長野市議会議員会派

改革ながの市民ネット

小平奈緒選手の引退会見に思う

スピードスケートのオリンピック選手の小平奈緒選手が 12日に会見を開き、今年10月に開催される競技会をもって現役を退くことを表明したことが報じられました。

その中で 彼女から〝地元愛〟の数々が聞かれたことに、私のみならず多くの人々が感銘を覚えたものでした。

 

 

 

ご案内のとおり 小平奈緒選手は、4回に亘り冬季五輪大会に出場し 2018年平昌大会ではスピードスケート女子500mで金メダルを獲得するなど、多くの輝かしい成績を残しています。

 

 

 

しかして彼女は、ただ単に速いだけのアスリートではなく 人間的にも多くの素養や魅力を兼ね備えた人物でありました。

平昌五輪の500mで優勝した際には、地元開催のプレッシャーから2位に終わり傷心した 韓国のイン・サンファ選手を慰め、手を携えながら一緒にウィニングランをした姿は、国境を越えたアスリート相互の友情秘話として多くの感動を呼びました。

 

 

 

また一方で、オランダに留学経験のある彼女が オランダのテレビ局のインタビューを受けた際には、実に流ちょうなオランダ語で受け答えをする様子が流され、そのクレバー(賢者)ぶりが印象づけられたところです。

 

 

 

 

そんな国際力も豊かな彼女が いわば余力を残しながらも引退を表明。

会見を通じて、インターナショナルな彼女の心の内(うち)に 人並み以上の〝地元愛〟が満ちていることが伝えられ、(前掲のとおり)多くの人々が感銘を覚えたのでした。

茅野市出身の彼女が スピードスケートのトップアスリートをめざすキッカケとなったのは、小5のときに観た1998年の長野冬季五輪大会で、男子500mの清水宏保選手(金)と女子500mの岡崎朋美(銅)の滑りを観たときだったとのこと。彼女曰く「鳥肌が立った」との五輪選手のパフォーマンスが、彼女もまたメダリストへと導く転機となったそうです。

高校卒業後には やはり地元の信州大学に進学、その後はスポンサー探しに苦労するも 松本市の病院が手を挙げたことで 名実共に地元のアスリートとして歩むこととなりました。

 

小平選手は、スケート以外の場面でも〝地元愛〟を体現されていたことが伝えられています。

去る2019年に発生した「令和元年東日本台風」の際には、平昌五輪後のしいスケジュールの合間を縫って被災地に足を運び 災害ボランティア活動に参加、人知れず被災地支援を行なうその姿に、多くの被災住民が感謝し励まされていたことが伝えられています。

 

 

 

しかして その深層には、災害ボランティア自体が 小平選手を達観させてくれた「イイ意味での心の変化」があったのこと。

当時は平昌五輪で金メダルを獲得し「メダリスト小平奈緒」として見られることに抵抗を感じていたそうですが、そんな複雑な思いを打開してくれたのがボランティアだったそうです

曰く「在りのままでいることで、自分自身に正直に生きられることに気付けた。」とのこと…メダリストではなく 一人の人間として災害支援に参加し、肩の力を抜くことができたようです。

 

 

この日の会見は、世界的トップアスリートにありがちな東京での会見ではなく 長野市内で(会見に)臨んだ小平選手は、地元信州に向けた思いを語ってくれました。

「2年間オランダに行った時期もあり 全国の多くのみなさんに応援してもらった気持ちもあるのですが、信州で生まれて育ててもらった身として、こうして大きな決断を地元信州の皆さんの前で報告できて、幸せに感じています。」と笑顔を交えて話されていました。

さらに、自らの引退レースの場を 敢えて長野で10月に開催される「全日本距離別選手権」に選んだうえで「(10月はりんごの収穫時期でもあるので…と地元に気遣いをしながら)最後に自分のスケートを表現したい場所が、地元の信州でした。会場を一つにしたような『スケートってこういう一面もあるんだ』という滑り、小平奈緒としてスピードスケートの面白さや 心動かされる空間を作りたいと思っています。」と、地元愛を込め語ってくれました。

