長野市議会議員会派

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令和7年3月定例会一般質問について

 長野市議会 令和7年3月定例会が2月26日(水)から3月25日(火)まで、28日間の会期で開催されました。
 3月定例会は、次年度の予算審査を行う重要な議会であり、議員の質問は代表質問と一般質問があり、委員会の日数も長く予定されています。

 私は3月10日(月)、議会一般質問において持ち時間11分をいただき登壇いたしました。
 質問の項目は下の通りで、大きく5つです。(録画時間は全体で38分程度)

(1) 加齢性難聴者への支援について

 ・5分頃~
(2) 建設発生土対策について
 ア 建設発生土に係る本市の現状と課題について
 イ 安全な処理地の確保について
 ウ 建設発生土の発生抑制と有効活用の推進について

 ・15分10秒頃~
(3) 特用林産物の活用について
 ア 本市の特用林産物の現状と持続的活用について
 イ 野生きのこの安全性確保について

 ・23分40秒頃~
(4) ワイン・シードル特区としての地域活性化について
 ア 特区認定後の動向について
 イ 人材の確保育成について
 ウ 長野ワイン産地としての地域活性化推進について

 ・33分25秒頃~
(5) 篠ノ井地区果樹園のカラス被害対策について

(6) その他

下のリンク先より録画映像をご覧いただけます。

https://nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=4439


長野市議会令和7年3月定例会 東方みゆき 議会一般質問
長野市議会令和7年3月定例会 東方みゆき 議会一般質問

参考に、それぞれの質問の背景や思いを記しておきます。

(1)加齢性難聴者への支援について 

 「年を取って耳が遠くなってきた」という状態は、恐らく「加齢性難聴」です。
 障害者と認定されるほどではないけれど、耳が遠くなってきたことを直接・間接的原因として、社会から孤立したり、認知症につながったりという懸念がもたれています

 私は現在、地元地区の「福祉推進員」という役をしています。高齢者に声をかけ、食事会やお茶のみサロンなどを開催します。担当する高齢者にご案内をお持ちしたところ「みんなとおしゃべりしたいけれど、耳が遠くなってきたので、周りの人に迷惑をかけるかもしれないから参加しない」と断られたことがあります。これは正に「加齢性難聴による社会的孤立じゃないか!」。こういう思い、行動をせざるを得ない方を減らしていかなければいけない、と強く感じました。
 これに先立つ数年前から、私は聴覚障害者支援に取り組み、加齢性難聴者への支援についても、議会質問で取り上げてきました。当初は動きがみられませんでしたし、加齢性難聴者の補聴器購入支援を求める請願に対して、反対する会派もありました。しかし、令和6年度になって長野市社会福祉審議会への諮問が行われ、付帯意見付きで加齢性難聴者への支援を求める答申が行われました。これを受けて、令和7年度予算(案)に補聴器購入支援が盛られ、加齢性難聴についての理解促進、受診勧奨等も併せて行うこととされています。
 補聴器購入費の補助支援対象はまだ限定的(対象者の所得制限等あり)です。しかし、まずは第一歩として制度を創設すること、そして加齢性難聴への認識を広め、医師や関係業界等と連携した取り組みはとても意義があると捉え、その点について質問をしました。

https://higashikata.jp/east/wp-content/uploads/2025/03/reiwa6-3siryou(老人福祉答申).pdf

 なお、この加齢性難聴者の補聴器購入補助をはじめ、長野市手話言語条例の制定、リアルタイム字幕表示システム導入など、私が取り上げて要望してきた聴覚障害者関連の施策が、この度の3月定例会条例案や令和7年度予算案で具体的に進んでいます。議案に盛り込んでいただいたこと、そして可決に至ったこと、関係者には本当にお礼を申し上げます。


