「みなし陽性」地域のコロナ対応を効率化
コロナ禍「第7波」で感染者が急増し 医療への負荷が大きくなっているとして、長野県は8日、独自の医療アラート(4段階)で最高の「医療非常事態宣言」を発出しました。
これに伴い、感染状況を6段階で示す県独自の感染警戒レベルも 全県で最高の「6」に引き上げられ「医療提供態勢の逼迫(ひっぱく)が懸念される状態」としました。
ただ、第7波では重症者がほとんどいないため 現時点で強い行動制限は県民らに求めないとのことです。
この宣言は、昨年1月・8月に続き3度目で、今年3月末に医療アラートを現在の4段階運用に変更して以降は初めてです。
感染者向けに確保可能な520病床の使用率は6日が51,3%・7日が54,8%・8日に至っては55,4%となり、連続して宣言発出の目安の「50%以上」となりました。
これまで県は、高齢者など重症化する危険性の高い人が 必要な時に適切な医療を受けられる状態を維持するためとして、7月28日に確保病床使用率が35%以上になったとして「医療特別警報」を出しましたが、使用率の上昇傾向に歯止めをかけることはできませんでした。
今回の宣言では、目標として 確保病床使用率の50%未満への引き下げ・外来診療の負荷の抑制・社会経済活動への影響を最小限にすること を挙げた。
そのうえで「医療への負荷軽減」と「感染拡大防止」の両面から対策に取り組むとしています。
重症化の危険性が低い人には、自宅での健康観察の検討や受診前の自己検査への協力を求めるとのこと。
また、20~30代が対象の「若年軽症者登録センター」を10日に設置します。
これは、重症化リスクが低いと考えられる20~30歳代で 医療機関を受診しない有症状者向けに、WEBでの申請により 県が抗原定性検査キットを配布し、陽性になった方を やはりWEBにより陽性者として登録するものです。
このことにより、感染拡大の要因(者)となっている若年層の陽性判定の手続きを簡便化することができるほか、もし陽性判定出た場合は いたずらな感染拡大をさせることなく療養を求めることができます。
長野県「若年軽症者登録センター」/長野県HP
↓
https://www.pref.nagano.lg.jp/kansensho-taisaku/happyou/jyakunen-keisyousyapress.html
宣言が発出された中でありますが、域内の感染状況は厳しさを増しています。
長野県においては、8日に(感染者数が)2,695人と過去最多を更新したことが報じられています。
私の住む長野市においても、7月に入ってドン!と感染者数が急増して以降 いわゆる「高止まり状態」に陥っています。
ここのところ 一週間の感染者数は、4日/418人・5日/345人・6日/445人・7日/343人・8日/144人・9日/533人・10日/515人と、もはや この(多くの)数に慣れてしまうほどになっているのは 由々しき事態と申せます。
8/4日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(418人/市25489~25906例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752711.pdf
8/5日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(345人/市25906~26251例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752742.pdf
8/6日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(445人/市26252~26696例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752787.pdf
8/7日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(343人/市26697~27043例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752797.pdf
8/8日(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(144人/市27044~27187例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752808.pdf
