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長沼の魅力再発見に向けた取り組み(イベント) ~一茶の句碑を巡る自転車ツアー~

台風14号が列島を縦断しています。

九州をはじめ西日本エリアで 豪雨による水害や土砂崩れ、さらに 今回の台風の特徴でもある「強風・突風」による被害が報じられています。

自然の城壁ともいえる山脈・山地に囲まれた ここ信州は、「風」による災害・被害は 平野部のような(被害の)可能性は低いと思われますが、松本(旧山形村)エリアなどの広い箇所ではその可能性もアリ、また さきの長野市上野(うわの)地区での強風による火災被害の拡大事例もある(今回は雨を伴うことから同様ではありませんが)ことから、いずれにしても(私も含め)各人においては とりあえずは台風が過ぎ去るまでの間(かん)、今後の気象情報に充分に留意し 万が一のときでも被害が最小限化に止(とど)まるよう、適切に行動してゆきたいところであります。

 

 

 

◇長沼の魅力再発見に向けた取り組み(イベント) ~一茶の句碑を巡る自転車ツアーレポート~

さきの日曜日(14日)、令和元年東日本台風の被災地となった 長野市長沼地区において「一茶の句碑」を巡ることで 地域の魅力を再発見しよう!という趣旨の〝自転車ツアー〟が行なわれ、参加させていただきました。

 

 

 

この活動(イベント)には、さきの台風からの復旧・復興における いわば〝素地(そじ)〟となった取り組みがあります。

千曲川堤防の決壊により 多くの家屋が流失させられた長沼(津野)エリアにおいて、やはり大きく被災した 歴史的建造物ともいえる「米澤邸」について、その歴史的価値から解体を惜しむ声が高まったことから 復旧・保存に向けた市民運動が興(おこ)り「土壁ワークショップ」などを通じて、広く市民に 米澤邸のみならず長沼の歴史的建造物の価値(=長沼の魅力)を伝えようとする活動が緒に就いたところです。

       ↓

[参考]クラちゃんブログ 2022.12/7「長沼の歴史的景観・建造物を守る会…住自協との連携を」

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https://blog.goo.ne.jp/kz2df777/d/20201207

 

 

あれから年月が経過しましたが、この間も 地域の有志の方々が脈々と活動を継続されており、今回のイベントも かかる「米澤邸」を発着点とし、大きな災害を受けても イヤそれだからこそ、改めて地域の魅力を再発見し それを故郷(ふるさと)回帰・魅力創出につなげてゆこうという、地道かつ大切な不断の取り組みとしておられるのでした。

 

発着点の米澤邸の前庭では、イベントのリーダーでもあるAさんが「久しぶり!」と笑顔で出迎えてくれました。

 

 

 

受付の後ろには、ツアーで使う自転車がズラリ。

車首を揃え「長沼へようこそ!」と言ってくれているようです。

 

 

 

〝出発式〟は、米澤邸の広間で行なわれました。

 

 

 

あれから3年、時間が経過した中ですが、矢澤邸の内装は ほぼ手つかずのまま。

 

 

と いうのも、この(手つかずの)陰(かげ)には、邸宅の本格的な修復には 基礎のやり直しが必須であり、そこを直さない限り そこから上に手を付けることはできないこと、それにつけても (基礎からの修復には)過大な資金が必要との課題があるのです。

こんな現実的な課題を抱えつつも、関係者は地道に活動を継続されているのです。

 

 

 

出発前に 参加者には「インカム」が貸与されました。

後に素晴らしい歴史解説をしてくださる講師のMさんの声を、自転車に乗りながらライブで拝聴できる便利機器です。この機器のおかげで 私たちはイベントを堪能することができたのでした。

 

 

 

 

出発式を終え、一行は てんでに自転車に乗り 小林一茶の句碑をめざして出発します。

この日は 幸い好天に恵まれ〝サイクリング日和〟となってくれました。

 

 

 

 

M講師によると、信州は信濃町で生を受け、その後 結果として多感な人生を送ることとなった小林一茶は、全国を流浪する中 ここ長沼の地にも700有余日に亘って逗留し、その間 多くの俳句を遺(のこ)していったそうです。

 

 

 

今回は そのうちの4つの句碑を巡り、俳句の云(い)われや その時々の一茶の暮らしぶり・句の背景にある時勢や ときの長沼の地勢などについて解説していただきました。

 

 

 

 

域内を移動する途中、長沼堤防に沿ってペダルを漕いでゆきました。

 

 

 

と、「ここで止まってください。」とM講師。

曰く「ここが堤防の決壊現場。堤防の再構築が果たされ、現在 防災ステーションの築造に向けて埋蔵文化財調査が行なわれていますが、ご案内のとおり ここには「長沼城」がありました。」

 

 

 

「長沼城は、徳川家との確執で藩が取り潰しとなり 同時に城までも潰されることとなる数奇な運命を辿ることとなりましたが、ここに その文化財が眠っていたことは史実であることから、私たちは そのことも心に留めながら暮らしてゆくべきでしょう。」と述べておられました。

 

 

 

 

一茶の句は、当時の人々の暮らしの中に溶け込み その暮らしぶりをシンプルに表現しているものと教えていただきました。

 

「門(かど)に立つ 菊や下戸なら 通さじと」

 

 

「綿散るや 小薮小社(こやぶこやしろ) 小溝まで」

 

「てもさても ても福相の ぼたんかな」

 

 

今回の「長沼の魅力発見ツアー」は、広く知られた俳人 小林一茶の句碑巡りを通じ、当時の時勢や人々の暮らしぶりに思いを馳せる生涯学習の機会になると同時に、あの未曾有の災害を経てなお 地域復興と活性化に不断の取り組みを重ねる、地域の方々の力強さのようなものを再認識する機会となりました。

 

 

 

 

被災地復興については、行政においては 既存の社会インフラの復旧と同時に「防災ステーション」や「復興道路」の築造などのハード面・復興局による 住民に寄り添う「心の復興」を期したソフト面での取り組みなどが行なわれていますが、その一方で 今回のような市民による市民活動も大いに尊重し、まさに官民を挙げて真の被災地復興に取り組みべきとの思いを新たにいたしたところでありました。

 

コロナ禍でのインフルエンザ集団感染

コロナ禍が〝髙止まり〟で推移し、日々コロナ感染症関連の話題が紙面等で報じられることとなっています。

そんな中、私の目に「集団発生」のニュースが飛び込み、それを聞いた瞬間は「また どこかの施設でコロナ感染症が猛威を振るったのか @@」と思ったところでしたが、もう一度 ヨク報道を確認すると…今回の報道は「コロナ」ではなく「インフルエンザ」とのことでありました。

 

 

 

 

報道によると、去る14日 長野市保健所が、市内の通所児童福祉施設で 今季初のインフルエンザ集団感染が確認されたと発表したとのこと。

感染したのは 施設の利用児童11人と職員3人で、発熱や喉の痛みなどの症状があった。

市保健所によると、5~11日の週に 今季初めて市内の定点医療機関(16カ所)で5人のインフルエンザ感染が確認されたそうです。ちなみに 過去2シーズンは集団感染はなかったので、かなりの間を空(あ)けての〝インフルエンザ禍〟ということになります。

幸いなことに 今回の集団感染よる重症者はいないとのことですが、今後 市内に広まる可能性があるとして注意を呼びかけています。

 

コロナ禍が引きも切らない中、秋に向けてインフルエンザの悪しきニュースであります。

ややこしいことになりました。

コロナ感染症とインフルエンザ、いずれも風邪のような症状に端を発して症状が進行することとなり、紛(まぎ)らわしいことこのうえないところでありましょう。

みなさんもご想像のとおり この紛(まぎ)らわしさは、罹患者本人はもとより 家族などの周囲の人や医療関係者にも混乱を来(きた)すことになることが想像され、私たちは 新たな不安に苛(さいな)まれることになりました。

医療情報等によると、コロナ感染症⇔インフルエンザの最大の違いは「潜伏期間」で、コロナが最大2週間程度なのに比して インフルエンザは2~5日間と比較的短いようです。

 

 

 

