コロナ禍「第7波」の襲来を受けている列島各地では、連日に亘り 過去最多の感染者数を悪しけく記録するに至っています。
私の住む長野県・長野市も然り…県においては連日の1,500人超え・市においては連日の300人超えの陽性感染者の発生が報じられています。
そんな中ですが、この 暑い時期のコロナ感染拡大について「エアコンの風」が(感染拡大の)悪しき要因の一つになっていることが改めてクローズアップされていることから (これまでも本ブログで触れていますが)私の立場でも再度注意喚起させていただき、これ以上感染者を増やさないための一助としていただければと存ずるところであります。
「コロナ禍におけるエアコンの風対流感染」については、2020年1月に、中国は広州市のレストランで発生したクラスター(集団感染)の感染経路を解析した際、その主要因が〝エアコンの風〟であったことが報告され、それを耳にした私たちは「そんなところから…」と意外な思いにさせられたのを記憶しているところです。
このレストランのフロアは広さ145㎡もある広いもので、そこに83人の客が15のテーブルを囲み食事していました。
その来店客の中にコロナ陽性感染者(呼称:Aさん)がおり、その人の親族を含む計9人が二次感染した事例でありました。
その中で注目されたのが、感染した全員が「エアコンの風の通り道」に座っていたという事実でした。
感染した9人は、Aさんと同じか隣接するテーブル(3卓)に座っていました。
で、この3つのテーブルは いずれも室内に設置されたエアコンから吹き出す風の通り道に位置しており、この〝風の通り道〟に座っていた人たちが 全て二次感染の憂き目に遭ったものです。
ところが、この風の通り道から外れた他のテーブルの客については感染せずに済んだことから、調査機関は Aさんが食事中に発した飛沫がエアコンの気流に乗って他の(風の通り道の)のテーブルに届き二次感染を招いたと結論づけたとのことでありました。
この事例から「エアコンの風」が コロナ感染の悪しき要因となっていることが再認識されました。
そんな中で 今の時節は夏…それも例年に増して厳しい暑さに見舞われることとなっていることから、家庭や職場などの施設内では「エアコンのフル稼働」の様相となっています。(さきの中国広州の事案は「冬季」の出来事で、エアコンの機能は「暖房」でありました)
そして そのこと(エアコンのフル稼働)は即ち「コロナのエアコン(の風)による感染拡大」の懸念材料になってしまうところです。
そのうえで、この悪しき状況を軽減させるために欠かせないのが「換気」ということは ご案内のとおりです。
ところが この「換気」について、現下の猛暑の気候の下(もと)では 寒い時期以上に行われにくくなっているのが現状と言われています。
このクソ暑い中、せっかく冷やした部屋の窓をむざむざ開ければ また室温が上がってしまう。
そんな心理から、かえって盛夏の方が換気をしない傾向にあるようで、そのことが残念ながら 今の感染者数増加を悪しけく後押ししているようでもあるのです。
前にも触れましたが、一部の最新機器を除いて 多くのエアコンは、室内の空気を(冷やしたうえで)対流させているだけなので、万一 部屋の中にウィルスがいれば、エアコンによって それ(ウィルス)を拡散させることになってしまいます。
そんな状況に陥らないためにも、暑い時期においても「換気」を行なうこと、これは習慣としていただきたいと切に願うところであります。
この換気については、何も窓を全開にする必要はないとのことです。
換気のコツは「風が通り抜ける導線を確保する」とのこと。
部屋の窓の一ヶ所だけを開けるのではなく、2ヶ所以上の窓を細く開けるだけで 風の入→出の〝通り抜け〟が成立し、部屋の空気の排出(入れ替え)ができるそうです。
(なお、部屋に窓が一ヶ所しかない場合は、扇風機を外に向けて作動させることで ウィルスが排出できるとのことです)
ここにきて急激に勢力を増してきた新型コロナウイルス感染症。
「第7波」と称して、私たちの社会生活を またも脅かすこととなっていますが、それに対峙するのも私たちです。
暑い時期ではありますが「エアコンの風感染」に陥らないよう、適切に換気を行なうことで いたずらな感染拡大を防ぐよう努めてゆきたいところであります。
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7月に入り、新型コロナウィルスが7度目の感染拡大を始め、列島の各地で感染者数が(再び)急増する事態となっています。
7月20日には、ついに全国で(感染者数が)15万人を超え、過去最多を悪しけく更新することとなってしまいました。
その感染拡大傾向は あまねく全国に伝播しており、都道府県のうち 実に30府県で過去最高を更新したことが伝えられています。
その悪しき状況は、残念ながら 長野県・長野市でも例外ではありません。
長野県においては 新たに1,594人が確認され、これまで最多の868人(4月14日)を大幅に上回ることとなってしまいました。
その内訳の中では、やはり長野市がワースト・ワンを記録。その数も 実に352人と、これまでの市内の感染大きく大きく上回ることとなってしまいました。
7/20(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(352人/市19894~20075例・他に1名が茨城県で届出)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751873.pdf
