長野市議会議員会派

改革ながの市民ネット

令和5年3月定例会 で一般質問をしました

令和5年3月長野市議会定例会が開催されています。(2月22日から3月20日まで)

本会議、委員会を通して、提出された47の議案、3つの請願等を審査します。
なお、令和5年度の一般会計予算は1,611 億円。過去4番目の規模です。市長が交代して2年目。予算編成を最初から携わるのは初めてということで、荻原カラーがより強い内容になっている模様です。

なお今議会から、発言席、質問席での発言の際、マスクの着用は個々の判断に任されることになりました。(議席、理事者席、傍聴席などで座っているときは着用)
そのため、映像に移るほぼすべての発言者が、マスクを外しています。
私は正直、人前でマスクを外すのは恥ずかしい気持ちです。

半年ぶりの議会質問に立ちました

私は3月3日、また半年ぶりになりますが、議会一般質問をいたしました。
今回の持ち時間(自分がしゃべる時間)は16分で、以下の内容を取り上げました。

(1)学校とまちづくりについて
 ア 学校廃止地域への支援対策について(信更中学校、小学校の廃止を受けて)
 イ 山村留学について(大岡ひじり学園の今後について)
 ウ 高校再編について(県立高校の再編計画を受けて)

(2)聴覚障害者等への支援について
 ア 新生児聴覚検査と難聴児への支援について(令和5年度から新たな支援開始)
 イ 聴覚障害者への支援について(補聴器、要約筆記等)
 ウ 障害者の社会参加について(ボランティア会議での話を受けて)
 エ 手話言語条例について(市独自の条例制定に向け、当事者を交えた検討を)
 オ 観光のバリアフリーの推進について(戸隠ユニバーサルツーリズムの先進事例、三重県伊勢市の視察を受けた本市の対応に関して)
 カ 子どもの発達支援について(はぐくまファイル、保育園・幼稚園と保護者等の情報共有などについて)

(3)令和5年度予算編成について
 ア スタートアップ支援事業について(市が力を入れている新産業創造の取り組みの一部について)
 イ 人と動物が幸せに暮らす社会の実現について(猫の繁殖制限助成事業の令和5年度の変更内容について)
 ウ 南部図書館耐震改修事業について(令和5年度の耐震補強工事で期待する効果や今後の整備検討について)

(4) その他 (今回はありません)


長野市議会令和5年3月定例会 東方みゆき一般質問の動画より
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=3793

質問の項目と動画のリンク先です

議会の公式サイトにて動画(掲載済み)、議事録(3月定例会分は6月頃掲載予定)をご覧いただけます。

今回の動画は全部で52分程度あります。
下の目次に時間の目安をつけましたのでご参考になさってください。


令和5年3月定例会 3月3日 個人質問 15番
改革ながの市民ネット  東方 みゆき 議員(一問一答)

(1)学校とまちづくりについて
00:40 ア 学校廃止地域への支援対策について  (市長答弁)
06:06 イ 山村留学について (教育次長、企画政策部長答弁)
11:40 ウ 高校再編について (教育次長答弁)

(2)聴覚障害者等への支援について
15:03 ア 新生児聴覚検査と難聴児への支援について (保健所長、保健福祉部長答弁)
21:22 イ 聴覚障害者への支援について (保健福祉部長答弁)
27:33 ウ 障害者の社会参加について (消防局長答弁)
30:30 エ 手話言語条例について (市長答弁)
33:35 オ 観光のバリアフリーの推進について (商工観光部長答弁)
39:30 カ 子どもの発達支援について (こども未来部長答弁)

(3)令和5年度予算編成について
42:42 ア スタートアップ支援事業について (新産業創造局長答弁)
46:05 イ 人と動物が幸せに暮らす社会の実現について (保健所長答弁)
49:44 ウ 南部図書館耐震改修事業について (教育次長答弁)

(4) その他


半年の間に市民の方からお寄せいただいたり、自分なりに調べたりした課題を取り上げました。でも全部入れられないのが実情。
所属している委員会の所管事項はそちらでも取り上げて、質問や要望などしています。
またご報告したいと思います。

