対する利子補給等からなる「農業者支援、中小企業支援等」に107.3億円、道路・河川・公園・水道・下水道の復旧、保育所、児童館等、小中学校の復旧の「インフラ・公共施設の復旧」で37.4億円、国土強靭化計画の策定、消防団装備の充実等「災害に備える」予算で12.9億円、災害廃棄物処理、公費解体で108.4億円が主なる災害関連となります。
この中で、消防団装備の充実について、一昨年の一般質問で取り上げた消防団員の新基準活動服の配備が5年前倒しで新年度中に全団員へ貸与されることとなりました。
また、自主防災組織強化事業で防災資機材等購入費補助金が前年度対比397万円増の1,060万の予算が確保されております。
過去最大の予算規模となりますが、歳入については、市税が前年度比25,8億円減となり、市債発行額で前年度比51,3億円増の200.7億円、来年度末の資材残高がプラス2.9%の1,675.6億円に増加、財政調整基金を前年度比27.2億円増の53.5億円を取り崩す厳しい状況であります。
そんな中でも、普段から多くの市民の皆様からいただく要望等にも出来る限りお応えしながら、日常生活における利便性の向上に向けた事業を展開していく必要もあります。
2月27日より長野市議会3月定例会が始まり、新年度予算についても議論がなされます。やはり、台風第19号災害からの復旧・復興が大きな柱となる年度となると思います。まさに、復興元年に相応しい新年度とすべく取り組んでまいります。
そして、連日大きく報道されている新型コロナウイルスですが、長野市は次のような体制にあります。
長野市保健所にて、「新型コロナウイルス感染症有症状者相談窓口」を設け、感染症対策担当が24時間体制で相談を受けます。
平日の日中:026-226-9964、夜間・休日:026-226-4911 です。
相談を受け、診療体制が整った医療機関で診察を受けていただくために、受診について保健所が医療機関と調整を行っております。これまで100件ほどの相談が寄せられているようです。感染が拡大している中ですので、何か気になった際には相談していただければと思います。
そして、一日も早く収束に向かうことを願っております。皆様、お気を付けください。
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去る2月9日(日)、朝から降雪があり天候が心配されましたが、後援会主催で「鈴木洋一後援会2020年新春の集い」を開催することができました。その際、毎年、市政報告をさせていただいており、今年は、以下の内容についてお話しさせていただきました。
1.令和元年9月15日執行の市議選について
(1)52名の立候補者で大苦戦、前回選より631票減らすも2,595票をいただき、24位で2期目当選。
(2)現職が大きく票を減らす。平均620票の減、私を含め現職には厳しい選挙であった。
2.台風19号を受けて
(1)令和元年10月12日00時~10月13日24時の降水量
・上流に位置する佐久市(アメダス佐久)で10月12日0時頃から連続的に降雨。
・12日13時から20時にかけて20mm/hを超える強い雨が8時間降り続けた。
・佐久市の12日の降水量は、平成11年8月14日の205mmを大きく上回る303mmを記録。佐久市の南に位置する北相木で観測史上1 位の395mmの記録的降雨となった。
・10/12、21時に佐久市下越(しもごえ)の水位上昇、最高水位4.77mに到達、立ヶ花で13日4時に最高水位12.46m(史上最高)に到達。
・下越(しもごえ)と立ヶ花では約7時間の時間差があるが、長野市から上流部でより多くの雨が大規模な氾濫となった。
(2)課題と対策
①異常気象が常態化していることの共有
・1時間降水量が増加している実態、海水温上昇の実態、長野地域でも気温上昇。
・洪水災害の増加(鬼怒川・常総市以降、毎年)
②今回の雨量と千曲川流量などのデータを共有/
・地域別雨量実績と千曲川の流量実績を確認し、平成26年策定の「信濃川水系河川整備計画」の前提条件を見直す。
→国土交通省北陸地方整備局(新潟市)は1月10日、台風19号豪雨災害を受け、2020年度中に信濃川(千曲川)水系の河川整備計画を変更する方針を明らかにした。長野、新潟両県の流域自治体と検討を進めている「緊急治水対策プロジェクト」の内容を整備計画に反映させる方針。1/11信毎記事より
③洪水の原因究明と根本的な対策
・決壊の原因は越水によるもの(千曲川堤防調査委員会報告)、鬼怒川、小田川も。
・決壊箇所(穂保)は完成堤防だった。
河道断面の不足、必要な流化断面が確保されていたのか、現状を正確に把握する必要有。
④遊水地・調節池の規模が重要。
・今回の流量の正確な分析に基づき、必要な洪水調節能力を測定しなければならない。
⑤脆弱な堤防が続く村山橋から上流部、長野市南部の河川整備が遅々としている。
更にいえば、現状の堤防であれば、越水による破堤につながりかねない。越水しても内側が崩れない対策など、最新の技術を取り入れるべき。
(3)信濃川水系緊急治水対策プロジェクト
国・県・市町村で構成する「信濃川水系緊急治水対策会議(千曲川)」は、2027年度までに取り組む内容として「緊急治水対策プロジェクト」を打ち出したが、住民が抱える不安を解消できるか? 内容の検証と進捗管理が必要。
以下、主な内容
1.被害の軽減に向けた治水対策(河川における対策)
<河川水位を低下させるための取り組み>遊水地等の洪水調整施設の整備、河道掘削等
<浸食対策>護岸・根固工等
<危機管理型ハード対策>堤防決壊までの時間を延ばすための堤防(決壊箇所の現状復旧)
<堤防の強化>浸透対策(鋼矢板など)
<ダム、排水機場の活用>ダムの事前放流
2.地域が連携した浸水被害軽減対策の推進(流域における対策)
<流出抑制>ため池の活用、校庭、水田、公園などでの雨水貯留施設の整備
<内水被害軽減対策>排水機場の整備と耐水化
<復旧支援>防災拠点等の整備
3.減災に向けた更なる取り組みの推進(まちづくり、ソフト対策)
<防災教育や防災知識の普及>避難確保計画、避難訓練、ハザードマップ
4.令和元年度長野市の予算は史上最高、そして3月定例会に臨む
(1)災害関連にかかわる令和元年度補正予算
・令和2年1月31日付けで市長専決 59億5700万円
・令和元年12月定例会で議決 212億8千万円
・令和元年10月、市長専決 47億7千万円
※合計320億円強となり、一般会計は過去最高となる1,864億38、851千円
(令和2年2月6日現在)
(2)長野市議会3月定例会(2/27~3/24)
・通算12回目の登壇(2期目では初登壇)
・これまで取り組んできた「災害に強いまちづくり」の実現に向け、河川整備、特にハード対策を中心に行う予定。
・長野市が主体的に県、国と連携して災害に強いまちづくりに取り組むことが重要。
大勢の皆様に足を運んでいただき、感謝の気持ちでいっぱいでした。皆様のご期待にお応えすべく、これからも地道に活動してまいります。長野市は復旧・復興の途上にあります。とにかく精一杯取り組んでまいります。
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