(2)建設発生土対策について

 私は最近まで、建設発生土について特に関心が高いという訳ではありませんでした。
 今年度、市議会の常任委員会で「建設企業委員会」に所属している関係で、長野市建設業協会の役員の方々との意見交換会に出席しました。複数ある現在の課題の一つとして「建設発生土」にふれられており、何よりも「建設発生土の行き場がなければ工事を受注できない」という言葉に、その課題の深刻さに認識を新たにしたところです
 調べてみると、確かに建設発生土を持っていく先(処分場)に苦慮していることがわかりました。それも踏まえて、国としては、建設発生土の再利用化に積極的です。まだ始まって日は浅いものの、国、地方など複数のレベルや地域で、建設発生土の「ゆずります」「ほしいです」的なやり取りができるシステムも整備されてきています。
 長野市内では、国による信濃川水系緊急治水対策プロジェクトの河道掘削工事で発生する土砂の受け入れ先を募集しています。また、長野市大豆島地区(エムウェーブ南)産業用地立地開発、仮称)若穂スマートインターチェンジ等、規模の大きい事業が進められていますが、これらでも建設発生土の再利用が行われているそうです。
 国の資料では建設発生土の再利用をサーキュラーエコノミー(循環型経済)につなげていくことを目指しているとありました。SDGs未来都市である長野市は、そのレベルまではまだまだ距離がありますが、循環型社会につなげていく必要があると考えています。
 ともあれ、まずは今年5月の盛土規制法運用開始でさらなる安全性の確保に努め、その上で循環型社会への取り組みも、一歩一歩進めていただきたいと考えています。

千曲川の掘削工事で出る土砂の受け入れ先を募集するチラシ。
長野市以外でも、沿線自治体が同様の取り組みをしている。

(3)特用林産物の活用について

 天然きのこ、山菜、木の実、木の枝、つる、木炭など、森や林でとれるもののうち木材以外のものを総称して「特用林産物」と呼びます。
 春や秋を中心に、長野市内の道の駅、生産者組合やスーパーの直売コーナーには山菜や天然きのこが並び、また、飲食店でも、季節限定で山菜の天ぷらやきのこ汁などを味わうことができます。ながのの季節の味覚として楽しみにしているのは私だけではないでしょう。また、それらを見つけて採ったり、食べられるように処理したり、あるいは保存食として長持ちさせる技術も含めて、山里の豊かな知恵に、昔の人の苦労とすばらしさを学び、大切に受け継いでいきたいと考えています。
 一消費者としては中山間地域を中心にそうした山の恵みを享受させていただき、実態を見ているのですが、農林業センサスのデータ上では、長野市では特用林産物を販売する経営体の「実体がない」状況になっています。
 あれれ? 不思議なことです。山菜などの販売はされているけれど、既存の統計では拾えないほど、特用林産物の採取、生産や出荷をする側が脆弱化しているのかな?という推測が頭をよぎりました。この「おや?」と感じたことは、この質問の一つのきっかけとなっています。(下の資料参照)


 所属している長野市議会の「中山間地域活性化調査研究特別委員会」においても中山間地域の状況を調べていますが、中山間地域の活性化のためにも特用林産物を持続的に活用できるようにする必要があり、そのための施策もしっかりする必要があるのではないか、というのが私の主張であり、今回の質問の基本的な考えです。
 
 調べたところ、長野市公文書館には、長野市に合併する前の戸隠村「特用林産物需給動態調査」が保存されているそうです。芋生、七二会で「キハダ」の振興が行われたり、今井財産区でマツタケ栽培に取り組んだこともあったようです。
 さらに、長野市議会の議事録を調べたところ、「特用林産物」という言葉が現れるのは平成12年が最後。それも理事者側の説明のみで、議員が質問に取り上げたのは平成元年が最後でした。私にとっては意外でしたが、長野市では忘れられていた言葉なのかもしれません。
 
 もう一つ調べていて、逆に「長野市すごい!」と思ったのは、長野市保健所の取り組みです。
 長野市独自で「長野市野生きのこの販売に関する指導要綱」を設けて、野生きのこに起因する食中毒予防に努めています。販売する店の届け出、野生きのこに関し十分な知識を有し、かつ、野生きのこの種類を鑑別することができる者である「鑑別責任者」の設置、鑑別責任者の講習会参加などを定めています。
 その野生きのこの安全性(毒キノコではないこと)を100%保障するところまではいかないまでも、安全性は高められており、届け出があった販売場における野生きのこの食中毒は発生していないとのことでした。