さらに 今後について「地域貢献に近い形で多くの皆さんの役に立ちたいと考えています。スケートを元に活動していくのもいいんですが、まだ世界には私の知らないことがあるので 多くの人と出会いながら興味を持ったことをやってみたい。」とし、残りの現役生活について「心の奥からみなさんとともに楽しみたい。信州、全国の皆さんと進める時を楽しみたいなと思います。」と誓っていたとのことです。

 

世界の一線で活躍する小平選手が、意外なほどに「地元」に思いを寄せてくれていたことに 同じ県民として喜びを感じると共に、彼女のように地元をこよなく愛してくれる若者の存在を心強く感じたものでした。

「ふるさとは心の中にあり」どこで暮らして(活動して)いようとも、自分が生まれ育った故郷は あくまで「地元」であり、何かにつけて回帰してくれれば…小平選手の〝さわやか会見〟は、私たち地元に暮らす者に対しても、大きく そして温かな勇気をくれたものでありました。

 

小平奈緒選手の引退会見に思う

スピードスケートのオリンピック選手の小平奈緒選手が 12日に会見を開き、今年10月に開催される競技会をもって現役を退くことを表明したことが報じられました。

その中で 彼女から〝地元愛〟の数々が聞かれたことに、私のみならず多くの人々が感銘を覚えたものでした。

 

 

 

ご案内のとおり 小平奈緒選手は、4回に亘り冬季五輪大会に出場し 2018年平昌大会ではスピードスケート女子500mで金メダルを獲得するなど、多くの輝かしい成績を残しています。

 

 

 

しかして彼女は、ただ単に速いだけのアスリートではなく 人間的にも多くの素養や魅力を兼ね備えた人物でありました。

平昌五輪の500mで優勝した際には、地元開催のプレッシャーから2位に終わり傷心した 韓国のイン・サンファ選手を慰め、手を携えながら一緒にウィニングランをした姿は、国境を越えたアスリート相互の友情秘話として多くの感動を呼びました。

 

 

 

また一方で、オランダに留学経験のある彼女が オランダのテレビ局のインタビューを受けた際には、実に流ちょうなオランダ語で受け答えをする様子が流され、そのクレバー(賢者)ぶりが印象づけられたところです。

 

 

 

 

そんな国際力も豊かな彼女が いわば余力を残しながらも引退を表明。

会見を通じて、インターナショナルな彼女の心の内(うち)に 人並み以上の〝地元愛〟が満ちていることが伝えられ、(前掲のとおり)多くの人々が感銘を覚えたのでした。

茅野市出身の彼女が スピードスケートのトップアスリートをめざすキッカケとなったのは、小5のときに観た1998年の長野冬季五輪大会で、男子500mの清水宏保選手(金)と女子500mの岡崎朋美(銅)の滑りを観たときだったとのこと。彼女曰く「鳥肌が立った」との五輪選手のパフォーマンスが、彼女もまたメダリストへと導く転機となったそうです。

高校卒業後には やはり地元の信州大学に進学、その後はスポンサー探しに苦労するも 松本市の病院が手を挙げたことで 名実共に地元のアスリートとして歩むこととなりました。

 

小平選手は、スケート以外の場面でも〝地元愛〟を体現されていたことが伝えられています。

去る2019年に発生した「令和元年東日本台風」の際には、平昌五輪後のしいスケジュールの合間を縫って被災地に足を運び 災害ボランティア活動に参加、人知れず被災地支援を行なうその姿に、多くの被災住民が感謝し励まされていたことが伝えられています。

 

 

 

しかして その深層には、災害ボランティア自体が 小平選手を達観させてくれた「イイ意味での心の変化」があったのこと。

当時は平昌五輪で金メダルを獲得し「メダリスト小平奈緒」として見られることに抵抗を感じていたそうですが、そんな複雑な思いを打開してくれたのがボランティアだったそうです

曰く「在りのままでいることで、自分自身に正直に生きられることに気付けた。」とのこと…メダリストではなく 一人の人間として災害支援に参加し、肩の力を抜くことができたようです。

 

 

