市民の立場で 障がい者の支援に取り組むグループ「Gota」のメンバーと、そのこと(障がい者支援)について話す機会があり、そのうえで「今後 為(な)すべきこと」について話しが及びました。
この日の話しの端緒(たんちょ)は、共通の知人であるAさん(精神障がい)に関する行政対応について です。
この件の詳細については後日に譲ることとしますが、ここで大きく問題とされたのが、Aさんに関する課題(問題)に対する 行政対応について です。
Aさんが抱えることとなった課題について、本来は Aさんのことを第一に考え、挙げて対応に心を砕くべき支援施設・行政窓口・所管課職員などの(公的)関係機関が、早期対応をせずに 既に1年以上に亘って解決を先延ばし…というより〝棚ざらし〟にしている実態があります。
今回の課題(問題)について、Aさんには 何の非もありません。
にも関わらず、前掲の関係機関は Aさんが目立った抗議や問合せ等をしないことをいいことにしてか、具体的対応をしようともせず 時間ばかりを無為に過ごさせることになっているのです。
この悪しき実態は、Aさんの生活そのものを圧迫することになっていると同時に 結果的に 彼の社会参加をも阻害する要因にもなっており、本来は 障がい者さんを積極的に支援・救済すべき立場の者たちが、敢えて動かないことにより 当事者である障がい者さんの社会生活にマイナス影響を与えているものであり「Gota」とすれば、とても看過できるものではないと断罪するところであります。
この悪しき事例を初め、長野市の障がい者支援 もっと言えば、行政体そのものに さまざまな問題があることが再認識されました。
例えば縦割りの弊害…同じ問題に臨んでいるのに、担当部課がそれぞれ(てんでに)対応して 肝心なところで連携していない現実。
市民対応のずさんさ…エンドユーザー(納税者)である市民が問うているのに、案件を聞きっ放しで返答すらしない姿勢。
答弁のすり変え…聞いていることに答えず、詭弁を弄(きべんをろう)して問題をやり過ごそうとする姿勢。
これら「悪しき行政体質」は、これから事(こと)ある毎(ごと)に厳しく的確に指摘し 根本から直してゆかなければなりません。
そんな中、さきの6月市議会の「福祉環境委員会」での私の指摘に答えた、新任の保健福祉部長の答弁を契機に「Gota」として〝アクション〟を起こすこととなりました。
さきの6/19の福祉環境委員会で、施設に設置した高額機械・設備の扱いを巡り、それが利用者さんの工賃アップに=B型就労支援施設の目的に叶っているかを問うたところ、新任の保健福祉部長は「あながち知的障がい者支援施設は、工賃アップだけが主目的ではありません。」としたうえで「平均工賃アップは目指しているが、利用者がいきいきと施設で伸び伸び活動してもらうことも大切と考えています。」旨の 至極ごもっともな見解でを示したことから、果たして部長が 例えば市社会事業協会の各施設の(利用者さんへの対応の)実態をご存知かどうか疑問を呈することとなりました。
確かに、直ちに工賃アップにつながらなくても 利用者さんが伸び伸びと施設で時間を過ごしていれば了(りょう)としますが、実際には(各施設で)本来は主役であるハズの利用者(知的障がい者)さんが 職員によって「管理」されるままに時間を過ごさなければならないことになっており、部長の言う理想の姿とはほど遠い状況にあるのが実際のところでなのです。
そのうえで私は 所管課(障害福祉課)に対し「この際は、市社会事業協会の施設における 利用者さんを取り巻く環境の実態調査」を行なうよう意見しました。
どうやら 新任の部長はじめ多くの関係者は、利用者さんが各施設で〝伸び伸びと時間を過ごしている〟と思い込んでいるらしいのです。
それなら この際、各施設の利用者さんを取り巻く実態を調査してゆくべきじゃないだろうか。
各施設は、真に利用者さんが伸び伸び活動できる場を提供しているのか?障がい者支援ではなく〝管理〟に終始していないか?虐待や言葉の暴力など不適切な対応をしていないか?等々、さきに設備・機械の実態を明らかにしたように 今度は利用者さんへの対応の如何(いかん)について白日の下にさらしてゆこうじゃないか。
その実態調査を通じて、関係者は認識を新たにすべきであると考え、その意見に「Gota」としても同調してくれたのでした。
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そのうえで「Gota」のMキャプテンは「この際、文書によるアンケートじゃなく、障がい者さんたちと市職員・団体関係者が一堂に会し (当事者さんから)直接(現状を)訴えてもらい、それに対して見解を述べてもらう〝対話型〟にしたらどう?」との提案をいただいたところです。
確かに これまでは、組織や施設の〝閉ざされた空間〟の中で、言いたいことも言えず、また 伝わるべき「真実」が歪曲されてきた面がありました。
そのこと自体が、問題を闇に葬(ほうむ)り 肝心な部分を先送りにしてきた実態があります。
であるなら この際は、関係者がカオを合わせたうえで 言いたいこと(言うべきこと)を言い、それに対して 相手の目を見ながら答えてもらう機会を設けるべきである。
それらの大義をもって「対話集会」を設営することとします。
当事者(障がい者)さんたちの抱える課題・置かれている状況を「生(なま)の声」として発信してもらい、その声のボールを直接キャッチした関係者が どんな返球をするのかを見定めてゆく。
これは 大事な、そしてインパクトのある展開になることと存じます。
今後 関係者と調整を進め、実現に向けギアを上げることといたします。