8/9日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(533人/市27188~27720例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752865.pdf
8/10日(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(515人/市27721~28235例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752909.pdf
もはや検査体勢は逼迫の度を増し、この際は いかに検査などの初期のコロナ対応を如何(いか)に効率化できるかが〝持続可能的〟な(保健所等の)体勢維持に欠かせない要件となってきました。
そんな中、長野県においてはコロナ感染症の「みなし陽性(臨床診断)」の運用を開始し、長野市においても9日からこれに準ずることになりました。
感染症者の急増に伴い、診療・検査医療機関への受診に一定の時間がかかり過ぎる現状を踏まえ「みなし陽性」として 手続きの簡便化を図ることとしました。
「みなし陽性」とは、コロナ感染者と同居等の濃厚接触者が有症状となった場合に 医師の判断により検査を行なわず臨床症状で新型コロナウイルス感染症と診断する取り扱いを言います(この場合でも 抗ウイルス薬の使用や入院・宿泊療養が必要となる場合は検査が必要となります)
但し「みなし陽性」を実施するかどうかは医師が判断するもので、濃厚接触者ご自身が判断するものではないとのこと。また、いずれにしても 医療機関への受診が必要だそうです。
このことにより、医療機関への負担を軽減し 検査体勢の効率化を図ることが期待できます。
コロナ禍は、感染した当事者さんのみならず、それをケアする医療従事者の方々にも大きな負担を強いることになっています。
今後も それぞれの立場・機関において創意工夫を重ね、過度な負担を強いることのなく 適切なコロナ対応が実践されることを期するところです。
今年の「原爆の日」は近年に増して特別であった
去る7日には、被爆後77年を迎える「広島平和記念式典」が挙行されました。
原爆が投下された8時15分には 広島市内をはじめ各地で黙祷が捧げられ、私も長野の地から西の彼方に頭(こうべ)を垂(た)れたところでありました。
8・07「原爆の日」を迎える度に、私たちは「ピカドン」原子爆弾が一瞬にして広島の街を破壊し尽くし 十数万とも言われる人々の命を奪ったこと、辛うじて生き延びた人の中にも 例えば後遺症などの健康被害を誘発された人・また日常の社会生活を奪われ 無用の労苦を背負うことになってしまった人が数多(あまた)出られるようになったことなど 惨状の数々を改めて回顧し、もうあんなことは二度とあってはならないことを再々認識するところです。
体験…ことに「戦争体験」のような 苛烈(かれつ)を極めた体験には、その当事者にしか分からない厳しさ・辛(つら)さがあるものです。そして その体験が辛ければ辛かったほど (後世の者が)同じ思いを味わうことの無いよう伝承してゆくことが求められるところです。
で、まさに この原爆(被)投下の体験は その最たるもの…そして このこと(被爆体験)に基づく非核化に向けた社会運動を、国を挙げて全世界に展開してゆくべきことは これまでも被爆者団体を初め各方面から強く指摘されているところであります。
そのうえで、今年の「広島平和記念式典」は、例年にも増して「世界を挙げての非核化」を 世界で唯一の戦争被爆国として強くアピールすべき場であり、そのため(世界の非核化)には「具体的提案」を行なう、いわば 一歩前に踏み出すべき機会でもありました。
そして、その「具体的提案」は、日本が未だ批准していない「核兵器禁止条約」への(批准に向けた)意思表示であったことは 既にご案内のとおりであります。
その背景には、今や世界的な問題となっている ロシアによるウクライナへの軍事侵攻があり、また 台湾海峡などを巡る米中の緊張状態にも然り、さらには 未だ米国や(日本を含む)周辺国に挑発を続ける北朝鮮問題の態度があります。
そのいずれの国も 外交的駆け引きの中で、最終的手段として「核保有」を持ち出しており、っそれは あたかも銃器をぶら下げ路上を睥睨(へいげい)するギャングの如くの振る舞い、そんな傍若無人な振る舞いを公然を行なうようになってきた〝危険な兆候〟がそこここで見られるようになっていることからして、「核」の存在が〝抑止力〟の名の下(もと)で その危険度を日々増幅させていることは 由々しきことに他ならないと思わされるところです。