この日の会見は、世界的トップアスリートにありがちな東京での会見ではなく 長野市内で(会見に)臨んだ小平選手は、地元信州に向けた思いを語ってくれました。

「2年間オランダに行った時期もあり 全国の多くのみなさんに応援してもらった気持ちもあるのですが、信州で生まれて育ててもらった身として、こうして大きな決断を地元信州の皆さんの前で報告できて、幸せに感じています。」と笑顔を交えて話されていました。

さらに、自らの引退レースの場を 敢えて長野で10月に開催される「全日本距離別選手権」に選んだうえで「(10月はりんごの収穫時期でもあるので…と地元に気遣いをしながら)最後に自分のスケートを表現したい場所が、地元の信州でした。会場を一つにしたような『スケートってこういう一面もあるんだ』という滑り、小平奈緒としてスピードスケートの面白さや 心動かされる空間を作りたいと思っています。」と、地元愛を込め語ってくれました。

さらに 今後について「地域貢献に近い形で多くの皆さんの役に立ちたいと考えています。スケートを元に活動していくのもいいんですが、まだ世界には私の知らないことがあるので 多くの人と出会いながら興味を持ったことをやってみたい。」とし、残りの現役生活について「心の奥からみなさんとともに楽しみたい。信州、全国の皆さんと進める時を楽しみたいなと思います。」と誓っていたとのことです。

 

世界の一線で活躍する小平選手が、意外なほどに「地元」に思いを寄せてくれていたことに 同じ県民として喜びを感じると共に、彼女のように地元をこよなく愛してくれる若者の存在を心強く感じたものでした。

「ふるさとは心の中にあり」どこで暮らして(活動して)いようとも、自分が生まれ育った故郷は あくまで「地元」であり、何かにつけて回帰してくれれば…小平選手の〝さわやか会見〟は、私たち地元に暮らす者に対しても、大きく そして温かな勇気をくれたものでありました。

 

令和4年3月定例会 一般質問の動画はこちらから

長野市議会の令和4年3月定例会が開催されました。
3月の議会は、4月から始まる新しい年度の事業計画と予算の審査が中心となります。令和4年度の一般会計予算は1,622 億 7,000 万円。市長が交代して初めての当初予算において、具体的な事業や予算付けから施政方針を審査いたしました。

半年ぶりの議会質問に立ちました

3月7日、昨年9月以来の議会一般質問に立たせていただきました。
地域経済、山と森林資源(木質バイオマス)の活用、市のホームページ更新、労働者協同組合、若者の市政参加、農業トイレ問題、動物と福祉などを取り上げました。新年度の事業予定を見る3月議会ということもありますが、市民の方から相談いただいた事項、春ごろから自主的に勉強や視察をさせていただいた事項も議会の場で取り上げたく、項目が多くなってしまいました。

質問席にいて理事者とやり取りしながら気が付いた(笑)のは、取り上げた多くの項目に共通しているのが【連携・協働】ということです。市政、まちづくりはこれがなくては進みません。市役所も、担当部局の間の連携(横ぐしを通す)や市民との協働を進めながら課題解決に取り組んでいただきたいと考えます。


質問の項目と動画のリンク先です

議会の公式サイトにて動画(掲載済み)、議事録(3月定例会分は6月頃掲載予定)をご覧いただけます。
今回の動画は全部で1時間2分程度あります。
下の目次に時間の目安をつけましたのでご参考になさってください。


22 改革ネット  東方 みゆき 議員(一問一答)

(1) 令和4年度予算について
01:00 ア 商工観光費及び地域経済活性化策について (商工観光部長答弁)
04:45 イ 行政デジタルトランスフォーメーション推進(公式サイトの更新と運用、キッズページ)について(企画政策部長答弁)
12:48 ウ 文化の振興について (市長、文化スポーツ振興部長答弁)

(2) 森林資源の活用について
18:20 ア 木質バイオマス利用モデル事業とストーブ等の普及について (環境部長答弁)
25:20 イ 山で学ぶ、山に親しむことについて (こども未来部長、教育次長答弁)

