最大9連休にもなった 今年のゴールデンウィーク(GW)も最終盤を迎えました。
GWの前半は全国的に好天に恵まれ、そこに〝コロナ規制(自粛)明け傾向〟も手伝い 全国の行楽地は「コロナ以前」を思い出させる賑わいをみせていました。
ここ長野市においても、観光名所の善光寺に多くの参拝客が訪れていました。
歩行者天国となった中央通りでは、かつて「インフィオラータ」として歩道をチューリップの花びらで飾ったイベントが「ながの花フェスタ」と形を変え、通りを散策する人の目を楽しませていました。
まさに行楽にうってつけのGW。列島の各地で穏やかな休日が満喫されていたのでした。
ところが、です。
(先日も触れましたが)GWの まさに最中(さなか)の5日午後、石川県能登地方を震源とするマグニチュード6.5に及ぶ地震が発生してしまったのです。
自然とは かくも容赦の無いものでしょうか。
思い起こせば、2014年9月27日のお昼頃 これも行楽の秋の好日に発生した御嶽山噴火(水蒸気爆発)も、多くの登山者で賑わう山頂に猛威を振るうことになり、大自然の猛威を思い知らされたものでした。
地震発生後、各地で被害の模様が報じられ 地震の怖さが改めて内外に伝えられました。
人的被害が出たほか、社会インフラにも大きな支障が生じる被害が報じられています。
で、今回 地震が起こった能登半島は、そこで日常生活を送る人たちがいる一方 多くの観光客が訪れる行楽地でもありました。
多くの観光客を受け容れる商店の品々が棚から無残に落ち、割れる被害。
コロナ禍から3年が経過し、そのうえで迎えたGW。
各ご関係の方々は、おそらく「ようやく」との思いを胸に このGWを迎えたことと思います。
その いわば経済的復興を心中に期して臨んだGWの中盤を、よりによって地震の野郎はとんだ邪魔をしてきたのでした。
聞けば こちらの能登半島は、そのそも地震が起きやすいプレートの上にあり 3年前から地震が頻発していたそうですが、よりによって このタイミングで起きなくても…と思ったのは 私だけではないでしょう。
この日は2度に亘って大きな揺れを観測し、鉄道などインフラに支障が出る中 JR金沢駅前で途方に暮れる観光客たちが映し出されていました。
珠洲市内のすし店でも 板前が大きく崩れるなどの被害が出て とても営業できる状態ではなくなってしまいました。女将さんは「正直 きょう予約していたお客さんもいたし、出前の注文もあったけど、みなさん観光客だったので『すいません、このまま帰ります』という電話が何件かあったり、出前もキャンセルになりました。私たちも作れる状態ではありませんでした。去年の地震以降 あまり大きな地震はなかったので、これで終わったのかなと思っていたところに、また こんな大きい地震が来たので、正直、心折れます。」との心痛極まりない声が聞かれていたのでした。
平穏な気候の中で送られていたGWを襲った またもやの地震。今回の揺れによって及ぼされた被害は、非常に多岐に亘るものになってしまいました。
今後、一定期間に亘って余震が懸念される中 起きてしまった被害を受け止めながら、当地の人たちは「復旧・復興」に取り組まなければなりません。
そして、それは 決して簡単なものではないと思います。
私たち長野市民も さきの東日本台風の際の復旧・復興に大きな苦難を強いられてきた(いる)ように、これからの能登域内の方々のご心労は いかばかりかと拝察するところです。
GW終盤には まとまった降雨にもなったことから、今後の余震の程度によっては 新たな土砂崩壊などの恐れもあり、予断を許さない状態が続くことになっています。
また 前掲のように、崩れ・壊れた店内・宅内の片づけも容易ではなかろうことと存じ、どうか当地の方々におかれては 二次災害や怪我に充分注意しながら作業に臨んでいただきたいと思います。
何度も繰り返しますが、大自然の猛威と その発生のタイミングの無常さを実感させられ、一方で私たちは それらにどのように対峙すべきかを改めて考えさせられた、GWの終盤でありました。
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5日 市内をクルマで移動中の午後2時40分頃、信号待ちの私のスマホが突然けたたましく鳴りました。
何をかと画面を見れば「緊急地震情報」でした。