この長野市の他にも、松本市や 県内の7保健所管内で(感染者数)過去最多を更新し、全県に亘って感染が急拡大していることが伝えられています。
長野県によると、19日までの1週間の新規陽性者数も5,571人で過去最多となっています。
主な感染経路は 同居が23,6%で最も多く、次に 学校や児童福祉施設の9,6%などが続いているとのことで、家族間・生徒間の感染に歯止めがかかっていないのが顕著になっているようです。
そして(ご案内のとおり)、この状況を悪しけく牽引しているのが、変異株「BA,5」などへの〝置き換わり〟であり、これまで感染が疑われる事例のうち 約6割をBA,5が占めているそうです。
この事態において、長野県では 一部の医療機関で外来診療が逼迫しているとして、全県に県独自の医療警報を発令し、長野や松本・上田など8圏域の県独自の感染警戒レベルを「4」に引き上げたとのことです。
この(コロナ感染者数最多更新の)状況は、かなり深刻なものであると捉えざるを得ません。
従前にも触れましたが、例えば長野市においては 6月末にかけて「善光寺御開帳」を大過なく催行し、いよいよ地域経済活動の再開か…と期待を寄せた矢先に この再々拡大です。
この 七度(ななたび)目の悪しき状況には 戸惑いを覚えるほどでありますが、それとて現実。
この期(ご)に及んで 私たちは、(やはり従前に触れたように)社会経済活動⇔感染拡大防止の〝二刀流〟を実践するべく 改めて注意喚起を怠りなくしつつ、日々の生活を送らなければならないところです。
ところで、こんな いわば〝手詰まり感〟を抜け出すために大いに期待されているのが「(コロナの)飲み薬」でありますが、現下 開発が佳境にいる「シオノギ製薬・ゾコーバ」について、20日に行なわれた厚労省の薬事分科会(合同会議)で「緊急承認の適用を見送る」との結論に至ったことが報じられ、周辺の方々と「残念…」の意を共有しました。
合同会議によると、緊急承認の適用を見送った理由は、現時点では 有効性(薬効)を推定できるだけのデータが揃い切っていない中、急いで承認しても 実際に医療現場で使われる見込みが無いとの判断がされたとのことです。
現在 日本(政府)における「コロナ飲み薬」については、アメリカのファイザー社が開発した「パキロビッドパック」と、同じくアメリカのメルク社が開発した「ラゲブリオ」を承認しており、主要な医療機関での「院内処方」等に限って供給が始まっていますが、他の薬との いわゆる〝飲み合わせ〟の課題も少なからずあることから、市販薬のように使用が平準化されるには まだまだ時間がかかるようです。
今回のシオノギ製薬の薬事承認の先送りは残念に尽きないところでありますが、関係者は「最終段階の治験データを待つ」とのことでありますので、さらなる治験と研究を重ね 一日も早い「コロナ飲み薬」が流通し、軽症のうちの服用することで コロナウィルス感染症に罹(かか)っても早期に治癒できる環境が整うことを期待するばかりであります。
今回の〝コロナ感染者の過去最多更新〟に際し、長野市保健所長は「もはや コロナウィルスが常にあるという前提で社会活動を行なうべき」旨の発言をしたことが伝えられていますが、それにつけても そこに「飲み薬」があれば、いたずらな感染拡大や重症化の予防に資するのに…と思わずにはおれないところでした。
今はただ 自分自身が「(コロナ対策で)できること」に努め、安易な感染などしないように充分に注意しながら社会生活を送るのみであります。
なお、21日においても 感染者が300人超えの報アリ、予断ならない日々が続いています。
7/20(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(348人/市20076~20428例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751902.pdf
列島は 東北地方を除いて梅雨明けを迎えています。
総じて空梅雨(からつゆ)だった今年(の梅雨)でしたが、ここへきて その分を取り戻すかのように雨がよく降る陽気となっています。
長野エリアにおいても 断続的に雨の降りやすい日々が続く中、九州をはじめ西日本地方においては 数年前の豪雨災害を彷彿(ほうふつ)とさせるような激しい雨が降っていることが報じられています。
ここ数日 前線に向かって非常に暖かく湿った空気が流れ込んでいる影響で、九州は南部や東シナ海側で雨雲が発達し 激しい雨が降っています。
20日の早朝は 雨雲が鹿児島県や宮崎県などに次々と流れ込み、その後は雨雲のラインがやや北上したことから 雨の中心は長崎県や熊本県などに移り、断続的に激しい雨になっているとのこと。9時までの1時間に 熊本県人吉市で30mmの激しい雨を観測したとのことです。
さきの令和2年に大きな水害を起こした球磨川にも氾濫注意情報が出され、流域の住民に 再び注意喚起がなされているとのことです。
但し この雨、夕方以降は湿った空気の流れ込みが少しずつ解消し 雨の降り方はだんだんと弱くなる見込みとのこと。
しかしながら、警戒しなければならないのは むしろこれからなのかもしれません。
これまでの大雨によって 既に土の中には多量の水(雨水)が滞留していることから、状況によっては大規模な土砂災害が発生しやすい状況となっています。
急な斜面や崖の近くの建屋などは土砂災害の危険に晒されることから、雨足が弱まったからといって油断せず、引き続き警戒しながら過ごすよう呼びかけられています。