この日(5日)、懸案となっている「青木島児童センター」における子どもたちの居場所について「だったら 今ある「園庭」をみんなで美化し、自分たちの手で居場所を維持管理してゆこうじゃないか。」との機運が醸成され、実行に移されることとなりました。

ことの発端は、(ご案内のとおり)この青木島児童センターに隣接する「青木島遊園地」の廃止です。
それまで 子どもたちの最適な遊び場(居場所)であった遊園地が、大人の一方的な都合によって廃止に追い込まれ、それ(子どもたちの居場所)は無碍(むげ)のうちに奪われることとなってしまいました。
その後 長野市は、その愚行の名誉挽回として「青木島こども未来プラン(案)」をブチ上げ 大風呂敷を広げて「子どもたちの居場所を確保します」と言ったものの、そのプランなるものは 今の学校・放課後こども事業の現状を度外視したものであり、いわば〝絵に描いた餅〟の典型となっています。

で、その〝大風呂敷〟の中には「子どもたちの新たな遊び場(居場所)」も含まれています。
最適な居場所であった遊園地を廃止したバーター(代替え)として、小学校の校庭に新たな遊園地を造る(但し これは未就学児対象?)とか 既存の「中庭」を使わせるとか、あの手この手で名誉挽回を画策しているのですが、そのいずれにも〝無理〟があり 今の児童数や多様な子どもの見守りの難しさを勘案すれば、長野市の(無理な)計画は なお一層子どもたちにさまざまなリスクを与えるものになってしまうのが自明です。
これ(無理な計画)に対する、現場(支援員さんら関係者&子どもたち自身)の考えは 非常にシンプルで至極まともなものであります。
「無理矢理に新たな計画を拙速に進めるより、新たな環境がキチンと整うまでは 今のままでいいんじゃないか。」
長野市は、今の青木島児童センターが良好な環境であるというのに 無理矢理に小学校内への(センター移転/プラザへの統合)を進めようとしている。
遊園地を潰して、無理矢理に子どもたちを校内の施設に連れてゆこうとしている。
そんなことしなくても、子どもたちの最適な環境は 現状が一番なんだ。
そんな「思い」を共有しているのが、児童センターの隣りに住むYさんです。
Yさんは かつて青木島遊園地の設置に深く関わり、その後は遊園地の愛護会の一員として(遊園地の)維持管理に協力を惜しまず活動してこられました。その(愛護会活動の)一環として、児童センターの植栽の管理や除草なども行なってくださっています。
その後 残念ながら遊園地は廃止に追い込まれたところですが、Yさんは 相変わらず放課後児童の見守り事業に心を砕いておられます。
そんなYさん「遊園地は廃止されたけれど、子どもたちのための放課後児童の見守り事業は継続されている。で あるならば、せめて児童センターの周辺整備は変わらず行なってあげたい。」と 慈愛に満ちた発言を重ねておられるのです。
そんなYさんの「思い(慈愛)」に、地元のライオンズクラブ(長野千曲ライオンズクラブ)が「共感」の手を挙げたのでした。
たった独りで児童センターを愛護しようというYさんとコラボ(協力)し、ボランティアスピリッツをもって(センターの)周辺環境を整え もって(今までどおり)子どもたちの適切な居場所を維持してあげよう!ということで一致し、この日 共同(協働)作業を行なう運びとなったところです。
Yさんも稼業が忙しく やり繰りに窮(きゅう)しておられましたが、そこは子どもたちのため「エイヤッ」と日程を定めての作業です。
この日は、私とO会長 2名のライオンズクラブメンバーが作業に参加し、Yさんのご指導の下(もと)作業に臨みました。

