11日の信濃毎日新聞に 高齢者の「骨盤骨折」に関する特集記事があり、耳目を集めると共に 私の周辺でも〝治癒に時間のかかる高齢者の骨折〟が散見されることから、問題意識を共有しました。
特集では、骨盤骨折治療の第一人者である 日本整形外科学会(多発外傷・骨盤外傷・関節外科)専門医である澤口毅医師の話しとして、日常生活に潜む「骨盤骨折」の危険性について述べられています。
それによると、これまでは 交通事故や作業中の高所からの転落や転倒など、いわゆる大きな事案が要因となってもたらされるとされてきた骨盤骨折が 日常生活の中でのちょっとした出来事でも発生するようになり、それ(目立った事案で無い)ゆえに発見が遅れて厄介なことになったケースも少なからずあるとのことです。
身体における「骨盤」は まさに要の部位であり、骨格の中心として(身体を)成すと同時に骨盤事態にさまざまな筋肉や付随し また数多(あまた)の血管が縦横に走っているため、一度(ひとたび)骨盤骨折を起こすと その治療は専門性を要され大変なことになるそうです。
そのうえで厄介なのは (前掲のとおり)大きな事故など(明らかな骨盤骨折)に比べ、日常生活の中での骨盤骨折は それと一見的に分からないこともあり、腰痛による治療を続けても改善せず 後にMRIやCTなどの精密検査によってようやく発見されることも少なからずあるそうです。
この「骨盤骨折」併せて警戒したいのが、高齢者に多い「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」でしょう。
加齢と共に骨が脆(もろ)くなる ご案内の状況は、尻もち(転倒)などのちょっとした事故(というほどもないこと)が起因し 後に大きな治療を要することにもなることから、澤口医師は「腰痛などの治療を受けても いつまでも痛みが取れない場合には、もう一度 専門の医師に診てもらうことをお勧めします。」と述べています。
本ブログで従前にも「若さとは回復力の如何(いかん)である」と述べたことがありますが、この骨盤骨折の記事に触れ「若さ(反して老化)とは、ちょっとしたことがケガにつながるかどうか」を加えたいと思います。
つまり、(身体が)若ければ たとえ尻もちをついても「痛い!」で済みますが、身体の老化が進むと ただの尻もちが骨折につながってしまう…それも「骨盤骨折」となれば、とんだ難儀な治療(加療)を要することになってしまいます。
ま、このような事態に至らないよう 日頃から身体を動かすこと・カルシウムなど適切な栄養分を摂取することなどの対策が挙げられるところではありますが〝寄る年波〟は避けてとおれないところではありますので、日常生活の中で 先ずは転倒などの事故に遭わないよう注意を払って過ごすこと、そのうえで 万が一そんな目に遭ったときは、最悪のケースを想定してキチンと検査を受けることに心がけることを改めて啓発させていただくところです。
折しもお盆の時期、今年あたりは久々に遠方からお孫さんらがジジババの顔を見に帰省してくることも多いことでしょう。
そんな際に張り切りすぎてスッテンころりん!なんてことにならないよう、もし やっちゃったら 念を入れた検査をされることをお勧めいたすところです。
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6月議会における質問の詳細報告【その2】です。議会だよりでは、原稿行数に制限があり取り上げなかった質問ですが、事前調査を含め、力を入れた質問...
8月6日、そして8月9日、米軍による原爆投下から77年目の「原爆の日」です。 6日朝8時15分、広島市平和記念公園で営まれた「原爆死没者慰霊...