そんな〝一触即発〟の社会(世界)情勢においては、世界で唯一の戦争被爆国である日本の〝発信力〟には大きな期待が寄せられるところであり、そんな中で挙行された「広島平和式典」における 日本の国家元首の発言には、衆目の期待が寄せられてところでありました。
しかし残念ながら、ときの岸田総理の「アピール」は 何というか〝中途半端感〟から抜け出せないものでありました。
挨拶の冒頭には「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは 唯一の戦争被爆国である我が国の責務であり、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓いです。核兵器による威嚇が行われ 核兵器の使用すらも現実の問題として顕在化し「核兵器のない世界」への機運が後退していると言われている今こそ、広島の地から私は「核兵器使用の惨禍を繰り返してはならない」と、声を大にして世界の人々に訴えます。」とし、さらに「いかに険しく 難しかろうとも「核兵器のない世界」への道のりを歩んでまいります。」と強い決意を述べました。
さらに「非核三原則を堅持しつつ、厳しい安全保障環境という「現実」を 核兵器のない世界という「理想」に結び付ける努力を行なうため、現在開会中の「核兵器不拡散条約(NPT)の運用検討会議に日本の総理大臣として初めて参加し、50年余りにわたり世界の平和と安全を支えてきたNPTを国際社会が結束して維持・強化していくべきである旨訴えてまいりました。」と成果を強調されていました。
しかし、冒頭こそ声に熱を帯びたように感じたものの、後半はトーンダウン。
日本(唯一の被爆国)が率先して批准すべきハズの「核兵器禁止条約」についてや、条約の締約国会議へのオブザーバー参加にも触れないままに挨拶を終えたことに「核兵器廃絶へ道筋を示すような言葉は見当たらなかった」と残念がる声が上げられていました。
多くの被爆者・遺族など関係者を前に、その胸におちる言葉が紡(つむ)ぎ出されなかったのは 残念に他ならないところでありましょう。
繰り返せば、世界は今や 極限ともいえる緊張状態にあり、現に ウクライナにおいては「核」が戦争の駆け引きの道具とされ いつ「核のボタン」が押されても不思議のない危険な状態に陥っています。
あんな惨禍は繰り返してはならない。
被爆地ヒロシマの方々の苛烈な体験を せめて今後の世界平和に活かしてほしい…そんな切なる願いが、今年も僅か届かないまま 時間ばかりが経過しているのでありました。
・
許すまじ! 桃などの果実や農作物の窃盗
夏 それも盛夏を迎え「実り多き列島」である日本各地では、季節に応じて 豊かな農産物が私たちに多様な恵みをもたらしてくれます。
例えば 私の住む川中島エリアは、日本に冠たる「川中島の桃」の名産地で、7月後半から9月にかけて さまざまな品種の桃が収穫期を迎え〝夏の味覚〟として堪能させてくれています。
好天の続く域内では、桃たちが順調に育成を続けています。
育成課程で果実の保護のために「袋」がかけられるのですが、育成が佳境に入ったこの時期は その袋が徐々に外(はず)され (果実の)それぞれが日光を充分に受けながら、玉伸び(肥大化)と糖度アップを重ねてゆくのです。
通りかかった畑では、農家の女衆(おんなしょ)が 炎天下の下で「袋外(はず)し」に勤しんでおられました。
春先にかけた袋を一つひとつ丁寧に外(はず)し、いずれ色目(いろめ)と熟度が乗ったところで収穫に臨むことになります。
早生(わせ)品種によっては 既に袋が外され収穫されているものもあり、一帯は 一気に〝桃の好季節〟を迎えたところです。
こちらの桃をはじめとする果樹は「一年一作」と言われ、要するに 作物の出荷は年に一度限り…一年をかけて丹精込めて育て上げた末に、満を持して出荷に供するものです。
これは 桃に限らず、リンゴやサクランボ はたまたブドウやプルーンなど、多くの果物が〝一年一発勝負〟に賭けています。
ところが、です。
特にここ数年、果実など農産品の収穫期を狙った〝農作物泥棒〟が暗躍していることが各地で報じられており、怒りと憂いを禁じ得ない事態となっています。
例えば「桃」に関しては、ここ長野エリアより完熟期の早い 山梨県などの産地で、あろうことか大量の桃が盗難被害に遭ったことが報じられています。
犯行があったのは、早生品種が出回る頃の6月末。早生品種の「みかさ白鳳」という桃が 収穫期間近のタイミングで大量に盗まれてしまったとのことでありました。
一方 こちらは新潟県三条市。8月1日の早朝、三条市内の果樹園でモモの盗難被害が発生したことが発表(公表)されました。
当日の朝、当該の農家さんが収穫のために果樹園に出向いたところ 収穫期のモモだけがないことに気づき、警察に通報したとのこと。
