3月1日(火)、長野市の所管課(高齢者活躍支援課)から、昨年10月執行の衆議院議員選挙の期日前投票で 入所者に自分たちが支持する候補に投票させた「投票干渉」をしたとして、当時の理事長らが公職選挙法違反の罪で罰金刑が確定した特別養護老人ホームについて、長野市は新たな入所者の受け入れを3ヶ月間停止する行政処分を下したことが報告されました。(議会(議員)には午前中の報告でありましたが、記者発表が午後だったため その間は公開を控えておりました)

今回 行政処分を受けた社会福祉法人の理事長とホーム施設長(当時)はいずれも、去年10月の衆議院選挙の期日前投票で、入所者を自ら投票所に連れて行き その場で自分たちが支持する候補について、選挙公報を手に「この人だよ。」などとして(候補者を)指し示して投票させた 公職選挙法違反の「投票干渉」の罪で逮捕され、その後 罰金刑が確定したものです。
このことについては、さまざまな方面で問題視され さきの衆院選の社会問題にまで発展したものです。

今回の判決の確定を受けて 長野市は1日「入所者の立場に立ったサービス提供を怠り介護保険法に違反した」として、当該のケアホーム対し「来月4月1日から向こう3ヶ月間「新規入所者の受け入れを停止する」との行政処分を行なう」と発表しました。(施設の入所者(29人)については サービスが継続されるため影響はないとのこと)
なお 同法人の新理事長は「今回のことを粛々と受け止め、新体制のもと 利用者を第一に考えて行動し、みなさまの信頼回復に努めます。」とコメントを出したことが 併せ報じられていました。
「投票干渉」とは、高齢や認知症のある人たち(有権者)に、自分の意思や判断を尊重しないままに 第三者(この場合は施設管理者)の意のままに投票先(者)を誘導し投票させる悪手(あくて)です。
この手を使えば、施設の利用者の大部分を いわば十把一絡げ(じゅっぱひとからげ)・一網打尽(いちもうだじん)の如く特定の候補者へ投票させることになり、投票の自由を逆手に取った重大かつ最悪の違反行為と申せます。
併せて この違反行為が跋扈(ばっこ)する背景には、昨今の高齢化と認知症者の増加という社会構造の変遷が伴うところ…今までの社会に無かった人口動態の変化が影響しているとも言えるところです。
これから益々高齢者や認知症者が増えてゆく中、正しい投票行為を行なっていただくにはどうしたら良いか 大きな課題であると申せます。
しかし、だからといって 今回のような違反行為は許されるハズも無く、社会状況が複雑になるからこそ、違反行為に対しては厳しく臨むべきことは論を待ちません。
今回の件は、関係団体・機関に対し 襟を正すべきとの「一石」となったものであり、関係機関の取り組みを評価すると同時に 今後同様の事案が発生しないことを願うばかりであります。
なお 一連の経過や評価については、開会中の3月市議会の「総務委員会」で改めて検証してまいります。
◆ 長野市コロナ報告
2月28日(月)・3月1日(日)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
2/28(月) 長野市におけるコロナ感染症の発生(52例)について [PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/742478.pdf
3/1(火) 長野市におけるコロナ感染症の発生(58例)について [PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/742525.pdf
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長野市議会のご案内です。
明日3月2日より代表質問、個人質問が始まります。新市長になって初めての予算議会でもあり、これまで練ってきた計画や施策が新年度にどう動くかも注目しています。
私も半年ぶりに時間をいただき、今年度個人的に勉強したり、ご要望いただいたテーマなどを取り上げる予定です。
*3月7日(月)午後3時から4時ちょっと前の予定。インターネット中継、録画もあります。
長野市議会公式サイト https://www.city.nagano.nagano.jp/site/gikai/
上記の公式サイトの中で 【本議会中継】 のタブをクリックしてください。
議会開催中は生中継、過去のものは録画映像でご覧いただけるようになっています。
令和4年3月定例会 東方の質問項目
(1) 令和4年度予算について
ア 商工観光費及び地域経済活性化策について
イ 行政デジタルトランスフォーメーション推進(公式サイトの更新と運用、キッズページ)について
ウ 文化の振興について
(2) 森林資源の活用について
ア 木質バイオマス利用モデル事業とストーブ等の普及について
イ 山で学ぶ、山に親しむことについて
(3) 地域課題に向かう協働、連携のすすめ
ア 労働者協同組合について
イ こども食堂について
ウ 若者の市政参画について
(4) 人と動物が共に幸せな社会に向けて
ア 改正動物愛護管理法とマイクロチップ登録制度の運用について
イ ペットを飼う人の福祉の推進について
ウ 地域環境改善としての地域猫活動について
(5) 男女共同参画、女性活躍の推進について
ア 市職員の育休取得促進について
イ 農業の担い手確保とトイレについて
(6) その他
ア 外来生物の駆除について
イ その他
◆不測の〝戦争〟
ロシアがウクライナに軍事的侵攻を強めています。
そこには様々な歴史的背景や政治的思惑が錯綜していることが伝えられていますが、まず言えること(許されざること)は 武力による領土拡大をしたことと、それ(武力)により 戦闘員(兵士)のみならず非戦闘員(市民)までも生命の危険に晒し、実際に生命を奪う蛮行に手を染めたことでありましょう。
この行為は、いかに(ロシア(プーチン)側に)大義があろうとも許されることでは無く 世界に恥ずべき行為であると断ぜられるところであります。
そのうえで残念極まりないことは、つい先日 世界は「平和の祭典」のオリンピックを終えたばかり…スポーツを通じ ときに国籍を超えて互いをリスペクトする機運が高まった矢先に、あろうことか ルーツを同じくする者同士が、武力で対峙するようなことになるとは…慚愧の念 限りなしといったところです。
なお私は プーチンの姿に、織田信長を重ね見るところです。
自らの強権を維持するためには 人命がどうなろうとも厭(いと)わないその姿勢に、逆に その手法の限界が垣間見えます。

