長野市議会議員会派

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「終戦記念の日」に思う

8月15日は、さきの第二次世界大戦が終結した日です。

ドイツによるポーランド侵攻(1939年)に端を発した第二次世界大戦は、日本軍によるアメリカ真珠湾奇襲攻撃(1941年)により各国を巻き込む戦禍に発展、その後は4年間に亘り 命が命を削ることとなる「世界の黒歴史」を刻むこととなりました。

わが国は (戦争の)序盤こそ勢いに乗じて快進撃を進めましたが、ほどなく 燃料・武器弾薬・食糧などの物資(資源)量が底をつくこととなりましたが、にも関わらず軍部は依然 過剰なまでの拡大方針を続け さらには物資補給を軽視した戦略(補給船団に丸腰(護衛をつけない)で航行を命じる)などの愚策の累積により戦況はみるみる悪化、やがて「カミカゼ」などの精神論に頼るような根拠なき戦いぶりにより敗走を重ねることになりました。

最終的には(ご案内のとおり)南方諸島での玉砕に次ぐ玉砕、あげくはヒロシマ・ナガサキへの原爆投下や沖縄敗戦により止(とど)めを刺され、ついに1945(昭和20)年の8月10日に米英中3国による「ポツダム宣言」の受諾、そのうえでの8/15の「無条件降伏」に至ることとなったものです。

 

 

 

 

この日は、単に第二次世界大戦が終結した日と記(しる)すのではなく、戦争の誤りと それによって導き出された惨禍(結果)を反省したうえで、戦争を知らない世代にも この(戦争の)経験と平和の意義を伝えるため(この日を)「戦没者を追悼し平和を祈念する日」としたものです。

 

顧みれば 第二次世界大戦は、一部の政治家が抱いた欲望達成のための 壮大な悪しけき侵略計画の成(な)れの果てであったと思います。

そのうえで恐ろしいのが、その悪魔の計画に 他の政治家のみならず、本来は中立中庸であるハズのマスコミが乗り あげく陽動に加担し(プロバカンダ)、その勢いは ときの陛下のご意向をも左右することになったのでありました。

 

 

 

 

 

結果 日本は開戦の道を歩み、最終的に自国民300有余万人の尊い生命を奪うことになってしまうのでした。

 

戦争とは、何と無意味な行為でありましょうか。

領土を巡り 資源を巡り、あげく無用な面子(メンツ)の故をもって 人と人とが殺し合う。

それも、欲を覚えた当事者同士だけが殺(や)り合うのではなく、(欲とは)無関係な国民が(戦場という)修羅場に引きずり込まれる無慈悲(矛盾)。

そして、かかる戦争も 国民の総意によって起こされたのなら致(いた)し方(かた)ないところですが、事(こと)の起こりは (前掲のとおり)一部の軍属の独善によって引き起こされたもの…今回の戦争は その始まりから終わりまで、(一部の)政治家の思惑(おもわく)というの掌(てのひら)の上で国民生活が翻弄(ほんろう)されたともいえる〝日本の最たる黒歴史〟とされるところでありましょう。

 

こんな愚かなことは もう2度と御免、2度とあってはならない愚行であることは論を待ちません。

しかし今、そんな愚かなことが 再び起こされるような伏線が引かれ始めているのではないかと憂慮するものの一人です。

ロシアによるウクライナ軍事侵攻に伴う、論点がズレた(ずらした)中で進められる 防衛費増額の議論・自国防衛の大義の下で進めようとされる 憲法改正議論、あの忌(いま)まわしい黒歴史から77年が経過した中 その歴史的事実を歪曲させてまで進めようとする、今の(一部の)政治家の言動には、由々しきものを覚えざるを得ないところです。

 

8月15日の「戦争記念の日」この日は、単なるメモリアルデーであってはならないと思います。

日本国が この日を迎えたこと…いや 迎えなければならなくなったこと(原因)に思いをいたし、もう二度と こんなことを〝記念〟することのないよう、全ての国民(特に政治家)が学習する機会、それこそが「終戦記念の日」の真の目的であるべきと思うところです。 

ライチョウ22羽を中ア駒ケ岳で放鳥 ~種(しゅ)の保存に長野市茶臼山動物園が貢献~

長野市の「茶臼山動物園」が、絶滅危惧種のライチョウ保護について、地道に しかしながら大きく貢献していることが報じられており、霊(ことだま)や生命(せいめい)について考える時期ともなる このお盆の時期に、何ともいえない感慨を共有しているところであります。

 

 

 

記事によると、「環境省信越自然環境事務所」が かねてより 長野市の「茶臼山動物園」と栃木県の動物園に依頼(移送)し人工飼育を進めていた、国の特別天然記念物で絶滅危惧種の『ニホンライチョウ』計22羽について、この14日に中央アルプス駒ケ岳の山麓へ放鳥したことを明らかにしたとのことです。

人工での飼育下にあった個体の野生復帰は全国で初めで、放鳥し いずれ野生化させることで(ライチョウの)個体数を増やし「群れ」の復活を目指すとのことであります。

 