盗まれたのは 今が旬の「なつっこ」という品種で、まさに収穫を迎えたモモが 約320個も盗まれたそうです。
生産者の方は、この許せない行為に 怒りを通り越して呆れ顔を浮かべながら、カメラに向かって心痛を訴えておられました。
これまでも触れていますが、この農作物の窃盗犯が許せないのは 一年一作の農産品を、収穫を目前にした まさに適期にかすめ取ってゆく行為でありましょう。
さらに申せば、盗人(ぬすっと)連中は 農産品という「物」を盗(と)るだけでは無く、農家さんの一年間に亘る苦労や労力・その間の諸経費までもの一切合財(いっさいがっさい)をも手中に入れるものであり、それは 単なる物盗りを超えた蛮行・愚行と言わざるを得ないものです。
私の住む地域には 桃の直売所施設があり、桃を所望する人は 朝も早うから長蛇の列を成し、対価を支払ったうえで それぞれに夏の味覚を得てゆかれます。
[共選所前の行列]
それに対し、盗人どもは 当然に支払うべき対価なしに、それも非常に大量に亘って農産品をせしめており、これは断罪する他ない行為といえるでしょう。
さらに 別の情報では、桃の大量盗難があった直後に インターネットの直販(個人売買)サイト(フリマサイト)で、当該の桃と覚(おぼ)しき物(桃)が出品されていることが現認されたとのこと…労せず農産品を手にしたうえに それを現金化するという〝金目当て〟の犯行も取り沙汰されるなど、そんな蛮行を耳目にした際には 怒り心頭に達したところでありました。
この背景には、外国人同士の売買の痕跡もあるようです。
山梨県での大量盗難(6/22)の直後に、熟してもいない物も含まれた桃がフリーマーケットに出品されたのですが、そのサイトの殆(ほとん)どがベトナム語であることから どうやらベトナム人同士の売買のようなのです。
で…その証左として、べトナムには好んで熟していない青い桃を食べる習慣があるとのことなのでした。
果実の種類は違いますが、昨年には 収穫直前の「梨」が大量に盗まれ、ベトナム人窃盗団が逮捕されました。
その手口は巧妙かつ組織的なもので、まず複数の窃盗役が梨を大量に盗み その梨をSNSで別のベトナム人に売り、さらにそいつが フリマサイトなどで、梨が盗難品であることを知らないベトナム人などに売りさばいていたとのこと…つまり「マネーロンダリング」の如く〝梨ロンダリング〟をしていたのでした。
このように 最近の農産品ドロボウは、単なる盗み食いの域を超え 私利私欲のために手段を選ばない傾向にあることから、この際は 警察を中心とした取り締まりを強化することが厳に求められるところです。
私の住む川中島エリアにおいても、一昨年に大規模な桃の盗難被害が発生した経過があります。
長野エリアにおいては 桃の適期をお盆前後に迎えることから、かかる窃盗団が暗躍する可能性が無いことはないことから、週明けにも所轄署に連絡を取り、特に夜間のパトロールを強化するよう具申してまいりたいと思うところです。
農家さんたちの 一年に亘る苦労が、こんな輩(やから)のせいで水疱に帰するようなことはあってはならないのです。
許すまじ! 桃などの果実や農作物の窃盗
夏 それも盛夏を迎え「実り多き列島」である日本各地では、季節に応じて 豊かな農産物が私たちに多様な恵みをもたらしてくれます。
例えば 私の住む川中島エリアは、日本に冠たる「川中島の桃」の名産地で、7月後半から9月にかけて さまざまな品種の桃が収穫期を迎え〝夏の味覚〟として堪能させてくれています。
好天の続く域内では、桃たちが順調に育成を続けています。
育成課程で果実の保護のために「袋」がかけられるのですが、育成が佳境に入ったこの時期は その袋が徐々に外(はず)され (果実の)それぞれが日光を充分に受けながら、玉伸び(肥大化)と糖度アップを重ねてゆくのです。
通りかかった畑では、農家の女衆(おんなしょ)が 炎天下の下で「袋外(はず)し」に勤しんでおられました。
春先にかけた袋を一つひとつ丁寧に外(はず)し、いずれ色目(いろめ)と熟度が乗ったところで収穫に臨むことになります。
早生(わせ)品種によっては 既に袋が外され収穫されているものもあり、一帯は 一気に〝桃の好季節〟を迎えたところです。
こちらの桃をはじめとする果樹は「一年一作」と言われ、要するに 作物の出荷は年に一度限り…一年をかけて丹精込めて育て上げた末に、満を持して出荷に供するものです。
これは 桃に限らず、リンゴやサクランボ はたまたブドウやプルーンなど、多くの果物が〝一年一発勝負〟に賭けています。
ところが、です。