とりわけ九州エリアにおいては、常に大雨による水害の危険に晒(さら)されることとなっており、同情に堪えないところであります。
とりわけ昨今は 強力な雨雲である「線状降水帯」の発生に伴い、際限のない降雨が続き 思わぬ災害の要因となっていることから「たかが雨」と侮(あなど)ることなく イザというときには速やかに避難できるよう「備え」を怠りなくすることが求められているのは ご案内のとおりです。
そんな中、(これまでも触れていますが)災害時の避難において〝難儀な課題〟として挙げられているのが「コロナ陽性感染者・濃厚接触者の避難所対応」であることは コロナ禍発生以降の焦眉の課題となっています。
特に 7月に入って以降、列島は〝コロナ第7波〟に見舞われつつあり、もし 今、避難所設営の危機が到来したとき どのように対応すべきか、関係者は頭を悩ますところです。
被災者(避難民)の中にコロナ陽性感染者がいた場合、または被災した時点で 当該の市民がコロナ陽性になっていたときには、避難所を運営する行政当局は 非常に慎重かつ丁寧な対応が求められることになります。
被災した住民は、等しく被災者として それぞれの社会環境やそのときの状況を度外視したうえで等しく避難所に受け入れられることとなります。
それが、如何なる疾病を抱えていても たとえそれがコロナ感染症であっても、それを理由に(避難所の)受け入れを拒むこと(拒まれること)は あってはならないところであります。
一方で コロナ陽性者を同じ空間に留め置くことは、そこ(避難所)でのコロナ再拡大を助長することにもなりかねないことから、避難所の運営者は 平等避難⇔感染拡大防止の狭間(はざま)の中で難しい選択を迫られることになってしまいます。
さきの「令和元年東日本台風」の際には、コロナ感染症のような疫病は存在しなかったことから、いわば混在のままに避難所へ(被災者を)収容できました。
しかし、現下のコロナ禍の最中(さなか)においては 感染者とそれ以外の人を混在させるワケにはゆきません。
全ての被災者の受け入れと感染拡大防止という いわば相反するものを〝共存〟させることは難しい限りであると思います。
このことについて 長野市に紹介してみると「ケースバイケース」とのことでありました。
避難民の中にコロナ陽性者がいた場合、先ずは医療機関と連携し 病院に収容すべき人はそちらに行っていただくものの、そうでない場合(自宅療養程度)は 避難所において 別の空間(別室・別棟)を設営することを検討するとのことです。
また 避難所においても、これまでの混在型では無く キチンと世帯ごとに区画を設け、ある程度の距離をおいた配置に努めるとのことでありました。
そのうえで 私や行政機関が再確認したことは、たとえコロナ陽性者といえども (避難所の)受け入れを拒否するようなことはあってはならない、ということであります。
災害の危険が迫ったら「迷わず避難」このことを住民相互の合い言葉に据え、コロナ禍などによって避難のためらいが生じたり 避難行動に支障が生じたりすることの無いよう最大限配慮してゆくことを、関係者と共々に再認識するところです。
各地で、またも聞かれる災害の報。
それはコロナ禍の如何に関わらずやって来るものであり、私たちは 如何なるケースにおいても、等しく住民(被災者)の保護にあたらなければならないところであります。
【参考】長野市避難所運営マニュアル
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/747441.pdf
新型コロナウィルス感染症…ここのところ 私の周辺でも感染事例が頻繁に聞かれるようになってきました。
同じ町内に住まわれ、公私共にお世話になっている高齢女性・地域で公職も担われている やはり高齢の男性、また域内の小学校や高校でも学年・学級閉鎖の情報・さらには地域の基幹病院でもクラスター発生の情報アリと、これまでの第6波では聞かれなかったような身近なところでコロナ感染の報に接するようになってきたことは、(私の住む地域でも)コロナ禍は「第7波」の突入をみたことを示しているようです。
この「第7波」…これまでの6つの〝波〟と 状況が異なる側面をがあると思われます。
それは〝社会経済活動が本格再開した後の感染再々拡大〟ではないか と。
これまでの〝波〟は、コロナ禍が蔓延する中、外出を控えるなど 社会経済活動を抑制した中で発生してきました。
人々は コロナをことさらに畏怖(いふ)する中で(コロナと)対峙し〝波〟にもまれながら過ごしてきました。
それが、第6波が収まるに合わせて「もうイイでしょう。」という感じで社会経済活動を本格再開する流れになりました。
このことについては「コロナで経済が潰(つぶ)される」との深刻な声もあり 万(ばん)やむを得ない対応でありましたが、その中にあっての「第7波」の襲来です。
そういう意味で 私たちは、今まで以上に難しい局面の中でコロナと向き合ってゆかなければなりません。
飲食店は ほぼ通常営業に戻り、行楽地のアトラクションも順次再開、休日には多くの観光客が各地に足を運ぶようになっています。
で…これら社会経済活動を維持する中で、私たちは BA5との変異株などの発生により今まで以上の感染が悪しき再開する状況を踏まえ、引き続き日常生活を送ってゆかなければならないのです。
長野県域においても、その感染者数は 6月に一旦収まる様子を見せるも、7月に入り一気に右肩上がりの様相となっています。
従前にも触れましたが、現下のコロナ禍に際し 私たちは〝二刀流〟の社会生活を送ることを求められています。