みなさん既にご案内のとおり、国の「絶滅危惧種」に指定されているニホンライチョウについては、その生息に適しているとされる北アルプスなどの高山(こうざん)での環境(生息可能域)が 地球温暖化により徐々に狭められるようになっており、このまま推移すれば 今世紀末にほぼ消滅する可能性があるとの予測が立てられるほど厳しい状況に陥っているとのことです。

 

 

 

現在 ライチョウは、長野県(の高山/標高2,200m以上)の北アルプスなどに2,000羽弱が生息しています。

研究者によると、今後 世界の平均気温が現在より約2℃~4℃上昇すると想定すると、ライチョウが棲家(すみか)とする「ハイマツ」などの高山植物の植生が減少してしまい、ライチョウの生息に適した環境の面積は 現在の0,4%にまで急減してしまうとのことです。

そのうえ ライチョウの生息域は、それぞれの山岳で独立しており、各個体(ライチョウ)が 他の山に移動したりすることが無いため、いち山岳で住めなくなれば その山岳の個体は絶滅の道を歩む他ないとのことなのです。

このため ライチョウ保護については、抜本的な温暖化対策と併せて その山岳に住むものを守るための保護・移動などの保全策が必要となってくるそうです。

 

今回 環境省は「ライチョウ個体群復活事業」を中央アルプスを拠点に進めており、その(個体復活)ため 長野市の茶臼山動物園をはじめ複数の動物園で(ライチョウの)最大6家族の野生復帰をめざして協力体制を敷き、それに向け 受精卵の移送や無精卵の交換などの高度かつ難しい作業を継続的に行なってきました。

 

 

 

 

一考してみれば明らかなことでありますが「絶滅危惧種」の保護・育成作業は「絶(た)えたらそれでオシマイ」との 非常に緊張感に満ちた取り組みであると拝察されるところです。

機械などの無機質物に比べ、生命(いのち)ある生物については 保護(繁殖)が目的である以上、万々が一 対象(この場合はライチョウ)を死に至らしめるようになってしまえば、それは即ち 取り返しにつかないことに他ならず、スミマセンで済まない大きな責任が伴うものでありましょう。

それだけに、そんな難しい作業の〝白羽の矢〟が本市の茶臼山動物園に立てられたことは、同園の高い生物育成技術が業界内で認知されていることの証左であり、市の事業に関与する者の一人として大きな名誉と実感したところでありました。

 

と…われわれ〝外野の者〟は 名誉だ誉(ほま)れだと喜んでいればイイのですが、当の動物園スタッフ(特に担当者)の心労は いかばかりかと思うところです。

絶滅危惧種ライチョウの人工ふ化・育成(最終的な野生化)を、しかも全国初の(それも失敗の許されない)取り組みとして行なうことには、言葉にできないほどのプレッシャーがあったと思います。

それでも 茶臼山動物園の飼育スタッフは、日常の業務に併せてライチョウの育成に務めてきました。

失敗の許されない〝種(しゅ)の存続プロジェクト〟を担いつつ、広く市民に向けて啓蒙活動を継続的に行なってきました。

動物園のホームページ上に 随時に亘り〝育成レポート〟を掲載し、ライチョウや 預かった卵たちの様子を広報してきました。

 

 

 

7月に入ると待望の孵化(ふか)、それまで卵の状態だったものが いよいよ鳥(ライチョウ)の形となって出世(しゅっせい)したことも伝えられていました。

 

 

 

 

さまざまな、おそらく紆余曲折を経たうえで迎えることができた「野生放鳥」…全国初の試みは大過なく実行に移され、晴れて大自然の懐(ふところ)に戻されたライチョウたちは 多くの関係者の慈愛を受けて元気に過ごしているようです。

 

 

 

 

その殆(ほとん)が、人類の都合によって悪しけくもたらされることとなっている地球温暖化。

その犠牲者ともいえるライチョウは、今まで 大自然の摂理に基づき住んでいただけの棲家(すみか)を追われ、自分たちの仲間をも減らされることになってしまいました。

そんなことになってしまった「人類の責任」を負う(償う)べく計画された 今回の「ライチョウ野生回帰プロジェクト」に、長野市の動物園が抜擢(ばってき)され 然るべき結果を収めることができたことは非常に喜ばしく、同じ市民として安堵の意を共有したところでありました。

 

ただ、問題(課題)はこれからであります。

未だ進む地球温暖化の中で、放鳥した個体を如何(いか)に維持し さらには次なる繁殖につなげてゆくか。

さらに言えば、側聞すると 今の(ライチョウの)生息域に、従来は見ることのなかったシカやサルが入り込んでくるようになったとの情報もあり、ライチョウにとっては年々住みにくい環境が進んでいることは残念な限りです。

 

今回のライチョウ保護活動の情報に接し、私たち(人類)は「地球温暖化」の要因の大部分を負っているという責任を再認識し、あらゆる社会活動において地球環境の保全に心を砕いてゆくべき自覚を新たにいたしました。