ただ、症状は非常に似かよったところがあります。コロナ感染症⇔インフルエンザも、発熱・痰(たん)・頭痛・咽頭痛・筋肉痛(関節痛)・倦怠感など、いわゆる「風邪の症状」に見舞われることとなり、たとえ医師でも この表面的な症状だけで、インフルエンザなのかコロナ感染症なのかを見分けるのは至難の技でありましょう。

おそらくは これまで履行されているように、症状が出た人にはPCR検査を行なうことで「コロナか否か」の見極めを行ない、検査結果に応じて投薬などの措置を施すことになるのでしょうが…。

 

現時点での コロナ感染症⇔インフルエンザの紛(まぎ)らわしさは、表面的な症状だけでなく「感染症法」のうえでの分類にもあります。

ご案内のとおり、コロナ感染症は 同法上での「2類相当」に指定されており、医療機関での対応や罹患者の扱いなどに厳格な制限等が課せられています。

それに比して インフルエンザは「5類相当」で、コロナ感染症ほどの〝縛り〟が無く対応できることになっています。

そのうえで コロナ感染症⇔インフルエンザの大きな違いは「特効薬の有無」ということでしょう。

コロナ感染症については、重症化を抑えるワクチン以外に (コロナに)ピンポイントで効く薬剤が供用に至っておらず、その点において 社会は未だ(コロナに)悩まされているところです。

その点 インフルエンザにおいては、タミフルなどの適応薬が開発されており、それさえ服用すれば いずれ治癒に向かうことができるものです。

 

で…かかる コロナ感染症⇔インフルエンザの〝制度上の違い〟は、疾病に対する医療費にも現(あらわ)れています。

コロナ感染症は、指定感染症として 治療費は国費で購(あがな)われており、インフルエンザは一般の医療行為の下で保健診療を受け 治療費の一部は受診者負担となっています。

即ちこのことは、今後の医療事務にも〝紛らわしさ〟を持ち込むことになるでしょう。

コロナ感染症かインフルエンザか で 窓口精算はが全く異なるようになることから、いわば 入口から出口まで、本人や周囲は振り回されることになるようです。

この状況に際し、関係者の中では「この際 コロナ感染症も「5類相当」に引き下げ、広く治療が行なえるようにすべき。」との声も上がっているところですが、これについては 難儀な変異株の出現などを踏まえ、今後も議論の必要があることでしょう。

 

今回のコロナ禍の中でのインフルエンザ集団感染発生(=今後の流行の可能性)について、長野市保健所(長)は「基本的な感染対策は同じ」として、手洗いの徹底や人混みを避けるといった対策を促していました。

コロナ禍に突入して3年が経過し、社会は「ウィズコロナ」が標榜され〝新たなフェーズ(局面)を迎えたと言われるに至っています。

そんな中での インフルエンザ流行の予感…今までは〝コロナオンリー〟であった医療体制が、インフルエンザまでもの注視を余儀なくされるとは、これは〝悪しけき新たなフェーズ〟とも言えるのかもしれません。

 

今年の秋冬は いったいどんな推移を辿ることになるのでしょう。

予断なき秋冬を迎えることになりそうであります。

 

長野市議会 令和4年9月定例会/決算特別委員会での発言要旨

開会中の 長野市議会 令和4年定例会は、この日(14日) 「決算特別委員会(令和3年度)分科会」が行なわれ、私は「総務分科会」に出席しました。 先日(13日)に行われた「常任委員会(総務委員会)」に続いての委員会審査ですが、同じ「委員会」でも、それぞれ役割が異なるもの(委員会)となっています。 「常任委員会」は、これから行なわれる予算や事業について審査し その是非を議会(議員=委員)として決する(採決)するものです(その後 所管事項調査アリ)。 それに対し「決算特別委員会」は、既に行なわれた事業(過年度分事業)について審査し その事業が真に適正であったかを質疑・意見し、その(質疑・意見の)結果(成果)を来年度事業に反映させようとするものです。 この決算特別委員会 今までは、どちらかといえば 過年度の行政による事務事業を〝追認〟するためだけの作業に止(とど)まっており、長野市議会でも さほど重視されていませんでした。 しかしながら かつて私や所属会派が あらゆる場面において決算審査の重要性を主張、すなわち「過年度の事業について「終わったものは終わり」として看過するのではなく いわば事業の「振り返り」をシッカリ行なったうえで、いわば その反省を次年度に活かすことが重要である。」と主張し、その後 議会活性化の検討の場で見直し作業が行なわれることになりました。 その結果 決算審査を全議員が参加して行なうこと・決算審査の結果が次年度に活かされるよう 年度のできるだけ早い時期に(決算審査が)行なえるよう関係事務作業を早めるようになったところです。 そのうえで〝全員参加〟の決算審査については、常任委員会の所管(部局)の事業について そのままその期の常任委員会(委員)が担うこととしており、決算審査については「常任分科会」として その期の常任委員会委員が(決算審査に)当たったのであります。 このように、常任委員会と決算特別委員会は その役割に違いがありますが、私たち議員にとっては それぞれの審査における発言を通じて〝共通の成果〟を期することができます。 と いうのも、それぞれの委員会での議事録の残る場において発言を重ねることで、自身の考え方や 力(ちから)を入れて取り組んでいる(取り組もうとしている)事柄について「この議員はこんな考えや力点をもって活動しているんだ…」との印象を内外(行政側や他の議員、ひいては市民各位)に与える、いわば「刷り込み作業」を為(な)すことができるのです。 したがって 私の立場においても、常任委員会・決算特別委員会においては その審査の観点こそ違うものの、両方の委員会を通じて発言を重ねることで 内外への「刷り込み作業」をも行なったところであります。   それらを踏まえ この日の決算審査は「令和3年度事業」について行なわれ、昨年度の事業が「令和3年度 長野市一般会計・特別会計/部局別歳入歳出決算事項別明細書」に基づき審査に付され、この日は「総務部」や「地域市民生活部」の所管事項について審査されました。           決算審査の中での 私は主な発言(質疑)内容は下記のとおりです。 ・公共施設マネジメントについて、令和3年度の市民説明会などの状況を問い(答弁はゼロ)今後も積極的に市民への説明や勉強会の機会を設けるよう要望しました。 ・災害対応について、災害対応備蓄品に 過去の経験が活かされているかを問い(答弁は活かされている)今後も 災害備蓄食糧について、カレーなど 被災者に「おいしい」と感じてもらえるような物品調達に工夫を凝らすよう要望しました。 ・支所の管理運営の中での「清掃業務委託」について、障がい者雇用の実績があるかを問い(答弁はゼロ)支所は比較的バリアフリーで 障がい者の人も活動し易いこともあるので、今後 積極的に障がい者雇用を推進するよう要望しました。 ・「働く女性の家」の管理運営について、昨年度は当該施設(講座)の存廃を巡って市民運動に発展した経過もあることから、それらを踏まえ 今後の施設運営には市民感情に配慮し遅滞なきよう取り組むことを要望しました。 ・人権相談や消費生活相談について、社会や多様化し さまざまな相談ごとが増えていることから、その一つひとつに丁寧に対応するよう要望しました。とりわけ今後は いわゆる宗教絡みの難しい相談も想定されることから、法曹も含め適切に対応するよう意見しました。      等々であります。     長野市などの自治体運営は 年度ごとの「単年度決算」であり、一見的には 1年度を周期に各事業が〝集結(終了)〟する仕組みになっています。 しかし実際には 行政事業は継続的に行なわれているものであり、年度(会計)が閉じたら はいオシマイ、では済まないのは当然のことでありましょう。 そのためにも、前年度事業を振り返り、その成果や残された課題を検証したうえで それを次年度以降に活かしたゆくこと(=決算審査)は重要であり、それらを踏まえ 私たち議員も、諸課題や事案について ときに継続的に見守るべきことが重要であることを再認識いたしました。  

長野市議会 令和4年9月定例会/常任委員会での発言要旨

開会中の 長野市議会 令和4年定例会は、この日(12日) 常任委員会が行なわれ、私は「総務委員会」に委員の立場で出席しました。

総務委員会は、市行政の中で 総務部・企画政策部・地域 市民生活部・消防局・会計局・財政部を所管しています。

委員会審査は 各部局ごとに時間を区切って行なわれ、追加補正された 令和4年度長野市一般会計補正予算案をはじめ 条例議案等について審査され、採決(可決)されました。