◆深夜の火災/集合住宅の「二次被害」
23日の23時半過ぎ、執務中の私の耳に いずこから消防サイレンの音が聞こえてきました。
さっそく「長野市災害情報ダイヤル」をかけてみると「市内丹波島で建物火災が発生、緊急車両が急行しています。」とのこと。
取るものも取り敢えず そちら方面に車首を向けると、犀川沿いの住宅地の一角に 緊急自動車の車列と、サーチライトに浮かぶ煙中の建物が目に入りました。

火災現場は 都合4軒から成る集合住宅で、その東側の2階住居が燃えたらしく、私が現着したときには 鎮火はしたものの、未だに大量の煙が噴出しており 屋根裏などはまだ燻(いぶ)っているようでした。

訊けば 怪我人などは出ていないとのことで、それは不幸中の幸いではありましたが、写真のとおり 現場の火災部分の屋根裏や西側建屋との連結部分から未だ煙が出ていることから、指揮者(消防局員)は その部分に空洞を空け注水するよう指示を出しておりました。
(過去の火災では 一旦鎮火したと思われたものの、屋根裏部分から再び出火した事例を見たことがあり 予断ならないところなのです)
ところで…火事そのものが怖いことは言うまでもありませんが、今回のような集合住宅の火災の場合、失火元はもとより、同じ棟にある いわば無傷の部屋も〝二次被害〟に遭うことがほとんどであり、そこにも 火事の厄介さを感じさせられます。
今回のケースも、燃えた部屋には大量の消火水が放水されることから、階下の部屋もおそらく水浸しになったところでしょう。
そのうえ 延焼を防ぐために 横の部屋の外壁などにも放水されることから、おそらくお隣りさんも何事もナシというわけにはゆかないことでしょう。
このように、ひとつの部屋の失火が その建屋全体に影響を及ぼすことになることから、それだけを取っても「火事は怖いし大迷惑になる」を実感させられるとことろです。
これから春を迎えるにあたり「風」が強く吹く季節(の変わり目)になります。
社会には様々な厄難がありますが、とりわけ「火事」については そこ(火事)から派生する被害(の範囲)が甚大かつ広範に亘ることから、私も含め十二分に注意せねば…改めて自覚させられた 深夜の不測の事態でありました。
◆ 長野市コロナ報告
2月27日(日)、長野市内で新たなコロナ陽性感染者の発生が報告されています。
2/27(日) 長野市におけるコロナ感染症の発生(80例)について [PDFファイル]
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https://www.city.nagano.nagano.jp/uploaded/attachment/742423.pdf
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