さきの大雨の影響で 北信地域の中山間地域を流れる河川が氾濫し、複数の家屋に浸水被害が及ぼされた件で、どうやら それが〝人災〟である可能性が高くなっていることが報じられ、公共工事・とりわけ災害復旧工事について考えさせられたところです。
先週末から今週初めにかけ、列島は活発な前線の影響を受け、九州(熊本)エリアをはじめ広範囲に「線状降水帯」が発生するなどして、同じ場所で非常に激しい雨が降り続くことによる水害が発生しました。
九州では未明から雨が激しく降り、熊本では午前6時半ごろに線状降水帯が確認され 各地でこの時期としては過去最大となる雨が降りました。
この異常ともいえる降雨量の影響で、域内の河川が警戒水位を越えて氾濫し 建屋や農地に大きな被害が出たことが報じられています。
そんな中 長野県内においては、長野市にも近接する小川村の域内を流れる「土尻川(どじりがわ)」が氾濫し 複数の家屋に浸水被害が及ぼされたことが報じられ、それを聞いた私は「小川村エリア(土尻川上流域)にも線状降水帯が発生したのか?」などと思ったもですが、当時 その手の報道が無かったことから、やや訝(いぶか)しく感じていたものでした。
ところが後日になって、この水害について 長野県長野建設事務所が「今回の水害は、長野県が発注した災害復旧工事が原因と考えられる」と発表したことを知り、驚きを禁じ得ないと同時に その経過を知る中で〝現場対応の甘さ〟を指摘せざるを得ませんでした。
現場は、上水内郡小川村鴨之尾(かものお)地区を流れる土尻川流域です。山部を蛇行しながら流れる土尻川のカーブ内側で河川が氾濫しました。その左岸にある住宅6軒が浸水被害を受けたものです。
で、その被災地の直下で「公共工事(災害復旧工事)」が行なわれていたというのです。
県は 今年1月から10月までの予定で、昨年に発生した水害(災害)の復旧工事に取り組んでいました。
今回は、対岸(右岸)に重機を渡すため 河床に川の水を通すためのパイプを11本設置し、その上に盛り土をしていました。そこに(1日になって)パイプの処理能力を超える流水が押し寄せたため (盛り土の)上流側で河川水がせき止められ、カーブの内側にあたる左岸付近に(河川水が)溢(あふ)れた可能性があるとのことです。そこ(盛り土)には流木も堆積し それも河川水を溢れさせる要因の一つにもなったようです。
なお、この盛り土やパイプは 氾濫で押し流されたとのことです。
今回の不測の氾濫で自宅が浸水被害を受けた男性は「なぜ梅雨の時季に川をせき止めるような工事をしたのか。県もなぜこの時季に発注したのか。川の水量や雨量をどの程度想定していたのか」と憤りを隠せないでいる様子が伝えられていました。
(盛り土工事の模様)
長野建設事務所は「河川工事は、原則 冬季の渇水期に行なうべきだということは重々承知しています。が、できれば梅雨の時期までに終わらせたいと考え 工事を継続していました。」とのこと。
また 河川内の盛り土については、県と施行業者の間で、河川が増水した場合は(盛り土を)撤去する必要があることについては認識が一致していたとする一方で、実際に撤去に取りかかる水量などに関する取り決め等がどうなっていたかは「調査中」とのことでありました。
さらに、現場にいた施行業者は「このような急激な増水は想定していませんでした。当日は1人で 排水パイプに詰まった枝や草を取り除こうとしましたが、増水の勢いが強まり 危険を感じて退避を余儀なくされました。」とのことでした。
そのうえで県建設事務所は、浸水被害を受けた6軒を戸別訪問し「今後の原因究明などの結果を踏まえ、再発防止策を策定し安全管理を徹底していきます。」と説明した としのことです。
前掲のとおり、今回は大雨ではあったものの 土尻川の流域内に何もなければ、流量は多くとも 氾濫などすることなく(河川水は)流下していったところでありましょう。
ところが実際には (上の写真のとおり)河川を ほぼ塞(ふさ)ぐ恰好で盛り土がされていました。
こんな「ダム」があれば、河川水はそこに溜(た)まり 限界を超えた時点で氾濫することは必定でありましょう。
今回の氾濫被害は、復旧工事を梅雨までに終わらせたかった(でも既に梅雨に入ってはいるが)県の思惑と、予想を超えた大雨(による河川増水) さらに盛り土の撤去が間に合わなかった(撤去作業の)ちぐはくさなど、さまざまなマイナス要因が重なりあって起きてしまったものと思われます。
