長野市議会議員会派

改革ながの市民ネット

訂正記事 =大手紙面 長野支局の記事掲載に 事実誤認の指摘=

今や大きな社会問題となっている「青木島遊園地廃止問題」ですが、去る2月26日の私のブログについて、記事ネタとなった大手紙面 長野支局の記者から、謝罪半分・訂正申し入れ半分の連絡(指摘)が来ましたので、改めて整理し 再記述させていただきます。

 

指摘されたのは、2月26日付のブログ記事です。

        ↓

 

2023年2月26日のブログ記事一覧-倉野立人のブログです。

2023年2月26日のブログ記事一覧です。日々の思いを、訥々と。【倉野立人のブログです。】

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そこでは、2月23日付の同紙のネット記事に「荻原長野市長が区長会に対し、遊園地に隣接する児童センターを 同じく隣接する小学校(校内)に移転する案を示した」と掲載されたことを見た 遊園地存続を願う人たちが敏感に反応し「タイヘンだ!!」と一報を寄せてくれたことから、それ(ネット記事)を基(もと)に 一連の時系列を添えてブログ記事とさせていただいたものです。

ところが、昨日になって 記事の筆を執ったとされるY記者から「事実と違う部分があります。」との電話が入ったのです。

Y記者によると、みなさんが見たネットの記事には 記事全文の触(さわ)り=冒頭部分 しか載っておらず(しかも市長発言の日にち(21日)との掲載までありましたが)、字面(じづら)だけを読んだ人(私を含む)が誤解したようだ、と言うのです。

その後、Y記者から 実際に掲載された紙面が届けられ、それを読むと 確かに私たちの解釈は事実を誤認したものでありました。

 

 

 

荻原市長は、青木島区長会を訪れた際に 確かに児童センターを小学校(校内)に移転する案を示したものの、それは 議会開会前の21日のことだったのでした。

3月議会自体は 22日が初日であったことから、したがって この提案は、市長の所信にあった「私が考える解決策」には当たらなかったのです。

 

この訂正申し入れのとおりに時系列で追えば、

2月11日 住民説明会で「校内移転」も一例です との発言

2月21日 区長会で 児童センターを校内に移転する案を示す

2月22日 長野市議会3月定例会の所信で「近く、私が考える解決策をお示ししたい」と発言

以下 現状、ということになります。

 

 

確かに、Y記者の記事内容は 時系列に基づき掲載されていることから、結果とすれば 今の動きに整合は取れてはいますが、この記事自体が 議会初日以降(23日)に発行された新聞に載せられていたものであることから、遊園地問題を巡って非常にナーバスになっている市民が 本会議初日の翌日のニュースでこの件を見つけたときに「え、何で!?」と思うのは無理からぬところでありましょう。

 

 

 

このこと(今回の記事の紛(まぎ)らわしさ)については、Y記者も素直に認め「お騒がせしました。」と言ってくれましたが、いずれにしても 取り分けてピリピリムードの神経戦となっている「青木島遊園地廃止問題」においては、書く側も読む側も 軽々に拠(よ)らず慎重を期してゆきましょう、ということで一致したところであります。

 

 

そんな さまざまな経過を辿ったうえで、議論の主戦場は 3月1日からの本会議へと移ってゆきます。

そこで どのような展開となってゆくのか…未詳の面が多いところです。

今回は 私も登壇の機会を与えられていることから、持ち時間の中でベストを尽くすのみです。

 

[倉野立人の登壇予定→3月2日(木)午前11時頃]

 

青木島遊園地廃止問題 『そこまで言って委員会』で ON AIR

今や大きな社会問題となっている「青木島遊園地廃止問題」ですが、この日(26日)、ついに有名社会派番組で取り上げられることになったのでした。

番組名は、読売テレビ系列の『そこまで言って委員会』です。

 

 

 

 

みなさんご案内のとおり、この番組は ときを賑わす時事ネタを取り上げ、それに対し 辛らつで ときに毒舌のコメンテーター達が、言いたい放題に持論を展開するもので 人気番組のひとつになっています。

この日も さまざまな時事ネタが供されていましたが、その筆頭に「公園廃止」として 長野市の青木島遊園地廃止問題が取り上げられ、議論の的になっていました。

 

 

 

サブタイトルは「公園廃止のニュース/理不尽か理不尽でないか」でした。

 

 

 

この「問い」に対し、ほぼ全員が「理不尽」と回答。それぞれに持論を展開していました。

 

 

 