その詳細については後に譲るとしますが、この場では 各部局審査の中での「所管事項調査」における 私の発言内容についてご報告します。

「所管事項調査」とは、議案はかからないものの 現下の社会状況下で質(ただ)すべき事項や、平素から各議員が課題(問題)としている事項について発言(質問・意見・要望)するものです。

以下、所管ごとの発言要旨です。

[総務委員会]

・公共施設マネジメントについて、本会議での部長答弁で「(商工労働課所管の)勤青ホーム体育館を(スポーツ課所管の)社会体育館へ移行することは〝可能〟と考える。」と発言した中での「可能」という表現は これまでに無い表現だったが、その真意は?と問うたところ「今後の部局横断的な検討を踏まえれば可能であるという趣旨」との旨の答弁があったことから、その発言に副(そ)って検討を進めてもらいたい旨を意見し、さらに今後 行政⇔市民⇔議会での、いわば忌憚の無い意見交換(勉強)を継続してゆくことを要望しました。

・危機管理防災に関して、長野市の災害備蓄食材に「レトルトカレー」はあるか?の問いに「無い」との答弁でしたので「他市では災害備蓄食材に「レトルトカレー」を採用し、消費期限が近づくと(更新のため)学校給食で振る舞うなどしている。(本会議でも触れたが)長野市では社会福祉施設のレトルトカレー製造機が〝置きざらし〟になっている実態があるので、この際は これを稼働させ「レトルトカレー」を製造→長野市の災害備蓄食材に活用したどうかと考える。今後 関係者と協議を進めるので、その際はご協力願いたい。」と要望しました。

・公職選挙法(違反)について、昨年の衆院選では 高齢者福祉施設利用者への「投票干渉」がされ遺憾の極みであったが、さきの参院選の状況はどうだったかとの問いに対し、市選管は「今回は同様の事案は無かった」とのこと、その後の対応を評価すると同時に 今後の適正管理を求めました。

・職員の「あいさつの姿勢」について、これまでも会派から意見・提言を重ねており 従前より改善されてはきているが「あいさつ」は〝市民接遇の一丁目一番地〟であることから、今後も職員教育を行なう中で「先ず あいさつ」が自然発生的に行なえるよう計らってゆくことを要望しました。

 

[企画政策部]

・五輪問題について、現下 IOC元理事の贈収賄事件が大きな社会問題になっており、長野市出身の事業家が逮捕されたのは遺憾に尽きないところだが、一方で懸念されるのが この事件が「札幌冬季五輪招致」に及ぼす影響と考える。本市は、札幌冬季五輪開催の折には そり施設「スパイラル」の使用提供することになっているので、札幌冬季五輪招致の可否について いち早く情報を入手する必要がある。ついては、秘書課所管の東京事務所においては 関係省庁や札幌市の東京事務所等と連絡を密にし、今後の状況・情勢についてリサーチを進め 適宜・早期に情報伝達に努(務)めるよう意見しました。

・災害復興について、台風の主たる被災地である長沼地区への「帰村率」を問うたところ、破堤の直接被害を受けた津野地区においては 人口約340人に対し約150人の帰村と減少傾向にあるとの答弁が。これに対し「さきに「長沼体育館」が完全復旧(供用開始)されるなど 被災地の復旧・復興が継続的に行なわれているが、その(復興事業の)成果は、被災前に住んでいた方々が どのくらい帰村されるかに現(あらわ)されると考える。ついては、今後も復興事業を進める中、一人でも多くの住民が「もう一度 ここで暮らしたい」と思ってくださることを念頭に取り組んでいただきたい。」と要望しました。

 

[地域 市民生活部]

・去る5日の大規模火災について、19棟にも至る建屋が火災の被害を受けた中 家を失った世帯の心痛はいかばかりかと考える。もはや これは災害に等しいレベル。火災原因の究明等は消防局の役割だが、被災住民の今後の生活再建については「支所・住民自治協議会」を所管する本部(地域 市民生活部)の役割なので、地元の自治会・区と連携し 被災者に寄り添った適切な支援を行なうよう要望しました。

・本会議において、川中島エリアを地盤とする他議員が「防犯灯の更新手続きに時間がかかり過ぎる」との質問があったが、特に川中島町の地勢が 住宅地と農地が混在しており、それに乗じてか 夜間は果樹の陰に紛れて痴漢などの犯罪が多発しているので、防犯灯の速やかな(電球交換などの)更新は地域の社会安全維持のために欠かせぬ要件なので、(更新の)手続きを早めるよう 私の立場からも意見しました。

 

[消防局]

・去る5日の大規模火災について、今後の様々な対策には 消防局による火災原因究明と火災の全容分析からなる情報が基(もとい)になるので、早期のうちに明確な資料ができるよう努めていただきたい。

・消防士や救急救命士においては、災害等の最前線で まさに身体を張って社会安全を守ってくれているので、各職員が職責を全うする中で 健康被害や二次災害に巻き込まれないよう、管理者として充分に配慮するよう要望しました。

 

[会計局]

・工事後の適正検査について その(検査)の中に、工事後に その施設や設備が適正に使用されているか は検査事項にあるか?との問いに「使用については検査事項に含まれていない」との答弁でしたが「市や それに関連する事業の中には、税金を支弁したのに 設置後に活用されないままにされている件もあるので、検査課としても その悪しき実態をご承知いただき、今後も様々な視点で検査の目を強めていただきたい。」と要望しました。

 

[財政部]

・長野市をはじめ各自治体は、経済復興を期して「チケット事業」など様々な事業を展開しており そのこと自体は評価するところだが、市民の中には その恩恵からこぼれる人も少なからず居ることから、市の財政当局においては 経済支援を推進するだけではなく、かかる厳しい環境の中での生活を余儀なくされる市民の存在を常に心に留めて 経済政策に臨んでもらいたい旨を意見しました。

 

 

 

ある日の朝、西の方(かた)の小山(中尾山)が 晩夏の穏やかな景色を見せてくれていました。

地域の風光を愛(め)でながら、一方で 市政に課題が山積していることを再認識したところでありました。

 

 

【お知らせ】ブログへのコロナ感染者数報告の見直し(中止)について

読者のみなさん、いつも このクラちゃんブログをご閲覧いただき、ありがとうございます。

さて、コロナ禍発生以来 継続しておりました「感染者数の発生報告」について、熟慮の末 見直す(中止する)ことといたしました。

と いうのも、コロナ発生当初は どこ(私の場合は主に長野市内)で何人の陽性感染者が発生したか は、(コロナの)状況把握と現状レポートの意味で重要性を帯びておりましたが、コロナ禍も第7波を迎える中 もはや感染者の「数」は常態化した課題となっており、今後「全数把握の見直し」が進むとすれば 数自体に拘泥する意味が薄れる段階に移行していると判断したところです。

むしろ それよりも、今後は 複雑化する(コロナの)状況を踏まえ、タイムリーにコロナ感染症に関する話題や情報をお示しする方が、方々のニーズに応えることになると 併せ判断いたしました。

したがって コロナ感染者数について、今後 敢えてのブログ掲載は行ないませんが、私自身 これからも様々な角度・視点でコロナ禍を見据え、適宜に亘りレポートに努めてまいりますので、ご理解のほど ヨロシクお願い申し上げます。

 

なお 日々のコロナ感染者数等の情報については、長野市ホームページ特設サイトに掲載されておりますので、こちらをご覧くださいますよう ご案内申し上げます。

 

長野市HP/コロナ関連情報

     ↓

新型コロナウイルス関連情報 - 長野市ホームページ

 

 

長野市HP/毎日のコロナ感染者数

     ↓

新型コロナウイルス感染症の発生について - 長野市ホームページ

 

 

 

 

報道等によると、今月末から 長野市をはじめ各自治体においては「オミクロン変異株対応型ワクチン」の接種を開始するとのことであります。

これらの事項をはじめ「コロナ関連情報」について、これからも適宜に亘り掲載してまいります。

 

 

 

「利己主義」と「利他主義」

コロナ禍の社会経済対策で打ち出した行政施策が かえって市民に混乱を来(きた)すことになったことが報じられています。

で この案件(混乱)は、今回が初めてではなく これまでも度々にわたって起こっており、私は その度に嘆息(たんそく)の思いをしているところです。

 

 

 