ふとしたときに 高山で暮らすライチョウ家族の無垢な姿を思い浮かべると共に、そのために陰(かげ)の力に徹した 茶臼山動物園の飼育スタッフのご尽力に思いをいたすところです。

 

 

 

この お盆の時期に伝えられた「ライチョウ美談」併せて 私たちに生命の尊厳についても示唆してくれた感でありました。

 

 

迎え盆ながら、さまざまな出来事は ときと場所を選ばず

8月13日は「迎え盆」の日です。

年に一度、それぞれの家庭に ご先祖様が帰って(降りて)こられるとされるこの日は、宗派によって違いはあれど 樺(かんば)を焚(た)いたり盆提灯を灯(とも)したり、霊前にはお供えに併せてキュウリやナスで作った精霊牛馬を備えたりしながら しめやかにご先祖様をお迎えになっておられることでしょう。

また 今年については、遠方に暮らす いわゆる若い衆の世帯も里帰りし、ご先祖様を偲びながら団らんのときを過ごされているご家庭もあろうと存じます。

そんな安寧(あんねい)な迎え盆を過ごされること…これは ごく一般的な家庭でありますが、一方で よりによってこんな時期に厄難に見舞われてしまっている地域や人たちが居られることが報じられており、甚(いた)く同情を禁じ得ないところです。

 

13日には 停滞する前線が東北北部を覆い、秋田県由利本荘市などの東北北部の河川が氾濫するなどして住宅地や水田に大きな被害をもたらしていることが報じられています。

秋田県においては、去る4日頃にも同様の水害に見舞われたばかり…泥片付けが進みつつある中、県内の所(ところ)を変えて同じような災害に再び見舞われ「とんだお盆の時期」となってしまいました。

今回 水害に遭った自治体では 災害警戒レベル5にあたる「緊急安全確保」を発出し、強い警戒を呼びかけるに至っています。

13日時点で 浸水被害を受けた世帯は約300棟にも上っているようです。 

 

 

 

これまでは 九州・西日本エリアに出現した「線状降水帯」のような湿った雨雲は、どうやら今回は東北エリアをターゲットに据えたかのよう…いつまでも東北の空に居座ったままで、この間 間断なく激しい雨を降らせているようです。

 

 

 

 

それが、よりによって お盆の時期と重なってしまいました。

当該のエリアの方々は、おそらくは ご先祖さまをお迎えする暇(いとま)など無く、降って湧いた災害対応に追われることになってしまったことでありましょう。

 

 

 

 

そして、この前線による被害とは別に 太平洋上には「台風8号」が発生、関東甲信越エリアを巻き込みながら北上していることも報じられています。

 

 

 

現在は 伊豆大島が暴風域に入っており、今後は首都圏を含めた広範囲に亘って雨風(あめかぜ)に注意が呼びかけられています。

 

 

他方、こちらは コロナ禍。

長野県においては またも2,000人をゆうに超える感染者が発生していることが報じられています。

 

 

 

 

そんな中、感染者数の多さもさることながら「確保病床使用率」が過去最高を更新してしまったことが〝危険兆候〟として併せ報じられています。

警戒レベルのMAXとされる50%をはるかに上回り、実に「62,9%」をカウントするに至ってしまったとのこと。

 

 

 

このことは即ち、コロナで病床が占有されることで、他の疾病対応のためのベッド数も圧迫されることにつながることから、このまま推移すれば 都会のような「救急搬送困難事例」も発生する可能性も考えられることとなり、由々しき事態と申せます。

 

かくいう長野市も、相変わらずの高止まり状態が続いています。

 

8/11日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(530人/市28236~28765例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752938.pdf

 

 

8/12日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(293人/市28766~29058例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752946.pdf

 

 

8/13日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(424人/市29059~29482例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752999.pdf

 

 

 

「盆 暮れ 正月」と言われるように、私たち日本人の社会生活においては、それぞれの時期(今は お盆)が 一つの大きな節目であり、この時期に一息ついて「また(年の)後半ガンバロウか!」と 心身共にリセット(リフレッシュ)する機会のハズであります。

その大切な〝息抜き期〟に厄難に見舞われることは 何とも口惜(くちお)しいところでありますが、図らずもそれ(厄難)に当たってしまった方々には 心からなるお見舞いを申し上げると同時に、どうか逆境にめげずに難局を乗り切っていただきたいと願うばかりであります。

今回の災害についても、国・県はじめ関係機関における速やかな支援措置が講じられることを期して止まないところです。

 

 

また 今は安寧でおられる世帯の方々におかれても、今後の台風の進路などによっては不測の災害に遭わないことも無いことから どうか「明日は我が身」と感じ取っていただき、物心共にの「備え」を予断無くしていただきたいと 改めて申し上げさせていただくところです。

 

あと…現下の「コロナ禍」であります。

既に(コロナに)慣れているとは言え「家族内感染」には充分お気をつけください(ただ、これは「気をつけようが無い」との見解もありますが)