スマホのトーキーは、石川県方面で地震が発生し 圏内に被害の恐れがあるので最大限の注意を払う旨を通知しています。
幸い ほどなく目的地に着いたためクルマ停め、カーラジオに耳を傾けました。
(地震の発生時刻には車両に乗っていたため 私自身は揺れを感じませんでしたが、後ほど周辺に照会すると「横揺れを感じた」という方が複数人おられました)
報道によると、今回の地震の震源は 石川県能登地方・震源の深さは14km・地震の規模を示すマグニチュードは5.9と推定されているとのこと。
気象庁は 今後1週間程度は同じ程度の揺れを伴う地震が起きる恐れがあるとして注意を呼びかけています。
さらにその後、夜(午後10時頃)にも再び緊急地震速報(震度5強)が発せられましたが、このときも私は運転中。やはり体感することはありませんでしたが「揺れた」とのLINEを送ってくれる方もおられました。
今回の地震に伴い、震源となった石川県をはじめ 富山県・新潟県・群馬県・そして長野県の広域に亘り、さらには東北地方や四国地方の列島の各地で揺れが確認され 各方面に亘って警戒が呼びかけられることになっています。
能登地方においては、6日の零時までの間に 震度1以上の揺れを50回以上に亘って観測されているとのことで、震源域内の方々のご心配はいかばかりかと存じます。
震源の直近である石川県珠洲市(すずし)では、地震発生時に たまたま高所で作業していた人が重大な人的被害を受けたほか、住宅倒壊に伴い家屋の下敷きになるなどしてケガを負う人もおり 各地で人的・物的被害がレポートされていました。
災害における被害は、まさに「降って湧いたもの」と申せ 決して他人事ではありません。
被害に遭われた方々に 衷心よりお見舞いを申し上げるところです。
専門家によると、今回(のみならず)の地震の主原因は「流体」の影響があるのではないか、とのことです。
「流体」とは、列島周辺を縦貫する太平洋プレートの動きの中でしみ出す「水」のことを指し、それがプレートの強度を弱めたり、それ(流体)が土中の岩盤を膨張させるなどして地震の要因となるものだそうです。
で、この原理は「温泉」の発生源理と類似しており、それは即ち 列島のどこにでも起こり得るものであるとのことでした。
ところで、日本海側の 北陸信越エリアの地震となると、必ず心配されるのが 周辺に設置されている原子力発電所への影響でしょう。
北陸信越エリアの日本海側には、石川県志賀町に北陸電力の「志賀原子力発電所」・新潟県柏崎市にある「東京電力 柏崎刈羽原子力発電所」がありますが、いずれの原発も この地震による異常は確認されていないとのことでした。
特に われわれ長野県民としては、東京電力 柏崎刈羽原子力発電所の(地震の)影響が気になるところです。現在 同原発は運転停止中ですが、万一のことがあれば あの東日本大震災での福島原発の重大被害の再来になるのでは…と大きな懸念が湧き上がるところです。
今回の地震で、新潟県刈羽村で震度4・柏崎市では震度3を観測しましたが、前掲のとおり 今回の地震の影響は無く、例えば東京周辺の放射線量を測定するモニタリングポストの値も通常の変動範囲だということです。
あの東日本大震災・長野県北部地震から12年が経過しましたが、地震は いつなんどき私たちの社会生活を脅かすものか、それは ときに人智を超えて襲いかかってくるものです。
また 私たち長野市民にあっては、4年前に大規模な水害に見舞われたところでもあり、自然災害の唐突さと恐ろしさを身をもって実感しているところです。
よりによって ゴールデンウィークの最中(さなか)に起こった大規模地震は、域内の観光地や観光客の方々にも被害と困惑を及ぼしていることが併せ報じられています。
連休であろうと夜中であろうと 遠慮会釈なく発生する自然災害。
大自然の気まぐれとも言える所作に、嘆息するばかりであります。
過日のローカルニュースで「2日の午前8時過ぎ、長野市川中島町 原の(市道)丁字路交差点で、直進していた市内の男子高校生が乗った自転車と そこへ進入してきた女子高校生の自転車が出合い頭に衝突しました。この事故で 男子高校生が左ひじの骨を折る大けがを、女子高校生が軽いけがをしました。事故後 女子高校生は現場を立ち去っていましたが、事故翌日の3日に保護者と共に警察を訪れ 事故の当事者であることを告げたということです。 警察は事故を申告しなかった道路交通法違反などの疑いもあるとみて 女子高校生から事情を聴いています。なお事故当時、2人はヘルメットをかぶっていませんでした。」との報道がされ、私も含め 改めて注意喚起させられた思いがいたしました。