報道によると、宮城県多賀城市は コロナ禍等への経済対策の一環として、多賀城市民限定の「割増し商品券」を発行していますが それ(商品券)が売り切れになったために「追加販売」を行なったとのことです。

で、問題(騒動の素/もと)になったのが その販売方法。

非常にお得な商品券を「先着順」で(追加)販売したことから、それを目当てに(購入希望の)市民が殺到、受付となった市役所前は大混乱に陥ったとのことなのです。

今回の「多賀城市商品券」は、1セット1万円分を5,000円で購入できるそうです。

7~8月に1世帯1セット限定で販売し、残った約1万2,000セットを 1人2セットまでとして追加販売しました。市役所1階に窓口5カ所を設置し、事業を委託する地元商工会と市の職員が対応したのですが…。

市によると、販売開始は午前9時半を予定していましたが、午前9時には既に1,500人を超える市民が並び、販売を急きょ30分繰り上げました。

商品券の購入希望者は市の予想をはるかに超えましたが、悪いことに これに対応する市職員らの数も少なく 誘導や案内などが不十分で混乱に拍車をかけたとのことです。

販売を待つ〝長蛇の列〟は最大1kmにも及びました。この行列を管理できず途中で列が切れ 続きの列が複数生まれて最後尾があちこちにでき、切れ切れの〝最後尾〟に後から来た人が並んだことから「横入(よこはい)りするな!」との怒号が飛び 列のそこここで言い争いが起きるなど、現場は混乱かつ殺伐とした空気に覆われたそうです。

人によっては (開始予定時刻30分前の)午前9時に来庁したものの、商品券を手にしたのはお昼12時を過ぎた時刻(午後0時半)になった人も。「炎天下で長時間待たされるのは辛(つら)かった」と嘆いていました。

また 周辺では市役所へ向かう車で混雑し、渋滞は1,5km以上に及びました。車で来庁した人は「普段は家から(市役所まで)15分程度なのに 2時間もかかってしまいました。」と不満を述べる人も。

さらに 塩釜地区消防事務組合によると、並んでいたとみられる30代と40代の女性2人が、熱中症のような症状で救急搬送されたそうです。

こんな酷い状況の中、長時間並ばされることになった市民が「市の見立ては甘過ぎる💢」と怒っていることが伝えられていました。

多賀城市の担当部長は「われわれの見通しが甘く、行列をコントロールできていなかった。市民に迷惑をかけて申し訳ない。」と陳謝したとのことです。

 

この「行政発行のお得な商品券の配布問題」は、そこで起きるトラブルの ほぼ100%の要因は〝先着順〟によって引き起こされます。

この多賀城市をはじめ 多くの自治体での配布(販売)方法は、よせばイイのに先着順。

買えば買うほどにお得な買い物ができる行政による補助の恩典が付いたチケットには、多くの人が群がることは予想できて然るべきでありましょう。

それを「欲しい人は早い順に並んでね。」と その後の(混乱の)配慮なく、さらに言えば せっかく並んだのに「買える人と買えない人」との〝不公平〟が生じることが分かっていながら(分かっていなかった?)先着順とした調整の浅慮(せんりょ)には、やや呆れるばかりでありました。

 

一見的には自治体経済の向上を期するものの、結果として不公平や市民迷惑を生じさせる この手の事業と〝やり方〟は、非常に罪つくりであると言わざるを得ません。

いわゆる「バラ撒き型の施(ほどこ)し事業」は 親方日の丸的な行政手法であり、そこに群がる市民もまた 利己主義的な俗人色を滲(にじ)み出す…何というか、図らずも人の浅ましさを映し出すよう…何ともイヤな面を見させられたような気がするものでありました。

 

これに比して 長野市においては、同様の〝お得チケット〟を「プレミア商品券」や「推し店プラチナチケット」として発行していますが、それは全て「申込者への平等配分方式」を執(と)っています。

すなわち、予め設定した申込み期間に 一旦は全ての申込者からの申込みを受付け、その後 配分の段になったら、予算額÷申込者との〝平等配分〟を行なうことで、受ける者⇔受けざる者 との不公平は一切生じないものです。

但し、申込者多数の場合は 一人あたりの分け前は減りますが、それとて公平に減るものですから「恨みっこ無し」の裁定に収まることができるものです。

 

ただ それでも、そこには〝隠れ不公平〟が生じています。

(長野市のケースのように)たとえ申込者に公平に分配できても それ以前の問題…社会には「(チケットを)買いたくても買えない人」がいること、お得な事業の(購入の)スタートラインにさえ立てない人が居ることを 私たちは自覚しなければならないのです。

私自身も、自治体が行なう いわゆる経済復興策を評価しつつ、一方で その恩恵に預かれない人の存在を厳に自認しながら、今後の行財政運営に向き合ってゆかねばならないと思いをいたしたところです。

 

 

そんなこんながありながら、先日は 遠く英国の地で、同国の象徴でもあったエリザベス女王が崩御されたニュースに接し、万人の一人として哀悼の思いをいたしました。

大国イギリスの女王になられて 爾来70年をゆうに越える中、多くのイギリス国民のみならず 世界の人々の寵愛を受けてこられたエリザベス女王。その人気の所以(ゆえん)はどこに…それは一重(ひとえ)に「利他主義」に徹せられたことではないか、と。

国家元首や王の位(くらい)を得た者は ややもすると権力に溺れ、私財を肥やしたり 独善的な振る舞いになりがちなもの、現に 他の国家元首や王の中には、私利私欲に走る者も少なからず存在していることを 私たちは耳目にするところです。

ところが、故エリザベス女王におかれては そんな権力の横暴に溺れることなく、イヤ むしろ真逆の、私欲の無い あくまで国民に寄り添う姿勢を貫いてゆかれました。

そのご性格は、彼女が紡(つむ)ぎ出した「名言」に表(あらわ)されています。

「皆さんが私に誓ってくれたように、私も皆さんに誠実に奉仕することを誓います。私の心と 人生のすべてを賭けて、皆さんの信頼に値するよう努めます。」

「私は皆さんを戦争へ導くことはできませんし、法を制定したり 裁判で誰かを裁くこともできません。でも 違うことならできます。イギリス連邦諸国の人々に、私の心と献身的な愛を贈ることです。」

「人生が困難に思えるとき、勇気ある者は ただ横たわって敗北を認めたりはしません。代わりに、より良き未来を作るため あがき続けようと決心をさらに強く固めるのです。」

「平和への道のりから学ぶ教訓は明確です。たとえ人生がどんな難題を私たちに突きつけようとも、一人一人が共に頑張り その重荷を一緒に背負うことで、強大な力が生まれるのです。」

「憎しみ、壊すことはたやすいこと。築いていくこと、大切にすることがはるかに困難なのです。」

「差別は未だに存在します。自分の信仰が脅威にさらされていると感じる人もいれば、見知らぬ文化に対して不満を持つ人もいます。そんな人が知らなければならないことは、他者に歩み寄ることで得られるものがたくさんあるということ、そして多様性とは脅威でなく 確かな強さであるということです。」

「海と森と空気は、万人が共同に使うべきものです。」等々…

彼女の心の内面から発信される言葉は、慈愛に満ち 自分以外の者を思い、人々を励まし勇気づけるものでありました。

 

今回の 地域社会における、行政発の お得なチケット騒動と、エリザベス女王の崩御を重ね合わせるのは いささか不遜ではありますが、これらの話題から滲(にじ)み出る「利己主義」と「利他主義」の違いみたいなものを 私自身が感じ取ったことから、徒然(つれづれ)なるままに 文章にさせていただきました。

 

「園児置き去り」への〝対策〟に違和感が

静岡県牧之原市の認定こども園で 通園バスに置き去りにされた3歳女児が死亡した事件を受け、政府は 岸田首相自らが発信し、通園バスを所有する全ての幼稚園や保育所・認定こども園などを一斉点検する方針を決めたことが報じられています(対象 約1万カ所)。

これは、昨年 福岡県でも同様の事件が起きたにも関わらず(事件が)再発した事態を重視し、国が主導して対策することがが急務だと判断したもので 事案発生を未然に防ぐ「統一マニュアル」を策定(10月中)するとのことです。

岸田首相は 小倉こども政策担当相に上記を指示、その後開かれた関係府省会議の初会合で 緊急対策をまとめる方針が確認されたとのことでありました。

 