その内容は、行政の対応批判・一部住民の声だけでの廃止に疑問・子どものためだけでなく親のためにも存続すべき・本来は都会(東京)で起きるハズの問題がなぜ長野で?などの声や、一方でマスコミの一方的な報道に警鐘を鳴らす声もありました。

行政批判の中には、長野市が 苦情者に毅然と向き合わず (苦情丸呑みの)安易な方へ流れたのではとの意見や、職員が 廃止ありきでストーリーを作り、荻原市長はそれを受け容れただけではないか との意見も。

 

出演者の見解は、総じて これまでの関係者の対応に疑問を呈し、遊園地は存続すべきとの意見が大勢を占め、やはり多くの世論を投影する流れとなっていました。

この日の話題は あまりに身近なものであったので、何というか目を皿のようにして〝言論バトル〟を注視していましたが、ヨク見ていると、彼らは一見 ガチンコで言い合いをしているようですが、その実は 発言内容を分掌し、ある意味バランスを取りながら発言しているように見受けられました。

何というか、プロレス技(わざ)の掛けあいとでも言いましょうか…ルール無視と言いながら、わきまえるところはわきまえて発言しているようでありました。

 

いずれにしても、昨年末から沸き起こった遊園地問題は 2月も末になっても社会が注目する話題となっていることが、この日のON AIRで再認識されました。

それもこれも、市のトップたる市長が 結論を先送りにしていることに他ならないところでありますが、言いようによっては「(廃止は)既に決まったこと」とせずに 多くの市民の声を真摯に受け止め、熟考に熟考を重ねている証(あかし)でもあることから、今はその結果を待つばかりです。

 

この番組内でも ほとんどの出演者が「理不尽」とした青木島遊園地廃止問題。

どのような結論が導き出されるのでありましょうか…。

 

 

青木島遊園地廃止問題 ~発想の転換を、との新提案~

今や大きな社会問題となっている「青木島遊園地廃止問題」ですが、その解決に向けて何らかの表明があるのでは?と期待された 22日開会の長野市議会令和5年3月定例会での「市長施政方針演説」でも、具体的(存続or廃止)は言明が無いままに終始し、事態は いわば膠着状態のまま推移しています。

これまでの経緯を踏まえ、(私も含め)遊園地の存続を願う人は「廃止手続きの撤回を!」と求め、そうでない人は「このまま廃止すれば」と言うなど いわば綱引きの状態が続いています。

 

と、そんな中 地域の識者であるIさんが、ある意味〝目からウロコ〟の新提案をしてくれました。

この問題については、Iさんも 私(たち)と同じ認識(存続)でおられるのですが、そんなIさん 何を言うかと思ったら「役所は、このまま「遊園地廃止」の手続きを進めたらいい。」とのことなのです。

それを聞いた私、思わず「え?」と Iさんの顔を二度見してしまったものでした。

その 私の怪訝(けげん)な表情を見て取ったIさん、口元に笑みを浮かべながら「行政職の性分(しょうぶん)を理解したうえでの、発想の転換だよ。」と。

Iさん曰(いわ)く「クラちゃんもご存知のとおり、行政職というものは いったん踏んだ手続きを、撤回したり改廃することには ものすごく抵抗するもんだ。「既に決まったことです」ってね。」

「だから 今の(遊園地)問題においても、所管課が「廃止」を宣言した以上は それ(廃止)を撤回しろと言っても、本来の議論(遊園地が必要か否か)とは全く違う価値観から「一度決めたものは変えられない」と突っぱねているんじゃないか。」

「で あるとするならば、所管課の言うとおり今の遊園地は 廃止してしまうのさ、一旦。」

「それでね…。」とIさん。

「廃止したうえで、新たに設置するんだよ。遊園地を。今の場所に そのままの形で。」とのことでありました。

「だってさ、廃止の理由に「管理の担い手(愛護会)が無くなった」とか「地元の要望で廃止」とか言われているけど、実際には 新たな愛護会もでき、地元住民の多くは存続を願っていて、状況は(今までと)大きく違っているのだから、どう考えても 遊園地は存続すべきなのサ。でも、市側は「廃止」で手続きを進めてしまっている。」

「だから この際は、遊園地の場所はそのままに 今までの遊園地は廃止→で 新たな遊園地をスタート と、いわばリセットすればスッキリゆくと思うんだ。そのうえで、これからの運営について 苦情者も含めて皆なで考えてゆくのさ。どうしたら円満に遊園地が運営できるか、みんなで。」

「そのことこそが、市長のいう「地元に戻す」の大義にも叶うんじゃねーの。」とのことでありました。

 