平常化された社会経済生活を送る中で、再々発生したコロナ禍に対峙してゆかなけれなならない。
非常に悩ましいところではありますが、コロナがなかなか収束をみない中 もしかしたら私たちにとって かかる〝二刀流生活〟は、避けて通れない道なのかもしれません。
ところで、関係者と話す中 コロナ感染症における「濃厚接触者の定義」や「感染の際の待機期間」などについて お互い「どうだったっけ?」となってしまったので、改めて厚労省のHPを開いてみました。
それによると、まず「濃厚接触者の定義」については 下記のとおりだそうです。
・陽性者の同居者
・陽性者と長時間(概ね2時間以上)接触した人
・マスク等未着用で陽性者を看護していた人
・陽性者の唾液等に直接触れた人
・陽性者とマスク等未着用のまま、1m以内の人間(じんかん)で15分以上接触した人
この定義からすると、家族(マスク無し)は否応なしに濃厚接触者となり、また例えば 湯茶や飲食を共にした人(マスクを外して15分以上同席した人)は濃厚接触者となることになります。
他方、例え(陽性者と)同席していても、マスクさえしていれば(長時間でない限り)濃厚接触者にはならないことになります。
そのうえで、もし身近な人が陽性者になった場合、その人が発症した日から2日間遡って接触した人に限って 自己チェック(PCR検査)する必要があるとのことです。
逆に言えば、それ以前の接触については問題ないということになります(それでも心配な人は検査するに越したことはないでしょうが)
で、陽性になった場合は 症状の有無に関わらず「待機期間は10日間」が定められているので、もし(コロナに)罹(かか)ってしまったときには 10日間は療養しなければならないのは共通認識としておきましょう。
いずれにしても 私たちは、新型コロナウィルス感染症は 自分らの直(す)ぐ身近にいることを大前提とし、そのうえで社会生活を送らなければならない。
このことを、ことここに至り 改めて認識したいところであります。
◇長野市コロナ報告
7月18(月)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
7/18日(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(88人/市19525~19612例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751821.pdf
齢(よわい)94才になるオフクロは、実家(自宅)で暮らす中、補助具なしでは移動困難になっています。
自宅の狭い廊下を 四輪タイヤの付いた歩行器で トイレなどを行き来し、台所へは そこらにつかまる伝い歩きや、ときに宅内でも杖を使って移動しています。
それでも 本人は至って元気。
その秘訣は何か?と、自分のオフクロながら観察してみると どうやら「継続」と「それ(継続)を楽しむ」ことのようなのです。
歩くのがやっとのオフクロですが、テーブルコタツの椅子に座っている間に いわゆる「ルーティーン」を継続しているとのこと。
毎朝8時15分、朝の連ドラを観ながら 椅子に座った状態で足上げ運動を50回・足首(足先)の上げ下げを50回、これを欠かすこと無く行ない それから朝食に取りかかるそうです。
この運動(ルーティーン)について かかりつけ医さんに伝えると「非常によろしい」とお褒(ほ)めの言葉をいただきました。
みなさん既にご案内のとおり 長時間に亘り座ったままの状態でいると、ふくらはぎなどの下半身に血流が滞り 場合によっては血栓が生じることもあるので、その予防のために 足を適度に動かすことは非常に有効で、さらに 足の上げ下げは(高齢者なりに)筋力アップにつながることから、宅内転倒など不測の事故の予防にもつながるとのことでした。
で さらに大切なことは、そんな些細な運動でも「継続すること」これが最も有効なことだそうです。
件(くだん)のオフクロに「毎日よく(運動を)続けるね。」と水を向けると「だって楽しいもの。」との返事が。
何でも、運動のパートナーは 朝の連ドラだとか。連ドラのテーマソングに合わせて足をエッチラオッチラ上げ下げすると、何だか運動に弾みがついて調子が出るそうです。
それ(運動)をしながら、ドラマのヒロインの演技に一喜一憂するのが何とも楽しい、とのことでありました。
「人生100年時代よ。どうせ年を重ねるのなら 楽しんで毎日を過ごさなければ損じゃない。」と宣(のたま)うオフクロは、今日も連ドラ観ながら足上げ運動に勤しんでいることでしょう。
さきには「第77回東日本ソフトテニス選手権大会/65才以上シニアクラスの部」が長野市で開催されました。
その際にも、永年に亘りソフトテニスを愛好され 年を重ねても元気に白球を追うシニア選手の姿がありました。
さらに このシニアクラスならではの佳(よ)き光景は、プレイヤーのみならず スタンドのみなさんも一緒になって楽しみ、ときに大きな声援を送っている後ろ姿でありました。
これは、会場にいる全てのみなさんが ソフトテニス=生涯スポーツを楽しんでいることの証左であり、このこと(楽しむこと)こそが 健康長寿の秘訣であると再認識させられたところです。
読者のみなさんにおかれても、おそらく それなりに年を重ねておられることと存じますが、それぞれに社会生活を送られる中 それぞの生活環境の範囲内で「楽しむ」こと、そのうえで それを「継続」していただければと存じます。