(4)ワイン・シードル特区としての地域活性化について

 長野市でワインツーリズムを楽しめるようにしたいな、と思っている私ですが、ワインに関する質問を取り上げるのは2回目です。前回は、ワイン用ブドウの生産が行われているものの、まだ市内で専用ワイナリーはなく(日本酒の蔵元でワインを醸造する例はあり)、これからワイン特区の申請を考える、という段階でした。
 長野県では「信州ワインバレー構想」に基づき、県内のワイン生産、ワインのある暮らし、ワインを楽しむ環境づくりを進めています。県内を4つのエリアに分けており、長野市はエリア的には「千曲川ワインバレー」に含まれますが、当時はワイン生産が行われない空白地帯でした。
 長野市では令和5年にワイン・シードル特区認定を受け、令和6年度に、篠ノ井有旅、浅川、信州新町の3地区でワイナリーが開業しました。一気に3か所のワイナリーがオープンするという、素晴らしいスタートダッシュとなっています。まだ初年度、それぞれに醸造を進めているところですが、段階的に醸造量を増やし、出来上がるワインの量も増えていく、という見込みになっています。その中で、ワイン用ブドウの量や質の確保もこれから重要になってきますね。

 信州ワインバレー構想も2.0へバージョンアップし、品質向上、ワインバレー内の連携やそれぞれのテロワールでの取組も書かれています。
 長野市でも、千曲川ワインバレーの連携による振興と同時に、それぞれのワイナリーがある地区での、ワインに限らない多様な主体とも連携した地域ぐるみの取り組みを進めたいな、と考えています。ちなみに、私が住む篠ノ井では、有旅ワイナリーの田中圭さんと相談し、既存の篠ノ井のまちづくり団体とも連携した取り組みを模索していきたいな、とあれこれ構想を練っているところです。

 と、質問から話が飛躍してしまいましたが、この項の中で市長にも今後の取り組みを伺いました。市長のご答弁に「ワインはその土地の自然環境を表現する作品」という言葉があり、ちょっと感動! スキー競技をされていた関係で、ヨーロッパ各地を訪問し、自然とワイン産地、ワインのある文化に触れてこられており、その知見をぜひ長野市で生かしてほしいな、と思います。


(5)篠ノ井地区果樹園のカラス被害対策について

 農作物の鳥獣被害は年々深刻となっています。
 カラス対策にはワイヤーやネットを張ったり、光るものやカラスの死骸に見えるものをぶら下げたり等々の対策が行われていますが、敵も頭が良く、人のいない時を狙ったり、対策に慣れてしまったりで、簡単には効果を上げられないようです。
 今回、篠ノ井信里地区において、リンゴやブドウをカラスにつつかれてしまった!というご相談を受け、現地をご案内いただき、意見交換をした内容等を踏まえて、質問いたしました。
 カラスの数が増えたり、被害を生む背景にはいくつかの原因が考えられます。対策としては、個体数を増やすような環境を変え、さらに個体数を減らし、農作物に近づけないようにすることになります。個体数を減らすことに関しては、地元の猟友会の協力を得て、市が捕獲おりを購入して使えるようにする方向で話が進められることになりました。
 また、農作物に近づきにくくするため、ワイヤーなどの設置を行うことが推奨されます。長野市に隣接する須坂市においては、市が複数の対策を試行し、その効果などを農家に共有する取り組みが行われています。長野市ではこの辺りが非常に消極的なので、須坂市を見習ってもらいたい、という気持ちを込めて、ご答弁をいただいた後に事例紹介させていただきました。
 加えて、被害を受けた際の保障となる「収入保険」や「果樹共済」については、大昔よりは改善したものの、農家さんからしたらいまだに加入条件等のハードルが高いので、さらなる支援を要望いたしました。


 前回の市議会(令和6年12月定例会)で質問をお休みしたこともあり、取り上げたい課題がたまってしまっていました。よくばって、盛沢山な内容で用意しましたので、一つ一つが短め、消化不良のところもあったかもしれません。
 今回取り上げられなかったテーマも併せて、今後の取り組み状況等をフォローし、より良い地域になるようにいろいろ動いていきたいと思います。
 長文の報告を最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

令和6年9月定例会の一般質問について

令和6年9月13日、議会一般質問において持ち時間8分をいただき登壇いたしました。

質問の項目は下の通りです。

(1) 自分らしい「人生の終盤と死後」のための支援について
 ア おひとりさま、身寄りのない方の人生終盤の支援と死後対応について
 イ 終活支援とその展開について
(2) 斎場、墓地について
 ア 多死社会への対応について
 イ 斎場のリスク対策について
 ウ 個人墓地について
(3) グリーフケアについて
(4) その他