自称〝何でも屋〟のYさんは いろんな道具をお持ちのうえに器用でおられ、手際よく植栽を刈り込んでゆかれます。

ボランティアスピリッツに燃えるO会長も、Yさんの背中を追いつつ 一心に枝片づけを行なっておられました。

やがて作業は二手に分かれ、私は「園庭」の草刈りを担うことに。

なにいう この園庭、当地の放課後事業で 非常に大切な役割を担っているのです。
児童の多様化に伴い、放課後児童を 如何(いか)に伸び伸び遊ばせ、そのうえで 目を行き届かせたうえで「もれなく見守ること」は、不可欠かつ重要かつ 非常に難しい作業(事業)となっています。
これが学校であれば、学年やクラスに分かれたうえで十分な人員配置の中で(見守りが)行なわれているところですが、それが一度(ひとたび)放課後事業に移行した途端に 多様で異年齢の児童たちが〝ない交ぜ状態〟となってセンターに来ることから、支援員さんはじめ関係者は 日々たいへんな責任を背負って業務に当たっておられるのです。
そのためには「園庭」が非常に適切な存在となっているそうです。
この園庭、遊園地が無き今 屋外で子どもを遊ばせる貴重な場所であると同時に、確実に児童一人ひとりに目を行き届かせることができます。
そのうえに立って、今ある園庭を美化し 子どもたちの良好な環境を現状のままに守る(維持する)。これは喫緊かつ重要な取り組みなのです。
で…私が園庭で作業を始めてほどなく、うれしい〝助っ人〟が数多(あまた)登場してくれたのでした。
児童センターで時間を過ごす子どもたちが「ボクたち・私たちも草取りをします!」と言って 作業に加わってくれたのです。


子どもたちは、紅葉(もみじ)のような小さな手を一生懸命に動かし 一心に草を取ってくれます。

〝人海戦術〟とはヨク言ったもの。小さな手作業なれど 多人数が加わって、用意した大きなビニール袋に みるみる雑草がたまってゆきます。

いつしか作業は 大人と子どもの共同(協働)作業に。
お互いに声をかけ合いながら、何というか 作業を楽しむ感にも至ったものでした。




時間経過と共に作業は進み、みんなで作業に臨んだ結果、みんなの園庭は それはキレイに美化されたのでした。

作業終了後、Y支援員さんの計らいで 子どもたちから「ありがとうございました!」の御礼の言葉をかけていただきました。

私たちにとって この一言がとってもうれしく、冥利(みょうり)に尽きた瞬間でありました。
その後、自分たちの手で美化した園庭で 子どもたちは雲梯(うんてい)に興じ「楽しい!」を連発していましたヨ。

「狭いながらも楽しい我が家♪」と歌の台詞もありますが、この園庭は まさにそれ。
青木島遊園地のように最適な環境が奪われた今、児童センターに通う子どもたちが安全のうちに楽しい時間を過ごせる 欠かせぬ場所となっています。
作業後にYさんと ライオンズクラブO会長は、今日の美化活動を契機に これからもボランティアスピリッツをもって この児童センターの環境整備(維持)を継続的に行なってゆくことで一致しておられました。
前掲のとおり、いま長野市が 半ば強引(拙速)に進めようとする「青木島こども未来プラン」には、明らかに無理がある。
だから私たちは、新たな環境が整うまでは 今の児童センター体制を維持すべきと強く思うところですが、ただ それを主張するだけではアピール不足の感がある。
だったら、心ある者たちが力と心を合わせて 身をもって児童センターを守る姿勢を示してゆこうじゃないか。
そうすれば、きっとそれ(思い)は周囲に伝播し「共感」を得ることができるだろう。
私たちの取り組みは 非常に些細(ささい)なものであると思います。
でも、この積み重ねを大事に継続的に育ててゆきたい。
そのことこそが、放課後児童の適切な環境整備につながることを信じて。
さて 次は、お化け屋敷もビックリの オンボロ葦簀(よしず)。ライオンズクラブ会長と相談のうえ、何とかしたいと思うところです。