 

 

このことは 主要地方紙の1面にも掲載され〝対策が本格始動〟が大々的に報じられているところですが、これらの報道に触れ、私は何ともいえない違和感のようなものを禁じ得ないところでありました。

 

 

 

この「一斉点検」は、各施設が 園児の乗降時の際の人数チェックなど、国が通知で示した注意事項を守っているか確認するほか、自治体職員が施設を訪れ 詳しい実地調査を行なう(年内)とのこと。

また (前掲の)「閣僚府省会議(内閣府・厚労省・文科省等)」は、10月中の緊急取りまとめに向け 下記の項目を検討するとのことです。

・通園バスで送迎する際の具体的な手順やチェック項目を盛り込んだマニュアル策定

・園児の登園状況を記録管理するシステムの普及

・万が一の場合に 子ども自身がSOSを出せるような支援

さらに 担当相(こども政策担当大臣)は、(置き去りにされた)園児を見落とさないよう バスにブザーなどの安全装置の設置を促し、その導入費用の補助を検討する考えも表明。今後の義務化の必要性も幅広く議論するとしています。

 

・・・・・・。

これらの報道に接した中で、私が感じた違和感。

それは、かかる さまざまな〝対応策〟が、いわゆるシステム面の改善に終始しており、肝心な部分が抜け落ちているのではないかというものです。

確かに、組織運営の中での失態を防ぐためには システム化やマニュアル化は重要な手段です。

そのためのアプリやセンサー付きの緊急ブザー等も DX化の中では必要な手段(ツール)でありましょう。

しかし、もし これらの設備が正常に機能しなかったとき…当該の担当者は「システムが正常に機能しなかったから」と言い訳の材料にするのでしょうか。

また、園児の自己防衛策として「クラクションを鳴らすことを教える(実際に海外では実践中)」ことも挙げられていますが、それでも万一の事案発生のときには「子どもがクラクションを鳴らさなかったから」などと〝子どものせい〟にするのでしょうか。

 

私は、一斉点検すべきは 関係者の「心」ではないかと強く思うところです。

それは、今回の静岡の事案で 悪しけく明らかになりました。

事件後の 当該のこども園の記者会見です。

施設の管理責任者であり、あろうことか今回の痛ましい事件の〝主犯〟である理事長の弁明と態度。

この 怒りを禁じ得ない内容については今さら再述はしませんが、あのふざけた対応に 私は、この施設には 園児を預かる際の責任感の欠如、さらに言えば 自らが運営する施設に通う子どもたたちに寄せる「心」が欠けていると実感せざるを得ませんでした。

いかにシステムを構築し 手順を改めたところで、それに関わる「人」に「心」が無ければ ミスは再び起きるのではないか。

逆に言えば、施設の関係者が まさに親身(しんみ)になって一人ひとりの園児に向き合っていれば、近代的なシステムなど必要ないのではないのではないか。

大切なお子さんを預かり「親代わり」として看(み)るという責任感と、たとえ日中だけでも 園児を我が子として育てる「心」があれば、園バスの乗降確認など 言われなくとも当然に行なうでしょうし、普段来ているハズの園児の姿が見えなければ 機械的にアプリに頼ること無く「△△ちゃん、今日はどうしたんだろう?」との〝親心〟に突き動かされて 確認作業に走ることでありましょう。

取り分けて 今回の事件の主要因は、このこども園の関係者には 子どもに寄せる「心」が欠落していたことであると断ぜざるを得ません。

 

私は、こんな 起きてはならない事件の再発防止には、前掲のハード面での点検・改善に併せ イヤそれ以上の意味合いにおいて、関係者一人ひとりが「心の点検」を行なうこと、はたして自分は 園児の親代わりしして真摯に向き合っているか こそを点検してほしいと切に願うところです。

そして このこと(心の点検)は、かかるこども関係施設のみならず あらゆるジャンルの「福祉施設」にもいえることだと思います。

永年の勤務の中で いわば勘違いしながら勤務していないか?自分は 真に利用者さんのために働いているか?を自らに問いかけつつ「心」ある行動(精勤)に務めてほしいと、広義に亘り願うところであります。

 

 

令和4年9月定例会 個人質問/発言要旨

長野市議会 令和4年9月定例会は、本会議で個人質問が行なわれており、この日(7日)発言の機会を得て登壇しました。

 

 

 

 

私の今回の個人質問は「問題提起」の場といたしました。

発言時間に限りがあったことや、それぞれの課題に「掘り下げ」が欠かせないところですが 時間内で完結することは難しいことから、この場(本会議)は〝一石を投ずる場〟とし、詳細については、後の委員会や活動の場で掘り下げてゆくことといたしました。

※ 今回のブログはいつにも増して長丁場(長文)になりますが、ご容赦のうえご高読ください。

 

まず、荻原市長が 旧統一教会と関係があったことについて質(ただ)しました。

このことについては、市長本人がこれまでにマスコミ取材に応じ その内容も報じられていますが、本議会における説明が未だ行なわれていませんので、議事録の残るこの場での説明を改めて求めました。

これに対し市長は 過去のマスコミ取材への回答のとおり、さきの市長選の際に(先方の申し出により)支援してもらったことや 関係団体のイベントの際にビデオメッセージを送ったことを述べた(認めた)うえで、一連の行動によりご迷惑とお騒がせしたことを謝罪しました。

そのうえで、今後は かかる関係団体とは関係を持たないことを改めて表明しました。

 

 

 

クリーンなイメージが定着しつつある荻原市長にとって、今回の行動は残念と言わざるを得ません。ただ、長野市議会議員の中にも 当該団体と関係のある者が居るとの情報もあることから、今後はあらゆる立場の者に慎重対応が求められています。

特に市長に対しては、現職となった今 市長本人のみならず秘書課を初め理事者も対応に留意すること、また過日は 当該団体から市社会福祉協議会がマスクの寄付を受けた経過があることが報じられましたので、各課においても 慈善事業等を隠れみにしてつけ入るこの手の団体には注意するよう指摘しました。

また併せて この手の事案で最も懸念されるのが、当該団体をはじめ宗教団体等による被害の発生と それに対する相談体制であると考え、一連の事案を受けて 旧統一教会をはじめとする宗教団体等から高額なお布施の強要など市民被害の実態はないか、さきのマスク寄付のように当該団体等から市へ寄付行為等がないか、また実際に被害が生じた際にはどのような相談体制を敷いているかを質しました。

これに対し市(市民生活部長)は、これまでの被害相談状況は3件・寄付行為は無し・被害発生の際には 弁護士を含め専門機関を紹介するなどの対応を行なう旨の答弁がありました。

 

 

 

このような宗教絡みの被害は 対応が非常に難しい側面があることから、市(理事者)には、相談等の対応が「聞き置き」や「タライ回し」にならないよう 真摯かつ合理的な対応を強く求めました。

 

また、ここへきて 改めて開催の是非が問われている「安倍元総理の国葬」について 長野市の認識を問いました。

このことについては 一国の宰相が銃弾に倒れるという事実(悲劇)には同情を禁じ得ないものの、その葬儀を「国葬」として扱うことについては 開催基準や予算(税金)の支弁・さらには故人そのものへの評価の多様性などに鑑み、「国葬」への是非が問われる事態となっています。

答弁の中で 長野市長ならびに総務部長は「さきの「令和元年東日本台風」の際の現地視察などの迅速対応に感謝し お悔やみ申し上げるところですが、市としての弔意については(以下 総務部長)国や県は、半旗掲揚や黙祷などの弔意を示す行為は求めないとしていることから、市としてもその予定はない。」とのことでありました。

 

次に、今後のコロナ対策について質しました。

本市のコロナ感染の高止まりに伴う医療や保健行政の厳しい状況は ご案内のとおりですが、それらの状況に鑑み 国は「コロナ感染者の「全数把握」の見直し」を進めるとしています。

この見直しによる本市保健行政 さらに医療サービスへの影響はどのようなものになるか質しました。

これに対し 市(保健所長)は「全数把握」の功罪、それも (全数把握に)肯定的な見解ではなく、どちらかといえば「課題が多い」旨の論調で答弁を行ない、耳目を引きました。