事故現場は、私の いわゆる地盤である川中島町内を走る生活道路です。
川中島と篠ノ井が近接するエリアで、旧国道18号線西側の裏道です。南北ルートは「茶臼山公園入口」信号から自動車は北へ一方通行・東西は「北信運転免許センター」信号を葬祭センターを右手(北)に見ながら西へ向かうと、前掲の南北の道に突き当たる丁字路(T字路)となっています。
報道によると、この南北の道を北へ直進していた男子高校生(Aくん)と 東西の道を西方向に来てこの丁字路に進入した女子高校生(Bさん)が出会い頭にぶつかったようです。
下の写真は、Aくんが走行してきた方向から。
やや北北西に向かう直進道路。自動車・原付はこの方向に一方通行で 自転車が走行するには十分な道幅です。
ちなみに道交法上では優先(直進優先)になるようです。
対して東西道路。普段から周辺に住む人や 通勤通学の自転車や歩行者が使う生活道路になっており、川中島町内や経由して北へ またJR今井駅方面に向かう人が多く通行しています。
で、こちらは道交法上では 特に左右確認の注意が求められており、交差点にはカーブミラーが設置されています。
しかし、この場所で 図らずも2台の自転車は衝突してしまいました。
自転車が関係する交通事故については、ほぼ連日に亘って報道されるほどの頻度となっており、それは ときに生命にも関する重大事故につながる場合もあります。
とりわけ(バイクを含む)二輪車については 身体が剥(む)き出しということもあり、衝突や転倒することにでもなれば それは即座に身体のケガにつながり、痛い思いをさせられることになってしまいます。
で…今回の事故のケースで改めて思ったのですが、自転車を利用する とりわけ未成年者においては、道路交通法の周知が不十分で それが不測の事故につながることがあるのでは、と。
例えば、これが自動車 対 自動車であれば 優先道路(この場合は南北の直進)とそうでない道路(この場合は西向きの丁字路)がとの相互の意識があり、西向きの丁字路に差しかかった自動車は カーブミラーを注視しながら左右を確認たうえで、徐行しながら交差点に進入してゆくでしょう。
しかし15才のBさんは おそらく運転免許を所持せず、前掲の交差点通行のモラル知識の浅いままに 急ぐに任せて交差点に突っ込むことになってしまったのではないでしょうか。
これがもし、Aくんが自動車であったとしたら…自動車は直進であることもあり さして徐行することなくそのまま進行・そこに自転車がノーブレーキで(交差点に)進入すれば、それこそ生命に関わる事故になってしまったかもしれません。
私自身、この道路をちょくちょく利用することから、他人事で済まない感を強くさせられました。
また 今回の事故の際、片やのBさんは そのまま現場を立ち去ってしまい、騒ぎが大きくなってしまいました。
道交法によると、車両の種類に関わらず 事故が発生したときには、警察への届出義務があります。
[参考] 道路交通法関連サイト
↓
道路交通法第72条(交通事故の場合の措置)と関連法令、判例 - 無料で法律、判例検索 - とある法律判例の全文検索β
このことについても、もしかしたらBさんは 道交法の知識が浅く、そこに動転した心理が助長するなどして立ち去ってしまったのかもしれません。
いずれにしても、今回のケースは ちょっとした注意喚起によって未然に防げた事故かもしれないと思うと共に、社会の多くの交通事故について そのこと(ちょっとした注意喚起)があてはまるかもしれないと思いました。
前掲のとおり、他人事ではない交通事故。
私自身 過去に重大な道交法違反を犯した者として、道路を通行する際には 法令遵守と注意喚起を怠りなくしなければならない と、思いを新たにいたしたところです。
去る1日、障がい者・とりわけ知的障がい者(以下/障がい者)に取り組むチーム「Gota」のメンバーが 長野市の外郭として福祉事業を担う「長野市社会事業協会」を訪問し、意見交換を行ないました。
こちらの「Gota」については これまでも触れていますが、長野市をはじめ地域や関係機関における障がい者への「支援」についてシンプルな疑問を抱き、その疑問に対する「正しい答え」を訴求しながら活動を重ねており、私もその考え方に共感し 行動を一(いつ)にしています。