コロナ禍「第7波」で感染者が急増し 医療への負荷が大きくなっているとして、長野県は8日、独自の医療アラート(4段階)で最高の「医療非常事態宣言」を発出しました。
これに伴い、感染状況を6段階で示す県独自の感染警戒レベルも 全県で最高の「6」に引き上げられ「医療提供態勢の逼迫(ひっぱく)が懸念される状態」としました。
ただ、第7波では重症者がほとんどいないため 現時点で強い行動制限は県民らに求めないとのことです。
この宣言は、昨年1月・8月に続き3度目で、今年3月末に医療アラートを現在の4段階運用に変更して以降は初めてです。
感染者向けに確保可能な520病床の使用率は6日が51,3%・7日が54,8%・8日に至っては55,4%となり、連続して宣言発出の目安の「50%以上」となりました。
これまで県は、高齢者など重症化する危険性の高い人が 必要な時に適切な医療を受けられる状態を維持するためとして、7月28日に確保病床使用率が35%以上になったとして「医療特別警報」を出しましたが、使用率の上昇傾向に歯止めをかけることはできませんでした。
今回の宣言では、目標として 確保病床使用率の50%未満への引き下げ・外来診療の負荷の抑制・社会経済活動への影響を最小限にすること を挙げた。
そのうえで「医療への負荷軽減」と「感染拡大防止」の両面から対策に取り組むとしています。
重症化の危険性が低い人には、自宅での健康観察の検討や受診前の自己検査への協力を求めるとのこと。
また、20~30代が対象の「若年軽症者登録センター」を10日に設置します。
これは、重症化リスクが低いと考えられる20~30歳代で 医療機関を受診しない有症状者向けに、WEBでの申請により 県が抗原定性検査キットを配布し、陽性になった方を やはりWEBにより陽性者として登録するものです。
このことにより、感染拡大の要因(者)となっている若年層の陽性判定の手続きを簡便化することができるほか、もし陽性判定出た場合は いたずらな感染拡大をさせることなく療養を求めることができます。
長野県「若年軽症者登録センター」/長野県HP
↓
https://www.pref.nagano.lg.jp/kansensho-taisaku/happyou/jyakunen-keisyousyapress.html
宣言が発出された中でありますが、域内の感染状況は厳しさを増しています。
長野県においては、8日に(感染者数が)2,695人と過去最多を更新したことが報じられています。
私の住む長野市においても、7月に入ってドン!と感染者数が急増して以降 いわゆる「高止まり状態」に陥っています。
ここのところ 一週間の感染者数は、4日/418人・5日/345人・6日/445人・7日/343人・8日/144人・9日/533人・10日/515人と、もはや この(多くの)数に慣れてしまうほどになっているのは 由々しき事態と申せます。
8/4日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(418人/市25489~25906例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752711.pdf
8/5日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(345人/市25906~26251例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752742.pdf
8/6日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(445人/市26252~26696例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752787.pdf
8/7日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(343人/市26697~27043例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752797.pdf
8/8日(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(144人/市27044~27187例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752808.pdf
8/9日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(533人/市27188~27720例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752865.pdf