そのこと(楽しむこと)自体が、自らの健康を維持し さらにその先の人生をも豊かなものにしてくれる…高齢者の所作をみては、改めて実感させてもらったところでした。
「健康寿命の延伸」このことは 長寿高齢化の中で、持続可能な社会運営のために 何か当事者(長寿者)にとっての〝責務(義務)〟のように捉えられがちなところでありますが、あまりにそれ(健康寿命延伸)を重く考えすぎると、せっかくの いわば〝人生の集大成〟とも言える大切な時期そのものを重く考えなければならなくなってしまいます。
日々の時間を楽しみながら、それでいて いたずらに医者にかからず、健康な生活を送ることによって 結果、社会全体に貢献する。
そんな 理想的といえる人生を、お一人おひとりが送れることを願わずにはおれません。
◇長野市コロナ報告
7月16日(土)・17日(日)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
7/16日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(159人/市19194~19352例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751806.pdf
7/17日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(172人/市19353~19524例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751811.pdf
7月16日・17日の両日、長野市の長野南総合運動公園テニスコートにおいて『第77回東日本ソフトテニス選手権大会』が開催されています。
この大会は「東日本ソフトテニス連盟」が主催し、東日本21都道県(北海道・青森県・岩手県・宮城県・秋田県・山形県・福島県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・山梨県・新潟県・長野県・富山県・石川県・福井県・静岡県)のソフトテニス連盟に加入する選手が一堂に会し 頂点をめざすものです。
毎年 持ち回りで開催される同選手権、今年は長野県が当番県となり 大会運営を任されることになっています。
大会は、県内を5ブロック(長野・松本・安曇野・伊那・大町)に分け カテゴリーごとに雌雄(しゆう)を決することになります。
その(カテゴリーの)中で 長野会場は、65才以上の いわゆるシニアクラスの大会(選手権)を受け持つことになっており、そのため そこ(長野会場)の会場運営は 長野県連盟の下部組織である「長野市ソフトテニス協会」が受け持つことになっています。
かくいう私は 令和元年から「長野市ソフトテニス協会」の会長を仰せつかっていることから、長野会場の運営について 微力を尽くさせていただいております。
この週末は 不測の低気圧の接近に伴い いつ雨が降っても不思議のない気候となりましたが、その(曇天の)分 ここのところの酷暑が和(やわ)らぐ陽気となり、スポーツするにはもってこいのコンディションとなりました。
会場には 遠路はるばる来長された選手の方々が参集され、受付を済ませた方から満を持して会場入りされていました。
「選手権大会」といっても、この長野会場はシニアクラス。大会に向けた緊張感はありながらも 永年に亘り切磋琢磨を重ねる者同士が 県都を越えて旧交を温め、テニス談義に花を咲かせる姿がそこかしこで見られました。
所属連盟(都県)は違えど、そこは同じテニス仲間。
「元気だった?」と声をかけ合いながら、互いに健闘を誓っている風でした。
開会式では 前年度優勝のペアから 年齢ごとのカテゴリー別にカップの返還が行なわれました。
開催市のソフトテニス協会々長(大会副委員長)の立場でカップ返還を受け、今大会でもご健闘されるようエールを送りました。
長野会場の大会長としての挨拶を乞われ、永年に亘りソフトテニスに勤(いそ)しんでこられた選手各位に深甚なる敬意を表すると共に、大会においては 先ずは優勝をめざして全力を尽くしていただくこと、他方で せっかくの機会ですので、選手相互の親睦を深めていただくことをご期待する旨を申し上げました。
そのうえで、昨今の競技人口減少 もっといえばスポーツ人口の減少に鑑み、競技人生の長い選手のみなさんにおかれては、どうか次代の者たちに ソフトテニスの魅力と奥深さを伝播していただき、一人でも多くのソフトテニス愛好者の育成にお力をいただくと同時に これからも末永くソフトテニスを楽しんでくださることをご期待いたしたところです。
開会式には 荻原長野市長も出席され、開催市の首長として歓迎の言葉を述べられました。
挨拶の中で荻原市長は「この会場は さきの長野冬季五輪の開閉開式会場に隣接しています。かくいう私は 長野五輪で選手宣誓を行なったので、この会場は ひとかたならぬ思い出の地でもあるのです。」とされ、そのうえで ソフトテニスの佳(よ)き特徴でもある「生涯スポーツ」の魅力に触れ「長野市も いつまでも健康で過ごせるための 生涯スポーツの推進に力を入れており、そういう点でも ソフトテニスのご隆盛に期待するところです。」旨を述べておられました。
開会式終了後、さっそくゲームが始まりました。
シニアクラス(カテゴリー)の長野会場に、妙齢の選手たちの元気なかけ声が響きます。
こう言っては何ですが、家にいるときには おそらく「おじいちゃん おばあちゃん」であろうシニア選手のみなさんですが、一度(ひとたび)ラケットを握れば 直ちにアスリートに変身!