そのうえでIさんは、今後の市の体制についても一言。

「今までは、所管課がバラバラになって対応したから 話しがおかしくなった。だからこれからは この件に関するプロジェクトチームを、それも庁内で(職員を)公募し 市長直轄で対策に当たらせるのさ。」

「今までは、異動で当て職になった職員が 任期内は「とりあえず」を是(ぜ)として いわば場当たり的な対応を重ね、結果 抜本的な解決に至らなかった。だから今後は、やる気のある職員を配置して(職員が)自発的解決を成し遂げるよう仕向ける。この取り組みは、この遊園地問題に止(とど)まらず 今後の自治体運営(職員態勢)の成否を占うことにもなると思うよ。」とのことでした。

 

Iさんのご指摘は、いわば 市役所職員の 今の体質をイイ意味で糾弾し、それらを斟酌したうえで 今後に向けても好転換となり得る、実に斬新な提案でありました。

「遊園地を存続させるべきだからこそ、廃止手続きを進めよ。」

どこかの場面で 披瀝してみたいと思うところです。

 

 

 

「青木島遊園地廃止問題」 議論は議会の場へ

今や大きな社会問題となった「青木島遊園地廃止問題」は、さまざまな経過を経て現在に至り そして事態のさしたる進展も無いままに3月議会に突入することとなっています。

その〝これまでの経緯〟の中で、市の所管課をはじめ 最終的には市長も前線に立つことになったうえで、さまざまな対応や それに伴う発言などが為(な)されていますが、私や周辺の関係者は、せめて3月議会の前には 市(市長)の方(ほう)から、遊園地の存廃についての何らかの意思表示がされるものと思っていましたが、残念ながら そこ(存廃)に至る発言はありませんでした。

それどころか 市長は、議会初日の施政方針演説の中で むしろ課題を大きく膨らませたうえで「近く 私が考える解決策をお示ししたい。」と いわば啖呵(たんか)を切るかの発言を行なっており、(私を含め)市民の疑心暗鬼は増すばかりの状態となっています。

こうなってくると、これから行なわれる本会議や委員会の場で議論になることは必定であり、やはり私も含めて 議論は議会の場へと移ることになっています。

 

そんな中、私は 一連の市長発言について注目すべき点がいくつかあり、そこに氏の心中(深層)を感じ取るところです。

そのうえで これは私の「感じ」なのですが、荻原市長は非常に素直に事態に向き合っておられ、で そんな素直な性格そのままに、ご自身の思ったことをそのまま口に出し それがまた 物議の火種になっているんじゃないかと感じさせられています。

先日のブログでは、議会初日の施政方針演説を解析してみましたが、過去の市長の〝語録〟にも 氏の揺れる心情を、その深層が垣間見えるところです。

「18年間の経過を踏まえて総合的に廃止を判断した」

「廃止のままでいくのはどうかなと。」

「反省すべき点としては 区長さんに地域のことを任せすぎたこと。」

「地域のことは地域でという意見もふまえて判断材料にしながら決断したい。」

いわば 行ったり来たりの〝ブランコ発言〟であることが分かります。

で、この〝行ったり来たり〟に市民は困惑…「一体どっちなんだ!?」と語気を荒げる人もいるほどです。

ただ これを性善説で捉えれば、それだけ荻原市長は 事態を真剣に考え・悩んでいることの証左とも言えるでしょう。

ところが その揺れる心情を、現に言葉にするばっかりに そのいちいちが「市長発言」として独り歩きしているフシもあり…素直な市長は 記者の問いに(そのときの心情を)素直に答え、それが波紋を招くというスパイラルに陥っているようです。

 

ただ一つだけ、私が改めて気になったのは 施政方針演説の中で「仮にこれまでどおり遊園地を存続した場合でも、遊園地の利用方法や管理方法、さらには、児童センターや保育園の送迎などの課題があります。」と述べた点です。

これは(市長は)「遊園地問題と児童センター運営問題をごっちゃにしているのではないか」と憂慮せざるを得ないところです。

このことについては、かつて私のブレーンであるMくんからも「今回の火種となった〝音を巡る苦情〟による影響においては「遊園地の存続と児童センター運営は分けて考えるべき」と指摘され 私も甚(いた)く同感するところですが、こと ここに至って、市長ご自身が そこを同じ土俵に載せてしまっているとすれば、事態の解決は ややこしさを増幅するばかりとなってしまうのです。

ここは切り離して考えるべきと、改めて指摘しなければならないと思いました。

 

以前も述べましたが、荻原市長は この案件について、先ずは逃げずに地元に足を運んで住民の声を直(じか)に聞く行動を興(おこ)された。このこと自体は高く評価したいと思います。