8/10日(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(515人/市27721~28235例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752909.pdf
もはや検査体勢は逼迫の度を増し、この際は いかに検査などの初期のコロナ対応を如何(いか)に効率化できるかが〝持続可能的〟な(保健所等の)体勢維持に欠かせない要件となってきました。
そんな中、長野県においてはコロナ感染症の「みなし陽性(臨床診断)」の運用を開始し、長野市においても9日からこれに準ずることになりました。
感染症者の急増に伴い、診療・検査医療機関への受診に一定の時間がかかり過ぎる現状を踏まえ「みなし陽性」として 手続きの簡便化を図ることとしました。
「みなし陽性」とは、コロナ感染者と同居等の濃厚接触者が有症状となった場合に 医師の判断により検査を行なわず臨床症状で新型コロナウイルス感染症と診断する取り扱いを言います(この場合でも 抗ウイルス薬の使用や入院・宿泊療養が必要となる場合は検査が必要となります)
但し「みなし陽性」を実施するかどうかは医師が判断するもので、濃厚接触者ご自身が判断するものではないとのこと。また、いずれにしても 医療機関への受診が必要だそうです。
このことにより、医療機関への負担を軽減し 検査体勢の効率化を図ることが期待できます。
コロナ禍は、感染した当事者さんのみならず、それをケアする医療従事者の方々にも大きな負担を強いることになっています。
今後も それぞれの立場・機関において創意工夫を重ね、過度な負担を強いることのなく 適切なコロナ対応が実践されることを期するところです。
去る7日には、被爆後77年を迎える「広島平和記念式典」が挙行されました。
原爆が投下された8時15分には 広島市内をはじめ各地で黙祷が捧げられ、私も長野の地から西の彼方に頭(こうべ)を垂(た)れたところでありました。
8・07「原爆の日」を迎える度に、私たちは「ピカドン」原子爆弾が一瞬にして広島の街を破壊し尽くし 十数万とも言われる人々の命を奪ったこと、辛うじて生き延びた人の中にも 例えば後遺症などの健康被害を誘発された人・また日常の社会生活を奪われ 無用の労苦を背負うことになってしまった人が数多(あまた)出られるようになったことなど 惨状の数々を改めて回顧し、もうあんなことは二度とあってはならないことを再々認識するところです。
体験…ことに「戦争体験」のような 苛烈(かれつ)を極めた体験には、その当事者にしか分からない厳しさ・辛(つら)さがあるものです。そして その体験が辛ければ辛かったほど (後世の者が)同じ思いを味わうことの無いよう伝承してゆくことが求められるところです。
で、まさに この原爆(被)投下の体験は その最たるもの…そして このこと(被爆体験)に基づく非核化に向けた社会運動を、国を挙げて全世界に展開してゆくべきことは これまでも被爆者団体を初め各方面から強く指摘されているところであります。
そのうえで、今年の「広島平和記念式典」は、例年にも増して「世界を挙げての非核化」を 世界で唯一の戦争被爆国として強くアピールすべき場であり、そのため(世界の非核化)には「具体的提案」を行なう、いわば 一歩前に踏み出すべき機会でもありました。
そして、その「具体的提案」は、日本が未だ批准していない「核兵器禁止条約」への(批准に向けた)意思表示であったことは 既にご案内のとおりであります。
その背景には、今や世界的な問題となっている ロシアによるウクライナへの軍事侵攻があり、また 台湾海峡などを巡る米中の緊張状態にも然り、さらには 未だ米国や(日本を含む)周辺国に挑発を続ける北朝鮮問題の態度があります。
そのいずれの国も 外交的駆け引きの中で、最終的手段として「核保有」を持ち出しており、っそれは あたかも銃器をぶら下げ路上を睥睨(へいげい)するギャングの如くの振る舞い、そんな傍若無人な振る舞いを公然を行なうようになってきた〝危険な兆候〟がそこここで見られるようになっていることからして、「核」の存在が〝抑止力〟の名の下(もと)で その危険度を日々増幅させていることは 由々しきことに他ならないと思わされるところです。
そんな〝一触即発〟の社会(世界)情勢においては、世界で唯一の戦争被爆国である日本の〝発信力〟には大きな期待が寄せられるところであり、そんな中で挙行された「広島平和式典」における 日本の国家元首の発言には、衆目の期待が寄せられてところでありました。
しかし残念ながら、ときの岸田総理の「アピール」は 何というか〝中途半端感〟から抜け出せないものでありました。