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さきの大雨の影響で 北信地域の中山間地域を流れる河川が氾濫し、複数の家屋に浸水被害が及ぼされた件で、どうやら それが〝人災〟である可能性が高くなっていることが報じられ、公共工事・とりわけ災害復旧工事について考えさせられたところです。

先週末から今週初めにかけ、列島は活発な前線の影響を受け、九州(熊本)エリアをはじめ広範囲に「線状降水帯」が発生するなどして、同じ場所で非常に激しい雨が降り続くことによる水害が発生しました。
九州では未明から雨が激しく降り、熊本では午前6時半ごろに線状降水帯が確認され 各地でこの時期としては過去最大となる雨が降りました。
この異常ともいえる降雨量の影響で、域内の河川が警戒水位を越えて氾濫し 建屋や農地に大きな被害が出たことが報じられています。
そんな中 長野県内においては、長野市にも近接する小川村の域内を流れる「土尻川(どじりがわ)」が氾濫し 複数の家屋に浸水被害が及ぼされたことが報じられ、それを聞いた私は「小川村エリア(土尻川上流域)にも線状降水帯が発生したのか?」などと思ったもですが、当時 その手の報道が無かったことから、やや訝(いぶか)しく感じていたものでした。


ところが後日になって、この水害について 長野県長野建設事務所が「今回の水害は、長野県が発注した災害復旧工事が原因と考えられる」と発表したことを知り、驚きを禁じ得ないと同時に その経過を知る中で〝現場対応の甘さ〟を指摘せざるを得ませんでした。
現場は、上水内郡小川村鴨之尾(かものお)地区を流れる土尻川流域です。山部を蛇行しながら流れる土尻川のカーブ内側で河川が氾濫しました。その左岸にある住宅6軒が浸水被害を受けたものです。
で、その被災地の直下で「公共工事(災害復旧工事)」が行なわれていたというのです。

県は 今年1月から10月までの予定で、昨年に発生した水害(災害)の復旧工事に取り組んでいました。
今回は、対岸(右岸)に重機を渡すため 河床に川の水を通すためのパイプを11本設置し、その上に盛り土をしていました。そこに(1日になって)パイプの処理能力を超える流水が押し寄せたため (盛り土の)上流側で河川水がせき止められ、カーブの内側にあたる左岸付近に(河川水が)溢(あふ)れた可能性があるとのことです。そこ(盛り土)には流木も堆積し それも河川水を溢れさせる要因の一つにもなったようです。
なお、この盛り土やパイプは 氾濫で押し流されたとのことです。
今回の不測の氾濫で自宅が浸水被害を受けた男性は「なぜ梅雨の時季に川をせき止めるような工事をしたのか。県もなぜこの時季に発注したのか。川の水量や雨量をどの程度想定していたのか」と憤りを隠せないでいる様子が伝えられていました。