特にここ数年、果実など農産品の収穫期を狙った〝農作物泥棒〟が暗躍していることが各地で報じられており、怒りと憂いを禁じ得ない事態となっています。
例えば「桃」に関しては、ここ長野エリアより完熟期の早い 山梨県などの産地で、あろうことか大量の桃が盗難被害に遭ったことが報じられています。
犯行があったのは、早生品種が出回る頃の6月末。早生品種の「みかさ白鳳」という桃が 収穫期間近のタイミングで大量に盗まれてしまったとのことでありました。
一方 こちらは新潟県三条市。8月1日の早朝、三条市内の果樹園でモモの盗難被害が発生したことが発表(公表)されました。
当日の朝、当該の農家さんが収穫のために果樹園に出向いたところ 収穫期のモモだけがないことに気づき、警察に通報したとのこと。
盗まれたのは 今が旬の「なつっこ」という品種で、まさに収穫を迎えたモモが 約320個も盗まれたそうです。
生産者の方は、この許せない行為に 怒りを通り越して呆れ顔を浮かべながら、カメラに向かって心痛を訴えておられました。
これまでも触れていますが、この農作物の窃盗犯が許せないのは 一年一作の農産品を、収穫を目前にした まさに適期にかすめ取ってゆく行為でありましょう。
さらに申せば、盗人(ぬすっと)連中は 農産品という「物」を盗(と)るだけでは無く、農家さんの一年間に亘る苦労や労力・その間の諸経費までもの一切合財(いっさいがっさい)をも手中に入れるものであり、それは 単なる物盗りを超えた蛮行・愚行と言わざるを得ないものです。
私の住む地域には 桃の直売所施設があり、桃を所望する人は 朝も早うから長蛇の列を成し、対価を支払ったうえで それぞれに夏の味覚を得てゆかれます。
[共選所前の行列]
それに対し、盗人どもは 当然に支払うべき対価なしに、それも非常に大量に亘って農産品をせしめており、これは断罪する他ない行為といえるでしょう。
さらに 別の情報では、桃の大量盗難があった直後に インターネットの直販(個人売買)サイト(フリマサイト)で、当該の桃と覚(おぼ)しき物(桃)が出品されていることが現認されたとのこと…労せず農産品を手にしたうえに それを現金化するという〝金目当て〟の犯行も取り沙汰されるなど、そんな蛮行を耳目にした際には 怒り心頭に達したところでありました。
この背景には、外国人同士の売買の痕跡もあるようです。
山梨県での大量盗難(6/22)の直後に、熟してもいない物も含まれた桃がフリーマーケットに出品されたのですが、そのサイトの殆(ほとん)どがベトナム語であることから どうやらベトナム人同士の売買のようなのです。
で…その証左として、べトナムには好んで熟していない青い桃を食べる習慣があるとのことなのでした。
果実の種類は違いますが、昨年には 収穫直前の「梨」が大量に盗まれ、ベトナム人窃盗団が逮捕されました。
その手口は巧妙かつ組織的なもので、まず複数の窃盗役が梨を大量に盗み その梨をSNSで別のベトナム人に売り、さらにそいつが フリマサイトなどで、梨が盗難品であることを知らないベトナム人などに売りさばいていたとのこと…つまり「マネーロンダリング」の如く〝梨ロンダリング〟をしていたのでした。
このように 最近の農産品ドロボウは、単なる盗み食いの域を超え 私利私欲のために手段を選ばない傾向にあることから、この際は 警察を中心とした取り締まりを強化することが厳に求められるところです。
私の住む川中島エリアにおいても、一昨年に大規模な桃の盗難被害が発生した経過があります。
長野エリアにおいては 桃の適期をお盆前後に迎えることから、かかる窃盗団が暗躍する可能性が無いことはないことから、週明けにも所轄署に連絡を取り、特に夜間のパトロールを強化するよう具申してまいりたいと思うところです。
農家さんたちの 一年に亘る苦労が、こんな輩(やから)のせいで水疱に帰するようなことはあってはならないのです。
東北・北陸信越エリアが豪雨災害に ~「令和元年東日本台風」を彷彿とさせる大雨被害~
3日の未明から朝にかけ、東北北部や北陸信越エリアに記録的な大雨が降り、各地で大きな被害が出たことが報じられました。
この報に接し「他人事じゃない」の思いを強くいたしました。
気象庁は、東北エリアと北陸信越エリアに それぞれ「線状降水帯」の発生が確認されたとしました。各地域では多いところで1時間に100mm前後の猛烈な雨が降ったとみられ、河川の氾濫による家屋の浸水や 土砂崩れや(豪雨に伴う)鉄道の乱れなどが相次いだとのことです。
東北エリアにおいては、青森県深浦町で 午前8時までの3時間に、1時間あたり154mmの観測史上最多の雨が降ったほか、秋田県の十和田湖畔の国道では土砂崩れが発生し 付近を通行中の車が土砂に乗り上げて動けなくなったとのこと。