最愛のお孫さんらが帰省した期間中、その親族から(コロナを)もらってしまうケースが往々にして想定でき、憂慮に尽きないところです。

無症状・軽症で済むお子ちゃまたちに比して、年齢(とし)を重ねた親族は 存外に病(や)んでしまい、思わぬ体調不良に陥ることも。

感染は アッという間だそうです。

クシャミをしていたお孫ちゃんをあやしているうち、翌朝になったらご自身が発熱 なんて事例が側聞されていますので「コロナは そこに居る」を前提に、家庭(社会)生活を送ってくださるよう 今さら(老婆心)ながら申し上げるところであります。

 

 

気をつけたい「高齢者の骨盤骨折」

11日の信濃毎日新聞に 高齢者の「骨盤骨折」に関する特集記事があり、耳目を集めると共に 私の周辺でも〝治癒に時間のかかる高齢者の骨折〟が散見されることから、問題意識を共有しました。

 

 

 

特集では、骨盤骨折治療の第一人者である 日本整形外科学会(多発外傷・骨盤外傷・関節外科)専門医である澤口毅医師の話しとして、日常生活に潜む「骨盤骨折」の危険性について述べられています。

それによると、これまでは 交通事故や作業中の高所からの転落や転倒など、いわゆる大きな事案が要因となってもたらされるとされてきた骨盤骨折が 日常生活の中でのちょっとした出来事でも発生するようになり、それ(目立った事案で無い)ゆえに発見が遅れて厄介なことになったケースも少なからずあるとのことです。

身体における「骨盤」は まさに要の部位であり、骨格の中心として(身体を)成すと同時に骨盤事態にさまざまな筋肉や付随し また数多(あまた)の血管が縦横に走っているため、一度(ひとたび)骨盤骨折を起こすと その治療は専門性を要され大変なことになるそうです。

 

 

 

そのうえで厄介なのは (前掲のとおり)大きな事故など(明らかな骨盤骨折)に比べ、日常生活の中での骨盤骨折は それと一見的に分からないこともあり、腰痛による治療を続けても改善せず 後にMRIやCTなどの精密検査によってようやく発見されることも少なからずあるそうです。

この「骨盤骨折」併せて警戒したいのが、高齢者に多い「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」でしょう。

加齢と共に骨が脆(もろ)くなる ご案内の状況は、尻もち(転倒)などのちょっとした事故(というほどもないこと)が起因し 後に大きな治療を要することにもなることから、澤口医師は「腰痛などの治療を受けても いつまでも痛みが取れない場合には、もう一度 専門の医師に診てもらうことをお勧めします。」と述べています。

 

本ブログで従前にも「若さとは回復力の如何(いかん)である」と述べたことがありますが、この骨盤骨折の記事に触れ「若さ(反して老化)とは、ちょっとしたことがケガにつながるかどうか」を加えたいと思います。

つまり、(身体が)若ければ たとえ尻もちをついても「痛い!」で済みますが、身体の老化が進むと ただの尻もちが骨折につながってしまう…それも「骨盤骨折」となれば、とんだ難儀な治療(加療)を要することになってしまいます。

 

ま、このような事態に至らないよう 日頃から身体を動かすこと・カルシウムなど適切な栄養分を摂取することなどの対策が挙げられるところではありますが〝寄る年波〟は避けてとおれないところではありますので、日常生活の中で 先ずは転倒などの事故に遭わないよう注意を払って過ごすこと、そのうえで 万が一そんな目に遭ったときは、最悪のケースを想定してキチンと検査を受けることに心がけることを改めて啓発させていただくところです。

 

折しもお盆の時期、今年あたりは久々に遠方からお孫さんらがジジババの顔を見に帰省してくることも多いことでしょう。

そんな際に張り切りすぎてスッテンころりん!なんてことにならないよう、もし やっちゃったら 念を入れた検査をされることをお勧めいたすところです。

 

 

「みなし陽性」地域のコロナ対応を効率化

コロナ禍「第7波」で感染者が急増し 医療への負荷が大きくなっているとして、長野県は8日、独自の医療アラート(4段階)で最高の「医療非常事態宣言」を発出しました。

これに伴い、感染状況を6段階で示す県独自の感染警戒レベルも 全県で最高の「6」に引き上げられ「医療提供態勢の逼迫(ひっぱく)が懸念される状態」としました。

ただ、第7波では重症者がほとんどいないため 現時点で強い行動制限は県民らに求めないとのことです。

この宣言は、昨年1月・8月に続き3度目で、今年3月末に医療アラートを現在の4段階運用に変更して以降は初めてです。

 

 

 

 

感染者向けに確保可能な520病床の使用率は6日が51,3%・7日が54,8%・8日に至っては55,4%となり、連続して宣言発出の目安の「50%以上」となりました。

これまで県は、高齢者など重症化する危険性の高い人が 必要な時に適切な医療を受けられる状態を維持するためとして、7月28日に確保病床使用率が35%以上になったとして「医療特別警報」を出しましたが、使用率の上昇傾向に歯止めをかけることはできませんでした。

 

 

 

 