見ているこちらが驚くほどのフットワークでコートを縦横に駆け巡り、すばらしいショットを連発していました。
その勇姿には 舌を巻くばかりでありました。
前掲のとおり、ソフトテニスは「生涯スポーツ」の最たるものと申せます。
下は幼子から 上は長寿者に至るまで、誰もが等しくラケットを握り それぞれのレベルで楽しめる好スポーツです。
一方で 今は世界選手権が行なわれるほどの奥の深さもあり、いわば硬軟あいまった競技(スポーツ)とも言えるところです。
今回の大会を通じ 改めてソフトテニスの魅力を再認識すると同時に、私たちの立場においては 今後も競技力向上と底辺拡大に向け 引き続き取り組んでゆく思いを新たにいたしたところです。
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近所に住む御仁(男性/78才)が、2週間ほど前に 足の甲部に固い物を落としてしまい、あわや骨折のケガを負ってしまったそうです。
その人はゴルフが好きなのですが、ケガを負った3週間後に大事なコンペがあったことから (コンペへの)出場の可否について 非常に悩ましい状況になってしまいました。
そんな厳しい状況でしたが、普段から滋養強壮に努められるご本人の生活が功を奏してか ケガは順調に回復し、1週間もしたら痛みも治まり 日常生活を送れるまでに回復、大事なゴルフコンペもエントリーすることができたそうです。
一方 別の御仁(男性/82才)は、1ヶ月ほど前「クーラーに当たった」とかで風邪をこじらせてしまい、それからは未だに体調不良が続いており(コロナは陰性) 今は自宅療養を続けるを余儀なくされているそうです。
この両人は いずれも状況が全く異なることから、一概(いちがい)には言えないところではありますが、片やの早期の(ケガの)治癒と 片やの長患(ながわずら)いを見るにつけ、人の身体の「回復力」の差 について思わされたところです。
高齢化・長寿化が進む昨今、地域には年を重ねた方々が多く在しておられますが、その方々の中にも、実年齢に比して「若い」と称される人が必ず居(お)られますよね。
そのバロメーターの一つが「回復力」ではないか と。
前掲のとおり、例えばケガを負ったり病んだりしても 早期のうちに治癒したり、例えば前日に過重な作業をしても 翌日には普段と変わりない日常を送れたりする、そんな「回復力」の強い人こそ 実年齢に関わりなく「若い」と言えるのではないかと思います。
「回復力」を紐解いてみると『自然治癒能力』という用語が出てきます。
『自然治癒能力』とは、人間が本来もつ生命力(自然に病気やケガを治す力/免疫力も含む)そのもの とのことだそうです。
事例とすれば、
・スリ傷を負っても、きれいに洗って放っておくだけで自然に傷がきれいに治っている
・風邪を引いても、消化の良いものを食べて暖かくして寝ていると治る
これを〝若さ〟に準(なぞら)えれば、例えば 小学生児童などは、スリ傷はもとより たとえ骨折したとしても、ものの数週間で治ってしまいますし、風邪を引いても いつの間にか元気で飛び回っているものです。
これは、若さゆえの「回復力」の強さに他ならないものでありましょう。
これに比して われわれ年齢を重ねた者は、若さに任せての「回復力」は見込めないことから、われわれのような(年齢を重ねた)者が かかる「回復力=自然治癒能力」を高める(維持する)ためには〝日常生活こそが最も大切〟だとのことです。
不規則にならない ルーティーンを守った生活・偏食にならない さまざまな飲食品を摂取する食生活・運動不足に陥らない 適度に身体を動かす日常・過度な飲酒や喫煙の無い生活 等々、要は身体の代謝や機能バランス・生活秩序を正常に保つ日々を送ることが、イザというときの「回復力」を養なう好要因となるそうなのです。
ただし、人の疾病などについては その病理などによって如何ともし難いものがあるので、それが全てとはとても言えないものではありますが、総体的にみて、高齢化傾向の中で「若さ」を維持すること、また 周辺から「若いね」と言われるような人は 概して「回復力」が強いのではないかと感じるところです。
逆に言えば、前日からの疲れが取れない・一度(ひとたび)病むと なかなか治らない などという人は「回復力」が低下してきていると自覚し、適切にお医者さんにかかると同時に やはり適切に日常生活を見直すことも肝要なのかもしれませんね。
7月14日(木)・15日(金)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
7/14日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(146人/市18900~19045例)について
[PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751679.pdf
7/15日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(148人/市19046~19193例・他に1名が千葉県で届出)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751791.pdf
◇御嶽山噴火(水蒸気爆発)災害に関する裁判結果に複雑な思い
死者・行方不明者63人を出すことになってしまった「御嶽山噴火災害(2014年9月27日の午前11時52分発生)」の裁判が、長野地裁松本支部で出されました。
この噴火で人的被害に遭った遺族や怪我人らが「気象庁が噴火警戒レベルの引き上げを怠ったのは国と県の責任」として(国と県に)総額3億7,600万円の損害賠償を求めたのに対し、地裁松本支部は「気象庁が警戒レベルを据え置いた判断は違法だが、個々の被害との因果関係は認められない。」として、原告の請求を棄却したことが報じられました。
この裁判での最大の争点は「警戒レベルを据え置いた判断は妥当だったのか」でありました。
原告側は、当時 9月10日と11日に、レベル引き上げの基準となる「50回以上の火山性地震」があったほか、その後も「山体の膨張」を示す地殻変動が観測されたことから「気象庁は遅くとも25日にはレベル2に引き上げるべきだった」と主張しました。