下のリンクより、録画映像をご覧いただけます。全体で27分ちょっとの長さです。

https://nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=4264


「やけに湿っぽいテーマだな」と思われる方もおいでかと思いますが、「人生の終わりについて、本人や家族が前向きに考えていく必要があり、自治体もその支援を積極的にすべき」という視点で今回、取り組んでみました。
まず、自治体は市民や市内でお亡くなりになった方について、状況によってはその葬祭などを取り扱うことが法令で決められています。これに関して、ご本人のご意向(体の自由が利かなくなってきたとき介護や医療をどうするか、終末期の延命措置、亡くなった後の葬儀や墓、財産の処分ほか)がわからないと、どう対応してよいのか困る、というのが現状です。
これに備えるための取り組みが、長野市でも、またほかの自治体でも進められています。これらを例に挙げながら、本市での取り組みをさらに進めようと質問しました。

質問を終えて実感するのは、元気なうちから、早めに、終活を前向きに始めよう!との運動を進めたいな、ということです。長野市では年代に応じた健康づくり、就職支援や結婚支援など、人生を通した自分らしい生き方を応援する取り組みを行っています。これを「ライフデザイン」と捉えるなら、その一つに「終活」も入れることに何の不自然さもないのではないか、ということです。

また、ある調査によると、ご家族がなくなる前のQOL(QOD、QODD)がよい場合、ご遺族のグリーフが比較的軽くて済む傾向があるそうです。グリーフケアについては長野市は後手の状況と見ています。
ご家族自身の終活と周囲の支援、そして、お亡くなりになった後の残された方へのグリーフケアと、かかわりと持ちながら取り組みを充実していきたい、そう考えています。


今回、議場で配布した資料(計4ページ)を添付します。
録画の参考にしていただければ幸いです。


(1) 自分らしい「人生の終盤と死後」のための支援について
 ア おひとりさま、身寄りのない方の人生終盤の支援と死後対応について
 イ 終活支援とその展開について

(2) 斎場、墓地について
 ア 多死社会への対応について
 イ 斎場のリスク対策について
 ウ 個人墓地について

(3) グリーフケアについて

令和6年9月定例会が始まりました

長野市議会の9月定例会は令和6年9月5日から10月2日まで。
3年ぐらい前から、9月定例会の中で前年度決算の審査を行うようになりました。その分会期が長めになっています。
過日委員会審査も終わりましたので、私が所属する経済文教委員会における審査での意見や要望をいくつかご紹介したいと思います。

1 学校給食提供安定化事業【補正予算額3,546万9千円】

学校給食食材費の価格高騰による家庭の負担を増やさないため、公費負担を増やすものです

市民の皆さんの家計同様、学校給食においても食材の価格高騰は頭が痛い問題です。
長野市では、学校給食の食材費については保護者の負担となっていますが、令和4年度から価格高騰分については公費の投入をはじめました。

◆これまでの経緯
・令和4年9月補正  (令和4年4月~)  1食あたり12円程度を補う
・令和5年度当初予算 (令和5年4月~) 1食あたり12円
・令和5年8月補正  (令和5年9月~) 1食あたり27円
・令和6年度当初予算 (令和6年4月~) 1食あたり27円
◆今回
・令和6年9月補正  (令和6年10月~)1食あたり41円 補正額3,546万9千円

学校給食提供安定化事業が通年で行われた令和5年度において、この事業の支出決算額はおよそ1億1千万円でした。
長野市の学校給食は、ごはん(パン、麵)、汁物、おかず、牛乳などから構成される完全給食です。栄養や味付け、地元の食材の使用、安全対策、アレルギー対応等にはとてもよく取り組まれています。