曰く「国が行なう全数把握には、国の言う〝保健事務事業の効率化〟というよりも これまで「発生届」により網羅されてきた(軽症の)感染者が、その後の容態によっては医療機関での(再)手続きが必要になり、いわゆる二度手間を余儀なくされることになるなど 現場はかえって混乱するのではないか。」と発言され、医療行政事務の責任者の立場でも この全数把握には課題があることを(公式に)述べられました。

また、2学期以降の小中学校や(児童生徒のいる)家庭や 高齢者や障がい者施設等での感染状況の推移とその対策、また やがて来る冬季に向けたコロナ対策の方針について質したところ、今後の感染拡大にも予断が許されないこと、今年の冬季には インフルエンザとコロナの両方の感染症の流行も予想(懸念)されることから、さらなる注意が求められる旨の答弁がありました。

さらに、医療関係者から 軽症で推移するハズの第7波において、死者数が増加傾向にあることが問題視されていることを伝え、そのこと(死者数増加)に対する見解を求めました。

これに対し 市(保健所所長)は、これだけ多くの感染者が出れば(分母が増えれば)死者数(分子)が増えるのは止むを得ないとしながら 死者の増加は そこに至るまでに病床を占用することにつながることから、引き続き感染者が重症化→死亡に至らないための不断の取り組みが重要である旨の答弁でした。

今回の市(保健所長)の答弁は「コロナ感染者の全量把握」は、国の目論(もくろ)む保健事務作業の効率化・省力化の裏はらに、現場での課題が予想(懸念)されることが窺(うか)がえる内容でした。

かかる厳しい状況について 議会としても手をこまねいているワケにはゆきませんので、(全量把握等の)今後の動向を踏まえ 検証を深めてゆくことを申し上げました。

 

 

 

 

次に、公共施設マネジメントの考え方について質しました。

市民の有志が、さきに市が公表した「中部勤労者青少年ホーム」の体育館存続要望に端を発し、それに止(とど)まらず 長野市全体の体育館の有効活用と それによる市民生活の向上を期する非常に前向きな活動を展開されています。

去る8月25日に、当該の市民団体と市(総務部/第2回目の意見交換会が行なわれました。

そこでは、既存の体育施設をどのように維持してゆくか・そのためにどのような手法(やり方)があるか などについて忌憚のない意見が交わされ、特にその中で、廃止を予定している勤労者青少年ホーム体育館(商工労働課所管)を、社会体育館(スポーツ課所管)に移管したうえで存続することも可能 との「前向き発言」もあったとのことで、今後の展望(意見交換)が大いに期待されるところです。

そのうえで、今(こん)議会初日には 代表監査委員による意見書に、この案件に絡(から)む内容が盛り込まれており イイ意味で注目されました。

そこには「公共施設マネジメントで重要なことは、廃止した建物を取り壊すことではなく 有効に活用して効果を生み出すことである」とされており、これは、市行政を監査する立場からも 現有の公共施設については〝廃止ありき〟ではない有効活用の視点を求めているものであり、そこに大きな一致点を見出すことができます。

しかし、そのためには ときに所管を超えた横断的な取り組みが求められることから、今後も市民を交え、さらに理事者においては所管を超えた 相互の いわゆる「勉強」を継続することが肝要であることを申し述べました。

 

 

 

 

今(こん)議会の市長の所信には「今の市民にも、将来の市民にも偏った負担を強いることのない成果を共々に導き出してゆきたい」旨の発言もあったことから、まさに その価値観で今後の議論に臨むべきと考えるところです。

 

一方、これまで税金を投入した施設などが いわば場当たり的な運用によりマイナスの成果となっている事例もあり、このことについて検証すべきことから発言しました。

2つの事例を挙げて質しました。

スポーツ関連で、南長野総合運動公園のサッカー場について、現在のUスタジアムに加え 今後新たにピッチが整備されるのですが、私の所属する会派は はるかそれ以前のサッカーグランド整備の経過の中で、いわば〝造ったり壊したり〟との 事業の進め方に大きな無駄があったと考察しています。

この状況を踏まえ市(文化スポーツ振興部)の見解を質したところ「当時の社会情勢(AC長野パルセイロの伸長)から世論が高まり Uスタジアムの建設となりましたが、それまでの経過を踏まえ 今後は公共施設マネジメントの意義を踏まえ 適切に事業に臨んでゆきたい。」旨の答弁がありました。

 

 

 

また 福祉分野において、市民からの情報として 本市の外郭団体である社会福祉法人長野市社会事業協会傘下の障がい者授産施設「空風」の開設当初に設置したレトルト食品製造機械が、(開設当初から)稼働しないまま いわば〝置きざらし〟になっていることを明らかにし、この状況について市はどのように考えるか伺います。

このことについて 市(保健福祉部)は、どうやら この事実を知らなかったようで、市(保健福祉部長)は「当該の「空風」に問い合わせたところ…」との前置きで、次のように答弁しました。

「当該の施設によると、開設以降は他の事業(作業)が忙しく、この設備(レトルト機械)の使用に手が回らないまま現在に至っているとのことでした。しかしながら、国や県の補助金を受けて設置された施設(設備)が未稼働なのは問題なので、今後は状況をみながら 稼働できるよう指導・助言してゆきたい。」旨の答弁がされました。(このことについては、後刻 西澤副市長も「(事実を聞いて)驚いた。」と述べておられ、反響が広がっているようです)

 

 

 

 

これら事例のとおり、サッカー場については、二転三転した経過を辿って 結局また新たなピッチを造成することになっており、授産施設「空風」については〝設備を設置することが目的〟のようになっており、いずれのケースも、多額の公金を投入しながら そこに真に将来像を見据えた長期展望が無いまま事業を進めた末のマイナス結果と言わざるを得ません。

さらに言えば、特にスポーツ施設について、特定の施設に多額の予算を投入する一方で、市民に身近な施設の廃止を進めるのはバランスを欠いていると言わざるを得ず、市民の理解を得にくい側面もあります。

ただ これらことについては、議会としても予算決議した責任の一端を担っており、理事者だけではなく議会としても然るべく顧(かえりみ)る必要があると考えます。

 

 

 

このことについて、特に 市社会事業協会の「空風」については、市(保健福祉部長)の答弁「開設以降は他の事業(作業)が忙しく、この設備(レトルト機械)の使用に手が回らないまま現在に至っている」を詰めれば、本来 使用(活用)するつもり(計画)で設置したハズの機械が「手が回らなかった」との理由で置きざらしになっているという状況は まさに〝無計画設置〟の極みであると言わざるを得ないことから、今回の質問を契機に 私の方でも施設に足を運び、改めて現状を調査すると同時に この設備が実際に稼働するよう計らってゆきます。

一連のやり取りを通じて 公金を投入した公共施設や設備について、とりわけ これからの地域社会においては、行政も市民も関係なく あらゆる立場の者が〝垣根〟を超えて知恵を出し合い、より良い方向に向け いわばルートはいくらか違っても最終的に同じ頂(いただき)をめざして登ってゆけるよう 環境整備を進めるべく、今後も検証や考察を深めてゆきたいと思います。

 

次に、市職員の「第2の職場」について質しました。

先ず、退職した職員の「第2の職場」は、どのような経過をもって決められるのか現状を聞きました。

それによると(総務部長答弁)、退職職員は 市の外郭団体等から理事長等の役職に就ける者がいないかとの呼びかけに基づき、個々に面接するなどして雇用調整を行ない 然るべく再就職をするとのことだそうです。

で あるとすれば、第2の職場に向かう者(退職者)は ただ漫然とそこに行くのではなく、何らかの意思(意志)・意欲をもって第2の人生を歩むハズでありましょう。

しかし、実際はそうでも無いことが往々にしてあるようです。

再就職の概要を聞いた後、以下の事例を明らかにしました。

「市民からの情報ですが、市職員のOBが知的障がい者支援団体の理事長に就任したものの、その主体である障がい者さんの工賃の額を知らないまま椅子に座っているのは、あまりに勉強不足ではないかとの指摘を受けました。」

「市職員OBは、本来は第2の職場で これまでの多年に亘る勤務実績・経験値を活かし、行った(再就職した)先の組織の資質向上に貢献すべきですが、中には単なる「腰掛け」と捉え、ただ居るだけの存在に甘んじている実態もあるようです。この残念な状況についてどう考えるか伺います。」