今回の宣言では、目標として 確保病床使用率の50%未満への引き下げ・外来診療の負荷の抑制・社会経済活動への影響を最小限にすること を挙げた。

そのうえで「医療への負荷軽減」と「感染拡大防止」の両面から対策に取り組むとしています。

重症化の危険性が低い人には、自宅での健康観察の検討や受診前の自己検査への協力を求めるとのこと。

また、20~30代が対象の「若年軽症者登録センター」を10日に設置します。

これは、重症化リスクが低いと考えられる20~30歳代で 医療機関を受診しない有症状者向けに、WEBでの申請により 県が抗原定性検査キットを配布し、陽性になった方を やはりWEBにより陽性者として登録するものです。

このことにより、感染拡大の要因(者)となっている若年層の陽性判定の手続きを簡便化することができるほか、もし陽性判定出た場合は いたずらな感染拡大をさせることなく療養を求めることができます。

 

長野県「若年軽症者登録センター」/長野県HP

        ↓

https://www.pref.nagano.lg.jp/kansensho-taisaku/happyou/jyakunen-keisyousyapress.html

 

 

 

 

宣言が発出された中でありますが、域内の感染状況は厳しさを増しています。

長野県においては、8日に(感染者数が)2,695人と過去最多を更新したことが報じられています。

 

 

 

私の住む長野市においても、7月に入ってドン!と感染者数が急増して以降 いわゆる「高止まり状態」に陥っています。

ここのところ 一週間の感染者数は、4日/418人・5日/345人・6日/445人・7日/343人・8日/144人・9日/533人・10日/515人と、もはや この(多くの)数に慣れてしまうほどになっているのは 由々しき事態と申せます。

 

8/4日(木) 長野市におけるコロナ感染症の発生(418人/市25489~25906例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752711.pdf

 

 

8/5日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(345人/市25906~26251例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752742.pdf

 

 

8/6日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(445人/市26252~26696例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752787.pdf

 

 

8/7日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(343人/市26697~27043例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752797.pdf

 

 

8/8日(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(144人/市27044~27187例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752808.pdf

 

 

8/9日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(533人/市27188~27720例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752865.pdf

 

 

 

8/10日(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(515人/市27721~28235例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/752909.pdf

 

 

もはや検査体勢は逼迫の度を増し、この際は いかに検査などの初期のコロナ対応を如何(いか)に効率化できるかが〝持続可能的〟な(保健所等の)体勢維持に欠かせない要件となってきました。

そんな中、長野県においてはコロナ感染症の「みなし陽性(臨床診断)」の運用を開始し、長野市においても9日からこれに準ずることになりました。

 

 

 

感染症者の急増に伴い、診療・検査医療機関への受診に一定の時間がかかり過ぎる現状を踏まえ「みなし陽性」として 手続きの簡便化を図ることとしました。               

「みなし陽性」とは、コロナ感染者と同居等の濃厚接触者が有症状となった場合に 医師の判断により検査を行なわず臨床症状で新型コロナウイルス感染症と診断する取り扱いを言います(この場合でも 抗ウイルス薬の使用や入院・宿泊療養が必要となる場合は検査が必要となります)

 

 

 

 

但し「みなし陽性」を実施するかどうかは医師が判断するもので、濃厚接触者ご自身が判断するものではないとのこと。また、いずれにしても 医療機関への受診が必要だそうです。

 

このことにより、医療機関への負担を軽減し 検査体勢の効率化を図ることが期待できます。

コロナ禍は、感染した当事者さんのみならず、それをケアする医療従事者の方々にも大きな負担を強いることになっています。

今後も それぞれの立場・機関において創意工夫を重ね、過度な負担を強いることのなく 適切なコロナ対応が実践されることを期するところです。

 

今年の「原爆の日」は近年に増して特別であった

去る7日には、被爆後77年を迎える「広島平和記念式典」が挙行されました。

原爆が投下された8時15分には 広島市内をはじめ各地で黙祷が捧げられ、私も長野の地から西の彼方に頭(こうべ)を垂(た)れたところでありました。

 

 

 

8・07「原爆の日」を迎える度に、私たちは「ピカドン」原子爆弾が一瞬にして広島の街を破壊し尽くし 十数万とも言われる人々の命を奪ったこと、辛うじて生き延びた人の中にも 例えば後遺症などの健康被害を誘発された人・また日常の社会生活を奪われ 無用の労苦を背負うことになってしまった人が数多(あまた)出られるようになったことなど 惨状の数々を改めて回顧し、もうあんなことは二度とあってはならないことを再々認識するところです。

 

 

体験…ことに「戦争体験」のような 苛烈(かれつ)を極めた体験には、その当事者にしか分からない厳しさ・辛(つら)さがあるものです。そして その体験が辛ければ辛かったほど (後世の者が)同じ思いを味わうことの無いよう伝承してゆくことが求められるところです。

で、まさに この原爆(被)投下の体験は その最たるもの…そして このこと(被爆体験)に基づく非核化に向けた社会運動を、国を挙げて全世界に展開してゆくべきことは これまでも被爆者団体を初め各方面から強く指摘されているところであります。

 