令和4年3月定例会 一般質問の動画はこちらから

長野市議会の令和4年3月定例会が開催されました。
3月の議会は、4月から始まる新しい年度の事業計画と予算の審査が中心となります。令和4年度の一般会計予算は1,622 億 7,000 万円。市長が交代して初めての当初予算において、具体的な事業や予算付けから施政方針を審査いたしました。

半年ぶりの議会質問に立ちました

3月7日、昨年9月以来の議会一般質問に立たせていただきました。
地域経済、山と森林資源(木質バイオマス)の活用、市のホームページ更新、労働者協同組合、若者の市政参加、農業トイレ問題、動物と福祉などを取り上げました。新年度の事業予定を見る3月議会ということもありますが、市民の方から相談いただいた事項、春ごろから自主的に勉強や視察をさせていただいた事項も議会の場で取り上げたく、項目が多くなってしまいました。

質問席にいて理事者とやり取りしながら気が付いた(笑)のは、取り上げた多くの項目に共通しているのが【連携・協働】ということです。市政、まちづくりはこれがなくては進みません。市役所も、担当部局の間の連携(横ぐしを通す)や市民との協働を進めながら課題解決に取り組んでいただきたいと考えます。


質問の項目と動画のリンク先です

議会の公式サイトにて動画(掲載済み)、議事録(3月定例会分は6月頃掲載予定)をご覧いただけます。
今回の動画は全部で1時間2分程度あります。
下の目次に時間の目安をつけましたのでご参考になさってください。


22 改革ネット  東方 みゆき 議員(一問一答)

(1) 令和4年度予算について
01:00 ア 商工観光費及び地域経済活性化策について (商工観光部長答弁)
04:45 イ 行政デジタルトランスフォーメーション推進(公式サイトの更新と運用、キッズページ)について(企画政策部長答弁)
12:48 ウ 文化の振興について (市長、文化スポーツ振興部長答弁)

(2) 森林資源の活用について
18:20 ア 木質バイオマス利用モデル事業とストーブ等の普及について (環境部長答弁)
25:20 イ 山で学ぶ、山に親しむことについて (こども未来部長、教育次長答弁)

(3) 地域課題に向かう協働、連携のすすめ
29:30 ア 労働者協同組合について (商工観光部長、地域・市民生活部長答弁)
33:03 イ こども食堂について (こども未来部長答弁)
36:20 ウ 若者の市政参画について (企画政策部長答弁)

(4) 人と動物が共に幸せな社会に向けて
40:40 ア 改正動物愛護管理法とマイクロチップ登録制度の運用について (保健所長答弁)
44:09 イ ペットを飼う人の福祉の推進について (保健福祉部長答弁)
46:33 ウ 地域環境改善としての地域猫活動について (保健所長答弁)

(5) 男女共同参画、女性活躍の推進について
50:20 ア 市職員の育休取得促進について (総務部長答弁)
54:40 イ 農業の担い手確保とトイレについて (農林部長答弁)

(6) その他
59:46 ア 外来生物の駆除について (環境部長答弁)
 イ その他


自分の質問を見直すと、所作を改善しなきゃ、とか、あの答弁を受けてもう少し深堀すればよかったとか、反省点がいろいろ出てきます。
このページをご覧の方も、質問や答弁を見聞きされてのご感想やご意見などありましたら、どうぞお寄せください。よろしくお願いいたします。

令和4年3月定例会の質問予定について

長野市議会のご案内です。
明日3月2日より代表質問、個人質問が始まります。新市長になって初めての予算議会でもあり、これまで練ってきた計画や施策が新年度にどう動くかも注目しています。
私も半年ぶりに時間をいただき、今年度個人的に勉強したり、ご要望いただいたテーマなどを取り上げる予定です。
*3月7日(月)午後3時から4時ちょっと前の予定。インターネット中継、録画もあります。

長野市議会公式サイト https://www.city.nagano.nagano.jp/site/gikai/
上記の公式サイトの中で 【本議会中継】 のタブをクリックしてください。
議会開催中は生中継、過去のものは録画映像でご覧いただけるようになっています。