挨拶の冒頭には「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは 唯一の戦争被爆国である我が国の責務であり、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓いです。核兵器による威嚇が行われ 核兵器の使用すらも現実の問題として顕在化し「核兵器のない世界」への機運が後退していると言われている今こそ、広島の地から私は「核兵器使用の惨禍を繰り返してはならない」と、声を大にして世界の人々に訴えます。」とし、さらに「いかに険しく 難しかろうとも「核兵器のない世界」への道のりを歩んでまいります。」と強い決意を述べました。
さらに「非核三原則を堅持しつつ、厳しい安全保障環境という「現実」を 核兵器のない世界という「理想」に結び付ける努力を行なうため、現在開会中の「核兵器不拡散条約(NPT)の運用検討会議に日本の総理大臣として初めて参加し、50年余りにわたり世界の平和と安全を支えてきたNPTを国際社会が結束して維持・強化していくべきである旨訴えてまいりました。」と成果を強調されていました。
しかし、冒頭こそ声に熱を帯びたように感じたものの、後半はトーンダウン。
日本(唯一の被爆国)が率先して批准すべきハズの「核兵器禁止条約」についてや、条約の締約国会議へのオブザーバー参加にも触れないままに挨拶を終えたことに「核兵器廃絶へ道筋を示すような言葉は見当たらなかった」と残念がる声が上げられていました。
多くの被爆者・遺族など関係者を前に、その胸におちる言葉が紡(つむ)ぎ出されなかったのは 残念に他ならないところでありましょう。
繰り返せば、世界は今や 極限ともいえる緊張状態にあり、現に ウクライナにおいては「核」が戦争の駆け引きの道具とされ いつ「核のボタン」が押されても不思議のない危険な状態に陥っています。
あんな惨禍は繰り返してはならない。
被爆地ヒロシマの方々の苛烈な体験を せめて今後の世界平和に活かしてほしい…そんな切なる願いが、今年も僅か届かないまま 時間ばかりが経過しているのでありました。
・
夏 それも盛夏を迎え「実り多き列島」である日本各地では、季節に応じて 豊かな農産物が私たちに多様な恵みをもたらしてくれます。
例えば 私の住む川中島エリアは、日本に冠たる「川中島の桃」の名産地で、7月後半から9月にかけて さまざまな品種の桃が収穫期を迎え〝夏の味覚〟として堪能させてくれています。
好天の続く域内では、桃たちが順調に育成を続けています。
育成課程で果実の保護のために「袋」がかけられるのですが、育成が佳境に入ったこの時期は その袋が徐々に外(はず)され (果実の)それぞれが日光を充分に受けながら、玉伸び(肥大化)と糖度アップを重ねてゆくのです。
通りかかった畑では、農家の女衆(おんなしょ)が 炎天下の下で「袋外(はず)し」に勤しんでおられました。
春先にかけた袋を一つひとつ丁寧に外(はず)し、いずれ色目(いろめ)と熟度が乗ったところで収穫に臨むことになります。
早生(わせ)品種によっては 既に袋が外され収穫されているものもあり、一帯は 一気に〝桃の好季節〟を迎えたところです。
こちらの桃をはじめとする果樹は「一年一作」と言われ、要するに 作物の出荷は年に一度限り…一年をかけて丹精込めて育て上げた末に、満を持して出荷に供するものです。
これは 桃に限らず、リンゴやサクランボ はたまたブドウやプルーンなど、多くの果物が〝一年一発勝負〟に賭けています。
ところが、です。
特にここ数年、果実など農産品の収穫期を狙った〝農作物泥棒〟が暗躍していることが各地で報じられており、怒りと憂いを禁じ得ない事態となっています。
例えば「桃」に関しては、ここ長野エリアより完熟期の早い 山梨県などの産地で、あろうことか大量の桃が盗難被害に遭ったことが報じられています。
犯行があったのは、早生品種が出回る頃の6月末。早生品種の「みかさ白鳳」という桃が 収穫期間近のタイミングで大量に盗まれてしまったとのことでありました。
一方 こちらは新潟県三条市。8月1日の早朝、三条市内の果樹園でモモの盗難被害が発生したことが発表(公表)されました。
当日の朝、当該の農家さんが収穫のために果樹園に出向いたところ 収穫期のモモだけがないことに気づき、警察に通報したとのこと。
盗まれたのは 今が旬の「なつっこ」という品種で、まさに収穫を迎えたモモが 約320個も盗まれたそうです。
生産者の方は、この許せない行為に 怒りを通り越して呆れ顔を浮かべながら、カメラに向かって心痛を訴えておられました。
これまでも触れていますが、この農作物の窃盗犯が許せないのは 一年一作の農産品を、収穫を目前にした まさに適期にかすめ取ってゆく行為でありましょう。
さらに申せば、盗人(ぬすっと)連中は 農産品という「物」を盗(と)るだけでは無く、農家さんの一年間に亘る苦労や労力・その間の諸経費までもの一切合財(いっさいがっさい)をも手中に入れるものであり、それは 単なる物盗りを超えた蛮行・愚行と言わざるを得ないものです。