ところで、長野県の学校給食は、他都道府県に比べて価格が高いと雑誌などで取り上げられることがあります。私も議員になって当初はなぜ?と感じていました。報道で他自治体の例をきいたり、市内学校給食センターを視察したり、学校での食育の場面を見せていただくことにより、その価格差については今はそれなりの理由があると考えています。
先ほども書いたように、小学校、中学校通しての完全給食であることはもちろんですが、食育の観点から、将来への投資になっていると考えています。学校給食センターを視察したとき、担当者から「子どもの味覚を育てる」という言葉が出てきました。給食は「薄味=まずい」と思われがちですが、「塩味を抑えてもうまみを感じる味わい」を実現するため、センターではだしをとるところから行っています。味覚を育て、体を作るという食育の観点からもその内容は誇れるものと考えています。

今回の議案はもちろん賛成の方針でおりますし、会派としては学校給食費無償化の要望を上げ続けております。こちらも引き続き要望していきます。

◆参考 長野市の学校給食費(令和5年度から6年9月までの状況についての説明)

令和6年度の学校給食費(長野市ホームページより)
https://www.city.nagano.nagano.jp/n602000/contents/p006176.html

◆長野市学校給食センター 視察時の写真より
1枚目 だしの試食。こどもの味覚を育て、薄味でもおいしさを感じられるよう、給食センターでだしを取っている。
2枚目 4月のあるの日の献立。お花見がテーマ。かまぼこや三食団子で雰囲気を出している。焼き魚(シルバー)も人気とのこと。


2 松代真田家歴史体験コンテンツ造成事業【補正予算額1,054万1千円】

このところのインバウンドの流れを受けて、歴史、松代、真田家などについて関心を持つ外国人に、より専門性の高いガイドを提供するための人材育成やツアー造成等に向けたモニターツアーを行うもの。

委員会での私の意見概要

視点は良いと思うが、旅行商品造成やその販売は、一般の旅行代理店で扱うようにはいかないと考える。モニターツアーといっても、その分野に詳しい(コア、マニアック)な世界とのつながりもよく見て取り組む必要があるのではないか。


3 戸隠スキー場の利用料金改定について(条例改正)

指定管理者による施設・事業への投資、収益性の高い事業展開など、より自由度の高い経営、サービスの向上を目指して、料金体系(上限額)の設定を新しくするもの。

これにより、リフト料金の値上げが行われることとなります。なお、市民対象の割引は継続実施とのことです。
私は、若干の値上げは容認、また、グリーンシーズン(夏や秋)のリフトの活用などにつながることについては賛成です。

ただし、参考資料として提示されたものには、「同等規模のスキー場を挙げた」というものの、実際には戸隠スキー場よりも規模が大きいところも多いのではないでしょうか。戸隠スキー場に近く、長野市民としては「どっちにする?」と選択肢にも上がることも多い飯綱リゾートスキー場を挙げないのはなぜでしょう。
料金値上げをしたいがばかりに、リフト料金ばかりに目が行っているのではないか、少し恣意的にも思える資料提示、検討過程については苦言に近い意見も申させていただきました。

◆経済文教委員会提示資料より

令和6年6月定例会で質問しました

令和6年6月13日から6月定例会が始まりました。

議会一般質問の3日目、6月21日(金)に質問の時間をいただき、質問に立ちました。今回の持ち時間(自分が話す時間)は9分です。

質問の項目は下の通りです。

(1) 「誰一人取り残さない」共生社会実現に向けた取組について
 ア リアルタイム字幕表示システムについて
 イ 難聴高齢者への支援について
(2) 中山間地域施策について
 ア 住民自治リフレッシュプロジェクトにおける中山間地域に関する取組について
 イ 中山間地域居住者の確保について
(3) 野菜を活用した地域振興について
 ア 本市の伝統野菜について
 イ 加工所について
(4) その他

下のリンクより、録画映像をご覧いただけます。全体で33分程度の長さです。

https://nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=4204

(1)「誰一人取り残さない」共生社会実現に向けた取組について
では、聴覚障害者からのご相談や耳が遠くなってきた方と接する中で考えていることを取り上げました。これまでも関連の内容を取り上げてきていますが、以前に比べて理事者の答弁が少し前進した部分があります。

(2) 中山間地域施策について
中山間地域は私の市議会議員2期目の大事なテーマです。過去に質問した内容のその後も含め、住宅に関連した内容、また、篠ノ井信里地域からお預かりした相談を中心に取り上げました。ただ実は今回積み残した課題もありまして、これは私自身もさらに勉強していきたいと思います。