(3) 地域課題に向かう協働、連携のすすめ
29:30 ア 労働者協同組合について (商工観光部長、地域・市民生活部長答弁)
33:03 イ こども食堂について (こども未来部長答弁)
36:20 ウ 若者の市政参画について (企画政策部長答弁)

(4) 人と動物が共に幸せな社会に向けて
40:40 ア 改正動物愛護管理法とマイクロチップ登録制度の運用について (保健所長答弁)
44:09 イ ペットを飼う人の福祉の推進について (保健福祉部長答弁)
46:33 ウ 地域環境改善としての地域猫活動について (保健所長答弁)

(5) 男女共同参画、女性活躍の推進について
50:20 ア 市職員の育休取得促進について (総務部長答弁)
54:40 イ 農業の担い手確保とトイレについて (農林部長答弁)

(6) その他
59:46 ア 外来生物の駆除について (環境部長答弁)
 イ その他


自分の質問を見直すと、所作を改善しなきゃ、とか、あの答弁を受けてもう少し深堀すればよかったとか、反省点がいろいろ出てきます。
このページをご覧の方も、質問や答弁を見聞きされてのご感想やご意見などありましたら、どうぞお寄せください。よろしくお願いいたします。

長野市が「自殺対策行動計画」を延長

4月11日に 議会を対象に行なわれた政策説明会で、長野市が策定している「自殺対策行動計画」を1年間延長することが報告されました。

 

 

 

これは、平成27年度に改正された「自殺対策基本法」の一部改正に伴い 全ての都道府県と市町村に自殺対策計画の策定を義務付けられたことに伴い策定された「長野市自殺対策行動計画」が今年度に計画最終年度を迎えるに際し、この計画の上位計画である「ながの健やかプラン21」の延長に合わせて 本計画も2023年度まで延長するものです。

 

 

 

この計画延長自体は、国~市の健康に関する計画の延長に伴い いわば事務的に延長を定めたものでありますが、私は この計画延長を契機に、現下 複雑を極める社会状況下において「自殺対策」について 行政も市民もが 改めて思いをいたすべきと考えたところです。

 

国内の自殺者数は 令和3年度で約2万1千人を数え、ここのところのピーク時の約3万4千人(H15)に比べれば減少しているものの、依然 代えがたい生命を自ら断つ人がいることは悲しく由々しき事態であると思います。

 

 

 

その理由(背景)には 実にさまざまな要因があり、それらが絡み合ううちに 本人の背中を悪しけく押すことになるものですが、ここのところの社会状況は 事態をさらに複雑化させていることが伝えられています。

 

 

 

いわゆる「コロナうつ(鬱)」がジワジワと悪しき浸透をみせているとのこと。

「コロナ禍」は 多くの人々への健康被害や、感染に対する健康不安・また社会の閉塞状況に伴うコミュニテーの停滞・社会経済の大減速による就労機会の激減などによる経済不安等々の元凶となっており、それ(コロナ禍)は 人が前向きに生きるための芽(め)をことごとく摘み取り、その社会の停滞に耐えきれなくなった人を いわば洞窟へ誘い込むように鬱々(うつうつ)とさせてしまっているのです。

 

 

〝みえざる敵〟といわれるコロナ感染症は、まるで真綿で首を絞めるが如く ジワジワと私たちの社会生活にマイナス要因を及ぼし、場合によっては生きる気力さえも奪うことがあることが伝えられています。

それも 誰しも予想だにしなかった〝長期戦〟となった今、コロナにまつわる社会的課題はズルズルと尾を引き 我慢比べ合戦の様相を呈しています。

そんな中、特に ここのところ、女性 それも現役世代の女性の自殺率が増加傾向にあるとのこと…いわば社会で取り残されやすい存在・さまざまな面で〝体力〟に限界がある存在として 見守りを強めるべきことを再認識するところです。

 

 

人は〝感情の動物〟です。

さまざまな社会背景の中で生きてゆくことが辛くなったとき、その背中を悪しけく押すのは〝心の中の悪魔〟であり、その一瞬の気の迷いから目覚め「悪い夢だった」と思えるような救いの手が 今の社会には必要ではないかと改めて思うところです。