その「Gota」が抱く 障がい者(知的障がい者)支援における〝シンプルな疑問〟の通底には「なぜ、等しく「人」であるのに 障がい者を障がい者と決めつけ、特別視するのか?」ということが挙げられます。
そのうえで、かかる「特別視」が 現下の福祉行政や福祉事業に悪しけく反映され、本来は向上…というより「普通」でなければならない障がい者福祉が低迷すると共に、その(低迷状態が)旧態依然のままに伝承され続けているのではないかという疑問なのです。
その「特別視」とは、特に 障がい者さんらが通う授産施設等(以下/施設)の場で顕著に表れています。
(これまでも触れていますが)これらの施設は、障がい者さんが通ってくれるおかげで国からの補助金・交付金(以下/補助金)が支弁され、それ(補助金)によって 施設の運営ならびに職員の給与等の必要経費として購(あがな)われています。
つまり 施設にとって、障がい者さんは いわばユーザー(主)であり、そこで働く職員はサービス提供者の立場(従)の関係であるハズなのです。
しかし 実際には、職員は 利用者である障がい者さんを「障がい者」と決めつけ、本来は「ユーザー」として 対等イヤ敬意をもって対応しなければならないところを、いかにも自分たち(職員)が利用者を管理するかの態度をもって接し、ときに虐待じゃないかとも思えるような ぞんざいな態度を取る〝主客逆転現象〟が公然と行なわれています
「あんたたちは障がい者なんだから、こっちの言うことを聞け」との勘違い=特別視。
また、かかる「特別視」は、障がい者(利用者)さんの賃金にも表れています。
通常は「時給」と表現されるハズの障がい者さんへの賃金は「工賃」と呼ばれ、その額は 驚くなかれ、時給100円から。
このことについては「いや、施設は就労のための訓練を行なう場なので 賃金(工賃)が低いのはやむを得ないことなのです。」との説明(言い訳)があるところですが、では 実際に、就労支援施設で時間を過ごして(過ごさせて)本当に就労につながったケースがどのくらいあるのか。
そのため(就労)に向けて、それぞれの職員は障がい者さんに真摯に向き合い、就労させるとの職責を果たしていると胸を張って言えるのか。
実態は、ほど遠いと言わざるを得ません。
そして残念なことに、その旧態依然の状況は 施設を監督する長野市の福祉行政においても同様です。
障がい者支援組織の職員らと同列の意識で 障がい者を特別視し、あくまで〝施し〟の姿勢で障がい者や関係機関と向き合い、進歩の乏しい福祉施策に終始している実態がある。
事ほど左様(ことほどさよう)に、関係機関が挙(こぞ)って障がい者さんを「特別視」し、いわゆる〝上から目線〟で対応(管理)している以上は、地域の障がい者支援など うまくゆくハズがない。
そして さらにタチが悪いことに、とりわけ障がい者支援団体などの特定の目的を有する組織においては 情報やモラルが〝内向き〟に終始し、自分たち(職員)にとって都合のイイ情報やモラルを優先し、本来はユーザーである障がい者さんのための内容が置き去りにされたままに事業を進めようとする帰来があるのです。
向いている方角が真逆の実態。
例えば(従前も触れましたが) 施設に高額な機械を設置する際も、本来は利用者が活用してナンボであるハズなのに、機械を設置することが目的になってしまい、その後の真の利活用は後回し。あげくは、その高額機械の減価償却のために利用者さんの工賃をも犠牲にするフシも見受けられ「何のための設備投資か」と言いたくなる〝ザル運営〟の実態もあるようです。
しかし そんな的外れの事業も、表面的には「あくまで障がい者のためです」との詭弁を弄し、そして、それを 本来は厳しくチェックすべき理事会・評議員会 さらに監事(監査)が、何の疑問も抱かずに容認していることも重ねて指摘(糾弾)されるべきところです。
これら〝根腐れ〟とも言える実態を強く憂慮する「Gota」は、これまでも再三に亘り長野市福祉の大手を担う市社会事業協会に意見具申を行なってきました。
しかし残念ながら、これまでの市社会事業協会のトップ(理事長)は 市からの単なる天下りによる〝素人理事長〟が就いていたことから、真摯な議論の投げかけも「のれんに袖押し」みたく(話しが)通ぜず かみ合わない状態が続いていました。