そのうえで氏は、前掲のとおり 素直に真面目にこの問題に向き合い、行ったり来たりをしながら悩みを深めておられる。

そのことに対し、真剣に子どもを思う心ある市民の方々は 何も市長を追い込んで「どうするつもりだ!?」などと詰め腹を迫るつもりは毛頭ないことを聞いています。

むしろ、事(こと)はここまで至ってしまったけれど、それら全てを包含して 円満解決に向けて共々に歩んでゆきたいを思っておられるのです。

そのうえで市長におかれては、そのゴーサインの意味を含めて「遊園地は存続」の判断を下してもらいたい。

その「Go!」さえもらえれば、地域は一斉に走り出すことでしょう。

その合言葉は「子どもたちのために!」ただワンフレーズです。

 

今後、市(市長)をどう懐柔してゆくか。

先ずは本会議での議論が待たれるところです。

 

「青木島遊園地廃止問題」 議論は議会の場へ

今や大きな社会問題となった「青木島遊園地廃止問題」は、さまざまな経過を経て現在に至り そして事態のさしたる進展も無いままに3月議会に突入することとなっています。

その〝これまでの経緯〟の中で、市の所管課をはじめ 最終的には市長も前線に立つことになったうえで、さまざまな対応や それに伴う発言などが為(な)されていますが、私や周辺の関係者は、せめて3月議会の前には 市(市長)の方(ほう)から、遊園地の存廃についての何らかの意思表示がされるものと思っていましたが、残念ながら そこ(存廃)に至る発言はありませんでした。

それどころか 市長は、議会初日の施政方針演説の中で むしろ課題を大きく膨らませたうえで「近く 私が考える解決策をお示ししたい。」と いわば啖呵(たんか)を切るかの発言を行なっており、(私を含め)市民の疑心暗鬼は増すばかりの状態となっています。

こうなってくると、これから行なわれる本会議や委員会の場で議論になることは必定であり、やはり私も含めて 議論は議会の場へと移ることになっています。

 

そんな中、私は 一連の市長発言について注目すべき点がいくつかあり、そこに氏の心中(深層)を感じ取るところです。

そのうえで これは私の「感じ」なのですが、荻原市長は非常に素直に事態に向き合っておられ、で そんな素直な性格そのままに、ご自身の思ったことをそのまま口に出し それがまた 物議の火種になっているんじゃないかと感じさせられています。

先日のブログでは、議会初日の施政方針演説を解析してみましたが、過去の市長の〝語録〟にも 氏の揺れる心情を、その深層が垣間見えるところです。

「18年間の経過を踏まえて総合的に廃止を判断した」

「廃止のままでいくのはどうかなと。」

「反省すべき点としては 区長さんに地域のことを任せすぎたこと。」

「地域のことは地域でという意見もふまえて判断材料にしながら決断したい。」

いわば 行ったり来たりの〝ブランコ発言〟であることが分かります。

で、この〝行ったり来たり〟に市民は困惑…「一体どっちなんだ!?」と語気を荒げる人もいるほどです。

ただ これを性善説で捉えれば、それだけ荻原市長は 事態を真剣に考え・悩んでいることの証左とも言えるでしょう。

ところが その揺れる心情を、現に言葉にするばっかりに そのいちいちが「市長発言」として独り歩きしているフシもあり…素直な市長は 記者の問いに(そのときの心情を)素直に答え、それが波紋を招くというスパイラルに陥っているようです。

 

ただ一つだけ、私が改めて気になったのは 施政方針演説の中で「仮にこれまでどおり遊園地を存続した場合でも、遊園地の利用方法や管理方法、さらには、児童センターや保育園の送迎などの課題があります。」と述べた点です。

これは(市長は)「遊園地問題と児童センター運営問題をごっちゃにしているのではないか」と憂慮せざるを得ないところです。

このことについては、かつて私のブレーンであるMくんからも「今回の火種となった〝音を巡る苦情〟による影響においては「遊園地の存続と児童センター運営は分けて考えるべき」と指摘され 私も甚(いた)く同感するところですが、こと ここに至って、市長ご自身が そこを同じ土俵に載せてしまっているとすれば、事態の解決は ややこしさを増幅するばかりとなってしまうのです。

ここは切り離して考えるべきと、改めて指摘しなければならないと思いました。

 

以前も述べましたが、荻原市長は この案件について、先ずは逃げずに地元に足を運んで住民の声を直(じか)に聞く行動を興(おこ)された。このこと自体は高く評価したいと思います。