(3) 野菜を活用した地域振興について
伝統野菜と加工所を取り上げています。伝統野菜は以前から関心を持っていた分野ですが、この春に会派で視察した長野市農業研修センター等の取り組みに刺激を受けて取り上げました。また、加工所については質問で申している通りに複数地区から構想を伺っていることによるものです。


さて内容とは全く関係ありませんが、今回は、自分の議会歴では初めて、眼鏡で登壇しています。
最近、ドライアイや視力の悪化などの影響が出てきているところです。今まではコンタクトレンズ一択だったのですが、近頃はその時の状況に応じて、近眼用の眼鏡をかけていたり、コンタクトの上にリーディンググラス(いわゆる老眼鏡)をかけたり、いろいろなんです。
幸い近くに眼科のお医者さんも、メガネ専門店もそろっているので、いろいろ相談しながら調整していこうかなと思っています。

令和6年3月定例会で質問しました

議員2期目になって2回目の議会質問を行いました。

今回は持ち時間(自分が話す時間)が10分。12月定例会より少い長い時間をいただきました。

3月定例会では、時節柄、新年度予算案を取り上げることが多いですね。
そして、かねてから関心を持っていた長野県の食文化と健康に関連して「減塩」を取り上げたほか、
女性等の健康に関連して、保健所長に質問をさせていただきました。
また現在、ある障害児の学校生活や進路について相談を受けており、御本人や関係者とのやり取りの中で私が学んだり考えることがありましたので、それを一つのテーマに取り上げさせていただきました。

今回取り上げた項目は次の通りです。

(1) 生涯を通じた健康づくりについて
 ア 減塩について
 イ 若い世代の健康づくりについて
(2) 令和6年度予算(案)「未来への投資に向けた3つの柱」のうち「挑戦」について
 ア 長野オリンピック・パラリンピックのDNAについて
 イ 信州やまなみ国スポ・全障スポについて
(3) 多様な子どもたちへの教育の充実について
 ア 障害のある児童・生徒の就学、教育環境整備について
 イ 共生社会の形成に向けたインクルーシブ教育について
(4) その他

下のリンクより、録画映像をご覧いただけます。

https://nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=4119

この質問の日、ちょうど私の誕生日でした。
胸元に、母が持っていた小さなアクセサリーを付けました。
産み育ててくれた家族にあらためて感謝をし、登壇をさせていただきました。

令和5年12月定例会で質問しました

10月に臨時議会がありましたが、この12月の議会は改選後初めての「定例会」となります。

12月定例会では、9月の選挙で「中山間地なくして長野市なし」をスローガンに掲げさせていただいたこともあり、早速、中山間地域について取り上げました。
また、11月に行われた令和4年度決算審査において、補助金制度を設けながら申請がゼロだったという案件を見つけましたので、それを踏まえて、わかりやすい広報等について取り上げました。

質問の項目は次のように構成しています。

(1) 12月補正予算案及び令和4年度決算について
 ア 法人市民税等の推移について
 イ 補助金、助成金等の分かりやすい情報発信について
(2) 中山間地域の今後について
 ア 中山間地域施策方針について
 イ 公民館の在り方について
 ウ 学校統廃合に関わる取組について
(3) その他

質問と答弁については、下のリンク先よりご覧いただけます。(長野市議会インターネット議会中継)

https://nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=3866

お聞きになるとわかると思いますが、この時、かなり鼻声です。
聞き取りにくいところがあると思いますが、どうぞご了承ください。

中山間地域なくして長野市なし

これは、令和5年5月発行の「市政報告/東方見聞録」に書いた言葉です。
市政報告を読んでいただいた方からのご感想をふまえて、私の2期目にあたってのスローガンといたしました。

1期目は2019年の10月1日に任期が始まりました。
その直後、長野市をはじめ広い地域が東日本台風災害に見舞われます。
その復旧・復興が始まった頃、世界がコロナ禍に覆われました。

市議会議員として私は何をしたらよいか、何ができるのだろうか。

1期目のスタートはその模索ではじまり、無我夢中に過ごしたのか、1年目などは、正直あまり覚えていないことも多くあります。

台風災害やコロナ禍という非常事態の対応と並行して、市内各地を訪問し、お話を伺い、今まで知らなかった長野市の魅力と課題を体感してきました。

これらをふまえての「中山間地なくして長野市なし」です。

長野市では、都市ブランディングの一環で、
「長野市の魅力」等について市民アンケートを行いました。
回答の上位は
「美しい山並み」「おいしい空気や水」「豊かな自然」等。

これらを見て私が考えたのは、


さて、これらを生み出しているのはどこか?