令和4年3月定例会 東方の質問項目

(1) 令和4年度予算について
 ア 商工観光費及び地域経済活性化策について
 イ 行政デジタルトランスフォーメーション推進(公式サイトの更新と運用、キッズページ)について
 ウ 文化の振興について
(2) 森林資源の活用について
 ア 木質バイオマス利用モデル事業とストーブ等の普及について
 イ 山で学ぶ、山に親しむことについて
(3) 地域課題に向かう協働、連携のすすめ
 ア 労働者協同組合について
 イ こども食堂について
 ウ 若者の市政参画について
(4) 人と動物が共に幸せな社会に向けて
 ア 改正動物愛護管理法とマイクロチップ登録制度の運用について
 イ ペットを飼う人の福祉の推進について
 ウ 地域環境改善としての地域猫活動について
(5) 男女共同参画、女性活躍の推進について
 ア 市職員の育休取得促進について
 イ 農業の担い手確保とトイレについて
(6) その他
 ア 外来生物の駆除について
 イ その他

「地域ぐるみのらねこ対策」@上山田温泉地区 に学ぶ

千曲市の上山田温泉は、地元からも、遠くからもお客さんが訪れる北信を代表する温泉地。
そんな地域で、猫問題に「地域ぐるみ」で取り組み、TNR*を進めているということで、地域での手術日にお邪魔し、見学させていただきました。

*TNR:Trap(捕まえる)、Neuter(不妊化手術)、Return(元の場所に戻す)。猫を今以上に増やさず、今ある命を大切に見守る地域猫活動。


手術日の流れ

手術日の前日までに、先ずは、餌を仕掛けた捕獲器を、捕獲対象の猫がいるエリア、地点に設置しています。


そして当日朝、千曲ねこの会、自治会役員さんたちが、あらかじめ仕掛けておいた捕獲機に入った猫を活動拠点に連れてきます。


まだ去勢避妊手術をしていない猫が入った場合は、移動式手術車で順次手術していきます。(麻酔薬の注射、体重測定、手術、経過観察等)


手術後、再び役員さん方で、その猫がもといた場所にリリースします。


上山田温泉地区の取組と成果

ここに至るまではご苦労もあり、理解を得るのが大変だったとお話を伺いました。

野良猫の去勢避妊手術にかかる費用は、市の補助もありますが、地元自治会で負担しています。そうすると「なんで自分たちのお金を、野良猫のために使うんだ?」という声が上がってきます。地域ぐるみで活動する体制をつくる、お金の使い方に理解を得ることは、話を聞くまでもなく、大変だったと思います。
今は、自治会役員、地域の団体(旅館組合等)の方が、地区行事の一環として交代で、協力いただいているそうです。

今日は用事が重なり、私は1頭目の黒猫(オス)の手術が始まるまでしかその場におれませんでしたが、捕獲した猫の手術にはほぼ午前中いっぱいかかるだろう、と見込まれていました。

これまでの取組で、地元の方からは、「そういえば猫減ったよね」との声が聞かれました。
人間から見れば、猫による被害(花壇を荒らす、糞尿を置いていく、鳴き声、交通事故等)を減らし、猫自身も、鼠算式にどんどん増えることなく、その命を落ち着いて全うしやすくなる、というメリットがあります。


きっかけは、千曲ねこの会さんのイベント

こちらに伺うきっかけになったのは、6月に千曲ねこの会さんが主催した写真展での講演会でした。

講演会の講師は、移動手術車で手術をされている獣医師の松木さん、そして地元自治会連合会長の青柳さん。野良猫の問題を環境問題ととらえたり、補助の出し方(公金の使い方の考え方)、他自治体の取り組み事例など、すぐ消化できなかったのですが鍵となる情報の多い、濃い内容でした。

*松木獣医師のご講演資料は、下のリンク先にあります。

千曲ねこの会 https://www.chikumanekonokai.com/

しんけん動物病院(動物移動手術車) https://www.shinken-animal-hospital-animal-moving-operati…


長野市での取組へ

私のSNSを見ている方からは、「猫好きなの?」とよく聞かれます。
はい、好きです。(犬やほかの動物も、生き物全般に好きです)
ですが、私がこうした問題に関心があるのは「猫が好きだから」だけではなく、猫に感心のない人にとっても、暮らしやすい地域社会を実現するためには大事なことなんじゃないか、と思うところがあるからです。