そのうえで氏は、前掲のとおり 素直に真面目にこの問題に向き合い、行ったり来たりをしながら悩みを深めておられる。

そのことに対し、真剣に子どもを思う心ある市民の方々は 何も市長を追い込んで「どうするつもりだ!?」などと詰め腹を迫るつもりは毛頭ないことを聞いています。

むしろ、事(こと)はここまで至ってしまったけれど、それら全てを包含して 円満解決に向けて共々に歩んでゆきたいを思っておられるのです。

そのうえで市長におかれては、そのゴーサインの意味を含めて「遊園地は存続」の判断を下してもらいたい。

その「Go!」さえもらえれば、地域は一斉に走り出すことでしょう。

その合言葉は「子どもたちのために!」ただワンフレーズです。

 

今後、市(市長)をどう懐柔してゆくか。

先ずは本会議での議論が待たれるところです。

 

長野市議会3月定例会開会②~議員定数削減~

 昨日開会した長野市議会3月定例会には、もう一つ大きな議案がありました。本年秋に改選される長野市議会議員の定数に関する議案です。この議案は、自分たちのことは自分たちで決める、という原則に基づき、議会自らが提出した議案です。  昨年から長野市議会は、議会活性化検討委員会において議員定数削減について論議して参りました。私も同委員会の委員を務めてまいりました。振り返ってみると、まず、自分自身で頭の中でしっかり整理し、会派内での議論、それを踏まえての委員会での議論等、大変な重責を担わせていただいた、と感じています。  そして、昨日、議会提出議案として「長野市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例案」上程され、採決が行われました。結果、賛成多数となり、長野市議会議員定数が現行の39人から36人へと削減し、次期市議会議員選挙が挙行されることとなります。  採決の前に、本議案について「賛成」の立場から討論を行いました。私なりに熟考を重ね作成した原稿ですが、掲載させていただきます。 ~冒頭~  議会第3号 長野市議会の議員の定数を定める条例の一部を改正する条例案に対し、賛成の立場から討論する。 平成29年7月、長野市住民自治連絡協議会会長から、議長あてに、議員定数の在り方に関わる要望書が提出された。また、市民からは「議員が多すぎる」、「報酬が高すぎる」等、厳しい意見が寄せられている。  一方、形式的な議員定数削減は、地方公共団体の二元代表制を担う議会機能の低下につながることが懸念されるため、市民参加の機会拡大等による議会の機能強化と併せて定数問題を考えていかなければならない。 1.議会の機能強化  龍谷大学の土山教授は、議員定数について「どんな規模の自治体であれ、市民の多様な意見を拾い上げ、市政に反映していくことは、市民に最も近い地方議会としての重要な機能である。  そのため、議員の「代表性」機能を重視すると、代表者の数が多いことが好ましいことになる」としつつ、同時に、「議会への市民参加の機会拡大によって代表性機能の充実を図る必要がある」と述べている。  人口減少社会において、本市議会が、これまで以上にその役割を果たすためには、本市が直面している課題である、中山間地における過疎化と都市部への人口集中、累次の合併等による市域の広域化、市民生活の多様化や地縁の希薄化等の変化、に対応するため、議会活性化検討委員会で意見があったように、議会が地域に出向き、意見交換会を定期的に開催する等、市民参加の機会拡大策を講じ、議会の機能強化を図っていくことが必要だ。 2.人口動向における規定  明治大学の井田教授が、「全国の自治体議会における人口と議員定数には、ある程度の相関が認められ、人口動向が定数設定における最も強い規定要因となっている」と書いていることや、現在、議員定数については、上限数の制限は撤廃されているものの、1999年の地方分権一括法による地方自治法改正までは、人口区分に応じた法定数を基本としていたことなどを踏まえると、本市議会の議員定数については、人口動態、人口推計に規定されることは妥当であり、適切な判断だと考える。  長野市人口は、本年1月1日で368、717人と既に36万人台へと減少が進み、更に、令和4年2月の「長野市人口ビジョン改訂版」は、長野市の総人口を2030(令和12年)は361,236人、2040年(令和22)年に336,123人、2045(令和27)年には322,177人と更なる減少が続く、と推計している。 3.まとめ  長野市人口は36万人台へと減少し、更に、人口減少が進展していく現状を踏まえると、現在の定数39は、必ずしも適正とはいえないため、議会における市民参加の拡大策等、議会機能の充実について検討することを前提とし、平成18年に議員定数削減の目安とされた「人口一万人あたり一人の議員」との考え方に基づき、次の改選期における議員定数を36とすることは適正である、と考える。以上、賛成討論とする。  最後までお読みおただき、ありがとうございました。