(盛り土工事の模様)
長野建設事務所は「河川工事は、原則 冬季の渇水期に行なうべきだということは重々承知しています。が、できれば梅雨の時期までに終わらせたいと考え 工事を継続していました。」とのこと。
また 河川内の盛り土については、県と施行業者の間で、河川が増水した場合は(盛り土を)撤去する必要があることについては認識が一致していたとする一方で、実際に撤去に取りかかる水量などに関する取り決め等がどうなっていたかは「調査中」とのことでありました。
さらに、現場にいた施行業者は「このような急激な増水は想定していませんでした。当日は1人で 排水パイプに詰まった枝や草を取り除こうとしましたが、増水の勢いが強まり 危険を感じて退避を余儀なくされました。」とのことでした。
そのうえで県建設事務所は、浸水被害を受けた6軒を戸別訪問し「今後の原因究明などの結果を踏まえ、再発防止策を策定し安全管理を徹底していきます。」と説明した としのことです。
前掲のとおり、今回は大雨ではあったものの 土尻川の流域内に何もなければ、流量は多くとも 氾濫などすることなく(河川水は)流下していったところでありましょう。
ところが実際には (上の写真のとおり)河川を ほぼ塞(ふさ)ぐ恰好で盛り土がされていました。
こんな「ダム」があれば、河川水はそこに溜(た)まり 限界を超えた時点で氾濫することは必定でありましょう。
今回の氾濫被害は、復旧工事を梅雨までに終わらせたかった(でも既に梅雨に入ってはいるが)県の思惑と、予想を超えた大雨(による河川増水) さらに盛り土の撤去が間に合わなかった(撤去作業の)ちぐはくさなど、さまざまなマイナス要因が重なりあって起きてしまったものと思われます。
非常にレアなケースではありますが、いわば何でもアリの現下の天候に基づけば 最悪の事態を想定して早めに動かなかった行政責任は問われても仕方の無いところでありましょう。
そのような中で 県は、自ら「工事が氾濫の原因」と認めたうえで 被災世帯に対してどのような補償をしてゆくつもりでしょうか。
他県の事例でいえば、例えば 2021年7土石流災害が起きた静岡県(熱海市伊豆山地区)においては、上限1,000万円(被災者1割負担)の補償を示るなどの事例(これもモメているようですが)もありますが、今回は どのような成り行きとなるのでしょうか(なお小川村は、1世帯に5万円~2万円を支給とのこと)
今回の水害は、ほぼ〝人災〟の様相となっています。
地域住民のために 良かれと思って行なった(行なっている)公共工事が、逆に住民生活に大きな被害を及ぼすことになったことは大きな皮肉と言わざるを得ないところではありますが、いずれにしても 行政サイド(関係者)が常套(じょうとう)に使う「想定外」が もはや通じなくなっていることを改めて思わされると同時に、長野市としても〝他山の石〟とすべきことを再認識したところです。
※食事中の方には失礼いたします。今回の主なネタは「トイレ」です(画像もアリ)
この日(2日/日曜日)の午前中、私のスマホに 地域の少女(小学生)ソフトボールチームのコーチを務めるTさんからLINEが入りました。
見てみると、犀川河川敷グランドのトイレの不具合等を訴える「お叱りLINE」でした。
実は この情報(お叱り)は、今回が初めてじゃなく 2度目…イヤ3・4回目のことなのです。

LINEに気づくのが遅れたため とり急ぎ電話を入れると、電話に出たTさんは「おいクラちゃん、まただよ また💢」との声。
当座の用事を済ませて現場(犀川第2グランド)に急行しました。
この日は「長野市民ソフトボール大会」とのこと。Tさんがコーチを務める少女ソフトボールチームは、優勝候補の一角として出場しています。

グランドの傍(かたわ)らには 数基の仮設トイレが設置され、利用に供しています。



Tさんは そのうちのいくつかを案内してくれ、現場のトイレの劣悪ぶりを伝えてくれました。

例えばこの一基。ドアの内側から(ドアを)開閉する部品が欠落しており、一旦トイレに入ると 中からドアが開けにくくなっているのです。

見て判るように、トイレドア内側の開閉ストッパーが そっくり欠落しているのです。これ(開閉ストッパー)が無いと 内側からトイレドアを開けることができにくくなり、状況によっては庫内に閉じ込められてしまうことにもなってしまうそうです。
(現に、一人でトイレに行って閉じ込められてしまった人(小学生女児)もおり「誰か 出して~!」の騒ぎになったこともあったとか。したがってTさんのチームでは「トイレは一人で行くな」を徹底しているそうです)

んで…ここで Tさんと悪しけく現認されたのが〝その後の対応〟と思われる「措置」です。
トイレドア内側の欠落した開閉ストッパーの上には「ココをおす(押す)」の表示?があり、それも経日に伴い掠(かす)れている状態です。
と いうことは…。