さらに、大館市を流れる下内川で(堤防の一部が)破堤し 氾濫が起きたそうです。
また、北海道新幹線の奥津軽いまべつ駅の入口が大雨で冠水し、駅構内の出入りができなくなったそうです。
この大雨に伴い、秋田新幹線の盛岡駅⇔秋田駅間は運転見合わせを余儀なくされ、在来線も全線または一部区間で運転見合わせとなりました。
一方、新潟エリアや北陸エリアでも大雨の特別警報が発表され「経験したことがないような大雨」が降ったことが報じられています。
新潟県村上市では 域内を流れる「荒川」が氾濫、数百棟に及ぶ家屋等が浸水被害を被(こうむ)ったほか、山沿いの集落では土石流による土砂災害が発生したことが報じられています。
村上市では、1日の総雨量が 観測史上最高の410mmを記録し、市内の広域に亘って浸水被害が発生したとのこと。
山沿いの集落では土石流が発生、土砂や流木で多くの家屋等が損壊の被害を受けました。
「たかが雨」されど その降りようは凄(すさ)まじく、住民らは まさに降ってわいた大雨によって、自然の猛威を知らされることになったのでした。
この大雨による被害に伴い、道路の寸断や 電気・水道等の社会インフラが停止するなど、地区住民の復旧作業や日常生活に大きな影響が出ていることが伝えられています。
・・・・・。
私が 今回の〝大雨報道〟に触れ 強いトラウマを実感したように、多くの 特に長野エリアの方々は、さきの「令和元年東日本台風」の甚大な被害を思い出されたことでありましょう。
報道で伝えられる河川氾濫(越水)の模様や 土地家屋への浸水の模様は、さながら さきの「令和元年東日本台風」の被害状況の〝生き写し〟であります。
普段は穏やかな河川が、一転 牙(きば)を剝(む)いて住宅等に襲いかかる様(さま)を見せつけられ、そして 不測の浸水被害によって、多くの方々のご自宅などが泥水に浸(つ)かっている様子が伝えられる毎(ごと)に 私たちは〝あのとき〟を思い出し、同じ思いにさせられている現地(被災地)の方々の悲嘆の思いを共有するところであります。
被災地の状況は ことのほか厳しいことが拝察されます。
被災現場の片付け(清掃)のために とにかく先ず必要な水が出ない・このクソ暑い中で電気が通じないことから クーラーはおろか扇風機も回せない状況・そして コロナ禍の最中(さなか)…何というか 三重苦・四重苦の中での復旧作業を余儀なくされていることでありましょう。
私は、発災後 直ちに長野市消防局ならびに危機管理防災課に対し、被災地支援の見込み(予定)はどうなっているか照会しました。
今のところ 当該の県市町村から応援要請はありませんが、いずれにしても 総務省 消防庁を頂点とした災害公式ネットワークの連絡方式に準じつつ、応援要請があったときには直ちに飛び出せるよう準備は遅滞なく進めているとのことでありました。
私自身、さきの「令和元年東日本台風」の際には、多くの他自治体職員の方々が当地に出動され さまざまな形で支援してくださった姿を目にし、その度に感謝の思いを新たにしたものでありました。
今は まさに「恩返し」のときであろうと思います。
但し いたずらな〝プッシュ支援〟は かえって現地の指揮命令系統に混乱を来(きた)すことになってしまうことから、私の立場として(各所管局課に対し) あくまで先方または国県等の要請に基づくものの、もし それ(要請)があった際には、迅速かつ積極的に対応するよう強く申し入れをいたしたところです。
あのときの 派遣職員の方々が真摯に活動される背中を見て、胸にこみあげるものがあったことを思い出しています。
ときと場所を選ばない「線状降水帯」のような異常気象の温床は、いつなんどき自分たちの頭上に降りかかってくるかは予想だにできないところであります。
「明日は我が身」そして「お互い様」なのですから。
安全安心な医療と保健の提供体制
世帯所得の増と生活の安定に繋がる政策を
とにかく暑い日々/コロナ病症使用率「県平均」の〝?〟
今年の夏は、コロナ感染者発生数と記録的な猛暑(酷暑)と〝高止まりの夏〟となっています(ここに〝値上げの夏〟…これについては後日に触れます)
この日(3日)も、長野県ほぼ全域で猛暑日となり、場所によっては35℃超えの地点もあったことが報じられていました。
で…暑さの弊害の最たる「熱中症」も各地で発生、3日だけで12人が救急搬送されたそうです。
例えは極端ですが 今のわが国の場合、寒さによる「凍死」の事例は ほぼ耳にしませんが、暑さによる「熱中症死」は残念ながら報じられる機会が少なからずありますよね。
それだけ〝暑さ〟という気象は、私たちが思っている以上に身体にダメージを及ぼすということなのでしょう。