崖の縁(ふち)を歩いていて、ふとしたバランスの狂いで崖下に落ちるか⇔自らの重心を陸側に戻して無事を守るか「危ない!」を腕をつかんで引き戻してもらうか…その人の重心がどちらに傾くかで 人生の成否が分かれるとすれば、どう考えても後者として歩んでゆくべきでしょう。

 

しかし この〝心のバランス(重心)〟は、自分でしか保つことができないもの…言い換えれば、自分だけではどうにも保てないものとも申せます。

私自身 かつて自暴自棄になったときには、この重心が崖側に傾きかけたことがありました。

この心理は、本人にしか判らない 本当に微妙なものです。

でも その〝心の重心〟が〝身体の重心〟として崖側に傾いた時点で、その人の人生は終わってしまう。

 

そんな私を救ってくれたのは「周囲の声」でありました。

それがあったからこそ立ち直ることができたものであり、そんな〝目に見えない命綱〟のようなものが、今の社会には最も求められているのではないかと思います。

 

今の社会には〝声なき悩み〟をあまた抱えている人が確かに居ることを認識しながら、そんな方々の〝心のバランス(重心)〟を こちら側に保つ「心の命綱」を持ち続けたいと改めて思うところです。

 

[参考]厚生労働省ホームページ

   ↓

まもろうよ こころ|厚生労働省

まもろうよ こころ|厚生労働省

一人で悩んでいませんか?電話やSNSで悩みを相談できる窓口や、厚生労働省の自殺対策の取り組みについて紹介しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ 長野市コロナ報告

4月11日(月)、長野市内で新たに211例(11905~12115例)のコロナ陽性感染者の発生が報告されています。

 

4/11(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生について [PDFファイル]

                ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/745695.pdf

 

 

長野市域内のコロナ陽性感染者、3日連続の200人越えです。

新年度が始まった中、予断の許さない状況が続いています。

 

許されざる行為 また行為

状況(戦況)が厳しさを増すばかりの ロシア(プーチン)によるウクライナ軍事侵攻の中で、いま戦禍の中心になりつつある ウクライナ南東部のマリウポリで、ロシア軍が何らかの有毒物質を使用し 市民らが呼吸不全に陥っていると地元当局が明らかにしたことが報じられ、戦慄を覚えたところです。

それによると、11日に ロシア軍が無人機「ドローン」から何らかの有毒物質を投下、これを吸った複数の市民が呼吸不全に陥っているとのことです。

これは即ちロシア軍が ついに「化学兵器」の使用に手を染めた可能性があることを示しています。

 

 

 

この蛮行の報を耳にしたとき、とりわけ私たち日本人は、化学兵器=有毒物質の恐ろしさをトラウマとして思い出さざるを得ず、それを経験しているからこそ ロシア軍の化学兵器使用に対し最大限の意をもって抗議するところであります。

この報に触れ、(私だけでなく)多くの国民が「地下鉄サリン事件」また「松本サリン事件」の悪夢が蘇(よみがえ)ったことでしょう。

遡(さかのぼ)ること1995年3月20日午前8時頃、あの「オウム真理教」のメンバーが 東京都内の営団地下鉄内で、化学物質「サリン」による神経ガスを発生させる同時多発テロ事件を起こし、14人もの生命を奪い 約6,300人にのぼる負傷者を発生させたのです。

 

 

 

また この前年の1994年6月27日深夜には、松本市北深志1丁目の住宅街で やはりオウム真理教の信徒がサリンを撒(ま)きまき、8人が生命を奪われ 約600人が重軽症を負いました。

後の報道や裁判で、教団松本支部の土地取得にからむ訴訟で不利な判決を避けるため 地裁松本支部の裁判官官舎を狙うと共に、そこでサリンの威力を試したことが明らかになっています。

当時の報道などを通じ、この日本で 信州の地方都市で、有毒物質(化学兵器)を用い 市中で一般市民を巻き込む無差別テロ事件が起きるとは…との驚きと、その有毒物質がもたらす被害の大きさ(その時点での被害の大きさと後遺症被害の深刻さ)を知らされ、震撼(しんかん)させられるばかりでありました。