そのうえで、今年の「広島平和記念式典」は、例年にも増して「世界を挙げての非核化」を 世界で唯一の戦争被爆国として強くアピールすべき場であり、そのため(世界の非核化)には「具体的提案」を行なう、いわば 一歩前に踏み出すべき機会でもありました。

そして、その「具体的提案」は、日本が未だ批准していない「核兵器禁止条約」への(批准に向けた)意思表示であったことは 既にご案内のとおりであります。

その背景には、今や世界的な問題となっている ロシアによるウクライナへの軍事侵攻があり、また 台湾海峡などを巡る米中の緊張状態にも然り、さらには 未だ米国や(日本を含む)周辺国に挑発を続ける北朝鮮問題の態度があります。

そのいずれの国も 外交的駆け引きの中で、最終的手段として「核保有」を持ち出しており、っそれは あたかも銃器をぶら下げ路上を睥睨(へいげい)するギャングの如くの振る舞い、そんな傍若無人な振る舞いを公然を行なうようになってきた〝危険な兆候〟がそこここで見られるようになっていることからして、「核」の存在が〝抑止力〟の名の下(もと)で その危険度を日々増幅させていることは 由々しきことに他ならないと思わされるところです。

 

 

 

そんな〝一触即発〟の社会(世界)情勢においては、世界で唯一の戦争被爆国である日本の〝発信力〟には大きな期待が寄せられるところであり、そんな中で挙行された「広島平和式典」における 日本の国家元首の発言には、衆目の期待が寄せられてところでありました。

 

 

 

 

しかし残念ながら、ときの岸田総理の「アピール」は 何というか〝中途半端感〟から抜け出せないものでありました。

挨拶の冒頭には「77年前のあの日の惨禍を決して繰り返してはならない。これは 唯一の戦争被爆国である我が国の責務であり、被爆地広島出身の総理大臣としての私の誓いです。核兵器による威嚇が行われ 核兵器の使用すらも現実の問題として顕在化し「核兵器のない世界」への機運が後退していると言われている今こそ、広島の地から私は「核兵器使用の惨禍を繰り返してはならない」と、声を大にして世界の人々に訴えます。」とし、さらに「いかに険しく 難しかろうとも「核兵器のない世界」への道のりを歩んでまいります。」と強い決意を述べました。

さらに「非核三原則を堅持しつつ、厳しい安全保障環境という「現実」を 核兵器のない世界という「理想」に結び付ける努力を行なうため、現在開会中の「核兵器不拡散条約(NPT)の運用検討会議に日本の総理大臣として初めて参加し、50年余りにわたり世界の平和と安全を支えてきたNPTを国際社会が結束して維持・強化していくべきである旨訴えてまいりました。」と成果を強調されていました。
しかし、冒頭こそ声に熱を帯びたように感じたものの、後半はトーンダウン。

日本(唯一の被爆国)が率先して批准すべきハズの「核兵器禁止条約」についてや、条約の締約国会議へのオブザーバー参加にも触れないままに挨拶を終えたことに「核兵器廃絶へ道筋を示すような言葉は見当たらなかった」と残念がる声が上げられていました。

多くの被爆者・遺族など関係者を前に、その胸におちる言葉が紡(つむ)ぎ出されなかったのは 残念に他ならないところでありましょう。

 

 

 

繰り返せば、世界は今や 極限ともいえる緊張状態にあり、現に ウクライナにおいては「核」が戦争の駆け引きの道具とされ いつ「核のボタン」が押されても不思議のない危険な状態に陥っています。

あんな惨禍は繰り返してはならない。

被爆地ヒロシマの方々の苛烈な体験を せめて今後の世界平和に活かしてほしい…そんな切なる願いが、今年も僅か届かないまま 時間ばかりが経過しているのでありました。

 

許すまじ! 桃などの果実や農作物の窃盗

夏 それも盛夏を迎え「実り多き列島」である日本各地では、季節に応じて 豊かな農産物が私たちに多様な恵みをもたらしてくれます。

例えば 私の住む川中島エリアは、日本に冠たる「川中島の桃」の名産地で、7月後半から9月にかけて さまざまな品種の桃が収穫期を迎え〝夏の味覚〟として堪能させてくれています。

好天の続く域内では、桃たちが順調に育成を続けています。

 

 

 

育成課程で果実の保護のために「袋」がかけられるのですが、育成が佳境に入ったこの時期は その袋が徐々に外(はず)され (果実の)それぞれが日光を充分に受けながら、玉伸び(肥大化)と糖度アップを重ねてゆくのです。

 

 

 

通りかかった畑では、農家の女衆(おんなしょ)が 炎天下の下で「袋外(はず)し」に勤しんでおられました。

 

 

 

春先にかけた袋を一つひとつ丁寧に外(はず)し、いずれ色目(いろめ)と熟度が乗ったところで収穫に臨むことになります。

早生(わせ)品種によっては 既に袋が外され収穫されているものもあり、一帯は 一気に〝桃の好季節〟を迎えたところです。

 

 

 