私の住む地域には 桃の直売所施設があり、桃を所望する人は 朝も早うから長蛇の列を成し、対価を支払ったうえで それぞれに夏の味覚を得てゆかれます。
[共選所前の行列]
それに対し、盗人どもは 当然に支払うべき対価なしに、それも非常に大量に亘って農産品をせしめており、これは断罪する他ない行為といえるでしょう。
さらに 別の情報では、桃の大量盗難があった直後に インターネットの直販(個人売買)サイト(フリマサイト)で、当該の桃と覚(おぼ)しき物(桃)が出品されていることが現認されたとのこと…労せず農産品を手にしたうえに それを現金化するという〝金目当て〟の犯行も取り沙汰されるなど、そんな蛮行を耳目にした際には 怒り心頭に達したところでありました。
この背景には、外国人同士の売買の痕跡もあるようです。
山梨県での大量盗難(6/22)の直後に、熟してもいない物も含まれた桃がフリーマーケットに出品されたのですが、そのサイトの殆(ほとん)どがベトナム語であることから どうやらベトナム人同士の売買のようなのです。
で…その証左として、べトナムには好んで熟していない青い桃を食べる習慣があるとのことなのでした。
果実の種類は違いますが、昨年には 収穫直前の「梨」が大量に盗まれ、ベトナム人窃盗団が逮捕されました。
その手口は巧妙かつ組織的なもので、まず複数の窃盗役が梨を大量に盗み その梨をSNSで別のベトナム人に売り、さらにそいつが フリマサイトなどで、梨が盗難品であることを知らないベトナム人などに売りさばいていたとのこと…つまり「マネーロンダリング」の如く〝梨ロンダリング〟をしていたのでした。
このように 最近の農産品ドロボウは、単なる盗み食いの域を超え 私利私欲のために手段を選ばない傾向にあることから、この際は 警察を中心とした取り締まりを強化することが厳に求められるところです。
私の住む川中島エリアにおいても、一昨年に大規模な桃の盗難被害が発生した経過があります。
長野エリアにおいては 桃の適期をお盆前後に迎えることから、かかる窃盗団が暗躍する可能性が無いことはないことから、週明けにも所轄署に連絡を取り、特に夜間のパトロールを強化するよう具申してまいりたいと思うところです。
農家さんたちの 一年に亘る苦労が、こんな輩(やから)のせいで水疱に帰するようなことはあってはならないのです。
夏 それも盛夏を迎え「実り多き列島」である日本各地では、季節に応じて 豊かな農産物が私たちに多様な恵みをもたらしてくれます。
例えば 私の住む川中島エリアは、日本に冠たる「川中島の桃」の名産地で、7月後半から9月にかけて さまざまな品種の桃が収穫期を迎え〝夏の味覚〟として堪能させてくれています。
好天の続く域内では、桃たちが順調に育成を続けています。
育成課程で果実の保護のために「袋」がかけられるのですが、育成が佳境に入ったこの時期は その袋が徐々に外(はず)され (果実の)それぞれが日光を充分に受けながら、玉伸び(肥大化)と糖度アップを重ねてゆくのです。
通りかかった畑では、農家の女衆(おんなしょ)が 炎天下の下で「袋外(はず)し」に勤しんでおられました。
春先にかけた袋を一つひとつ丁寧に外(はず)し、いずれ色目(いろめ)と熟度が乗ったところで収穫に臨むことになります。
早生(わせ)品種によっては 既に袋が外され収穫されているものもあり、一帯は 一気に〝桃の好季節〟を迎えたところです。
こちらの桃をはじめとする果樹は「一年一作」と言われ、要するに 作物の出荷は年に一度限り…一年をかけて丹精込めて育て上げた末に、満を持して出荷に供するものです。
これは 桃に限らず、リンゴやサクランボ はたまたブドウやプルーンなど、多くの果物が〝一年一発勝負〟に賭けています。
ところが、です。
特にここ数年、果実など農産品の収穫期を狙った〝農作物泥棒〟が暗躍していることが各地で報じられており、怒りと憂いを禁じ得ない事態となっています。
例えば「桃」に関しては、ここ長野エリアより完熟期の早い 山梨県などの産地で、あろうことか大量の桃が盗難被害に遭ったことが報じられています。
犯行があったのは、早生品種が出回る頃の6月末。早生品種の「みかさ白鳳」という桃が 収穫期間近のタイミングで大量に盗まれてしまったとのことでありました。
一方 こちらは新潟県三条市。8月1日の早朝、三条市内の果樹園でモモの盗難被害が発生したことが発表(公表)されました。
当日の朝、当該の農家さんが収穫のために果樹園に出向いたところ 収穫期のモモだけがないことに気づき、警察に通報したとのこと。
盗まれたのは 今が旬の「なつっこ」という品種で、まさに収穫を迎えたモモが 約320個も盗まれたそうです。
生産者の方は、この許せない行為に 怒りを通り越して呆れ顔を浮かべながら、カメラに向かって心痛を訴えておられました。