上山田温泉地区の取組でも、役員さんの中には、どちらかというと「猫嫌い」という方もいらっしゃるようですが、取り組みをしてくださっています。

松木さんがご講演でふれられましたが、猫問題は、野良猫のほかに、多頭飼養(崩壊)も社会問題となっています。これらは、動物愛護に止まらず、環境や福祉の視点から捉えることで、その本質的な問題解決につながる期待があります。
長野市でも、保健所の動物愛護センター、猫の保護や譲渡に取り組むボランティアという従来からのアクターに加え、地域、環境、福祉(高齢者、障害、生活支援等)の多面的な視点からの関係者、専門職が連携し、問題解決につながるように取り組んでいきたいと思います。

長野市保健所 6月の猫の休日譲渡会

春先の発情、約2か月ほどの妊娠期間を経て、例年、4月頃からは猫の出産シーズン。そして、それが顕在化する今頃は、子猫を中心に、猫に関する相談が増えてきます。

ということで、長野市保健所で6月19日に開催された猫の休日譲渡会に出かけてきました。

休日譲渡会の様子

休日譲渡会は、市民のボランティアさんが保護している猫を保健所の動物愛護棟(猫舎)にお連れいただいています。猫を飼うことを検討している方は、保護し、日々お世話をしている方と直接コミュニケーションをとれて、性格、体調、お気に入りのことなどいろいろ聞けるのがとても参考になると思います。(ボランティア団体さんが開催する譲渡会も同じですね)
ペットショップでは品種、毛色(模様)、性別、ブリーダーが判断材料かと思いますが、こうしたところのネコたちには、さらに深い背景があります。子猫も、大人の猫もいますし、けがや病気持ちのコもいますから。


猫を取り巻く状況

伺った話では、テレビ(サンシャイン池崎さんなど芸能人が保護猫を飼う企画など)の影響がみられ、保護猫への関心が高くなったり、人慣れしていないコでも愛情を注いでいきたいと意欲を見せてくれる方もいるそうです。

また、市民ボランティアさんによる保護、TNR*、譲渡会等の活動(頭が下がるぐらい熱心な方が多い)の効果も出ていると思う、とのことでした。

*Trap(トラップ・捕獲、Neuter(ニューター・不妊去勢手術)、Return(リターン・元の場所に帰す)。猫も、鼠算のようにどんどん子供を産むことができます。そこで、野良猫などが無造作に増えるのを抑え、発情によるけがや事故のリスクも低くできます。これが、殺処分ゼロや、地域での猫に関する苦情を減らすことにつながります。

一方で、ご高齢で飼えなくなってやむを得ず手放すケースが増えたり、外にいるネコへの無責任な餌やりで、ご近所迷惑になっている事例もあるとか。

高齢者の世帯、単身世帯の増加、都市化などをふまえ、これまでと変えていかなければいけない課題があります。
より良い社会のために、責任あるペットの飼い方、地域猫活動などへ、より多くの方に関心を持っていただき、取り組んでいきたいと考えています。


長野市保健所の譲渡会は3種類

通常の業務時間(平日の午後、13:00~15:00)
平日夜の譲渡会 (毎月第1木曜日と毎月第3水曜日、17:30~20:00)
休日の譲渡会(ボランティアさんの保護猫を含む) (毎月第3土曜日)

会場はどれも、長野市保健所の猫舎・動物愛護交流棟です。(長野市若里六丁目6-1、日赤の東側)
なお今は、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、どれも事前予約制になっています。ご興味のある方は、長野市保健所の動物愛護センター(262-1212/ワンニャンワンニャンとおぼえるとよいですよ)へお電話ください。
長野市保健所動物情報トップページ https://www.city.nagano.nagano.jp/site/naganoshiaigo/

生息環境展示の「オランウータンの森」in 茶臼山動物園 間もなくオープン

内覧会に行ってきました。

長野市茶臼山動物園では、敷地内の森に、その地形や植生を活かし、オランウータン用の新しい展示施設を整備しています。

オランウータンの森計画平面図
「オランウータンの森」整備計画の概要(長野市ホームページより)