これに対し 市(総務部長)は「倉野議員の発言のとおり、本来は 現職のうちに培われた経験や知見を(第2の職場で)活かすべきところですが、情報のように「腰掛け」でいる実態があるとすれば問題なので、今後(退職し)再就職する退職職員に対しては 自覚をもって(第2の職場に)臨むよう伝達(指導)してゆきたい。」旨の答弁がありました。

なお このことについては、改めて総務委員会で議論したいと思います。

 

次に、DX推進について質しました。

過日 庁内の巡回ロボットと清掃ロボットのデモンストレーションがあり見学、そのこと(デモ)自体は評価したところですが、気になったのが ロボットの供給元でした。

巡回ロボは東京都内のベンチャー企業・清掃ロボは全国シェアの大手企業から提供されていたのです。

このことを単純に受け止めると、本市のDX推進は いわば首都圏など県外企業の受け売りで進められるのではないか、と一抹の懸念を感じたところです。

長野市のDX推進にあたっては、事業に臨む際には 先ず最初に市内のIT企業と連携し、市内に遍在するノウハウを集積したうえでDXを推進すべき。

私はこれを「DX推進の地産地消」と造語し、これを確実に進めるべきと強く考えました。

結果として本市DXが推進されても、それが県外の大手によって行なわれたのでは、得られた成果は半分と言わざるを得ないでしょう。

しかしながら、例えば市の事務事業のDX化については 最終的には入札になることから、県外企業の参入は拒むことはできませんが、それ(入札)を前提にしながらも それ(入札)以前に市内のIT企業を育成し、いずれ県外大手に対抗し得るスキル(技術)を高めてゆけば いわば堂々と長野市DX推進に(市内IT企業が)参画できることにもなり、それは 市内IT企業(産業)の底上げにもつながることでしょう。

さらに言えば、長野市のDX推進に向け 市行政が市内IT企業に多様なミッションを求めることは、本市のIT産業全体のスキルアップの要素となり、それは例えば信大の新学部誘致に向けたアピール材料にもなると期待されるでしょう。

今後は、長野市で既に組織されている「長野市ICT産業協議会」等と市が連携と研鑽を重ね、「DX推進の地産地消」を具現化するべく計らってゆきたいと考えています。

このことについて、特命として就任した 松山副市長に考えを聞いたところ「長野市内には有望なIT企業が遍在しており、それら地元企業は 長野市の特性や 長野市ならではの強みを持ちながら企業活動を展開されている。今後も これらのスキルを集積しつつ、現実的には大手と役割分担をしながら(DX推進の地産地消を)進めてゆきたい。」旨の答弁を受けたところです。

 

 

 

一方、DX推進のニュースを耳にした障がい者支援団体の関係者から「効率化・省力化のあおりを受けて、障がい者雇用の機会が失われるのでは…」との憂慮の声が上げられており、このことについても触れました。

市の行政運営においては、DX推進により将来に向けた事業の効率化を進める一方で 自治体運営の中で障がい者などの福祉就労をおろそかにすることなく雇用の機会を維持する、いわば「二刀流」を果たさなければならないと思います。

そこで、現下のDX推進に併せて 障がい者雇用を維持・推進すべきことについて見解を求めました。

これに対し 市(総務部長)は「既に本市では 障がい者雇用を実践しており、今後 DX推進に伴う効率化によって(障がい者雇用が)疎(おろそ)かになることは無い。逆に DXの技術を活かして業務内容の分析と適正化を進め、障がい者の方々が「できる仕事」を検出して さらなる障がい者への役務の提供に努めてゆきたい。」旨の答弁がありました。

これらの件については、私の立場でも適切に仲立ちをしてゆくことを述べ、今後の(市の)協力と連携を乞うたところです。

 

 

 

 

最後に「市内の公園内の犬の散歩解放の見込み」について聞きました。

長野市は、他の自治体に比して 犬の散歩を禁止している公園がほとんどです(許可は7公園)。

これは何より「飼い主マナー」に他ならないところがあり、その考え方が 他の自治体より厳しいということでありましょう。

愛犬家とすれば 市内に遍在する公園でワンちゃんと共に時間を過ごしたいところですが、主たる課題は「犬のウンチ問題=飼い主マナー」です。

本来 飼い主は、犬の散歩の際には「マナー袋」を持ち歩き、連れ歩く犬が糞(ふん)を排出した際には 直ちにマナー袋に回収し、自宅に持ち帰ってゴミとして処理すべきところです。

ところが、中には そんなこと(マナー実践)にはお構いナシで、自分の犬が排泄したにも関わらず その場にそれ(ウンチ)を放置したまま立ち去ってしまう者もおり、これが「公園に(犬の)立ち入り禁止」の〝足かせ〟となっていました。

一方では 近年 かかる飼い主マナーも徐々に向上し、今までのような〝放置〟が減ってきたことから市民意識も変化し、令和3年度のまちづくりアンケート結果では「公園内の犬の散歩に反対」との回答は16%と少数派となったことから、この際は 今の(公園内の犬の立ち入りを規制する)条例を見直し、原則 犬の散歩を可能とすべきではないか というものです。

このことについて 市(都市整備部)の今後の見通しについて尋ねたところ、どうやら〝軟化〟の方向に動いているようでありました。

私は残余の時間なく詰めることが叶いませんでしたが、後に他の議員に関連質問を乞うたところ それへの答弁で、とりあえずは 来年度から「南長野運動公園」の敷地内への犬の連れ込みを許可することになるようです。

但し、それは「飼い主マナー」が遵守されることが前提となります。

公園の開放が進んだからといって、再び野放図に〝糞害〟を起こすようなことになれば あまねく市民の理解を得ることは難しくなることから、愛犬家におかれては あくまで飼い主マナーの向上を実践し、誰もが気持ちよく公園を利用できる環境づくりの一助を成してほしいと強く願うところです(これは「公園に限らず」ですが)。

 

冒頭に述べたとおり、今回の個人質問は「問題提起」の場としたことから、一連のやり取りを通じて炙(あぶ)り出された問題・課題をシッカリとメモリーし、後日開かれる委員会や 今後の活動の中で検証・対応を行なってゆく所存です。

 

繰り返される災害・事件事故

ここのところ、過去に起こった災害や事件・事故が再び発生する事案が相次いでおり 憂慮に堪えないところです。

 

5日の午後 静岡県内にある認定こども園で、またも「園児置き去り」の 常識では考えられない事案発生の報道がされ、言葉を失いました。

それによると、5日の朝に園児の送迎にあたった園バスが 目的地の保育園に着いた後、6歳の園児(Aちゃん)を乗せたまま車両を放置(駐車)し 5時間を経過した後になって発見、既に手遅れになったとのことです。

後の詳報によると、この日は常勤の運転手が休みで 臨時的に理事長(70歳代)がハンドルを握り、添乗も担当外の職員が臨時的に勤めたようです。

 

 

 

この園バスは、こどもを乗せて園まで来たものの 全員が降りたことを確認しないままに車両を施設から離れた駐車場(屋外)に移動し、そのうえ、Aちゃんが実際に登園していないにも関わらず 担任による欠席の確認は行なわれていなかったとのこと…他の情報だと、この保育園はアプリで出欠確認をすることになっており そこ(アプリ)では(Aちゃんが)出席していることになっていたようなのです。(が しかし、いつもの顔(Aちゃん)が見えない時点でおかしいと思わなければいけないでしょうが)

さらに、この日 園バスのハンドルを握った理事長は「(園児の降車の)確認は、同乗の職員が行なうものと思っていた。」と供述しているとのこと、園運営の総括的責任を担うべき理事長が 降車の点呼の有無を確認すべきところ、添乗の職員(これまた臨時)に任せ切りにしていた実態は 由々しきことこのうえないところです。

聞けば、この日の園バスの利用者数は わずか8人。車両自体も「バス」とはいえ ワンボックス型の大型乗用車程度のサイズで、車内をひととおり点検するのに さほどの手間がかかるとは思えません。

 

前掲のとおり この「園児置き去り」は、つい昨年 発生したばかりです。

2021年7月に、福岡県中間市の保育所でも 全く同様な過失事案が発生しており、なぜ 当時の反省が活かされてこなかったかと、憤りさえ覚えるところです。

 

 

 