これまでも触れていますが、この農作物の窃盗犯が許せないのは 一年一作の農産品を、収穫を目前にした まさに適期にかすめ取ってゆく行為でありましょう。
さらに申せば、盗人(ぬすっと)連中は 農産品という「物」を盗(と)るだけでは無く、農家さんの一年間に亘る苦労や労力・その間の諸経費までもの一切合財(いっさいがっさい)をも手中に入れるものであり、それは 単なる物盗りを超えた蛮行・愚行と言わざるを得ないものです。
私の住む地域には 桃の直売所施設があり、桃を所望する人は 朝も早うから長蛇の列を成し、対価を支払ったうえで それぞれに夏の味覚を得てゆかれます。
[共選所前の行列]
それに対し、盗人どもは 当然に支払うべき対価なしに、それも非常に大量に亘って農産品をせしめており、これは断罪する他ない行為といえるでしょう。
さらに 別の情報では、桃の大量盗難があった直後に インターネットの直販(個人売買)サイト(フリマサイト)で、当該の桃と覚(おぼ)しき物(桃)が出品されていることが現認されたとのこと…労せず農産品を手にしたうえに それを現金化するという〝金目当て〟の犯行も取り沙汰されるなど、そんな蛮行を耳目にした際には 怒り心頭に達したところでありました。
この背景には、外国人同士の売買の痕跡もあるようです。
山梨県での大量盗難(6/22)の直後に、熟してもいない物も含まれた桃がフリーマーケットに出品されたのですが、そのサイトの殆(ほとん)どがベトナム語であることから どうやらベトナム人同士の売買のようなのです。
で…その証左として、べトナムには好んで熟していない青い桃を食べる習慣があるとのことなのでした。
果実の種類は違いますが、昨年には 収穫直前の「梨」が大量に盗まれ、ベトナム人窃盗団が逮捕されました。
その手口は巧妙かつ組織的なもので、まず複数の窃盗役が梨を大量に盗み その梨をSNSで別のベトナム人に売り、さらにそいつが フリマサイトなどで、梨が盗難品であることを知らないベトナム人などに売りさばいていたとのこと…つまり「マネーロンダリング」の如く〝梨ロンダリング〟をしていたのでした。
このように 最近の農産品ドロボウは、単なる盗み食いの域を超え 私利私欲のために手段を選ばない傾向にあることから、この際は 警察を中心とした取り締まりを強化することが厳に求められるところです。
私の住む川中島エリアにおいても、一昨年に大規模な桃の盗難被害が発生した経過があります。
長野エリアにおいては 桃の適期をお盆前後に迎えることから、かかる窃盗団が暗躍する可能性が無いことはないことから、週明けにも所轄署に連絡を取り、特に夜間のパトロールを強化するよう具申してまいりたいと思うところです。
農家さんたちの 一年に亘る苦労が、こんな輩(やから)のせいで水疱に帰するようなことはあってはならないのです。
3日の未明から朝にかけ、東北北部や北陸信越エリアに記録的な大雨が降り、各地で大きな被害が出たことが報じられました。
この報に接し「他人事じゃない」の思いを強くいたしました。
気象庁は、東北エリアと北陸信越エリアに それぞれ「線状降水帯」の発生が確認されたとしました。各地域では多いところで1時間に100mm前後の猛烈な雨が降ったとみられ、河川の氾濫による家屋の浸水や 土砂崩れや(豪雨に伴う)鉄道の乱れなどが相次いだとのことです。
東北エリアにおいては、青森県深浦町で 午前8時までの3時間に、1時間あたり154mmの観測史上最多の雨が降ったほか、秋田県の十和田湖畔の国道では土砂崩れが発生し 付近を通行中の車が土砂に乗り上げて動けなくなったとのこと。
さらに、大館市を流れる下内川で(堤防の一部が)破堤し 氾濫が起きたそうです。
また、北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅の入口が大雨で冠水し、駅構内の出入りができなくなったそうです。
この大雨に伴い、秋田新幹線の盛岡駅⇔秋田駅間は運転見合わせを余儀なくされ、在来線も全線または一部区間で運転見合わせとなりました。
一方、新潟エリアや北陸エリアでも大雨の特別警報が発表され「経験したことがないような大雨」が降ったことが報じられています。
新潟県村上市では 域内を流れる「荒川」が氾濫、数百棟に及ぶ家屋等が浸水被害を被(こうむ)ったほか、山沿いの集落では土石流による土砂災害が発生したことが報じられています。
村上市では、1日の総雨量が 観測史上最高の410mmを記録し、市内の広域に亘って浸水被害が発生したとのこと。
山沿いの集落では土石流が発生、土砂や流木で多くの家屋等が損壊の被害を受けました。
「たかが雨」されど その降りようは凄(すさ)まじく、住民らは まさに降ってわいた大雨によって、自然の猛威を知らされることになったのでした。
この大雨による被害に伴い、道路の寸断や 電気・水道等の社会インフラが停止するなど、地区住民の復旧作業や日常生活に大きな影響が出ていることが伝えられています。