動物園で、木の実の採取などに使っていた森の一角を、高さ4メートルの塀、池などで区切り、野生のオランウータンの生息環境に近い展示スペースを作りました。今はメス2頭がいますが、将来的には5頭が生活できる環境となり、繁殖につなげたい意図があります。

施設の概要

屋外展示場

ここはもともと、コナラ、クヌギ、ケヤキなどが生える雑木林で、木の実の採取に使っていたそうです。森の一角に塀を建てて、スペースを区切りましたが、コナラやクヌギなどの木は残し、斜面も生かしています。
屋外と屋内をつなぐ動線に横たえた木、木登り用の木は、園内で伐採されたケヤキの再利用。皮をはぎ、柿渋を塗り、使いやすく、腐りにくくしてあります。また、のぼり木の間には、しなりのある「スウェイ棒」が立てられ、つかんで揺すったり、登ったりして遊べます。
足元にはウッドチップ。
木や土にふれられるこの森で、どんな反応するか、気に入ってもらえるか、今後のお引越しが楽しみです。

「オランウータンの森」屋外展示場

屋内展示場

天井部分には透過性の高い膜が張られ、明るいだけでなく空の色までわかる、全天候型スペースです。
高さのある木、横たわる木、岩、池など、多彩な空間。
屋内展示場の外壁には、廃材が使われていました。これも良い味わいです。

寝室

寝室は二つ。ブランコがつるされていますが、体重計になっています。観覧通路から、何キロかが見えてしまうシステム。

バックヤード

寝室や屋内展示場には、温度管理用の設備もいろいろ設けられています。インドネシアやマレーシアなど、日本より暖かい地域を生息域としていることから、特に暖房にはいろいろ気を使っているようで、床暖房も備えられているそうです。

作業用通路を挟んだ隣には、今はツキノワグマがいます。ここを改修して、今後、オランウータンのスペースになります。これらも含めて5頭が暮らせるようになるとのこと。
なお、ツキノワグマは、現在のオランウータン舎を改装してそちらへ引っ越しになるそうです。

環境問題も

内覧会用にか、オランウータンの生息域、食料、生息環境の保全等についての展示がありました。動物園では、動物を見る側も、生物多様性、環境保全等についても知ることができる、こうした啓発も大切だと感じました。

整備費用

事業費は市の資料によると、全体で2億940万8千円。このうち、屋内展示施設に半分以上がかけられています。
財源ですが、長野市では、茶臼山動物園には市民や企業からの寄付金を活用させていただいています。寄付金には二つあり、動物園のサポーターとして、施設建設に直接寄付をいただくもの。平成30年度から令和元年度に個人寄付が481件979万6千円、企業団体寄付が50件2,661万2千円のご寄付をいただきました。もう一つが、ふるさと納税制度を活用したものです。
前者の寄付金(茶臼山動物園整備基金繰入金)が3,640万8千円、ふるさと納税を含む市単独費が4,800万円、国の地方創生拠点整備交付金が1億2,500万円。

 

これからの茶臼山動物園

茶臼山動物園は、その再整備計画として、レッサーパンダの森を皮切りに、第2弾としてオランウータンの森を進めてきました。この後、第3弾として「アムールトラの森とライオンの丘プロジェクト」を計画しています。
アムールトラが森の中を生き生きと駆け抜け、ライオンが茶臼山から善光寺平を囲む山々を望む。それぞれに現在よりも広く、変化に富んだスペースが用意され、繁殖にもつなげていこうという考えです。
とくに、善光寺平を望むライオンの丘は、その借景、土地の利用の考え方がとてもダイナミックで、期待をしています。

動物園サポーター、寄付のご案内

次の整備に向けて、動物園のサポーター、ご寄付も引き続き募集しています。サポーターの方には、ご本人の承諾をいただいたうえで、施設の銘板にお名前が掲示されたり、こうした施設の内覧会ほかの特典も用意されています。
見て楽しいだけでなく、生物の多様性、環境保全にも貢献できる施設として、茶臼山動物園が長く活動できるよう、さまざまな皆様のご協力をお願いいたします。

生息環境展示の「オランウータンの森」in 茶臼山動物園 間もなくオープン

内覧会に行ってきました。

長野市茶臼山動物園では、敷地内の森に、その地形や植生を活かし、オランウータン用の新しい展示施設を整備しています。

オランウータンの森計画平面図
「オランウータンの森」整備計画の概要(長野市ホームページより)