また これとは別に、6日の午後 長野市内で大規模な火災発生のニュースが速報され、驚きと共に、その後になって報じられた被害の大きさに言葉を失いました。

6日午後3時頃、長野市上野(うわの)の住宅地で1軒の家屋の火災が発生 すぐに119番通報がされ消防車18台が出動しましたが、折しも市内には台風の影響で 瞬間風速12,8mの強風が吹いており、それに煽(あお)られた火の手は瞬く間に拡大し 少なくとも住宅など13棟が焼ける大きな被害となってしまいました。

 

 

 

これだけの被害が出ながら死傷者が発生しなかったのは不幸中の幸いと言う他ありませんが、いずれにしても 平穏な日常生活をアッという間に奪われることになったことには、かける言葉が無いというのが正直なところです。

この火災の報に接し 私(だけではないでしょうが)は、去る平成28年に発生した「糸魚川市大規模火災」を思い出させられました。

同年12月 糸魚川市街地の中華料理店の失火により発生した昼火事は、折からの強風に煽られ 風下に向かって一気に延焼、約140軒もの建屋を焼失する大規模火災となってしまいました。

この火災と 6日の火災の被害拡大の共通点は「密集」と「強風」でありました。

現場はいずれも 建屋が隣接する地域であり、そこに吹いた強風が 被害を容赦も無く拡大させてしまいました。

火災発生時、強風さえ吹かなければ…と思ったのは 私だけではありません。

 

災害や事件・事故は かくも繰り返されるものでしょうか。

ただ、前掲の火災や たび重なる自然災害については(火災の主原因は「人為(じんい)」ではありますが、この場合は「強風」に注目)如何(いかん)ともし難いところであるけれど、後段の「園児置き去り」については、まさに「人災」防ぐべくして防げる事案でありました。

たった6人の(園児の)乗降を なんで確認しなかったのか(後の理事長の供述に「慣れていなかった」とありましたが これは言語道断の所業)、担任の保育士も「居ないので休みだと思った」と供述していますが、日常的に来るハズの園児が(家族の)連絡も無く休んだ時点で不信感(心配)を抱き、家族や周囲に確認するのが当然のことなのに それを「(休み)と思った」との安易な思い込みで(確認作業を)スルーしている実態…。

この一連の怠惰(たいだ)なミスは、仕事を片手間で行なっていること・仕事に真摯に向き合っていないこと・そして何より 預かった園児を親身になって看(み)ていないことの証左ではないか。

こども園などで幼児保育に当たる保育士は、いわば〝親代わり〟として (園児を)預かっている間は「親」として その職責を全うするものです。

で あるとするならば「こども」が間違いなく園に着いたか・施設で安全のうちに時間を過ごしているかを 目配り・気配りしながら見守るのが「イロハのイ」であり、それが 居ないこと・(送迎バスから)降りなかったことに気づかず、その後も気に留めることなく時間を過ごしてしまうことは 職責の放棄と言っても過言ではないと思います。

 

私自身、ここ数日でクローズアップされることになった〝繰り返される事案〟に 非常に残念な思いをさせられるところであります。

「もう二度と同様の事(こと)は起こってほしくない。」みなさんと同じく抱く願いは、どこまで(いつまで)届くのでありましょうか…

ライオンズクラブによる慈善事業(福祉・防災に向けた寄贈) / コロナ禍の真に厳しい状況

◇ライオンズクラブの主要行事が行なわれる

この日(3日)、長野市内で ライオンズクラブの広域の主要行事があり、所属クラブのメンバーとして参加しました。

ライオンズクラブは 世界で200以上の国において組織されており、日本では35の「地区」において 約3,200のクラブと10万人を超える会員をもって構成されています。

そのモットーは「We Serve.(私たちは奉仕する)」。奉仕を旨としてさまざまな活動を展開しています。

この日は、長野県内の地区(334-E地区)の「ゾーン(2R1Z)」に加盟するライオンズクラブが、そのゾーンを統括する今期リーダー(ガバナー)を迎える記念行事(ガバナー公式訪問)を行なったものです。

 

 

 

 

この行事の中の「記念事業」として、長野市(こども未来部)に対し「気化式小型冷風機(3台)/放課後こども支援施設向け」の寄贈が行なわれました。

会場には 長野市こども未来部のH部長が来駕され、目録が授与されると 大きな拍手が送られていました。

 

 

 

 

長野市には 40を超える放課後こども支援施設(児童センター等)がありますが、施設内の居室によっては冷房設備がゆき届いていない施設もあることから、それらの利用者(こども)のニーズに応える形で寄贈させていただいたものです。

 

 

 

この寄贈により 少しでも放課後児童の居室環境が向上することを願うと同時に、ライオンズクラブとして、今後もさまざまな面で社会奉仕に取り組む旨が再確認されました。

 

なお この地区のライオンズクラブ(国際協会傘下)においては、さき(6月)に「未来型災害支援ターミナル(蓄電池含む)及びドローン」を寄贈した経過もあります。

 

 

 

さきの「令和元年東日本台風」を経験した同地区のライオンズクラブ幹部が、国際協会と談判して今回の大規模な寄贈にこぎ着けました。

この寄贈事例は いわば大きなミッションではありますが、これ以外にも 地道な奉仕活動を通じて社会生活の向上に努めるところです。

一つの大きな節目となったライオンズ行事でありましたが、私も いちメンバーとして「できること」を模索しながら奉仕活動に挺身してゆきたいと思いを新たにいたしました。

 

 

◇コロナ禍:囁(ささや)かれる〝危機的状況〟

ところで、私の所属するライオンズクラブ(長野千曲ライオンズクラブ)の今期のH会長は 市内の医療機器の関連メーカー(代理店)に勤務しており、その関係で病院等の医療機関に出入りしているそうなですが、そのHさん 最近のコロナ禍の状況を甚(いた)く憂慮しておられます。

曰(いわ)く「コロナによる死者数がジワジワと増えている。これは医療崩壊の実態を悪しけく裏付けているのではないか。」とのことでありました。

「コロナ〝第7波〟は、当初「感染者数は多いものの その多くは軽症か無症状」とのことだったよね。でも、これだけ分母(感染者の総数)が増えた中 高齢者や既往症者に感染が広がり→軽症で済まない患者(感染者)が増え→そうこうしているうちに病床が逼迫され→病院自体が治療に手が回らなくなり→死者が増える結果となってしまっている。いわば〝負のスパイラル〟に陥ってるんじゃないか。」とのことなのです。

Hさんの言うとおり 長野市の報告を見ると、今年に入ってから 市内の感染者の死者数(下図グラフの赤い線)は右肩上がりを辿っており、そのラインは今も右上へと向かっています。

 

 

 

さらにHさん「今 医療現場は、オレたち一般人が考える以上にタイヘンなことになっている。社会全体は「コロナもさることながら、社会経済活動も復活せねば」としており そのこと自体は間違っているとは言わないけれど、この際は一人ひとりが 今の医療現場の厳しい状況を再認識して日々の生活を送ってゆかないと、この負のスパイラルから抜け出せないと思う。」と深刻な表情で話しておられました。

で、Hさんは最後に「もたもたしてると、じき 感染症が活発化する冬が来るゼ。」と言(ご)ちておられたのでした。

 

医療現場と直に接するHさんの〝所感〟は、今の「実質的な医療崩壊」に言い及んでいるものであり、コロナ禍(第7波)の真に厳しい状況を生々しく伝えてくれるものでありました。

私たちは「社会経済活動」を旗印に〝ウィズ・コロナ〟をめざして日々の生活を送っていますが、そんな中「足下(あしもと)を見よ。」というような警鐘発言でありました。

 

 

 

8/31日(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(533人/市36858~37390例)について

                              [PDFファイル]

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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/753949.pdf

 

 

9/1日(水) 長野市におけるコロナ感染症の発生(443人/市37391~37833例)について

                              [PDFファイル]

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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/754004.pdf

 

 

9/2日(金) 長野市におけるコロナ感染症の発生(388人/市37834~38171例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/754124.pdf

 

 

9/3日(土) 長野市におけるコロナ感染症の発生(332人/市38172~38503例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/754157.pdf

 

 

9/4日(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(292人/市38504~38795例)について

                              [PDFファイル]

                 ↓

https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/754163.pdf