・・・・・。
私が 今回の〝大雨報道〟に触れ 強いトラウマを実感したように、多くの 特に長野エリアの方々は、さきの「令和元年東日本台風」の甚大な被害を思い出されたことでありましょう。
報道で伝えられる河川氾濫(越水)の模様や 土地家屋への浸水の模様は、さながら さきの「令和元年東日本台風」の被害状況の〝生き写し〟であります。
普段は穏やかな河川が、一転 牙(きば)を剝(む)いて住宅等に襲いかかる様(さま)を見せつけられ、そして 不測の浸水被害によって、多くの方々のご自宅などが泥水に浸(つ)かっている様子が伝えられる毎(ごと)に 私たちは〝あのとき〟を思い出し、同じ思いにさせられている現地(被災地)の方々の悲嘆の思いを共有するところであります。
被災地の状況は ことのほか厳しいことが拝察されます。
被災現場の片付け(清掃)のために とにかく先ず必要な水が出ない・このクソ暑い中で電気が通じないことから クーラーはおろか扇風機も回せない状況・そして コロナ禍の最中(さなか)…何というか 三重苦・四重苦の中での復旧作業を余儀なくされていることでありましょう。
私は、発災後 直ちに長野市消防局ならびに危機管理防災課に対し、被災地支援の見込み(予定)はどうなっているか照会しました。
今のところ 当該の県市町村から応援要請はありませんが、いずれにしても 総務省 消防庁を頂点とした災害公式ネットワークの連絡方式に準じつつ、応援要請があったときには直ちに飛び出せるよう準備は遅滞なく進めているとのことでありました。
私自身、さきの「令和元年東日本台風」の際には、多くの他自治体職員の方々が当地に出動され さまざまな形で支援してくださった姿を目にし、その度に感謝の思いを新たにしたものでありました。
今は まさに「恩返し」のときであろうと思います。
但し いたずらな〝プッシュ支援〟は かえって現地の指揮命令系統に混乱を来(きた)すことになってしまうことから、私の立場として(各所管局課に対し) あくまで先方または国県等の要請に基づくものの、もし それ(要請)があった際には、迅速かつ積極的に対応するよう強く申し入れをいたしたところです。
あのときの 派遣職員の方々が真摯に活動される背中を見て、胸にこみあげるものがあったことを思い出しています。
ときと場所を選ばない「線状降水帯」のような異常気象の温床は、いつなんどき自分たちの頭上に降りかかってくるかは予想だにできないところであります。
「明日は我が身」そして「お互い様」なのですから。
新型コロナウイルス第7波では、各医療機関、保健所での業務が逼迫している、また、政府が第7波収束後に、2類相当から5類相当への見直し、全数把握や入院調整等について検討する旨の報道がなされています。
私も7月、陽性者となり、10日間の自宅療養を活用しました。7月31日時点の長野市における療養状況は次のとおりでした。
療養者3758人 医療機関入院41人 宿泊療養施設58人 自宅療養3659人
重症者0人 中等症5人 軽症・無症状3753人
療養者の97%が自宅療養、99%が軽症・無症状ということになりますが、軽症者でも苦しい療養生活を強いられている方も少なくないことは認識しておかなければなりません。
医療機関の業務が逼迫している、とのことですが、新潟県では、コロナ検査を受けた本人が、検査結果が判明する前に患者情報を入力するフォームを導入し、検査で陽性となった時には、既に患者情報が確実に取得できていて、速やかに適切な療養につなげることができる体制としています。
更に、保健所がこれまで行ってきた陽性の人の症状などの電話での聞き取り調査は、60歳以上など重症化リスクが高い人に集中させるといった対応をとっている、とのことです。 長野市においても、保健所が担う業務を重症化リスクの高い人に集中した体制を取っていると認識していますが、医療機関における業務の負担軽減に向けた取り組みとして、更なる工夫が必要だと考えます。
また、感染者についてですが、報道でも大きく取り上げられている神奈川県では、抗原検査キットや無料検査により陽性が判明した場合、医療機関を受診せずに「自主療養」を選ぶことができ、罹患者が自主療養届け出システムに申請をすると、毎日の健康観察がLINEやAIコールにより行われ、療養終了後、療養証明書が発行され、保険金請求に活用できる、とのことです。
この神奈川方式は、私の体験からも、罹患者自身の負担も少なく、健康観察についても安心できる体制ではないか、と感じます。