そんな中 今年度からは、現役時代は長いこと〝福祉畑〟を歩んでこられた 前市保健福祉部長のN氏が理事長職に就かれたことから「Gota」においては、今度こそ核心に触れた議論を交わすことができ、今度こそは真の障がい者支援(障がい者福祉)の向上が果たせると大きな期待を寄せるところです。
意見交換の中で「チーム「Gota」は、単なるオンブズマン組織ではありません。長野市の障がい者支援における問題点を厳しく指摘したうえで、最後は 真に障がい者さんの社会環境が向上…いや普通のものになるよう取り組んでゆきたいだけなのです。」としたうえで、いわば〝福祉のプロ〟であるN理事長の手腕に期待し、先ずは 市社会事業協会の「正確な実態」を把握していただき そのうえで「Gota」と向き合い ひいては協調しながら進んでゆくよう提案がされました。
そのためには、新理事長を迎え入れた組織全体の体質改善・意識改革も急務となっています。
理事長を補佐する立場においては、今までのように 上(理事長以下)に美麗な報告しかしない忖度(そんたく)体質を改め、管理職以上の意見(報告)と言うより 現場の職員・もっと言えば利用者さんの声にこそ耳を傾け「現場で何が行なわれているか」を正しくトップに伝え、抜本的に問題を解決する姿勢を示してゆかなければならないでしょう。
新理事長を迎えた令和5年度は、長野市社会事業協会にとって 真の障がい者支援を実行するための舵を切り直せるかの「試金石」ともなる年度になろうと思います。
私も「Gota」の一員として ときに厳しく福祉行政(事業)を見つめ、最終的に皆が笑顔で「普通に」暮らせる社会をめざし取り組んでゆきたいと 思いを新たにいたしたところです。
(なお、意見交換の中で チームリーダーのMくんから、踏み込んだ問題の指摘がありましたが、それらについては 個別の対応の都度にレポートしてまいります)
[参考]長野市社会事業協会 HP
↓
https://nagano-shajikyo.or.jp/
アスベスト(石綿)リスクとは? 建設資材等に含まれるアスベスト(石綿)は粉塵を吸い込むと30年から40年後に肺がんや中皮腫などを引き起こすこ...
長野市内で「動物福祉」に配慮した犬のしつけトレーニングや 愛犬と楽しめるイベント、また子どもらの(動物福祉の)教育活動を行なっておられる「NPO法人家庭犬育成協会 パドックNAGANO」さんと協調し、市に対し 犬と散歩できる公園の拡大を求めて要望&提案活動を行なっています。
さきの28日には、パドックNAGANO代表のHさんご夫妻と共に 市に対し〝第二弾〟となる要望…というより「提案」を行ない、併せて意見交換を行ないました。
長野市の公園については、このブログでも多く触れているとおり 放課後児童の欠かせぬ居場所であったところ(遊園地)を〝大人の都合〟で廃止するなど、およそ適正とは言い難い扱いを重ねており 慚愧(ざんき)に堪えないところであります。
そういう面がある中で、こちらのパドックNAGANOさんは「動物福祉」や 犬と人・さらには愛犬家とそうでない市民との〝共生〟をめざす立場において、長野市の公園をより良い形で活用すべきとの視点で提案を行なっておられるのです。
私自身「青木島遊園地問題」に深く関わった者の一人として 長野市の公園の活用の如何(いかん)について考えるところであり、そういう面で パドックNAGANOさんの活動に共感したうえで 市内の公園での犬の連れ歩き容認を推進し、もって市内の公園を有効活用すべきとの認識を共有し、共々に市と向き合っているところであります。
各位、とりわけ犬を飼っておられる方々におかれては 長野市の公園の多くが「犬の連れ歩き禁止」となっていることをご存知のことでしょう。
このことについては、遠く昭和の時代に 市内の公園において重大な(飼い主の)マナー違反があったことや、公園内…というより市域内での いわゆる糞害などの飼主モラルが悪いとの指摘の中で、公園における犬の連れ歩きへの理解が深まっていないことが未だに続いていることが理由として挙げられています。
ところが 時代は変わり、今や犬は 番犬などの〝家畜〟の扱いから 家族の一員として愛玩される存在へと変わり、その扱い(飼い方)も〝進歩〟するようになってきました。