実は ウチのオフクロも、従前は頑(かたく)なにクーラーの使用を拒(こば)んでいましたが、数年前に「あわや…」という思いをしてから、今は恒常的に(クーラーの)リモコンスイッチを押すようになっています。
それでも 地域の高齢者宅に足を運ぶと、クーラーがあるのに電源を入れずに「暑い暑い」と言いながらウチワを扇(あお)いで凌(しの)いでいるお宅があります。
その多くは「クーラーの冷気が身体に合わねぇ」とおっしゃるものです。
が、前掲のとおり 暑さは生命にまでも悪影響を及ぼすことから、せめて今の時期の せめて暑い時間帯だけはクーラーを使っていただくよう強く勧めたい(勧めている)ところです。
こんな、暑さ如(ごと)きで体調不全や ましてや生命に響くようになりようでは 合ったものじゃありません。
クーラーを適切に使用する・暑いからといって食事を疎(おろそ)かにしない・こういうときだからこそシッカリ睡眠(昼寝を含む)時間を確保する、これらを励行して 共々にこの難局を乗り切りましょう!
で…〝難局〟といえば、言うまでもない 現下のコロナ禍であります。
8月に入っても 感染者は高止まり傾向、3日には 長野県は再び過去最多を更新するに至ってしまいました。
長野市においても、週明けから高止まり状態が続いています。
7/31日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(424人/市23923~24346例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752527.pdf
8/1日(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(120人/市24347~24466例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752543.pdf
8/2日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(465人/市24467~24931例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752619.pdf
8/3日(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(557人/市24932~25488例)について
[PDFファイル]
↓
https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752671.pdf
これから「お盆帰省」も始まるという中、都県を超えての感染拡大には「憂慮」の言葉しかありません。
人の交流=ウィルスの拡大 との〝コロナの法則〟に照らせば、この時期の高止まり傾向はもとより 次週以降に向けての再々々拡大は一体どうなるのか…予想だにできないところです。
ところで さきの識者のIさんとの意見交換の中で、都道府県内での「確保病床使用率」における疑問点に話しが及びました。
現在 例えば長野県においては、県内を4つのブロックに分け 各地域の感染状況に応じて「確保病床使用率」が公表されています。
この8/3においては、東信エリアの率が非常に高くなっていました。
で、ここで疑問が寄せられたのが「全県」のパーセンテージです。
8/3をみれば「全県では40%」となっています。
これを見ているIさんは「確保病床使用率に〝県平均〟を出して何の意味があるのか」とおっしゃっています。
曰(いわ)く「コロナの感染状況は 地域によって大きく状況が違うのだから、コロナ対策についても 4地区それぞれの状況に基づき行なわれるべきであって、それを〝足して4で割って現状とする〟というのでは、真の医療サービスは行なえないのではないか。この〝県平均〟に依(よ)るとするならば、例えば(高率の)東信エリアで発生した患者を(低率の)中信エリアに搬送する、というような全体的な作業が必要になってくる。この〝県平均〟は、数字のまやかしと言わざるを得ない。」とのことでありました。
このこと〝県平均〟は、行政統計上の便宜的な対応であったり、県全体で〝宣言〟を発出するときの全体的なデータとして用いられていると思われるところですが、いずれにしても 広域な長野県内において、各エリアごとの〝違い〟を的確に認識し 各エリアの状況に即した対応を取るべきと言う視点で、この〝県平均〟は、何とも課題を水で薄めたようなあいまい感を禁じ得ないところでありました。
コロナは、日々動き続けている。
これに振り回されないよう、より エリアごとの適切対応が待たれるところです。