これに対し被告の国側は「火山性地震の回数は目安の一つに過ぎず、総合的な判断でレベルを据え置いたもの。山体膨張を示すとされるデータも誤差の範囲だった。」などとしました。
13日の判決で長野地方裁判所松本支部の山城司裁判長は、原告の請求を棄却した理由として「1日50回以上と レベル引き上げの基準を超えた火山性地震については、基準は「目安」で 他の観測データも踏まえて総合的に判断すとしており、(御嶽山噴火について)直ちにレベルを引き上げる注意義務を負っていたとは言えない。」としました。
一方「山体膨張」の可能性については「噴火2日前の25日に行なった わずか15分から20分の検討で「地殻変動とは断定できない」と結論を出したのは、注意義務を尽くしたとは言えず、さらに「漫然とレベルを据え置き 噴火警報を発表しなかった火山課長の判断は合理性に欠け、違法である。」と気象庁の過失を認定しました。
しかし「レベル引き上げには 更なる検討で時間がかかった可能性があり、被害者が登る前に確実に立ち入りが規制がされたとは言えない。」として、気象庁の判断と被害の因果関係は認めなかったということです。
つまり これは、仮に警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられ 立ち入り規制が実施されていたとしても、今回の犠牲が防げたとは言えない という見解と捉えられます。
そのうえで 判決の最後に裁判長は「今回の訴訟や判決が、これからの防災体制や災害予防に資するものになってほしい。」という趣旨の話で法廷を閉じたとのことでありました。
御嶽山噴火災害に象徴されるように、不測の自然災害は 私たちが予想だにしないタイミングで、予想だにしない場所やシチュエーションにおいて発生し、無碍(むげ)に人の生命財産を奪ってしまいます。
その状況は、昨今 特に頻発の度合いを高めているとも申せ、まさに油断ならないことになっているのはご案内のとおりです。
このことに対抗するように 災害を予見するなどの人類の科学技術は飛躍的に進歩を続け、災害を事前に感知し 人的被害を最小限に止(とど)める機能が発達しているのは喜ぶべきことでしょう。
が しかし、さきの御嶽山噴火は実際に起きてしまいました。
秋の好日、多くの山頂で登山客が登頂の達成感に浸っている最中(さなか)、まさかの水蒸気爆発によって多くの犠牲者や怪我人が発生してしまったことは、かえすがえすも残念でならないところです。
火山活動に対する予見行動(情報)は 非常に難しいものがあることは周知のことですが〝火山大国〟といわれる我が国においては (前掲のとおり)科学技術が進んだ昨今 さきの御嶽山噴火を轍(てつ)とし、登山客のみならず 周辺の住民の安全を守るための対応を充実させることは焦眉の課題と申せます。
今回の判決を受け、国(気象庁)は「今後も監視や評価技術を向上させ、噴火警報などの火山防災情報を適時的確に発表するよう努めてまいります。」とのコメントを出しています。
災害発生時、いつのときも私たちは「今回の災害を教訓とし…」と反省し 再発防止に努めるところです。
今回の(裁判の)判決を聞き、災害の恐ろしさと行政対応の難しさを再認識することとなりました。
なお、原告側は「控訴」に向けて 再び動き出されたとのことであります。
◇コロナ禍 七度(ななたび)か…長野市においても感染者数が再増加傾向に
参院選のゴタゴタで見過ごされてしまった面がありますが、ここのところ 全国傾向に準ずるように、長野市におけるコロナ陽性感染者数が また増えつつあるのが気になるところです。
詳細は後掲載とさせていただきますが、延べ数だけを挙げれば、
88人(10/10)→49人(10/11)→148人(10/12)→137人(10/13)と、日々の増減はあるものの それ以前の、総じて50人を下回っていた日々の状況から一変、悪しき右肩上がり傾向になっています。
このことについては (従前も触れましたが)さらなる変異株(BA4・5)の出現など さまざまな要因が取り沙汰されていますが、これから夏休みや夏の行楽シーズンを迎える中 感染再々拡大の波が到来するのではないかと懸念されるところです。
で…この時期のコロナ対策で困るのが〝換気〟ではないか と。
複数人が居る室内でのコロナウィルス除去(解消)の基本的な手立ては「窓を開放しての換気」ですが、この行動(換気)については、この夏は 猛暑の影響で〝換気しにくい状況〟となってしまっています。
クーラーなどで せっかく冷やした部屋が、換気(窓の開放)によって再び暑くなってしまうことから、窓を開けるのをためらってしまいがちになります。
そのうえ、クーラーは 室内の空気を循環させる働きがある(一部最新機器を除く)ことから、換気をしないままにクーラーを作動し続けると、結果 室内は、そこに居る人の呼気が滞留・循環する空間になってしまうのです。
(そもそも コロナウィルスは暑さに弱いハズだったのに…話しが違うと言いたくなるところですが、これも 変異による コロナウィルスの〝生き残り策〟ということでしょうか)
善光寺御開帳を大過なく乗り切った長野市においては、社会活動は〝通常モード〟に戻りつつ(戻しつつ)あるところですが、今後の感染状況の如何(いかん)によっては 七度(ななたび)の厳しい対応をしなければならなくなるかもしれません。
一方で、マスクの常時着用による熱中症リスクも〝コロナ禍の夏の課題〟として気をつけなければならないことから、私たちは 非常に悩ましい中で、引き続きコロナ禍と向き合ってゆかなければならないところであります。
7月10日(土)~13(水)の間における、長野市内での新たなコロナ陽性感染者の発生は以下のとおりです。
7/10日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(88人/市18478~18565例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751354.pdf