私たち日本人は、そんな言語に尽くせぬ経験をしているからこそ 今回のロシア軍の化学兵器使用の情報は、断じて許せないことと 強い憤りを禁じ得ないところです。

 

ロシア軍については、さきには原子力発電所施設に武力攻撃を行なうなど 私たち日本人が大きな被害を受けた経験を逆撫でするかの蛮行を重ね、怒りと共に憂慮の念を強めるばかりです。

これでもし 核兵器の使用に走ったとすれば、わが国が大被害を被(こうむ)り こんなことは世界で二度と起きてほしくない事案が重ねて起きることとなってしまいます。

すでに彼ら(プーチン)の蛮行は度を超えていますが、それでも せめても人の心があるのなら、ここで踏みとどまってほしい。心から願わずにおれません。

 

 

 

 

 

◆ 長野市コロナ報告

4月12日(火)、長野市内で新たに132例のコロナ陽性感染者の発生が報告されています。

 

4/11(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生について [PDFファイル]

                ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/745746.pdf

 

 

 

 

長野市のコロナ感染率が首都圏域を上回る

4月10日(日)、長野市域内で新たに268人が新型コロナウイルスに感染したことが報告されました。

数字の大きさで分かるとおり、この感染者数は長野市として過去最多となります。

それも 一般的にはカウント数が少ないといわれる土日にこの数…驚きといえるでしょう。

 

 

 

4/10(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(268例)について [PDFファイル]

                ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/745645.pdf

 

 

長野市民のコロナ陽性感染が止まりません。

(私を含め)関係者は困惑の域に入った感であります。

昨年までは「収束か?」と思わせるほど 少ない数の感染者数に止(とど)まっていたのに、令和4年を迎えた途端に まるで堰(せき)を切ったかのような感染者数の発生であります。

 

 

 

それでも 数字のばらつきはあれども、県内の長野市以外の自治体は 高止まりすることなく増えたり減ったりを繰り返している(県内を総じては増加)のですが、こと長野市においては 100名をボーダーラインとして、ほぼ減ることなく感染者数が推移しているのです。

 

 

 

その内訳は、全国の状況と同じくしています。

若年層の感染拡大と〝接触〟の常態化です。

10日に市が公表した一覧表を見ても、その傾向は顕著に示されています。

 

 

 

感染の年代の多くは、10才未満を初めとする若年層が占めています。

 

 

 

また、感染者の行動歴(どこから感染したか)に目をやれば「感染者との接触」が その殆(ほとん)どを占めています。

 

 

 

地域の識者のIさんによると、コロナ感染の指標でもある「人口10万人あたりの感染率」の数値が 長野市は既に神奈川県の平均を超えている(悪くなっている)とのことです。

 

 

 

長野市は いわばローカルシティであり、そのパイ(人口)などに基づければ 首都圏域にある神奈川県に比べ総体的な感染率も低いハズでありますが、現下の状況は逆で 長野市の方が(神奈川より)コロナ感染率が高い計算になっているのは 由々しき事態と申せます。

 

この主要因については、前掲のとおり 若年層(子供)の感染⇔親御の感染との〝如何(いかん)ともし難い親子感染〟が自明ですが、このこと(親子感染)は 何も長野市でなくとも全国共通の状況(課題)であるワケで、長野市だけの問題では無いのに 何故か長野市は減らない…。

中には「善光寺御開帳の影響では」という御仁もおられますが、この状況は既に御開帳以前から起こっているので それ(御開帳)が主要因ともいえず、何ともミステリアスな感です。

他方 長野県域(圏域)においても、域内のコロナ感染者のうち相当数が オミクロン株の一種で感染力がさらに強いとされる「BA.2」に置き換わりつつあることが報じられており、このこと(置き換わり)も感染再拡大の要因として挙げられています。

 

 

いずれにしても この悪しき状況を一日も早く改善するため、長野市保健所を中心に これ以上の感染拡大防止に向けた対応が求められるところであり、そこには〝健康づくりのプロ〟である保健師らの現場での活躍(活動)が期されるところでありましょう。