非常にレアなケースではありますが、いわば何でもアリの現下の天候に基づけば 最悪の事態を想定して早めに動かなかった行政責任は問われても仕方の無いところでありましょう。
そのような中で 県は、自ら「工事が氾濫の原因」と認めたうえで 被災世帯に対してどのような補償をしてゆくつもりでしょうか。
他県の事例でいえば、例えば 2021年7土石流災害が起きた静岡県(熱海市伊豆山地区)においては、上限1,000万円(被災者1割負担)の補償を示るなどの事例(これもモメているようですが)もありますが、今回は どのような成り行きとなるのでしょうか(なお小川村は、1世帯に5万円~2万円を支給とのこと)
今回の水害は、ほぼ〝人災〟の様相となっています。
地域住民のために 良かれと思って行なった(行なっている)公共工事が、逆に住民生活に大きな被害を及ぼすことになったことは大きな皮肉と言わざるを得ないところではありますが、いずれにしても 行政サイド(関係者)が常套(じょうとう)に使う「想定外」が もはや通じなくなっていることを改めて思わされると同時に、長野市としても〝他山の石〟とすべきことを再認識したところです。
※食事中の方には失礼いたします。今回の主なネタは「トイレ」です(画像もアリ)
この日(2日/日曜日)の午前中、私のスマホに 地域の少女(小学生)ソフトボールチームのコーチを務めるTさんからLINEが入りました。
見てみると、犀川河川敷グランドのトイレの不具合等を訴える「お叱りLINE」でした。
実は この情報(お叱り)は、今回が初めてじゃなく 2度目…イヤ3・4回目のことなのです。
LINEに気づくのが遅れたため とり急ぎ電話を入れると、電話に出たTさんは「おいクラちゃん、まただよ また💢」との声。
当座の用事を済ませて現場(犀川第2グランド)に急行しました。
この日は「長野市民ソフトボール大会」とのこと。Tさんがコーチを務める少女ソフトボールチームは、優勝候補の一角として出場しています。
グランドの傍(かたわ)らには 数基の仮設トイレが設置され、利用に供しています。
Tさんは そのうちのいくつかを案内してくれ、現場のトイレの劣悪ぶりを伝えてくれました。
例えばこの一基。ドアの内側から(ドアを)開閉する部品が欠落しており、一旦トイレに入ると 中からドアが開けにくくなっているのです。
見て判るように、トイレドア内側の開閉ストッパーが そっくり欠落しているのです。これ(開閉ストッパー)が無いと 内側からトイレドアを開けることができにくくなり、状況によっては庫内に閉じ込められてしまうことにもなってしまうそうです。
(現に、一人でトイレに行って閉じ込められてしまった人(小学生女児)もおり「誰か 出して~!」の騒ぎになったこともあったとか。したがってTさんのチームでは「トイレは一人で行くな」を徹底しているそうです)
んで…ここで Tさんと悪しけく現認されたのが〝その後の対応〟と思われる「措置」です。
トイレドア内側の欠落した開閉ストッパーの上には「ココをおす(押す)」の表示?があり、それも経日に伴い掠(かす)れている状態です。
と いうことは…。
どうやら、現状(開閉ストッパーが欠落した状態)では、ドアを開閉ロックしているポッチ(爪)を直接指で押し込むと庫外に出られるようなのですが、これはあくまで緊急避難的な措置です。
ところが この仮設トイレを保守点検する(した)者は、この開閉ドアストッパーが欠落していることを現認して(緊急の)表示をしたものの、その後 本格的な修理をせずに〝放置〟しているのです。
「故障を知りながら直していない」これは〝最悪のメンテナンス〟と言わざるを得ません。
さらに 別の仮設トイレは、構造が違うものの 似たような〝故障状態〟になっていました。
この仮設トイレは、レバーを回して開閉ロックするタイプのものですが、そのレバーが経年劣化で〝空転〟するようになってしまっており、ややもするとロックできにくいことになっているのです。
私も実際に中に入って操作してみましたが、確かにレバーがクルクル回り ロックしにくい状態になっていました。
Tさんは、これらの劣悪な状況を教えてくれたうえで 一言。
「なぁクラちゃん、この大会 知ってる?「長野市民ソフトボール大会」だぜ。で、大会の名誉会長は 誰いう荻原市長さま。」