答え 中山間地域

長野市の魅力の源が中山間地域にある。
中山間地域がなければ「長野らしさ」がなくなる。
中山間地域は、その地域に根差した食、祭りなどの文化も色濃く受け継いできているところ。

しかし、
基幹産業の農林業の衰退、働く場の流出、
子や孫の域外への流出等による人口減少と高齢化率の上昇、
学校や公共施設の統廃合、日常生活の不安増加等
人口減少に伴う課題が雪だるま式に増えて、
存続が危ぶまれるところもある。

長野市の魅力、そして生活の基盤を生み出す中山間地域がなくては、
長野市の未来はないじゃないか!


ということです。

これまで以上に真剣に取り組む必要があると考え、
選挙ポスターや選挙公報でも
「中山間地なくして長野市なし」と訴えました。
私の市議会議員2期目の最重要課題としています。

大きく、難しい課題で、実際何をどのように改善できるかまだ未知数ですが、賛同してくださる方も大勢いるので一緒に取り組んでいきたいと思います。

2期目の活動が始まりました

令和5年9月17日執行の長野市議会議員一般選挙におきまして、2期目の議席をいただきました。日頃より叱咤激励をいただいております皆様のおかげです。この場をお借りして御礼を申し上げます。

選挙の世界には「2期目の選挙は票を落とすことが多い」という「2期目のジンクス」というものがささやかれています。
気を引き締めて選挙準備をしなければ!と思っている中、新型コロナウイルスが5類に移行し、様々なイベントや行事の復活の兆しが見えてきました。
そうすると、今年度受けている地元地区の役の関係、実家のお店の関係、商店街の関係等で、イベントや行事関係の会合、準備や運営に携わる時間も増えてきました。
コロナ禍から社会経済が回復するのは歓迎ですが、予想以上の進み方で。自分自身のスケジュール調整に大変苦慮しました。

そんな状況でしたが、結果としては、令和元年の前回選挙を少し上回る2354票をいただきました。

さらに力強く、地域のために働いていく所存です。
改めまして、みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

正式な任期は10月1日から。
選挙事務所の片づけや収支報告の作成と提出等締め切りが決まっていることがいくつかあったり、秋のイベントシーズンも始まり、毎日があっという間の感じで過ごしています。
まだまだ至らないことも多く、みなさまにご心配をおかけしておりますが、引き続きご支援を賜りたく心よりお願いを申し上げます。

令和5年6月定例会で一般質問をしました

6月定例会では、地元である篠ノ井の茶臼山一帯の活用、市の情報発信の改善、5月の行政視察をふまえた本市の取り組み等を取り上げました。

質問の項目は次のように構成しています。

(1) 茶臼山動物園、自然植物園、恐竜公園の整備と活用について
 ア 繁忙期の混雑・渋滞対策について
 イ 茶臼山エリアの魅力と集客力の向上について
 ウ 地域活性化に向けた連携協力について
(2) 利用者目線の情報発信について
 ア 市民の安全、安心につながる情報発信について
 イ 子ども、若者向けの情報発信について
 ウ 選ばれる観光地となるための情報発信について
(3) 未来に続く長野のための取組について
 ア 「選ばれる都市」につながる都市ブランディングについて
 イ 行政改革とDXの推進について
(4) その他
 ア 犯罪を生みにくくする植栽帯の工夫について
 イ その他

質問と答弁については、下のリンク先よりご覧いただけます。(長野市議会インターネット議会中継)

https://nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=3866


茶臼山には動物園、植物園、恐竜公園が整備されてきました。茶臼山動物園は本年40周年を迎えていますが、新しい展示施設を整備し、入場者数はまだ伸びています。
これも含め、茶臼山には、まだ新たな可能性があるのではと考えています。

敷地の高低差は施設配置や眺めにプラスになる反面、敷地内の移動しずらさにつながる面もあります。電動車いすのような移動支援を提案しました。
また、茶臼山の自然や眺望を今のニーズに沿って楽しんでいただけるよう、ドッグラン、デイキャンプ(バーベキュー場等)についても提案しました。