7/11日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(49人/市18566~18614例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751417.pdf
7/12日(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(148人/市18615~18762例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751478.pdf
7/13日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(137人/市18763~18899例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/751585.pdf
7月10日「第26回参議院議員通常選挙」が執行されました。
岸田内閣発足後 初の国政選挙となりましたが、結果として 自民党が単独過半数を得ると同時に 憲法形成の補完勢力ともいえる維新の伸長など、選挙結果は偏重したものになりました。
選挙期間中の終盤には 安倍晋三元首相の銃撃(それも手造り銃)という前代未聞の事件も発生、有権者(国民)の心理が大きく揺らぐ中での投票権執行となりました。
この選挙結果は、自民党が党是に掲げる「憲法改正」について (前掲のとおり)憲法改正に前向きな改憲勢力の伸長により、改憲の発議に必要な「3分の2勢力」が維持されることとなり、今後は自民党の主導で、図らずも急逝された安倍氏の宿願でもあった「改憲」が具体的に動き出すかが焦点となるところです。
自民党総裁でもある岸田首相は 10日の夜、憲法改正について「国民の理解を得て国民投票に付さなければいけない。国会で憲法の議論をさらに深め、具体的な発議できる案をまとめていく。この努力に集中していきたい。」と意欲を示したことが報じられ、この参院選の結果が 憲法改正に踏み出す大きな契機となったことが示されたところです。
この背景には〝故 安倍氏の並々ならぬ意欲〟があるようです。
実は選挙戦では 岸田総理は憲法についてほとんど触れていなかったとのこと。一方、安倍氏は そんな総理に取って代わるかの如く、各地の応援演説で改憲を強く訴え いわば改憲の推進役となっていました。
そんな安倍氏が凶弾に倒れたことにより その強い遺志を岸田総理が引き継ぐとの〝改憲ドラマ〟のシナリオが、今後 着々と描かれてゆくのではとの憶測が永田町を巡っているのはご案内のとおりであります。
一方の野党は「政権可能な二大政党」の理想を余所(よそ)に 分断を重ねています。
「鶏口牛後(けいこうぎゅうご)」という言葉があります。大きな組織の末端よりも 小さな組織の先頭にいる方がよいという意味ですが、今の日本の野党は正(まさ)に それ。
何だか政権交代を諦(あきら)めて、自民党に政策を提案し わずかな譲歩を得て喜んでいる政党もあり、こうなると 与党に拮抗でき得る数をもって大極に立った大きな議論を行なうことはできなくなります。
いわば巨像に吠える小動物(それも群れにもなっていない)のような構図となり、自民党は 今後ますます容易に政権を維持できることになってしまいます。
今回の参院選の結果をもって、私(だけでなく)が懸念するのは「政治全体の右傾化」です。
生前の安倍元総理の影響を受けてか、さきに行なわれた自民党役員会で 党内でもリベラルと評されていた岸田総理でさえ「(リベラルだといわれる私が)戦後75年間、先人が挑戦してできなかった憲法改正に挑戦し 私の時に実現したい。」と述べて反響を呼んだとのことでしたが、そのうえをもっての今回の参院選結果(自民圧勝)を受け、与党は それ(選挙結果)を〝改憲の推進力〟にしていくことは自明でありましょう。
いわゆる 右寄りの政治家にとっては、現下の社会情勢は いわば〝改憲の追い風〟となっています。
保守強硬派の政治勢力は、ロシアによるウクライナ軍事侵攻に呼応する形で 防衛費の倍増・さらに 自衛隊を合憲化するとの大義をもっての「憲法9条の改定」を求めるなど、社会の上澄(うわず)みだけを掬(すく)い取っては 日本を軍事化へと進ませかねない右方向へとミスリードしようとしています。
この ときの政権下における軍備増強・改憲論は、さきの第二次世界大戦に突入する直前の〝軍事路線〟の空気に酷似したものであり、このままを許せば 日本社会は、約300万人にも及ぶ戦争犠牲者を礎に構築・堅持されてきたハズの「平和国家」の路線を踏み外すことにつながるのではないでしょうか。
しかしながら、選挙結果は「民意の反映」であります。
いくら その先を憂慮しても、肝心の(主権者たる)国民が「それでイイ」というのなら それに無碍(むげ)に抗(あらが)うことは常道ではないのかもしれません。
で あるとするならば、これから とりわけ国会に求められているのは「徹底した議論」ではないでしょうか。
「最後は数」という限界がありながらも、そこに至る過程の中で 議論を国民に「見える化」し、やがて行なわれるかもしれない国民投票に備えて (私も含めた)国民一人ひとりに正しい情報をもたらし、それぞれが適切な判断を行なえるよう計らってゆくことこそが これからの政治の役割ではないかと思い及ぶところです。
ある識者は「日本では複数政党制が存在し、自由な政治活動も保護されている。しかし、日本の民主主義は形式面では立派でも 実質的には「空洞化」が進んでいる。論点をすり変え、または議論の核心に触れることなく選挙だけをやり過ごして(議員の)数だけを揃えて次(改憲)に突き進む。その結果、最も不幸に陥るのは 他でも無い国民である。」と述べています。
今後の政治の流れを憂慮しながら、推移を見つめる者の一人です。
そんな中、長野県選挙区においては「杉尾ひでや」候補が、辛くも再選を果たしました。
大逆風の中、終盤における 相手候補の いわば敵失に拾われた格好の勝利でした。
今後、健全な歯止めとなり得るかどうか。
こちらも注目されるところであります。