長野市議会議員会派

改革ながの市民ネット

ごあいさつ

 8月も終わりに近づき、暑さも和らぐ、そんな日々が続いています。私も元気に毎日活動しておりますが、中々思うようにいかないことも多く、反省材料の多い毎日を過ごしております。  私の市議会議員としての任期もあと僅かとなりますが、皆様から多くのご支援を賜り、2015年9月の選挙で初当選させていただき、今日まで1期4年間、元気に活動することができました。私が目指す『おおらかで、ぬくもりのあるまち』づくり!の実現と、地域の発展、そこに暮らす皆様の幸福度向上に向け、これからも全力を尽くしていかなければならない、と改めて決意を強くしているところです。 <丹波島に居を構え13年>  2006年に、それまで住んでいた三本柳東(約6年在)から、私の実家(稲里1丁目)に近い(歩いて5分程)、丹波島2丁目に居を構えました。当時の丹波島は丹波島宿開設400年祭を迎えようとしていた歴史のある地区であるとともに、長野市中心市街地に近く、公共交通網が整っており、大型の商業施設、金融機関、医療機関等も充実しているなど、長野市の中では、若い人に人気のある素晴らしいエリアでありました。そんな丹波島に居を構え、今日までこの地で安心して暮らすことができました。 <行政や政治との向き合い方>  長野市全体では、人口減少や少子高齢化などの大きな課題に直面しておりますが、更北地区に眼を転じてみると、人口は増加傾向にあります。そのため、丹波島区、鍛冶沼区、三本柳西区等では、新しく居を構える多くの若い世帯と古くから居を構え、今日までその家を守り続けている世帯が暮らす都市型の街となっております。 しかし、人口増や都市化に伴い社会インフラの整備が進むと、市民の行政や政治への向き合い方が変わってくるのではないか、と考えます。東京や埼玉等の首都圏では、生活の利便性が高く、普段の生活を送る上で特段の不自由さを感じることも少ないことから、行政や政治との関わり方が希薄となり、昨今、首都圏における知事・市長選挙や地方議会議員選挙で、投票率が30%前後ということも少なくありません。こうした首都圏にみられる状況が、更北や川中島といった都市化が進む中心市街地周辺地区にあらわれているのではないでしょうか。 社会インフラの整備が進み、豊富な社会的ストックにより、特段、不自由さを感じることが少ない社会で暮らすありがたさがありますが、しかし他方で、所得格差の拡大、いじめや引きこもり、待機児童などの子育て問題等といった時代の変化に伴う新たな政治・行政課題が生じています。それらの課題解決には、市民の皆様の参政権の行使・投票行動が必要ではないか、と思います。 <普通選挙制度の時代>  今日の普通選挙制度となるまでを振り返ってみると、明治元年~大正13年=制限選挙の時代、大正14年~昭和19年=男子普通選挙の時代、そして、昭和20年~現在=完全普通選挙の時代へと変遷をたどってきました。 普通選挙が実現する大正14年以前は、男子のみに選挙権が与えられ、また、納税の縛りがあり、決められた高額な納税額を納めている国民のほんの数%しか有権者は存在しない時代でした。大正14年に、納税額によって制限される制限選挙から満25歳以上全ての男子に選挙権が与えられ、初めて普通選挙が実現しました。 更に、女性の選挙権は、大正13年、婦人の政治活動団体が団結し、婦人参政権獲得期成同盟会結成を経て、昭和20年、ようやく婦人の参政権が認められた歴史があります。 まさに、完全普通選挙権獲得までの困難な課題を乗り越え、今日に至っていることを忘れてはならないと思います。現在、投票年齢が18歳と引き下げられ、更に参政権が拡大したものの、低投票率と言われている現状を、私自身も当事者として受け止め、考えなければなりません。 <私の行動基準>  投票率の低下が問題視される中、私は、以前より、国・県・市町村議員が、低投票率を跳ね返すだけの能動的かつ積極的な活動が十分行われているのか、いささか疑問に感じておりました。このことについて私は、常に、自問自答を繰り返し、戒めとしております。投票率の向上や市民の行政・政治との向き合い方等に対しては、当事者としての各々の議員に、大きな責任があると思います。  そのため、その第一歩として、地域の皆様の最も身近である市議会議員が、市民と議会・議員や行政との距離感をグッと近づけ、真に身近だ、と感じて頂ける活動の展開が重要である、と考えます。 私の行動基準は、「歩く 聴く 届ける」です。1期目の4年間、地域を歩きながら、多くの方からお聴きした声を、議会や行政に届けていくとともに、私からは、現状等を報告させていただく等、地道な活動に取り組んでまいりました。 これからの行政や議会に期待感を持っていただけるよう更に努力を重ね、信頼関係を築いていくことが私の使命であります。地域の生活環境向上に、より関心をお寄せいただき、何かあれば鈴木洋一に話してみよう!と思っていただけるよう、これからも、努力を惜しむことなく、何事にも全力を尽くしてまいります。