令和5年3月定例会 で一般質問をしました

令和5年3月長野市議会定例会が開催されています。(2月22日から3月20日まで)

本会議、委員会を通して、提出された47の議案、3つの請願等を審査します。
なお、令和5年度の一般会計予算は1,611 億円。過去4番目の規模です。市長が交代して2年目。予算編成を最初から携わるのは初めてということで、荻原カラーがより強い内容になっている模様です。

なお今議会から、発言席、質問席での発言の際、マスクの着用は個々の判断に任されることになりました。(議席、理事者席、傍聴席などで座っているときは着用)
そのため、映像に移るほぼすべての発言者が、マスクを外しています。
私は正直、人前でマスクを外すのは恥ずかしい気持ちです。

半年ぶりの議会質問に立ちました

私は3月3日、また半年ぶりになりますが、議会一般質問をいたしました。
今回の持ち時間(自分がしゃべる時間)は16分で、以下の内容を取り上げました。

(1)学校とまちづくりについて
 ア 学校廃止地域への支援対策について(信更中学校、小学校の廃止を受けて)
 イ 山村留学について(大岡ひじり学園の今後について)
 ウ 高校再編について(県立高校の再編計画を受けて)

(2)聴覚障害者等への支援について
 ア 新生児聴覚検査と難聴児への支援について(令和5年度から新たな支援開始)
 イ 聴覚障害者への支援について(補聴器、要約筆記等)
 ウ 障害者の社会参加について(ボランティア会議での話を受けて)
 エ 手話言語条例について(市独自の条例制定に向け、当事者を交えた検討を)
 オ 観光のバリアフリーの推進について(戸隠ユニバーサルツーリズムの先進事例、三重県伊勢市の視察を受けた本市の対応に関して)
 カ 子どもの発達支援について(はぐくまファイル、保育園・幼稚園と保護者等の情報共有などについて)

(3)令和5年度予算編成について
 ア スタートアップ支援事業について(市が力を入れている新産業創造の取り組みの一部について)
 イ 人と動物が幸せに暮らす社会の実現について(猫の繁殖制限助成事業の令和5年度の変更内容について)
 ウ 南部図書館耐震改修事業について(令和5年度の耐震補強工事で期待する効果や今後の整備検討について)

(4) その他 (今回はありません)


長野市議会令和5年3月定例会 東方みゆき一般質問の動画より
http://www.nagano-city.stream.jfit.co.jp/?tpl=play_vod&inquiry_id=3793

質問の項目と動画のリンク先です

議会の公式サイトにて動画(掲載済み)、議事録(3月定例会分は6月頃掲載予定)をご覧いただけます。

今回の動画は全部で52分程度あります。
下の目次に時間の目安をつけましたのでご参考になさってください。


令和5年3月定例会 3月3日 個人質問 15番
改革ながの市民ネット  東方 みゆき 議員(一問一答)

(1)学校とまちづくりについて
00:40 ア 学校廃止地域への支援対策について  (市長答弁)
06:06 イ 山村留学について (教育次長、企画政策部長答弁)
11:40 ウ 高校再編について (教育次長答弁)

(2)聴覚障害者等への支援について
15:03 ア 新生児聴覚検査と難聴児への支援について (保健所長、保健福祉部長答弁)
21:22 イ 聴覚障害者への支援について (保健福祉部長答弁)
27:33 ウ 障害者の社会参加について (消防局長答弁)
30:30 エ 手話言語条例について (市長答弁)
33:35 オ 観光のバリアフリーの推進について (商工観光部長答弁)
39:30 カ 子どもの発達支援について (こども未来部長答弁)

(3)令和5年度予算編成について
42:42 ア スタートアップ支援事業について (新産業創造局長答弁)
46:05 イ 人と動物が幸せに暮らす社会の実現について (保健所長答弁)
49:44 ウ 南部図書館耐震改修事業について (教育次長答弁)

(4) その他


半年の間に市民の方からお寄せいただいたり、自分なりに調べたりした課題を取り上げました。でも全部入れられないのが実情。
所属している委員会の所管事項はそちらでも取り上げて、質問や要望などしています。
またご報告したいと思います。