動物園で、木の実の採取などに使っていた森の一角を、高さ4メートルの塀、池などで区切り、野生のオランウータンの生息環境に近い展示スペースを作りました。今はメス2頭がいますが、将来的には5頭が生活できる環境となり、繁殖につなげたい意図があります。

施設の概要

屋外展示場

ここはもともと、コナラ、クヌギ、ケヤキなどが生える雑木林で、木の実の採取に使っていたそうです。森の一角に塀を建てて、スペースを区切りましたが、コナラやクヌギなどの木は残し、斜面も生かしています。
屋外と屋内をつなぐ動線に横たえた木、木登り用の木は、園内で伐採されたケヤキの再利用。皮をはぎ、柿渋を塗り、使いやすく、腐りにくくしてあります。また、のぼり木の間には、しなりのある「スウェイ棒」が立てられ、つかんで揺すったり、登ったりして遊べます。
足元にはウッドチップ。
木や土にふれられるこの森で、どんな反応するか、気に入ってもらえるか、今後のお引越しが楽しみです。

「オランウータンの森」屋外展示場

屋内展示場

天井部分には透過性の高い膜が張られ、明るいだけでなく空の色までわかる、全天候型スペースです。
高さのある木、横たわる木、岩、池など、多彩な空間。
屋内展示場の外壁には、廃材が使われていました。これも良い味わいです。

寝室

寝室は二つ。ブランコがつるされていますが、体重計になっています。観覧通路から、何キロかが見えてしまうシステム。

バックヤード

寝室や屋内展示場には、温度管理用の設備もいろいろ設けられています。インドネシアやマレーシアなど、日本より暖かい地域を生息域としていることから、特に暖房にはいろいろ気を使っているようで、床暖房も備えられているそうです。

作業用通路を挟んだ隣には、今はツキノワグマがいます。ここを改修して、今後、オランウータンのスペースになります。これらも含めて5頭が暮らせるようになるとのこと。
なお、ツキノワグマは、現在のオランウータン舎を改装してそちらへ引っ越しになるそうです。

環境問題も

内覧会用にか、オランウータンの生息域、食料、生息環境の保全等についての展示がありました。動物園では、動物を見る側も、生物多様性、環境保全等についても知ることができる、こうした啓発も大切だと感じました。

整備費用

事業費は市の資料によると、全体で2億940万8千円。このうち、屋内展示施設に半分以上がかけられています。
財源ですが、長野市では、茶臼山動物園には市民や企業からの寄付金を活用させていただいています。寄付金には二つあり、動物園のサポーターとして、施設建設に直接寄付をいただくもの。平成30年度から令和元年度に個人寄付が481件979万6千円、企業団体寄付が50件2,661万2千円のご寄付をいただきました。もう一つが、ふるさと納税制度を活用したものです。
前者の寄付金(茶臼山動物園整備基金繰入金)が3,640万8千円、ふるさと納税を含む市単独費が4,800万円、国の地方創生拠点整備交付金が1億2,500万円。

 

これからの茶臼山動物園

茶臼山動物園は、その再整備計画として、レッサーパンダの森を皮切りに、第2弾としてオランウータンの森を進めてきました。この後、第3弾として「アムールトラの森とライオンの丘プロジェクト」を計画しています。
アムールトラが森の中を生き生きと駆け抜け、ライオンが茶臼山から善光寺平を囲む山々を望む。それぞれに現在よりも広く、変化に富んだスペースが用意され、繁殖にもつなげていこうという考えです。
とくに、善光寺平を望むライオンの丘は、その借景、土地の利用の考え方がとてもダイナミックで、期待をしています。

動物園サポーター、寄付のご案内

次の整備に向けて、動物園のサポーター、ご寄付も引き続き募集しています。サポーターの方には、ご本人の承諾をいただいたうえで、施設の銘板にお名前が掲示されたり、こうした施設の内覧会ほかの特典も用意されています。
見て楽しいだけでなく、生物の多様性、環境保全にも貢献できる施設として、茶臼山動物園が長く活動できるよう、さまざまな皆様のご協力をお願いいたします。