「その市長さまが名誉会長を務める大会の会場トイレが この態(ざま)。これって どういうこと?」
「市長はレジュメで素晴らしい挨拶文を寄せているけど、オレらに言わせれば、仮設トイレの故障ひとつ直していないモン(者/市長(市職員))が、どの口で祝辞を話すんだと言いいたいよ。」と、怒りというか 半ば呆れておっしゃっていました。
で…Tさんと共通認識としたのが、これら仮設トイレを 幼気(いたいけ)な小学生、それも女児が使用する(せざるを得ない)ことの深刻さです。
(前掲のとおり)開閉ストッパーが壊れた状態で 閉じ込めに遭ったり、万々が一 ロックしたつもりがロックしてない状態で(使用中に)他者にドアを開けられでもしたら、これはPTSD(心的外傷後ストレス障害)になりかねない危うさを有していると言っても過言ではないと思います。
私は、トイレは〝人権問題〟でもあると考えています。
文明社会における「トイレ」は、あって当たり前の社会衛生インフラですが、それが果たして 全ての市民のニーズ(状況)に即しているかといえば 残念ながら 否(いな)であります。
そのうえで申せば、今回の 市有グランドにおける〝トイレ状況〟は、利用する人(とりわけ未成年女児)の人権をも軽視したものであり、こんなことを許している市の管理体制自体に疑問を呈するところです。
この件について 週明けに所管課(スポーツ課)に問えば「市有の体育施設については、巡視員が順番に巡回している」とのことでした。
で その巡回の内容をさらに問えば「主に清掃と洗浄水の補給」とのこと。
そこで、巡回の必須項目に「トイレドア(ロック)の動作確認」を加えることを強く申し渡すと同時に、件(くだん)の「ココをおす」の〝経日放置〟を厳しく指摘し、巡視員が故障を発見したら 直ちに本課(スポーツ課)に連絡し、その後は本課職員が速やかに対応するよう重ねて申し渡したところです。
そのうえで私は「今回の故障→不十分なメンテは〝氷山の一角〟じゃないの?」と問うたところです。
ここだけじゃなく、他にも数多(あまた)ある市有施設のトイレの管理(メンテ)状況はどうなっているのか…今回だけで複数箇所の不備が指摘されただけに、他も同様じゃないかと イヤでも杞憂(きゆう)されるところです。
このグランドについては、かかる〝トイレ問題〟に止(とど)まらず 水道の蛇口が壊れていたり、
ピッチに「イシクラゲ」が繁茂していたりと、まだシーズン半ばにも関わらず問題に枚挙の暇がありません。
長野市は「スポーツ宣言都市」を掲げ「第三次長野市スポーツ推進計画」を策定しています。
「第三次長野市スポーツ推進計画」長野市HP
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/documents/3340/751729.pdf
せめて それに見合った〝最低限のインフラ〟は整えよ、と 改めてモノ申すところです。
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ネットのニュースで、歩行者が無造作に捨てたタバコの吸い殻が「生命(いのち)あるもの」の その生命を奪う事態になったことが報じられました。
これを見て、非常に心を痛めると同時に「社会モラル」の大切さと それが意外に守られていない実態、さらに別の視点での〝怖さ〟を実感させられました。
京都市にある(入館)無料の水族館の屋外展示の魚たちが たった1本のタバコの吸い殻の影響で大量死してしまったとのことなのです。
事件の現場は、京都市にある〝無料の水族館〟だったそうです。
この水族館は「花園教会」という教会にあり、ここで牧師を勤めるSさんが 主に子供たちに対し自然の営みと生命の大切さを知ってもらおうと「水族館」を開館・運営し、約200種・1000匹の 魚などの水生動物を展示しているそうです。
それが、2週間ほど前から 道路に面した屋外の水槽で展示していたコイやフナや金魚 約60匹が相次いで死ぬようになったとのこと。
最初は感染性の病気かと思い 機械で水の濾過(ろか)を行ないましたが状況は変わらないことから、その後 水槽の水を入れ替える作業を進めていたところ、水槽の中に タバコの吸い殻が1本あることに気づいたそうなのです。