どうやら、現状(開閉ストッパーが欠落した状態)では、ドアを開閉ロックしているポッチ(爪)を直接指で押し込むと庫外に出られるようなのですが、これはあくまで緊急避難的な措置です。
ところが この仮設トイレを保守点検する(した)者は、この開閉ドアストッパーが欠落していることを現認して(緊急の)表示をしたものの、その後 本格的な修理をせずに〝放置〟しているのです。
「故障を知りながら直していない」これは〝最悪のメンテナンス〟と言わざるを得ません。
さらに 別の仮設トイレは、構造が違うものの 似たような〝故障状態〟になっていました。

この仮設トイレは、レバーを回して開閉ロックするタイプのものですが、そのレバーが経年劣化で〝空転〟するようになってしまっており、ややもするとロックできにくいことになっているのです。
私も実際に中に入って操作してみましたが、確かにレバーがクルクル回り ロックしにくい状態になっていました。

Tさんは、これらの劣悪な状況を教えてくれたうえで 一言。
「なぁクラちゃん、この大会 知ってる?「長野市民ソフトボール大会」だぜ。で、大会の名誉会長は 誰いう荻原市長さま。」


「その市長さまが名誉会長を務める大会の会場トイレが この態(ざま)。これって どういうこと?」
「市長はレジュメで素晴らしい挨拶文を寄せているけど、オレらに言わせれば、仮設トイレの故障ひとつ直していないモン(者/市長(市職員))が、どの口で祝辞を話すんだと言いいたいよ。」と、怒りというか 半ば呆れておっしゃっていました。

で…Tさんと共通認識としたのが、これら仮設トイレを 幼気(いたいけ)な小学生、それも女児が使用する(せざるを得ない)ことの深刻さです。
(前掲のとおり)開閉ストッパーが壊れた状態で 閉じ込めに遭ったり、万々が一 ロックしたつもりがロックしてない状態で(使用中に)他者にドアを開けられでもしたら、これはPTSD(心的外傷後ストレス障害)になりかねない危うさを有していると言っても過言ではないと思います。
私は、トイレは〝人権問題〟でもあると考えています。
文明社会における「トイレ」は、あって当たり前の社会衛生インフラですが、それが果たして 全ての市民のニーズ(状況)に即しているかといえば 残念ながら 否(いな)であります。
そのうえで申せば、今回の 市有グランドにおける〝トイレ状況〟は、利用する人(とりわけ未成年女児)の人権をも軽視したものであり、こんなことを許している市の管理体制自体に疑問を呈するところです。
この件について 週明けに所管課(スポーツ課)に問えば「市有の体育施設については、巡視員が順番に巡回している」とのことでした。
で その巡回の内容をさらに問えば「主に清掃と洗浄水の補給」とのこと。
そこで、巡回の必須項目に「トイレドア(ロック)の動作確認」を加えることを強く申し渡すと同時に、件(くだん)の「ココをおす」の〝経日放置〟を厳しく指摘し、巡視員が故障を発見したら 直ちに本課(スポーツ課)に連絡し、その後は本課職員が速やかに対応するよう重ねて申し渡したところです。
そのうえで私は「今回の故障→不十分なメンテは〝氷山の一角〟じゃないの?」と問うたところです。
ここだけじゃなく、他にも数多(あまた)ある市有施設のトイレの管理(メンテ)状況はどうなっているのか…今回だけで複数箇所の不備が指摘されただけに、他も同様じゃないかと イヤでも杞憂(きゆう)されるところです。
このグランドについては、かかる〝トイレ問題〟に止(とど)まらず 水道の蛇口が壊れていたり、

ピッチに「イシクラゲ」が繁茂していたりと、まだシーズン半ばにも関わらず問題に枚挙の暇がありません。


長野市は「スポーツ宣言都市」を掲げ「第三次長野市スポーツ推進計画」を策定しています。


「第三次長野市スポーツ推進計画」長野市HP
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https://www.city.nagano.nagano.jp/documents/3340/751729.pdf
せめて それに見合った〝最低限のインフラ〟は整えよ、と 改めてモノ申すところです。
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