新型コロナも第7波です。この間、ウイルスも変異してきました。私もほぼ無症状であったので、罹患後、保健所や医療機関に相談する等といったことはありませんでしたが、家族も感染したことで、日常生活を送る上で、大変な不便を感じました。そして何より、無症状が故に、周囲に感染を拡げてしまうといった恐怖を覚えました。感染拡大によって、重症化リスクのある方々の感染リスクが高まり、仮に、そうした方々が感染した際、迅速な診療に繋げなければならず、決して支障を来してはなりません。また、例え、軽症であっても症状の急変に十分に対応できる体制を整えておかなければなりません。
第7波における長野市保健所業務の逼迫状況、陽性者とのコミュニケーションと症状急変への対応、食料など物資の配送状況、医療機関からの発生報告提出による業務逼迫状況、発熱外来の混雑状況とその対策等、確認しなければならないことは多岐に渡ります。
重要なことは、命の危険にさらされる事態に至らしめることなく、罹患したとしても安全安心な医療と保健の提供体制の確立です。感染症法の分類について見直しが言われていますが、長野市として、第7波の検証、そして、第8波、9波等、先を見越した対応について議論を深め、体制の整備を確立していかなければなりません。
連日、新型コロナウイルス第7波の猛威が報道されています。私と家族も感染しましたが、感染力の強さ、感染のリスクの高まりについて、身をもって感じたところです。また、ここに来て、幾つかの行事等について中止、延期の連絡が入っていますが、行動制限等の強い宣言はないものの、自粛を余儀なくされることも少なくなく、社会経済活動への影響が懸念されます。
経済社会活動への懸念では、ウクライナ危機を受けた資源や穀物の価格の高止まり、円下落による輸入品の急騰等、私たちの生活に影響が及ぶ事態に直面しています。
ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査部長のレポートで現下の経済状況、とりわけ、7-9月期の実質GDPについて次のようにまとめています。
「2022年4-6月期の実質GDPは、前期比0.8%(前期比年率3.2%)と2四半期ぶりのプラス成長と推計。
まん延防止等重点措置の終了を受け、外食、宿泊などの対面型サービスを中心に民間消費が前期比1.4%の高い伸びとなり、プラスの成長主因となった。更に、高水準の企業収益を背景に設備投資が前期比1.2%の増加となったことも成長率を押し上げた。
2022年4-6月期の実質GDPは、コロナ前(2019年10-12月期)の水準を回復したとみられるが、消費税率引き上げの影響で、新型コロナウイルス感染症の影響が顕在化する前に経済活動の水準が大きく落ち込んでいた。直近のピークである2019年4-6月期と比較すると、2022年4-6月期の実質GDPは▲2.6%低くなることが見込まれ、経済活動の正常化までにはかなりの距離があるといえる。
7月に入り、新型コロナウイルスの新規陽性者数は急増しているが、政府は今のところ特別な行動制限を課していない。物価高による家計の実質購買力の低下が下押し要因となるものの、行動制限がなければ消費性向の引き上げによって個人消費の回復基調は維持されるだろう。米国をはじめとして海外経済が減速しているため、輸出が景気の牽引役となることは当面期待できないが、民間消費を中心とした国内需要の増加を主因として7-9月期もプラス成長となることが予想される」
以上のように、第7波や物価高騰といった景気後退圧力を感じながらも、個人消費の回復基調は維持され、民間消費を中心とした国内需要の増加により7-9月期もプラス成長が期待される、としています。
他方、民間消費等の国内需要が増加することは歓迎すべきことですが、家計の逼迫について目を向けて考えなければならないと思います。
過日、2022年度の最低賃金について、全国平均31円引き上げ、時給961円(引き上げ率3・3%)とする、との報道がありました。
2022年度の消費者物価指数は前年度比2・6%上昇する見通しで8年ぶりの高水準、といわれています。物価高騰による影響は低所得者層ほど深刻だと言われていますので、賃金上昇は生活を安定させるために重要なことです。今回の最賃引き上げがどこまで現状を踏まえたものなのか、生活の安全に直結するものなのか、昨年を上回る引き上げ率とのことではありますが、物足りなさを感じます。
以前のブログでもご紹介しましたが、経済財政諮問会議による1994年と2019年の世帯所得を年代別で比較した調査結果では、世帯所得の中央値が、35歳から44歳の世代では104万円減少し、45歳から54歳の世代では184万円減少、全世帯の所得分布は、65歳以上の高齢者世帯(20%→36%)、単身世帯の増加(26%→38%)に伴い低所得階級の割合が上昇した、とまとめています。未だ、多くの国民の生活は楽ではなく、物価高騰への対応に四苦八苦しているのではないでしょうか。
世帯所得の増と生活の安定に繋がる政策が重要で、現在、直面している少子化対策や除族可能な社会づくりにも繋がっていくのでは、と思います。こうした視座に立った議論を進めていかなければなりません。