このことから 魚たちは、水槽にポイ捨てされた1本のタバコの吸い殻から染み出た「ニコチン」が原因で死亡した可能性があるとみられているとのことです。
水槽を置いていた場所は道路に面しており、普段から近所の子どもたちが魚を観察して楽しんでいたそうで、S牧師は「軽い気持ちでしたことが重大な結果につながることもある。どんな場所でもタバコのポイ捨てはやめてほしい」と、憤(いきどお)りというより 悲しみを湛(たた)えた表情で話しておられたそうです。
このことについて、生態毒性学の専門家は「ニコチンは水溶性で 急性の毒性を有しています。今回のケースも、タバコ(=ニコチン)が影響して魚が死んだ可能性は十分にあります。」と話していることが 併せ報じられていました。
この報道に接し、残念な思いが重なり合って湧くと同時に、タバコ(=ニコチン)の怖さを思い知らされました。
残念なのは、未だにタバコのポイ捨てが横行している実態です。
HPによると、京都市でも「京都市路上喫煙の禁止等に関する条例」が定められており、過料も課してポイ捨てを禁止する体制が整えられています。
参考/「京都市路上喫煙の禁止等に関する条例」
↓
https://www.city.kyoto.lg.jp/bunshi/page/0000291969.html
にも関わらず、今回「ポイ捨て」が為(な)されてしまった。
もしかしたら この喫煙者は、ポイ捨て禁止条例のことを知っていたのかもしれません。
で、吸い終わったタバコの捨て場所に困り、目についた水(水槽)の中で処分する愚行を選んだのかもしれません。
いずれにしても「携帯灰皿」などの持ち歩き容器が必須の昨今、それも無しに喫煙することは言語道断・もっと言えば 路上喫煙そのものが許されない行為とされるところです。
さらに残念なのが、たった1本のタバコの吸い殻によって 罪も無き生物の命が奪われることになったことです。
果たして この喫煙者は、水の中に魚たちが居ることを知ったうえでタバコを投げ入れたのでしょうか。
その場しのぎの心ない行為が 多くの生命体の命を奪うことになったことと同時に、そこに通う子供たちの愛玩心(あいがんしん)まで奪うことになったことをどう思うか…その者は、今もどこかでタバコを燻(くゆ)らせ 目についた場所にポイ捨てしているのでしょうか。
「大人のモラル」の低さ・それに対する意識(反省)の薄さを禁じえないところです。
また一方、全く別の視点で〝タバコ(=ニコチン)の怖さ〟を思い知らされます。
たった1本のタバコが、たとえ水生動物(魚)とはいえ、生物の命を脅かすことになるのです。
ご案内のとおり、タバコには多岐に亘る有害影響があり、さまざまな場面で警鐘が鳴らされています。
このことについて今さら申すまでもありませんが、今回の事件を通じ 改めて「タバコって 人を含む生物(せいぶつ)にとって良くないものなんだ。」を再認識させられました。
かくいう私は、亡父が物凄いヘビースモーカーだった故に、その影響(反面教師)で タバコを吸うことなく現在に至っていますが、私の周辺にも愛煙家が多くおられることから 健康面への影響が心配されるところです。
今回の事件は、まちかどの小さな「水族館」でのことではありましたが、社会全体に「喫煙モラルの遵守」を改めて求め、さらに「タバコの有害性」を改めて知らしめるものでありました。
たった1本(1人)の気まぐれが 社会に少なからず影響を与えること・たった1本のタバコが いかに有害であるかを知らされた〝小さくて大きい出来事〟でありました。
ちなみに、長野市では 平成30年に「長野市ポイ捨て、道路等における喫煙等を防止し、きれいなまちをつくる条例」を制定しています。
↓
ごみのポイ捨て・歩行喫煙の防止
長野市
互いに気持ちよく「まちあるき」ができる社会環境を維持してゆきたいものですね。
※「長野エリアの高速道路での逆走事故」の その後
さきに報じられた「長野エリアの高速道路での逆走事故」について〝驚きの真相〟が報じられています。
どうやら、逆走事故を起こした高齢男性(Aさん)は インターチェンジから通常方向に進入し(但し ゲートは実質突破)高速の路上でUターンして戻ろうとし、それが〝逆走〟となったようなのです。