ところがこれまでは、本来は現場に出向いて衛生指導などを行なうべき保健師らが 感染者の急増に伴い感染者・濃厚接触者の追跡業務に追われ、いわばデスクに張り付くを余儀なくされ どうにもならない面がありました。

例えれば、そこら中で火事が発生しているのに 火消し役の消防士らが火災発生件数や火災原因の取りまとめに追われ、肝心の消火・延焼防止のための出動ができないでいる とでも申しましょうか。

 

これらのことから、国~県との調整の中で 今後の感染者の追跡業務が適切に見直されることとなり、保健所の事務負担を軽減して その労力を現場での衛生指導に振り向けることができる可能性が生じることとなりました。

 

 

 

それによると 今後の感染者・濃厚接触者の追跡調査について、重症者リスクの高い人や集団感染者らを除いて 今後は調査を割愛することになったとのこと。

これは 国(厚労省)からの通知「地域の実情に応じて濃厚接触者の調査・特定の重点化を認める」に基づき、全調査からリスクのある人(団体等)への調査にシフト(切り替え)したということです。

繰り返せば、このこと(シフト)により 今後は保健師らが積極的に現場に出向き、実効ある感染拡大防止活動が行なえる体制になることが期待されるところです。

 

 

時節は4月。新学期を迎えた児童が元気に登校する光景が見られるようになっています。

前途有為な児童生徒が コロナ禍で不自由な学校生活を送る中、一日も早い収束(終息)が期されています。

 

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地道な防災事業 ~岡田川の堆積物除去作業~

過日のこと、市内南部を移動中 篠ノ井の瀬原田地区を通りかかると、域内を流れる「岡田川」の堆積物除去作業が行なわれていました。(作業期間 ~3/10)

 

 

 

こちらの岡田川は 古くからの「天井川」で、多雨の時期などには溢水被害の常習河川となっています。

その状況に加え、さきの「令和元年東日本台風」の際には 本流である千曲川の氾濫に伴う水門の閉扉のあおりを受けて「バックウォーター」が発生、主に下流域に大きな被害をもたらしたのでした。

 

岡田川は、篠ノ井岡田・小松原地籍の「中尾山」の山中に端を発し 篠ノ井域内を流下しながら篠ノ井横田地区を水口として千曲川に合流する 全長約6kmの一級河川です。

 

 

 

この岡田川の いわば難儀な特徴は、源流にある中尾山の「土質」にあります。

中尾山の土質は、非常に脆(もろ)く崩れやすい「裾花凝灰岩」で構成されています。

この土は、第三紀中新世(約2300万年前~約500万年前)に 海底で火山灰が固まったもので、岩肌が白く脆(もろ)いのが特徴で 時間経過と共に粘土状に変質し 雨の影響などで容易に流れ出てゆくのです。

 

 

 

その流出した土は、河川水に乗って 自(おの)ずから岡田川の河床に堆積することとなり、時間経過と共に河床を底上げし ひいては「天井川」と化してしまいます。

この状態を看過すると 河床に堆積した土に雑草が繁茂し、それが 土+雑草 の堆積物となって河川水の良好な流下を妨げると共に、氾濫しやすい状況をつくる要因となってしまうのです。

 

 

 

そのうえで さきの「令和元年東日本台風」の際には、支川である岡田川が流入する千曲川の水位が異常に上昇したことから 支川(岡田川)の河川水を飲み切れなくなってしまいました。

 

 

 

この事態に 流域住民は、岡田川が千曲川に注ぐ水口である「横田水門」の閉扉を余儀なくされ、行き場を失った岡田川の河川水は逆流を始め これが「バックウォーター」となって氾濫、岡田川下流域の住宅に浸水被害をもたらしたのでした。

このことについては、抜本的には千曲川の氾濫が第一義の要因ではあるものの、いずれにしても 岡田川においても でき得る限り河川の容積を確保し、多雨の際にも簡単に溢れることの無いようにすることが求められ、そのためにも この日の堆積物除去や浚渫(しゅんせつ)など、河道域を確保する作業が行なわれているものです。

 

 

 

 