これまで平気で為(な)されてきた糞害も大きく低減し、愛犬家じゃない市民の方々からも 犬を家族の一員として連れ歩く人(愛犬家)への理解も深まってきました。
長野市においても、さきの監査報告で「犬の公園開放を推進すべき」との指摘がされるなど 双方の理解度は深まりつつあるところから、このタイミングでのパドックNAGANOさんの提案は まさに機(期)を得たものであると言えるところです。
従前にも触れていますが、この 公園での犬の連れ歩き拡大要望は、既に昨年10月に〝第一弾〟が行なわれています。
その際 長野市からは「新たに市域の犀川南エリアで1ヶ所(の公園)を解放する考えがある」との意向を聞いていたのですが、それを受けたうえで 今回の提案〝第二弾〟においては「北部エリア・具体的には城山公園の開放を」を提案されています。
と いうのも、長野市の人口分布は 犀川を挟んで北と南に分かれている中、北部の人口が多いことから、犀川南エリア公園の開放を否定するものではないものの、南部の公園(解放)の伸張だけでは ややバランスが悪いのではないか という意見なのです。
そのうえでの、北部・とりわけ「城山公園」での犬の連れ歩き解放の推進提案です。
パドックNAGANOさんは 城山公園が国宝「善光寺」に隣接していること、そのうえで 善光寺境内では犬の連れ歩きが容認されているのに、例えば犬連れの観光客が 善光寺参拝の後に引き続いて城山公園を散策(散歩)しようとしても、城山公園に入った途端に「犬はダメ」は厳し過ぎるでしょう、という論理です。
このことは、善光寺~城山公園を一体的に連動させての観光資源と考える長野市の方針にも矛盾しているところであり、いわゆる観光インバウンドの推進を進める長野市にとっても 城山公園における犬の連れ歩き解放は、むしろ推進すべき取り組みと言っても過言ではないところであります。
さらにパドックNAGANOさんは、城山公園の開放は 市民の生活の質向上・長野市のイメージアップ・長期的な視野から、長野市への移住先候補としての魅力度アップ・観光インバ ウンドの向上・犬を通じての観光客と長野市民との交流のきっかけの可能性等、さまざまな面で有益なことが多いことなどのご提案もされておられました。
この提案に対し、市も共通認識を持っているようでした。パドックNAGANOさんの提案を前向きに捉え、今後は順次に亘り 市の南部⇔北部での公園における犬の連れ歩き解放に向け計画的に推進するとの意思表示をしておりました。
その(市の)前向き回答を受けたうえで、パドックNAGANOさんは「家庭犬育成」の立場で さらなる〝前向き提案〟をされたところです。
それは、犬の連れ歩きを解放する公園における「飼い主マナー向上に向けたイベントの開催」です。
これまで 愛犬家さんらは「とにかく犬の連れ歩き解放を!」と いわば要求型の要望を重ねていましたが、それでは愛犬家の一方的な過ぎないものに止(とど)まってしまい、前掲の 愛犬家以外の市民の理解不足、すなわち飼い主マナーの向上を実証したうえで あまねく市民理解を得るには足りない面が否めないところでありました。
その面においてパドックNAGANOさんは、犬の連れ歩きを解放する公園(現場)において 実際に犬を連れ歩いたうえで、していいことといけないことの教授などを行ない もって愛犬家もそうでない人も共生できる公園づくりを進めてゆけたら、と崇高な目標を掲げておられるのでした。
そこで、今回の提案の場には 飼い主マナーを所管する保健所職員を招き、公園開放に併せての飼い主マナー向上イベントも提案し (市の)後方支援の内諾も得たところであります。
この取り組みの推進のカギは、ひとえに「市民理解」であり、そのためには 官民協働をはじめ、あまねく関係者の連携や多方面からのアプローチが欠かせないところです。
意見交換の最後に、今後も双方が ときに連携を重ねながら、最終的に全ての市民が好意をもって受け容れられる成果を目指して共々に取り組むことで一致しました。
私としても こちらの団体とも連携しつつ、市内公園の犬の連れ歩きが早期かつ適切に推進されるよう計らってゆきたいと思うところです。
パドックNAGANOさんのHP
↓
パドックNAGANO|長野市|家庭犬のしつけ、お楽しみイベント、犬、しつけ、楽しい
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