その後の報道によると、Aさんは そこが高速道路か知ってかしらずか、更埴ICの進入口から(カードを取ったりETCを使わずに)高速道路に入り 一旦は松本方面に向けて走行、その後 間違いに気づいて、あろうことか 高速道路上でUターンして(下り追い越し車線を走って)戻ろうとし、それが逆走となり 対向車とぶつかることになったようなのです。
これは非常に珍しいケースであると申せます。
しかし、(事故の)可能性としては無いとは言えないケース(実際にあったのですから)でもあり、今後 ドライバーの高齢化や、もしかしたら認知症を起こしながらもハンドルを握り続ける人もいるかもしれない中で 想定の範疇(はんちゅう)に入れなければならないところでありましょう。
いずれにしても、事故(の被害・損害)は自分持ち・ましてや他車(他者)に被害を与えるようなことにでもなれば、互いのマイナス結果は図り知れないところがあります。
これらの事案に触れ、私自身 過去に重大な交通違反を起こした者として、クルマの運転の際の(何かあったときの)影響の大きさを再認識し、これをも他山の石とせねば…と自戒するところであります。
長野エリアを縦貫する高速道の 更埴JC(ジャンクション)から松本方面に約2km(戻った)地縁で、80才台男性が運転する逆走車(軽トラック)と 通常に松本方面に向かっていた車両が接触事故を起こし、逆走車の1人を含む2人が軽いケガをしたことが報じられました。
道路の逆走事故といえば、昨今の高齢ドライバーの遍在化に伴う多発傾向・また若年ドライバーにおいても その行動要因がヨク分からないままに発生が散見されているのはご案内のとおりです。
それ(逆走事故)が、私たちの生活圏の中で発生したことは驚きでもあり 一方で「ついに…」の思いを新たにしたものでした。
今回の事故については、先ずは死亡事故に至らなかったのは不幸中の幸いと言えるでしょう。
逆走事故では、逆走車は そのほとんどが通常レーンの追い越し車線を(逆に)走ってきます。この場合の(逆走車の)対向車となる通常走行車は、(追い越し車線を走行していることで)スピードが上がっていることから、双方がまともにぶつかれば 重大事故になることは必至ですが、今回のケースは それに至らず、車両の破損とケガ程度で済んだとのことでした。
これは〝ツイていた〟としか言いようがありません。
逆走という大間違いをしながら この程度で済んだことは、まさに「命を拾った」というところでしょう。
(逆走した軽トラック)
で、もう一つ不可解なのが〝事故現場〟です。
報道によると 車両が保護(確保)されたのは、更埴JC(ジャンクション)付近(手前2km)とのことです。
と いうことは、この車両は それ(更埴IC)より前(南方面)のインターチェンジから進入(侵入)したことになり、と いうことは、近くても麻績ICから(または それより南)から乗線したことになりますが…。
ご案内のとおり、例えば麻績ICから更埴JC(IC)までは それなりの距離と時間が要されます。
高速道路のNAVITIMEによると、麻績ICから更埴ICまでは 距離にして18,7km・時間にして12分間を要する となっています。
で、この区間を走ったことのある人は イメージできると思いますが、区間の途中には姨捨のトンネルを初めいくつものトンネルがあり、また 篠ノ井を眼下に葛折(つづらお)りのカーブも存在します。
この いわば難所のルートを、逆走のまま事故も起こさずに更埴JCのスグ近くまで無事?に走行してきたことは 不思議ともいえるほどの偶然の確率でありましょう。
よくぞまあ、対向車(追い越し車線を走行する車両)に行き会わなかったものです(または未然に回避し 通報しなかった(できなかった)車両もいたのかもしれませんが)。
おそらくは、当の(逆走した)本人がイチバン肝を冷やし 大いに反省していることと思いますが、いずれにしても 道路の逆走は誰にも予想できず、また私たちは そんな想定ナシに高速道路を利用しているので、ホント勘弁してくれというのが正直なところですよね。
高速道路で頻発する「逆走」については、例えば 警察のNシステム(追尾システム)を利用するなどして 早いタイミングでの捕捉とか、災害情報ダイヤルのような仕組みで走行中の車両にアラーム通知するなどできないかな…などと 素人考えで思いを及ばすところですが、いずれにしても (逆走は)一瞬で大事故につながることから、人智を尽くして発生ゼロにつなげてほしいと願う者の一人です。