こちらの桃をはじめとする果樹は「一年一作」と言われ、要するに 作物の出荷は年に一度限り…一年をかけて丹精込めて育て上げた末に、満を持して出荷に供するものです。

これは 桃に限らず、リンゴやサクランボ はたまたブドウやプルーンなど、多くの果物が〝一年一発勝負〟に賭けています。

 

ところが、です。

特にここ数年、果実など農産品の収穫期を狙った〝農作物泥棒〟が暗躍していることが各地で報じられており、怒りと憂いを禁じ得ない事態となっています。

例えば「桃」に関しては、ここ長野エリアより完熟期の早い 山梨県などの産地で、あろうことか大量の桃が盗難被害に遭ったことが報じられています。

犯行があったのは、早生品種が出回る頃の6月末。早生品種の「みかさ白鳳」という桃が 収穫期間近のタイミングで大量に盗まれてしまったとのことでありました。

 

 

 

 

一方 こちらは新潟県三条市。8月1日の早朝、三条市内の果樹園でモモの盗難被害が発生したことが発表(公表)されました。

当日の朝、当該の農家さんが収穫のために果樹園に出向いたところ 収穫期のモモだけがないことに気づき、警察に通報したとのこと。

盗まれたのは 今が旬の「なつっこ」という品種で、まさに収穫を迎えたモモが 約320個も盗まれたそうです。

 

 


生産者の方は、この許せない行為に 怒りを通り越して呆れ顔を浮かべながら、カメラに向かって心痛を訴えておられました。

 

 

 

 

これまでも触れていますが、この農作物の窃盗犯が許せないのは 一年一作の農産品を、収穫を目前にした まさに適期にかすめ取ってゆく行為でありましょう。

さらに申せば、盗人(ぬすっと)連中は 農産品という「物」を盗(と)るだけでは無く、農家さんの一年間に亘る苦労や労力・その間の諸経費までもの一切合財(いっさいがっさい)をも手中に入れるものであり、それは 単なる物盗りを超えた蛮行・愚行と言わざるを得ないものです。

 

私の住む地域には 桃の直売所施設があり、桃を所望する人は 朝も早うから長蛇の列を成し、対価を支払ったうえで それぞれに夏の味覚を得てゆかれます。

 

[共選所前の行列]

 

それに対し、盗人どもは 当然に支払うべき対価なしに、それも非常に大量に亘って農産品をせしめており、これは断罪する他ない行為といえるでしょう。

さらに 別の情報では、桃の大量盗難があった直後に インターネットの直販(個人売買)サイト(フリマサイト)で、当該の桃と覚(おぼ)しき物(桃)が出品されていることが現認されたとのこと…労せず農産品を手にしたうえに それを現金化するという〝金目当て〟の犯行も取り沙汰されるなど、そんな蛮行を耳目にした際には 怒り心頭に達したところでありました。

 

 

 

この背景には、外国人同士の売買の痕跡もあるようです。

山梨県での大量盗難(6/22)の直後に、熟してもいない物も含まれた桃がフリーマーケットに出品されたのですが、そのサイトの殆(ほとん)どがベトナム語であることから どうやらベトナム人同士の売買のようなのです。
で…その証左として、べトナムには好んで熟していない青い桃を食べる習慣があるとのことなのでした。

果実の種類は違いますが、昨年には 収穫直前の「梨」が大量に盗まれ、ベトナム人窃盗団が逮捕されました。

その手口は巧妙かつ組織的なもので、まず複数の窃盗役が梨を大量に盗み その梨をSNSで別のベトナム人に売り、さらにそいつが フリマサイトなどで、梨が盗難品であることを知らないベトナム人などに売りさばいていたとのこと…つまり「マネーロンダリング」の如く〝梨ロンダリング〟をしていたのでした。

 

このように 最近の農産品ドロボウは、単なる盗み食いの域を超え 私利私欲のために手段を選ばない傾向にあることから、この際は 警察を中心とした取り締まりを強化することが厳に求められるところです。

私の住む川中島エリアにおいても、一昨年に大規模な桃の盗難被害が発生した経過があります。

長野エリアにおいては 桃の適期をお盆前後に迎えることから、かかる窃盗団が暗躍する可能性が無いことはないことから、週明けにも所轄署に連絡を取り、特に夜間のパトロールを強化するよう具申してまいりたいと思うところです。

 

農家さんたちの 一年に亘る苦労が、こんな輩(やから)のせいで水疱に帰するようなことはあってはならないのです。

 

許すまじ! 桃などの果実や農作物の窃盗

夏 それも盛夏を迎え「実り多き列島」である日本各地では、季節に応じて 豊かな農産物が私たちに多様な恵みをもたらしてくれます。

例えば 私の住む川中島エリアは、日本に冠たる「川中島の桃」の名産地で、7月後半から9月にかけて さまざまな品種の桃が収穫期を迎え〝夏の味覚〟として堪能させてくれています。

好天の続く域内では、桃たちが順調に育成を続けています。

 

 

 

育成課程で果実の保護のために「袋」がかけられるのですが、育成が佳境に入ったこの時期は その袋が徐々に外(はず)され (果実の)それぞれが日光を充分に受けながら、玉伸び(肥大化)と糖度アップを重ねてゆくのです。