かかる河川整備作業は、地道かつ一朝一夕では成し得ない作業と申せます。

総延長が長きに至る河床を浚(さら)い異物を除くには 相当の時間(期間)を要するものであり、しかし それを行なわざるして沿線の生活安全は守れないことから、今後も継続的に(河床整備を)行なうことが求められています。

 

 

 

長野市域内には この岡田川をはじめ数多(あまた)の河川があり、それぞれが適正に整備されることにより そこに暮らす住民の社会安全が守られています。

今年についても いずれ湧水期が訪れ一定以上の河川水がこの川を流下することになることから、今のうちに余分なモノを除去して でき得る限りスムーズに(河川水が)流れてくれることを期するところです。

 

 

 

 

 

 

◆ 長野市コロナ報告

4月9日(土)、長野市内で新たに200例(11437~11636例)のコロナ陽性感染者の発生が報告されています。

 

4/9(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生について [PDFファイル]

                ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/745639.pdf

 

 

この日(9日)、長野市の200例を筆頭に 長野県内で過去最高の740人のコロナ陽性感染が報告されました。

 

 

 

とにかく、減らない。

どこかで歯止めをかけられないものか…。

 

 

コロナ禍、再拡大?

先日も触れましたが、新型コロナウィルス陽性感染者について、7日(木)には長野市で過去最多の202人が発生したことが報告され、それを聞いた瞬間は息を呑んだところでありました。

 

 

 

長野県内でも700人に届かんとする感染者を数える中、感染数が顕著な長野市(保健所)は「年代によって感染の広がりが二極化している」として、特に 感染の拡大が顕著な子どもや親世代に注意を呼びかけています。

 

 



長野市(での感染者数)は、この日の県内感染者総数の約3割を占めることとなり、慚愧(ざんき)の念に堪えないところですが、7日に会見を開いた長野市保健所長は「3回目のワクチン接種が進む60代以上では感染者が減少している一方で、50代以下では増加に転じており、感染の広がりが二極化していることを示している。」とのこと。

 

 

 

特にこの頃は、年少の子どもたちの多くに感染拡大傾向がみられ、それを看護する親世代も感染が伝播する 感染の悪しき連鎖の始まりから、子ども⇔家庭⇔親御の職場へと感染が広がっているようです。

上のグラフでも判るように、(3回目ワクチン接種が進んだ)60歳代~90歳代の人はグラフの下位に止(とど)まり、逆に 10歳未満児~50歳代の人たちが上位に位置しています。

とりわけ、10歳未満児の感染者数が突出して増えているのが判ります。

 

 

 

これは 言うまでもなく「家庭内感染」の典型事例と申せます。

 

 

 

私の周辺にも、子どもが学校でコロナに感染し 学校を休んで自宅療養をしている間に親御さんも体調不良に陥った人(世帯)がありますが、このことについては(従前にも触れていますが)保護が必要な子どもを捨て置いて感染しないようにすることは ほぼ無理じゃないかと思うところです。

可愛い我が子を部屋に閉じ込め、家族内の接触を遮断したままに規定の日数を乗り切ることは、机上では可能でも 実際にはできない業(わざ)でありましょう。

もう そうなったら、少なくとも 直接子どもを看護する親御さんは「自分も感染する」を覚悟するを余儀なくされるところであり、で あるとするならば「中等症以上にならないための創意工夫」に努める他ないと思います。

そのためには、お子さんが罹患した時点で 解熱薬などの準備・レトルト食品などの確保・職場への連絡などを事前に済ませ、いわば満を持してコロナと向き合うことが為(な)すべき道ではないかと思うところです。

これが、状況を甘く見て 相変わらずの生活を送っていれば、後になって 多方面への感染拡大や 当事者の症状悪化など、面倒なことになりかねないと 私の立場で警鐘を鳴らすところです。

 

 

 

この感染ルートについては、春休みが終わり新学期が始まったこの時期 今後もこの傾向が続くことが懸念されます。

現在、若年層へのワクチン接種が推奨されているところですが、その接種率もはかばかしく無い状況にあり…言葉を繰り返せば 慚愧に堪えない状態が続いています。

 

 

沖縄県では「第7波」の報道もアリ…また同じことの繰り返しになるのでしょうか。