 

 

 

通りかかった畑では、農家の女衆(おんなしょ)が 炎天下の下で「袋外(はず)し」に勤しんでおられました。

 

 

 

春先にかけた袋を一つひとつ丁寧に外(はず)し、いずれ色目(いろめ)と熟度が乗ったところで収穫に臨むことになります。

早生(わせ)品種によっては 既に袋が外され収穫されているものもあり、一帯は 一気に〝桃の好季節〟を迎えたところです。

 

 

 

こちらの桃をはじめとする果樹は「一年一作」と言われ、要するに 作物の出荷は年に一度限り…一年をかけて丹精込めて育て上げた末に、満を持して出荷に供するものです。

これは 桃に限らず、リンゴやサクランボ はたまたブドウやプルーンなど、多くの果物が〝一年一発勝負〟に賭けています。

 

ところが、です。

特にここ数年、果実など農産品の収穫期を狙った〝農作物泥棒〟が暗躍していることが各地で報じられており、怒りと憂いを禁じ得ない事態となっています。

例えば「桃」に関しては、ここ長野エリアより完熟期の早い 山梨県などの産地で、あろうことか大量の桃が盗難被害に遭ったことが報じられています。

犯行があったのは、早生品種が出回る頃の6月末。早生品種の「みかさ白鳳」という桃が 収穫期間近のタイミングで大量に盗まれてしまったとのことでありました。

 

 

 

 

一方 こちらは新潟県三条市。8月1日の早朝、三条市内の果樹園でモモの盗難被害が発生したことが発表(公表)されました。

当日の朝、当該の農家さんが収穫のために果樹園に出向いたところ 収穫期のモモだけがないことに気づき、警察に通報したとのこと。

盗まれたのは 今が旬の「なつっこ」という品種で、まさに収穫を迎えたモモが 約320個も盗まれたそうです。

 

 


生産者の方は、この許せない行為に 怒りを通り越して呆れ顔を浮かべながら、カメラに向かって心痛を訴えておられました。

 

 

 

 

これまでも触れていますが、この農作物の窃盗犯が許せないのは 一年一作の農産品を、収穫を目前にした まさに適期にかすめ取ってゆく行為でありましょう。

さらに申せば、盗人(ぬすっと)連中は 農産品という「物」を盗(と)るだけでは無く、農家さんの一年間に亘る苦労や労力・その間の諸経費までもの一切合財(いっさいがっさい)をも手中に入れるものであり、それは 単なる物盗りを超えた蛮行・愚行と言わざるを得ないものです。

 

私の住む地域には 桃の直売所施設があり、桃を所望する人は 朝も早うから長蛇の列を成し、対価を支払ったうえで それぞれに夏の味覚を得てゆかれます。

 

[共選所前の行列]

 

それに対し、盗人どもは 当然に支払うべき対価なしに、それも非常に大量に亘って農産品をせしめており、これは断罪する他ない行為といえるでしょう。

さらに 別の情報では、桃の大量盗難があった直後に インターネットの直販(個人売買)サイト(フリマサイト)で、当該の桃と覚(おぼ)しき物(桃)が出品されていることが現認されたとのこと…労せず農産品を手にしたうえに それを現金化するという〝金目当て〟の犯行も取り沙汰されるなど、そんな蛮行を耳目にした際には 怒り心頭に達したところでありました。

 

 

 

この背景には、外国人同士の売買の痕跡もあるようです。

山梨県での大量盗難(6/22)の直後に、熟してもいない物も含まれた桃がフリーマーケットに出品されたのですが、そのサイトの殆(ほとん)どがベトナム語であることから どうやらベトナム人同士の売買のようなのです。
で…その証左として、べトナムには好んで熟していない青い桃を食べる習慣があるとのことなのでした。

果実の種類は違いますが、昨年には 収穫直前の「梨」が大量に盗まれ、ベトナム人窃盗団が逮捕されました。

その手口は巧妙かつ組織的なもので、まず複数の窃盗役が梨を大量に盗み その梨をSNSで別のベトナム人に売り、さらにそいつが フリマサイトなどで、梨が盗難品であることを知らないベトナム人などに売りさばいていたとのこと…つまり「マネーロンダリング」の如く〝梨ロンダリング〟をしていたのでした。

 

このように 最近の農産品ドロボウは、単なる盗み食いの域を超え 私利私欲のために手段を選ばない傾向にあることから、この際は 警察を中心とした取り締まりを強化することが厳に求められるところです。

私の住む川中島エリアにおいても、一昨年に大規模な桃の盗難被害が発生した経過があります。

長野エリアにおいては 桃の適期をお盆前後に迎えることから、かかる窃盗団が暗躍する可能性が無いことはないことから、週明けにも所轄署に連絡を取り、特に夜間のパトロールを強化するよう具申してまいりたいと思うところです。

 

農家さんたちの 一年に亘る苦労が、こんな輩(やから)のせいで水疱に帰するようなことはあってはならないのです。